人類が異種族からセクハラを受けまくっているSF未来世界で人間男性軍人(42歳)が虫系種族に産みつけファックされる話

ぱふぇ

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 ゼクスカとの一件で動揺させられたまま自室に戻った。
 シャワーブースの中で独り、肩に熱い湯を浴びせながら、一日の緊張を流し去ろうとする。

 壁に背を押しつける。
 ゼクスカに限らず、多くの甲虫族コレオプテランが何を考えているかわかっている。
 奴らは俺たち人間をファックしたがっている。俺を押さえつけて、産卵管で狭い内側をかき分けて押し進むのがどんなものか想像している。

 そう思うと吐き気がするはずだ。
 その代わりに、背徳的な熱が腹の奥底でうねるのを感じる。 

 普段なら、あの程度のセクハラは軽く受け流すことができる。だが今夜は……。
 認めざるを得ない。こんなにも気に障る理由はたぶん、俺自身が欲求不満だからだろう。
 肌と肌の触れ合いから何か月も遠ざかっていると、心が荒んでくる。

 クソ。セックスが必要だ。 でもどうやって?
 以前なら、気軽に関係を持てる相手を見つけるのは難しくなかった。地球軍EDFの基地や主要な連邦ステーション、上陸許可が出れば寄港先で、煩わしい関係に発展することもない一夜限りの相手と発散することもできた。だが今、地球圏から何十光年と離れた場所にいて、ステーション内の人間は全て俺の部下だ。そんな一線は越えられない。 

 ――あいつの望み通りにしてやったらどうだ? 奴らに屈伏するのは、これが初めてじゃないだろう?
 心の中の裏切り者が囁く。顔を手でこすり、そんな考えを追い払おうとする。

 そうだ。これまでに経験がないわけではない。
 湯気が肺に満ちていく中、押し殺していた記憶が否応なく蘇ってきた。自分の倍はある相手に完全に体の自由を明け渡した、あの記憶が。

 初めての深宇宙配備を任された時だった。くそ、あの頃は若かった。27歳で何でも分かったつもりでいた。上級エグゾスーツ訓練を終えたばかりで、自分を証明したい一心だった。
 あいつ――名前は何だったか、コルヴァー? コヴァーク? 部隊の中で一番大柄な人間でさえ子供のように見せる、人型ではあるが戦車のような体つきの、巨大なケンタウルス種の男。
 デネブ宙域の宙賊アジトの無力化。作戦自体は成功だった。種族間の連携も良好で、特にケンタウルス種のチームメイト、そいつと息が合った。
 その後整備格納庫で二人きりになった。作戦後の機体チェックをしていた時だ。その時間帯、ステーションはほぼ無人で、ほとんどのクルーは娯楽エリアで祝杯を上げていた。
 出入口を塞ぐ彼の巨体。彼が近づいてきた時、自分がいつもより小さく感じた。冷たい金属の壁に押しつけられ、巨大な手が俺の腰を掴む。
 あの時の俺は若く、怯え、好奇心に駆られ……正直に言えば、かなり興奮もしていた。

「……くそ、」

 俺は小さく悪態をついた。無意識のうちに手が南下していることに気づいて。
 熱い湯、ストレス、激しい運動後のエンドルフィン、溜まったフラストレーション――全てが自制心に反旗を翻し、手が腹部を滑り下りていく。

 硬くなりかけたそれに指が触れ、息を呑む。
 心臓が激しく鼓動を打つ中……緩慢に手を動かし始める。

 そういう形でセックスをするのは、それが初めての経験だった。……後ろを使うのは、ってことだ。
 内側をみっちり完全に満たされて、つま先が丸まるような痛みと快感に脳がジンジンと痺れる。
 何よりも、格上のオスが自分の身体を使って快楽を貪っているという被虐的な興奮……。

 率直に言って、良かった。
 それが怖かったんだ。あまりに良すぎて、その後は似たような関係を一切避けてきた。そういうことにハマってしまうのが怖くて。

 ……昔の話だ。その道には面倒なことしかないとわかっている。ましてや、甲虫族コレオプテランが相手では。奴らの文化ではカジュアルな関係なんて成立し得ない。

 一つ確かなことがある。ゼクスカは単なるプライドの埋め合わせに俺を抱きたいだけじゃない。それだけなら話は簡単だ。
 奴は俺を所有したいんだ。甲虫族コレオプテランの戦士カーストは女王から実際の繁殖を制限されているが、その代わり選んだ相手と頻繁に、執拗に、攻撃的な交尾を行うことで補っている。

 甲虫族コレオプテランは「伴侶」や「恋人」を求めているわけじゃない――それは人間的な概念だ。奴らが欲しているのは、交尾相手……いや、性処理穴、と言った方が正しい。繁殖衝動を満たせない苛立ちをぶつけるための、ただの生きた捌け口でしかない。
 そしてゼクスカは俺を、その衝動が頭をもたげる度にいつでも呼びつけて使える自分専用の「穴」にしたがっている。
 
 ――……。

 床に、壁に叩きつけられるシャワーの水勢は、くちくちという粘っこい水音をかき消してはくれない。
 他のことを考えようとする。柔らかな女の曲線や優しい愛撫の記憶を呼び起こそうとするが、思考は硬質な外殻に覆われた巨体へ、わずかな力だけで俺を押さえ込める強靭な四肢へと何度も引き戻されて……。
 
 ――手を止め、離す。
 もどかしさにきつく唇を噛み、始めたことを終わらせたい衝動と戦う。

 だめだ、あいつのことを、奴らのことを考えながら、なんて絶対に御免だ。そこまで追い詰められちゃいない。

 シャワーを冷水に切り替え、氷のような水が火照った肌にぶつかる衝撃に息を呑むが、効果はあった。これでいい。一気に昂ぶりが打ち消され、代わりに苛立ちだけが残った。
 タオルを掴み、乱暴に体を拭く。自分自身に、ゼクスカに、ケンタウルス種のあいつに、この状況全てに腹を立てながら。ステーション用のジャンプスーツを被ると、生乾きの肌に布地が不快に張り付く。
 明日も長い一日になる。頭をクリアに保たなければ。自主トレーニングでもしてこのエネルギーを発散すべきだ。
 ドアコントロールを叩き、部屋を出た。
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