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【三】取り敢えず食べてみる。(★)
しおりを挟むバーに入って一時間が経過した頃だ、アリスが言ったのは。
「周さんのお部屋に行っても良い?」
「うん良いよ。部屋で飲み直そうか」
本当にアリスは積極的である。更にアリスは、部屋に入ると述べた。
「シャワー、借りても良い?」
「どうぞ」
寝台に座りながら、周はアリスを見送った。ちょっと計画と違う点は、言葉巧みに部屋に誘う予定だった部分が――彼女の積極的な言動により、不要になった事だろうか。ジャケットを脱いでハンガーにかけてから、周はネクタイを緩めた。ここまで来たら、ヤれるだろう。期待しながら、周は避妊具の袋を確認した。
そこへアリスが戻ってきた。裸体にバスタオルを巻いているだけである。彼女もまた、ヤる気であるのは明らかだった。瞳が艶っぽく煌めいている。
「何持ってるのー?」
「ん」
「あー、ゴムだ。準備いいなぁ。全然考えてなかったんじゃなかったの?」
寝台に歩み寄ってきたアリスは、そう言うと、正面から周に抱きついた。受け止めた周は、コンドームの封をベッドサイドに置いてから、優しく微笑してみせた。普段の職場の彼からは考えられない優しい上辺の笑みである。勤務中の周は、どちらかといえば無愛想だ。
小ぶりな胸が、シャツ越しに、周の体に触れる。両腕を背中に回すと、やはりアリスの体は柔らかかった。そのまま彼女の首筋に、周は顔を埋めた。そしてまずは触れるだけのキスをする。するとピクンと彼女の体が揺れた。それに気を良くして、今度は少し強めに吸ってみる。はっきりとキスマークを残してから、周は彼女の腕を引いて、反転させて押し倒した。
アリスのバスタオルを剥ぎ取って、じっと周は彼女の顔を覗き込む。そして左手で覆うように、アリスの右胸を覆った。やはり小ぶりだ。右胸の乳首は唇ではさみ、乳頭を舌先で刺激する。
「ん……」
鼻を抜けるような甘い声を、アリスが漏らした。胸が感じるらしい。というより、感度が良さそうだ。慣れていそうだなと、周は漠然とした感想を抱いた。結婚するならば、処女とは言わないが、身持ちは硬い女性が望ましい……。なお言えば、自分はする可能性がゼロでは無いが、相手には不倫はして欲しくない。一夜限りのあやまちを自分が犯さない可能性は、確率的な意味合いで言うのならばゼロとは言い切れないが、ある程度貞淑な奥さんが欲しかった。冷静にそんな事を考えながら、舌で乳輪をなぞる。するとアリスが震えた。
「ぁ……」
「胸、好き?」
「恥ずかし、い……聞かないで」
照れている姿は、しおらしい。こういう反応自体は嫌いではない。
最後に娼館に足を運んだのは、三ヶ月前であるから、周は久しぶりの行為に没頭し始めた。左手で、アリスの秘所をなぞると、既に愛液で濡れていた。
「グチャグチャだね」
「……っ、ひぁ……」
ぬめる蜜に誘われるように、周の中指がすんなりとアリスの中へと入った。指を折り曲げるようにしてほぐしながら、周は一度荒く吐息した。右手では、自分のベルトを引き抜く。その後、下衣を脱いでから、周はアリスの左の太ももを持ち上げた。そして今度は右手の人差し指と中指を、アリスの中に挿入する。
「ん、ぅ……ぁ、は……」
絡み付いてくるような内部の感触に、自然と周の体も昂ぶっていく。指を抜き差ししながら、より奥深くを探っていく。すると右奥を刺激した時、アリスの体が跳ねた。
「あ、あ、そこ……ン!」
「ここが好きなんだ?」
「う、うん……ぁ……あああ!」
暫しの間、重点的にアリスの感じる場所を刺激し、その後内部をかき混ぜるように周は指を動かした。そうして十分に指が馴染んだのを見計らい、ゴムを付ける。それから己の先端を彼女の秘所にあてがった。
「あ、ゃ……大きい……んン!」
実際、周の陰茎は、巨大で長い。ゆっくりと亀頭までを進めてから、周は大きく吐息した。
「あ、あ、あ……ん、ンぅ……ぁ……フ、ァ」
「中もドロドロだな」
「言わないで、あ、ああ!」
周が一気に根元まで体を進めると、アリスが仰け反るようにして嬌声を上げた。彼女の腰骨を掴み、そのまま激しく周は攻め立てる事にした。少々荒々しかったが、アリスの体はすんなりと受け入れている。
先程指で見つけ出したアリスの感じる場所を、巨大な先端で周が貫く。すると媚肉が陰茎に絡み付いてくるようになり、アリスの中が収縮した。蠢き、搾り取られるような感覚に、周が息を詰める。
溜まっていたし、久しぶりの行為ではあるが――……まだ挿れたばっかりである。さすがにこれで出してしまったら、早いだろう。別に遅漏でも早漏でもない周は、一歩引いた理性でそんな事を考えていた。余裕がたっぷりだ。気持ち良い事には気持ち良いのだが、贅沢を言うのならば、もっとのめり込むようなSEXがしたい。
「ぁ、ア! ん、あ、ああ! あ、ダメ、イく……あああ!」
その時、アリスが声を上げた。見れば潤んだ瞳が、周を捉えていた。綺麗な水色の髪が、肌に張り付いている。汗ばんでいる彼女の体を一瞥してから――まぁ良いかと周は判断した。自分も一回出しておこう。
「俺も出すよ」
「あ、あ、ああ、あ――っ、ん!!」
そのまま激しく打ち付けて周が果てた時、アリスもまた絶頂に達したようだった。愛液が溢れ出している。そうして、彼女の呼吸が落ち着くのを待ってから、周は陰茎を引き抜いた。
そしてぐったりとしたアリスの隣に横になりながら、賢者タイムに浸る。
やはり、結婚するのならば、体の相性だって良い方が良い。
アリスはその点、可もなく不可も無かった……それが、取り敢えず食べてみた結果の感想だった。
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