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―― 本編 ――
001
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「ぁ……ッッ」
体から陰茎が引き抜かれる感触、たらりと零れた白濁。
ぐったりとベッドに頬を預け、俺はうなじに感じる噛み傷の痛みに、さすがはアルファだなだなんて考える。俺を抱いたのは、俺がボディーガードを担当している、春木コーポレーションの若き代表取締役である、春木幸平だ。俺と同じ、二十七歳。この国屈指のセレブは、何かと敵も多いそうで、専属契約をしている警備会社があり、俺はそこから派遣されて、もう春木社長について長い。今年で三年だ。春木は二十二歳で起業して、すぐに世界を股にかける企業の代表となったという逸材だ。
「七瀬、大丈夫かい?」
俺の頬に触れながら、春木がにこりと笑った。俺はかなりガタイのよいアルファなのだが、そんな俺のどこを好んでなのか、アルファ同士だというのに、春木は俺を頻繁に抱く。俺は、断らない。
元々ボディーガードになった頃から、春木に惹かれていたからだ。みんなが羨望し、憧憬する春木は、俺から見ても魅力的な人物で、世の中にはこんな風に何でも持っている人格者もいるのかと憧れていたら――ある日不意に、ベッドに誘われた。
ホテルの客室まで春木を送って、帰ろうとした時だ。
『七瀬も一緒に寝ていかない? これは――夜のお誘いだよ』
その時も、春木はにこりと笑っていた。俺よりも長身の春木を見上げた俺だって、別段背が低いわけではない。百七十八センチほどだ。ただ春木は百八十九センチもある。
俺はその時、硬直した。自分側が、春木を見る度に胸が疼くのを見透かされたのかと思ったせいだ。続いて、〝夜のお誘い〟という言葉を理解した瞬間、カッと赤面した自信がある。熱い頬を見られたくなくて、その時俺は俯いた。するとベッドに座っていた春木が立ち上がり、俺の前に立ち、俺の顎を持ち上げた。
『七瀬みたいな男前を照れさせると気分がいいな。もっともっと、乱れる姿が見たい』
それが、契機だった。
てっきり俺は、春木が酔っていて、一夜限りのあやまちが発生するのだと思っていたけれど、その夜を境に、今日もこうして抱かれている。泊まりがけの夜、ホテルの部屋まで送った場合、高確率で俺は、春木に抱かれるようになった。
男同士のアルファ同士だ。生産性もなにもあったものではなく、一体何故春木が俺を抱くのかも分からない。だというのに困ったもので、俺の中の春木が好きだという思いだけが、日増しにムクムクと膨れ上がっていく。
俺を抱く時、春木は俺の中に散々放つ。さすがはアルファというだけあって、その量も大量で、幾度も幾度も放たれるから、いつも俺の中はぐちゃぐちゃになる。そして春木は、俺はオメガでもなんでもないのに、衝動が堪えきれないのか、うなじを存分に噛む。痛みが走るほどに、だから俺のうなじには、いつも噛み傷がある。黒いスーツに白いシャツという出で立ちが義務づけられている俺は、大きめの絆創膏を貼って誤魔化している。
「七瀬?」
「っ、ぁ……大丈夫です……」
「そ? じゃあ、もう一回」
俺は自分の返事に後悔した。すぐに俺は、咽び泣くことになった。
「ああああっ、やぁ……あ、あああ!」
「うん。七瀬はいつも声を堪えるし、こうでもしないと理性を飛ばしてくれないものなぁ」
「あ、あ、ダメ、ダメだ、う、うあ、体おかしっ、うああぁ」
容赦なく最奥を責め立てられて、俺は無我夢中で首を振る。俺の黒い髪が左右に揺れる。思わず春木の首に腕を回す。すると交わりがより深くなり、俺は中だけで果ててから、気絶した。
体から陰茎が引き抜かれる感触、たらりと零れた白濁。
ぐったりとベッドに頬を預け、俺はうなじに感じる噛み傷の痛みに、さすがはアルファだなだなんて考える。俺を抱いたのは、俺がボディーガードを担当している、春木コーポレーションの若き代表取締役である、春木幸平だ。俺と同じ、二十七歳。この国屈指のセレブは、何かと敵も多いそうで、専属契約をしている警備会社があり、俺はそこから派遣されて、もう春木社長について長い。今年で三年だ。春木は二十二歳で起業して、すぐに世界を股にかける企業の代表となったという逸材だ。
「七瀬、大丈夫かい?」
俺の頬に触れながら、春木がにこりと笑った。俺はかなりガタイのよいアルファなのだが、そんな俺のどこを好んでなのか、アルファ同士だというのに、春木は俺を頻繁に抱く。俺は、断らない。
元々ボディーガードになった頃から、春木に惹かれていたからだ。みんなが羨望し、憧憬する春木は、俺から見ても魅力的な人物で、世の中にはこんな風に何でも持っている人格者もいるのかと憧れていたら――ある日不意に、ベッドに誘われた。
ホテルの客室まで春木を送って、帰ろうとした時だ。
『七瀬も一緒に寝ていかない? これは――夜のお誘いだよ』
その時も、春木はにこりと笑っていた。俺よりも長身の春木を見上げた俺だって、別段背が低いわけではない。百七十八センチほどだ。ただ春木は百八十九センチもある。
俺はその時、硬直した。自分側が、春木を見る度に胸が疼くのを見透かされたのかと思ったせいだ。続いて、〝夜のお誘い〟という言葉を理解した瞬間、カッと赤面した自信がある。熱い頬を見られたくなくて、その時俺は俯いた。するとベッドに座っていた春木が立ち上がり、俺の前に立ち、俺の顎を持ち上げた。
『七瀬みたいな男前を照れさせると気分がいいな。もっともっと、乱れる姿が見たい』
それが、契機だった。
てっきり俺は、春木が酔っていて、一夜限りのあやまちが発生するのだと思っていたけれど、その夜を境に、今日もこうして抱かれている。泊まりがけの夜、ホテルの部屋まで送った場合、高確率で俺は、春木に抱かれるようになった。
男同士のアルファ同士だ。生産性もなにもあったものではなく、一体何故春木が俺を抱くのかも分からない。だというのに困ったもので、俺の中の春木が好きだという思いだけが、日増しにムクムクと膨れ上がっていく。
俺を抱く時、春木は俺の中に散々放つ。さすがはアルファというだけあって、その量も大量で、幾度も幾度も放たれるから、いつも俺の中はぐちゃぐちゃになる。そして春木は、俺はオメガでもなんでもないのに、衝動が堪えきれないのか、うなじを存分に噛む。痛みが走るほどに、だから俺のうなじには、いつも噛み傷がある。黒いスーツに白いシャツという出で立ちが義務づけられている俺は、大きめの絆創膏を貼って誤魔化している。
「七瀬?」
「っ、ぁ……大丈夫です……」
「そ? じゃあ、もう一回」
俺は自分の返事に後悔した。すぐに俺は、咽び泣くことになった。
「ああああっ、やぁ……あ、あああ!」
「うん。七瀬はいつも声を堪えるし、こうでもしないと理性を飛ばしてくれないものなぁ」
「あ、あ、ダメ、ダメだ、う、うあ、体おかしっ、うああぁ」
容赦なく最奥を責め立てられて、俺は無我夢中で首を振る。俺の黒い髪が左右に揺れる。思わず春木の首に腕を回す。すると交わりがより深くなり、俺は中だけで果ててから、気絶した。
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