僕は王室初のクズかもしれない。

猫宮乾

文字の大きさ
11 / 16

【十一】

しおりを挟む

 僕はそれから、礼の教育というか調教(?)に励み始めた。
 自分でも分かっている。こんなことする前に、口説くべきだと。
 しかしもう止まらない。嗜虐心も性衝動も。

「やぁっ、ううっ……あ、っハ」

 壁に手を付いている礼を後ろから犯しながら、僕は満たされていた。
 一番最初も征服欲が満たされたのだが、次第に別のものが満ち始めた。
 少しずつ僕の手で快楽を覚えていく礼が愛おしいのだ。

 最近は、春香たちが帰るとすぐ、研究を放置して、帰宅時間までずっとヤりっぱなしだ。激しく責め立てていた僕は、ふと意地の悪い気分になり、角度を変えて、緩慢な動きにした。これは、気持ちのいい部分から少しそれるため、礼が泣き叫ぶ場所だ。

「やだやだやだ、ああああああああああああああああああああああ!」
「よくそんなに大きな声が出せるね。ど淫乱って感じ。みんなもっと小声だよ」
「う、っ、ああ」

 唇を必死にかんでいるが、壁に手をついているため、塞ぐことができない様子だ。
 涙をぽろぽろこぼしている。僕は、鼻で笑って、不意に乳首を摘まんでやった。

「うああああ」

 すでに乳首は開発済みだ。三日間、ひたすら乳首のみいじり倒して、一回も入れなかったことがある。あとは、耳も。ずーっとネチネチ嬲った。礼は特に左耳が弱い。ほかにはフェラを叩き込んだ。口で生かせないと中出しすると言って笑ったら、必死に頑張っていた。まぁ振られた場合でも、最終的にはするんだけど。デキ婚となれば、礼は絶対に断れない。彼女は堕胎するならシングルマザーを選ぶタイプだ。もちろん、失踪を考えるだろう。なにせ父親は僕以外いないからだ。すでに彼女にはSPがひっそりとついているし、そもそもこの部屋から出ないから無理なんだけど。まぁそんなこんなで彼女のフェラは今、非常にうまいが、僕はいつも下手くそすぎていけないから、仕方ないからゴムつけてあげるよといって挿入している。それから再び激しく動かして、僕は出した。礼の感じる場所を突き上げたので、彼女も果てたらしく、崩れ落ちたから抱きとめた。

「あ、あ、あああああン――!」

 一度引き抜きゴムを変えて、今度は騎乗位だ。彼女の腕を持って、揺さぶった。
 快楽で朦朧としている様子の彼女の表情は、研究時とは全く違う。
 完全に、女だ。

 普段、僕達はそしらぬふりで、今までどおりだ。
 あの日、僕が帰宅させた理由など、春香たちは聞いてこなかった。
 触れてはならないと判断したのだろう。さすがは優秀だ。
 そして彼らの前で、決して礼は表情を以前と変えていない。
 これまで意識したことはなかったが、あるいは礼の笑顔も作り笑いがかなりの頻度で入っていたのかもしれない。とすると、妃にはある意味向いている。
 ――少しだけ誰かに話すかと思ったのだが、礼は言わない。まぁそんな気もしたけど。 
「ああっ、やだよぉおお、もういけなっ、ああああああああああああああああああ」
「五回目? そんなにいける人、普通いないって。本当にど淫乱」
「あああああああああああああああああああああああああああ」

 今日はローターでクリを責めている。玩具なんて、東宮御所で暮らし始めたらなかなか使えない。そもそも暮らす日が来るのかまだわからないけど。次の日は、目隠しをして、手を拘束し、舌でひたすらいかせた。

「ローターとどっちが好き?」
「あ、あっ、ン、ぅ、あ、っ、柾仁さんが好き」
「じゃあずっと舐めててあげるよ」

 そういって、舌でいかせ続けた。翌日は、逆に焦らし続けた。

「なんで、なんで、いきたいっ、あああああああ」
「だって、舌が好きで、いきすぎると辛いんでしょう? じゃあ、これが一番だよ」
「あああああああああああああああああああああああああ」

 その日は、拘束して目隠ししたまま、いかせずに帰ったふりをした。
 そして震えて悶えて泣き叫ぶ彼女をしばらく視姦した。
 それから耳元で、音を立ててやると、彼女がびくりとした。

「柾仁さん?」
「……」
「え?」
「……」
「だ、誰?」

 今度は恐怖で震え始めた彼女の蕾を、使ったことのない小指で、いつもとは違う強さで刺激した。

「ひっ」
「……」
「いやああああああああああああああああ。助けて、いやだ、助けて。柾仁さん助けて!」
「よく出来ました。ちゃんと僕に助けを求めるなんて、本当に頭がいいね」
「っ」

 びくりとした彼女の目隠しをとると、僕を見た瞬間、目に見えて彼女がほっとした顔をした。僕は柔和に微笑んでから、指でクリを強く刺激した。

「あああああああああああああああああああああああああああ」

 そのまま果てて、彼女は気絶した。本格的なSM趣味はないので、ソフトを適度に取り入れつつ、僕は礼を痛ぶり続けた。裁判になったら、完全にアウトだ。

 本日は後ろからだきかかえて、自分で動くように命じている。しかしうまく動けないらしく、そして声が恥ずかしいらしく、不器用そうに動いている。たまにわざと陰茎を動かして気持ちいい場所に当たるようにすると、力が抜けてしまうようだった。

 ほかには、クリオナを叩き込み、僕の名前を呼びながらクリで自慰させ、その後極太バイブで続けて自慰させ、僕の名前を呼びながら一人で絶頂する姿をハメ撮りしたり、M字開脚で縛って、電マを使ってクリ責めしてよがり狂っているところをハメ撮りし、両方見せながら、後ろから抱きしめて犯したこともある。また、休日前の日に、遠隔操作可能なバイブを入れて帰り、振動させたり止めたりして、翌日会いに行き、声も枯れている礼を眺めたこともある。その日はそのまま抱き潰した。

 これらは特徴的なものをあげただけで、毎日SEXしていたし、一日に最低二回はしていたので、普通の体位で優しく抱いたのもたくさんある。ほぼ数日おきに交互でやった。激しいときはひどい言葉を言いながら笑ったし、優しくしたときは愛を囁いた。ただまぁ閨の睦言的な感じであり、伝わっているとは思わない。礼は、穏やかで優しい普通のSEXが好きみたいだ。僕も嫌いではないけど。なぜならひどくした日は強制しないと好きだとは決して言わないが、優しく抱きながら好きだというと「私も好き」と、たまに返ってくるからでもある。それもあるし、根本的に礼を抱けるならそれでいい。




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

悪役令嬢と氷の騎士兄弟

飴爽かに
恋愛
この国には国民の人気を2分する騎士兄弟がいる。 彼らはその美しい容姿から氷の騎士兄弟と呼ばれていた。 クォーツ帝国。水晶の名にちなんだ綺麗な国で織り成される物語。 悪役令嬢ココ・レイルウェイズとして転生したが美しい物語を守るために彼らと助け合って導いていく。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...