7 / 13
6
しおりを挟む
朝一番の点検中にマルティネスの慌てた声が通信機から聞こえた時点で、今日が最悪な一日になることは予想できた。
装備格納庫に駆けつけると、俺たちの身体とエグゾアーマーを直接つなぐニューラルメッシュスーツが3着、整備台の上に広げられていた。
殴られたような衝撃を受けた。
その真珠色の粘つく半固形の液体が何なのか、俺には一目でわかった。
……甲虫族が交尾中に産卵管から放出する、宿主の体内で卵を有機組織に固定するための粘液。それが吐き気を催すことに、スーツの最も私的な部分に意図的に塗りたくられていた。
股間や臀部だけが執拗に狙われ、後方の排泄処理ポートに至っては無理やりこじ開けられ、念入りにその白いゼラチン状のものを詰め込まれていた。下劣で紛れもないメッセージ。
何者かが俺たちの格納庫に侵入し、装備を汚すことで、俺たちをどう見ているのか、何がしたいのかを知らしめようとした。
これは単なる器物損壊やハラスメントじゃない。性的な脅迫だ。
その時間帯のセキュリティ映像は都合よく破損していたが、誰の仕業かは疑いようがない。ゼクスカが左遷されて以来、対立を深めていたその取り巻きが、ついに報復に出たのだ。
そして俺たちが声を上げたところで、どう転ぶかは分かっていた。……実際の正義より外交的な配慮が優先される。
「先進種族」が絡むとなれば、いつもそうだ。
胸の中で膨れ上がる怒りの行き場を探していた。
どこまで行っても奴らにとって俺たちは肉の塊でしかないのか。卵を産み付けるための温かい穴でしかないのか。
俺たちの功績も、犠牲も、努力も、奴らの性的な眼差しの前では何の意味も持たないというわけだ。
「すぐに予備を出せ。スーツは分析用に梱包。それから本部に緊急要請だ。優先認証コードはT・9・5」
出てきた声は自分でも意外なほど冷静だった。
技術班は顔を見合わせ、ようやくマルティネスが口を開いた。
「隊長……これ、ハラスメント規定を除いても15個くらいの連邦軍規違反ですよ。報告すべきじゃ――」
「わかってる。対処する」
「……っ、ふざけんなよ……! だって隊長、あいつら、あのクソ虫野郎ども! 俺たちの装備に向かってシコって、こんな……っ、ぶっかけやがったんですよ!?」
「声を抑えろ、マルティネス」
マルティネスは怒りで体を震わせ、拳を強く握りしめていた。グローブの関節が軋む音が聞こえるほどに。
「マルティネス、いいか、俺の目を見ろ。怒りを見せればまさに奴らの思う壺だ。俺たちが感情的で未熟な種だと主張する口実を与える。時には奴らの期待する反応を見せないことが一番の復讐になる。俺たちは奴らの偏見の上を行く存在だ。このクソみたいな状況でも、毎日任務を着実に遂行することでそれを証明してる。わかったか?」
マルティネスは硬く頷く。
歯を食いしばった、まだ若い顔に心が痛む。俺たちの中で最も若く有望なオペレーターだ。火星のスラム街から這い上がり、コネではなく実力でエグゾスーツを勝ち取った。こんな侮辱を受ける筋合いはない。
「技術班、とにかく頼む。それと当面、この件は内密にな」
だが、この規模のチームで秘密が長く保たれることはない。デイサイクルの半ばには、部隊の面々の目を見れば分かった――怒りと屈辱が入り混じっている。
高価な装備を台無しにされたことだけが問題じゃない。
ニューラルメッシュスーツはエグゾスーツオペレーターにとって単なる装備ではない、下着以上に個人的なものだ。各オペレーターの固有のパターンに合わせてカスタマイズされている。神経パターンを読み取り、呼吸に同期し、長時間の作戦中は排泄物も処理する。
それをこんな形で汚されるなど……。
奴らが俺たちのメッシュスーツに向かって産卵管をシゴいていたと思うと、胸が悪くなる。
今は正式な手順に則って報告を上げる気になれなかった。我々の装備が自慰行為に使われたなんて内容の報告書を書く気にはなれない。
あの体液が何を意味し、なぜその場所になすり付けられていたのかを自ら説明し、無味乾燥な言葉で事務的に記述させられる屈辱には耐えられない。
地球軍は報告を受け、サンプルを分析し、おそらく形だけの外交警告を発するだろうが、それも結局は官僚主義の中に埋もれていく。
その間も、我々の部隊は何事もなかったかのように奴らと共に働き続けなければならない。
気がつけば、いつもの場所――例の上級将校用ラウンジにいた。幸い無人だった。自動給仕を無視して進む。
ヴェクスが俺たちの会話のために用意してくれた数本のボトルは、まだそこにあった。中心銀河から取り寄せた洒落た珍しい酒で、この辺境まで運ぶのにはさぞ金がかかったことだろう。その気遣いが、今は余計に苦々しく感じられた。
グラスに酒を注ぐ。
今夜の星は冷たく、無数の光点が虚空に散らばっていた。地球もそうしたどこか遠くの点の1つに過ぎなかった。
時々考える。我々はあそこに留まり、「進んだ」種族たちに銀河など好きにさせておけばよかったのではないかと。
ステーションのドッキングベイでは今頃、連邦領域の外へとジャンプする船の準備が進められているだろう。どこか彼方の虚空。その逃げ道が羨ましく思えた。
『ジョン? こんな時間にここにいるとは思わなかった』
ヴェクスが入ってきたのにも気づかなかった。かなり酔いが回っている。俺の様子から何かを読み取り、距離を置いて立ち止まった。
彼の方は見られなかった。今夜は、あの複眼に宿る知性を直視する気にはなれない。
『6時間、通信に応答がなかったが。どうしたんだ?』
「何でも。少し飲みたくなっただけです、大佐」
意図的に形式張った言い方で返す。彼が一瞬躊躇うのが分かった。
『何かあったのか』
「そうかもな」
俺は噛み付くように言った。
酒は効いていない。むしろ怒りを増幅させているだけだ。
ウイスキーがまた喉を焼く。
「お前の兵士どもが、ちょっとしたプレゼントを残していってくれたよ。俺たちのことを本当はどう思ってるか、思い出させてくれるような」
状況を説明すると、彼の大顎がガチガチと音を立て始めた。
『誰だ?』
「知ってどうする? ほんの数人の問題じゃない。これがお前らの種族の、俺たちへの本当の見方なんだ」
『厳正に対処する』
「ああ、今まで起きたこと全部が正しく「対処」されてきたようにな。お前もわかってるんだろう、ヴェクス。俺たちは生きた孵化器でしかないんだよ。お前らの卵を詰め込むための、温かくて柔らかい……穴だ。同盟だの敬意だの、そんな話は全部嘘っぱちだ」
『ジョン――』
「いや、言わせろ。お前は他とは違うフリをしてる。でも、そうじゃないんだろ? お前だって心の底では俺を、同じように見てる。ただその洗練された態度の後ろに上手く隠してるだけだ」
不当な言い方をしているのは分かっていた。間違った相手に八つ当たりしているのも。何年も積み重なった不満を、おそらく唯一俺を対等に扱ってくれた甲虫族の友人にぶつけている……。
『大尉。あなたは冷静さを失っている』
「……そうかな」
やりすぎだ。でも、もうどうでもよかった。
『居室まで送る。一人にはしておけない状態だ』
「必要ない」
ヴェクスは何も言わず、ただ入り口の前で待っている。俺はグラスを一息に空け、叩きつけるように置いた。
装備格納庫に駆けつけると、俺たちの身体とエグゾアーマーを直接つなぐニューラルメッシュスーツが3着、整備台の上に広げられていた。
殴られたような衝撃を受けた。
その真珠色の粘つく半固形の液体が何なのか、俺には一目でわかった。
……甲虫族が交尾中に産卵管から放出する、宿主の体内で卵を有機組織に固定するための粘液。それが吐き気を催すことに、スーツの最も私的な部分に意図的に塗りたくられていた。
股間や臀部だけが執拗に狙われ、後方の排泄処理ポートに至っては無理やりこじ開けられ、念入りにその白いゼラチン状のものを詰め込まれていた。下劣で紛れもないメッセージ。
何者かが俺たちの格納庫に侵入し、装備を汚すことで、俺たちをどう見ているのか、何がしたいのかを知らしめようとした。
これは単なる器物損壊やハラスメントじゃない。性的な脅迫だ。
その時間帯のセキュリティ映像は都合よく破損していたが、誰の仕業かは疑いようがない。ゼクスカが左遷されて以来、対立を深めていたその取り巻きが、ついに報復に出たのだ。
そして俺たちが声を上げたところで、どう転ぶかは分かっていた。……実際の正義より外交的な配慮が優先される。
「先進種族」が絡むとなれば、いつもそうだ。
胸の中で膨れ上がる怒りの行き場を探していた。
どこまで行っても奴らにとって俺たちは肉の塊でしかないのか。卵を産み付けるための温かい穴でしかないのか。
俺たちの功績も、犠牲も、努力も、奴らの性的な眼差しの前では何の意味も持たないというわけだ。
「すぐに予備を出せ。スーツは分析用に梱包。それから本部に緊急要請だ。優先認証コードはT・9・5」
出てきた声は自分でも意外なほど冷静だった。
技術班は顔を見合わせ、ようやくマルティネスが口を開いた。
「隊長……これ、ハラスメント規定を除いても15個くらいの連邦軍規違反ですよ。報告すべきじゃ――」
「わかってる。対処する」
「……っ、ふざけんなよ……! だって隊長、あいつら、あのクソ虫野郎ども! 俺たちの装備に向かってシコって、こんな……っ、ぶっかけやがったんですよ!?」
「声を抑えろ、マルティネス」
マルティネスは怒りで体を震わせ、拳を強く握りしめていた。グローブの関節が軋む音が聞こえるほどに。
「マルティネス、いいか、俺の目を見ろ。怒りを見せればまさに奴らの思う壺だ。俺たちが感情的で未熟な種だと主張する口実を与える。時には奴らの期待する反応を見せないことが一番の復讐になる。俺たちは奴らの偏見の上を行く存在だ。このクソみたいな状況でも、毎日任務を着実に遂行することでそれを証明してる。わかったか?」
マルティネスは硬く頷く。
歯を食いしばった、まだ若い顔に心が痛む。俺たちの中で最も若く有望なオペレーターだ。火星のスラム街から這い上がり、コネではなく実力でエグゾスーツを勝ち取った。こんな侮辱を受ける筋合いはない。
「技術班、とにかく頼む。それと当面、この件は内密にな」
だが、この規模のチームで秘密が長く保たれることはない。デイサイクルの半ばには、部隊の面々の目を見れば分かった――怒りと屈辱が入り混じっている。
高価な装備を台無しにされたことだけが問題じゃない。
ニューラルメッシュスーツはエグゾスーツオペレーターにとって単なる装備ではない、下着以上に個人的なものだ。各オペレーターの固有のパターンに合わせてカスタマイズされている。神経パターンを読み取り、呼吸に同期し、長時間の作戦中は排泄物も処理する。
それをこんな形で汚されるなど……。
奴らが俺たちのメッシュスーツに向かって産卵管をシゴいていたと思うと、胸が悪くなる。
今は正式な手順に則って報告を上げる気になれなかった。我々の装備が自慰行為に使われたなんて内容の報告書を書く気にはなれない。
あの体液が何を意味し、なぜその場所になすり付けられていたのかを自ら説明し、無味乾燥な言葉で事務的に記述させられる屈辱には耐えられない。
地球軍は報告を受け、サンプルを分析し、おそらく形だけの外交警告を発するだろうが、それも結局は官僚主義の中に埋もれていく。
その間も、我々の部隊は何事もなかったかのように奴らと共に働き続けなければならない。
気がつけば、いつもの場所――例の上級将校用ラウンジにいた。幸い無人だった。自動給仕を無視して進む。
ヴェクスが俺たちの会話のために用意してくれた数本のボトルは、まだそこにあった。中心銀河から取り寄せた洒落た珍しい酒で、この辺境まで運ぶのにはさぞ金がかかったことだろう。その気遣いが、今は余計に苦々しく感じられた。
グラスに酒を注ぐ。
今夜の星は冷たく、無数の光点が虚空に散らばっていた。地球もそうしたどこか遠くの点の1つに過ぎなかった。
時々考える。我々はあそこに留まり、「進んだ」種族たちに銀河など好きにさせておけばよかったのではないかと。
ステーションのドッキングベイでは今頃、連邦領域の外へとジャンプする船の準備が進められているだろう。どこか彼方の虚空。その逃げ道が羨ましく思えた。
『ジョン? こんな時間にここにいるとは思わなかった』
ヴェクスが入ってきたのにも気づかなかった。かなり酔いが回っている。俺の様子から何かを読み取り、距離を置いて立ち止まった。
彼の方は見られなかった。今夜は、あの複眼に宿る知性を直視する気にはなれない。
『6時間、通信に応答がなかったが。どうしたんだ?』
「何でも。少し飲みたくなっただけです、大佐」
意図的に形式張った言い方で返す。彼が一瞬躊躇うのが分かった。
『何かあったのか』
「そうかもな」
俺は噛み付くように言った。
酒は効いていない。むしろ怒りを増幅させているだけだ。
ウイスキーがまた喉を焼く。
「お前の兵士どもが、ちょっとしたプレゼントを残していってくれたよ。俺たちのことを本当はどう思ってるか、思い出させてくれるような」
状況を説明すると、彼の大顎がガチガチと音を立て始めた。
『誰だ?』
「知ってどうする? ほんの数人の問題じゃない。これがお前らの種族の、俺たちへの本当の見方なんだ」
『厳正に対処する』
「ああ、今まで起きたこと全部が正しく「対処」されてきたようにな。お前もわかってるんだろう、ヴェクス。俺たちは生きた孵化器でしかないんだよ。お前らの卵を詰め込むための、温かくて柔らかい……穴だ。同盟だの敬意だの、そんな話は全部嘘っぱちだ」
『ジョン――』
「いや、言わせろ。お前は他とは違うフリをしてる。でも、そうじゃないんだろ? お前だって心の底では俺を、同じように見てる。ただその洗練された態度の後ろに上手く隠してるだけだ」
不当な言い方をしているのは分かっていた。間違った相手に八つ当たりしているのも。何年も積み重なった不満を、おそらく唯一俺を対等に扱ってくれた甲虫族の友人にぶつけている……。
『大尉。あなたは冷静さを失っている』
「……そうかな」
やりすぎだ。でも、もうどうでもよかった。
『居室まで送る。一人にはしておけない状態だ』
「必要ない」
ヴェクスは何も言わず、ただ入り口の前で待っている。俺はグラスを一息に空け、叩きつけるように置いた。
7
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
中年冒険者、年下美青年騎士に番認定されたことで全てを告白するはめになったこと
mayo
BL
王宮騎士(24)×Cランク冒険者(36)
低ランク冒険者であるカイは18年前この世界にやって来た異邦人だ。
諸々あって、現在は雑用専門冒険者として貧乏ながら穏やかな生活を送っている。
冒険者ランクがDからCにあがり、隣国の公女様が街にやってきた日、突然現れた美青年騎士に声をかけられて、攫われた。
その後、カイを〝番〟だと主張する美青年騎士のせいで今まで何をしていたのかを文官の前で語ることを強要される。
語らなければ罪に問われると言われ、カイは渋々語ることにしたのだった、生まれてから36年間の出来事を。
魔法学校の城に囚われている想い人♡を救い出して結婚したい天才有能美形魔術師(強火執着)の話
ぱふぇ
BL
名門魔法学校を首席で卒業し、若くして国家機関のエースに上り詰めた天才魔術師パドリグ・ウインズロー(26歳)。顔よし、頭脳よし、キャリアよし! さぞかしおモテになるんでしょう? ええ、モテますとも。でも問題がある。十年越しの想い人に、いまだに振り向いてもらえないのだ。そんな片思い相手は学生時代の恩師・ハウベオル先生(48歳屈強男性)。無愛想で不器用、そしてある事情から、魔法学校の城から一歩も出られない身の上。先生を外の世界に連れ出すまで、全力求婚は止まらない!
26歳魔術師(元生徒)×48歳魔術師(元教師)
異世界転生した双子は今世でも双子で勇者側と悪魔側にわかれました
陽花紫
BL
異世界転生をした双子の兄弟は、今世でも双子であった。
しかし運命は二人を引き離し、一人は教会、もう一人は森へと捨てられた。
それぞれの場所で育った男たちは、やがて知ることとなる。
ここはBLゲームの中の世界であるのだということを。再会した双子は、どのようなエンディングを迎えるのであろうか。
小説家になろうにも掲載中です。
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話
紫蘇
BL
給湯室で女の子が話していた。
理想の彼氏はスパダリよ!
スパダリ、というやつになったらモテるらしいと分かった俺、安田陽向(ヒナタ)は、スパダリになるべく会社でも有名なスパダリ…長船政景(マサカゲ)課長に弟子入りするのであった。
受:安田陽向
天性の人たらしで、誰からも好かれる人間。
社会人になってからは友人と遊ぶことも減り、独り身の寂しさを噛み締めている。
社内システム開発課という変人どもの集まりの中で唯一まともに一般人と会話できる貴重な存在。
ただ、孤独を脱したいからスパダリになろうという思考はやはり変人のそれである。
攻:長船政景
35歳、大人の雰囲気を漂わせる男前。
いわゆるスパダリ、中身は拗らせ変態。
妹の美咲がモデルをしており、交友関係にキラキラしたものが垣間見える。
サブキャラ
長船美咲:27歳、長船政景の年の離れた妹。
抜群のスタイルを生かし、ランウェイで長らく活躍しているモデル。
兄の恋を応援するつもりがまさかこんなことになるとは。
高田寿也:28歳、美咲の彼氏。
そろそろ美咲と結婚したいなと思っているが、義理の兄がコレになるのかと思うと悩ましい。
義理の兄の恋愛事情に巻き込まれ、事件にだけはならないでくれと祈る日々が始まる…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる