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【二十九】罪Ⅲ
しおりを挟むそこからは、昼夜など関係無く、俺は同郷の人々に犯された。魔力のこもる精液を注がれ続け、膨れた腹部、黒薔薇の刻印の力が薄れているのに菊門は広がってしまい、ひっきりなしに精液が零れていた。この寝台にも排泄不要の魔術がかかっているらしかった。だが、食事は必要らしい。けれど俺には、三日に一度、ひなびた野菜の皮が与えられるだけだった。それでも無いよりはマシだ。
泣き疲れ、声は枯れ、俺は終始虚ろな瞳をしていた。俺が眠っていようが起きていようが、人々はお構いなしだ。その内、いつしかミネスの背が伸び始めた。俺は、気づけば数年に渡り、その環境に置かれていた。
「兄上、今日は兄上の誕生日ですね。二十一歳。おめでとうございます」
ミネスは十三歳になっていた。俺がミネスの手を離したのと、同じ年齢だ。
俺の顎を持ち上げたミネスは、俺を睨み付けると、唇にだけ弧をはり付ける。
「地の国の第一王子殿下が、兄上の存在を知って、興味を示しておられますよ。非常に光栄だ。神産みの第一候補の相手でもあります。失敗しないで下さいよ。いつもの通り、ただ喘いでいれば良い。ああ、汚らわしいな」
吐き捨てるようにそう言うと、強引にミネスが俺を立たせた。俺はふらつく足取りで、ミネスの後に従った。
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