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【SeasonⅡ】―― 終章:学校の七不思議 ――
【082】打ち合わせ
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次の土曜日、ぼくはタブレット端末をカバンにいれて、バスで道家くんの家へと向かった。今日もおばあちゃんがいたけど、本当によく会うと思う。
本日は、先に哀名が来ていた。靴を見てわかった。
中に入り、ぼく達は、テーブルを囲んで座る。
「『学校のお化け図鑑』完成したよ」
「すごい」
「へぇ、瑛って……というか、人間ってすごいね、こんな機械があるんだ」
哀名も道家くんも、タブレット端末を見て、目を輝かせている。
ぼくも自分は頑張ったと思う。
「さすがは、自由研究でひょうしょうされるだけの考察力だね」
道家くんの言葉に、哀名もうなずいた。ほめられすぎて、ぼくはおろおろしてしまう。
「それでね、学習発表会の資料のふりをしてアプリでみんなに送信したら、自然じゃないかと思うんだ。ただ椿ちゃんには言っていないから、どうしよう?」
ぼくがていあんすると、哀名が小さく笑った。
「男子が二人で独自にやったことにしたら? 私も知らないことにしたらいいと思うの。女子は知らなかったってことにするの」
「いいの?」
「ええ」
こうして、そういうことに決まった。ぼくは資料の最後に、ぼくと道家くんが作ったとつけたした。
「いつ送る?」
ぼくが聞くと、野菜ジュースを飲んでから、道家くんが答えた。
「今送っちゃえば?」
「私もそれがいいと思う」
「わ、わかった」
二人の言葉に緊張しながら、ぼくは授業で使うアプリを起動して、学校のみんなのグループを表示させた。そしてファイルを送るマークを押す。
「送るよ」
ぼくが言うと、二人がうなずいた。
きんちょうしながら、ぼくはファイルを送信した。
すると――すぐにスタンプのあらしになって、コメントが並び始めた。
みんなが、『すごい』『さすが』とぼくと道家くんをほめてくれている。
その反応をみて、ぼくのカタから力が抜けた。緊張がやっととれた。
それから二人を見ると、どちらも笑顔でまんぞくそうにぼくを見ていた。
――次の月曜。
学校に行くと椿ちゃんが、ぼくと道家くんのほうにふり返った。
「すごかったね、教えてくれたらよかったのに! 同じ班なんだしさぁ。でも、男子すごい!」
そう言って笑う椿ちゃんも、どこかほこらしそうだった。
こうしてぼく達は無事に、ローレルの初任務を達成した。多分みんなもある程度、学校の都市伝説に対応できるようになったと、ぼくは思っている。
本日は、先に哀名が来ていた。靴を見てわかった。
中に入り、ぼく達は、テーブルを囲んで座る。
「『学校のお化け図鑑』完成したよ」
「すごい」
「へぇ、瑛って……というか、人間ってすごいね、こんな機械があるんだ」
哀名も道家くんも、タブレット端末を見て、目を輝かせている。
ぼくも自分は頑張ったと思う。
「さすがは、自由研究でひょうしょうされるだけの考察力だね」
道家くんの言葉に、哀名もうなずいた。ほめられすぎて、ぼくはおろおろしてしまう。
「それでね、学習発表会の資料のふりをしてアプリでみんなに送信したら、自然じゃないかと思うんだ。ただ椿ちゃんには言っていないから、どうしよう?」
ぼくがていあんすると、哀名が小さく笑った。
「男子が二人で独自にやったことにしたら? 私も知らないことにしたらいいと思うの。女子は知らなかったってことにするの」
「いいの?」
「ええ」
こうして、そういうことに決まった。ぼくは資料の最後に、ぼくと道家くんが作ったとつけたした。
「いつ送る?」
ぼくが聞くと、野菜ジュースを飲んでから、道家くんが答えた。
「今送っちゃえば?」
「私もそれがいいと思う」
「わ、わかった」
二人の言葉に緊張しながら、ぼくは授業で使うアプリを起動して、学校のみんなのグループを表示させた。そしてファイルを送るマークを押す。
「送るよ」
ぼくが言うと、二人がうなずいた。
きんちょうしながら、ぼくはファイルを送信した。
すると――すぐにスタンプのあらしになって、コメントが並び始めた。
みんなが、『すごい』『さすが』とぼくと道家くんをほめてくれている。
その反応をみて、ぼくのカタから力が抜けた。緊張がやっととれた。
それから二人を見ると、どちらも笑顔でまんぞくそうにぼくを見ていた。
――次の月曜。
学校に行くと椿ちゃんが、ぼくと道家くんのほうにふり返った。
「すごかったね、教えてくれたらよかったのに! 同じ班なんだしさぁ。でも、男子すごい!」
そう言って笑う椿ちゃんも、どこかほこらしそうだった。
こうしてぼく達は無事に、ローレルの初任務を達成した。多分みんなもある程度、学校の都市伝説に対応できるようになったと、ぼくは思っている。
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