人類が異種族からセクハラを受けまくっているSF未来世界で人間男性軍人(42歳)が虫系種族に産みつけファックされる話

ぱふぇ

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 ――恍惚の中を漂っていた。

 後になって知ることなのだが、甲虫族コレオプテランのオスは交尾の際、爪先の特殊な腺から強力な快楽物質を分泌するらしい。
 それはエンドルフィンとオキシトシンのカクテルのようなもの。生物の筋組織を弛緩し、幸福感に陶酔させる作用がある――おそらく、卵の宿主を従順に保つために進化したのだろう。
 
 ケンタウロス種の男に暴かれて以来、一度たりとも触れなかったそこを、ヴェクスの爪がスリスリとなぞり、窄まりの皺の一本一本に蜜のような分泌液を丁寧に塗り込んでいく。
 痛みはなく、違和感はすぐに消え、まったく別のものに取って代わられた。

 どこを押し、捏ねれば人間の男を腰砕けにできるか心得ているかのような、ヴェクスの鉤爪一本の的確な動きと相まって、俺は骨抜きにされ、思考は甘く重たくなっていった。
 ペニスで得る鋭く即物的な刺激では決して味わえない、腰から四肢の末端まで放射状に広がっていく、押しては引いて返す波のような甘ったるい快楽。

 新たな波が押し寄せると背中が反り、つま先が意志とは無関係に丸まる。
 鉤爪から逃れようと身をくねらせ、得られるはずのない踏ん張りを得ようと滑らかなシーツを蹴り、何かしらの制御を保とうと布地を掴む手は、力が入ったり緩んだりを繰り返す。
 シーツは絶え間ない動きで乱れ、もつれ、台無しになっていく。
 ずり上がった腰が彼の副腕に捕まり、元の位置にしっかりと引き戻される。
 容赦ない愛撫から逃れようともがくが、彼の4本の腕は、2人きりのこの小さな世界で絶対の存在だった。

 彼が放出する濃厚なフェロモンを吸って吐く。鼻腔が、肺が、興奮した攻撃的なオスのフェロモンでいっぱいに満さたれ、手足が気怠くなり、腰がズンと重くなり、頭がぼうっとする。
 密着した体を通して伝わってくるヴェクスの低い囁きが、かろうじて俺の意識をつなぎとめていた。

 俺は溶けていく、自分を失っていく。
 軍人としての、制御を維持しなければならない自分の一部が、遠く些細なものになっていき、悦楽を享受するだけの肉塊になる。
 次の快感の波、その先にあるものだけが重要で……

 温かい糖蜜の中に浮かんでいるような感覚に、心地よく夢見心地で漂っていたその時――。


 ズ ン ッ ッ ッ ♡ ♡ ♡


 全身を衝撃が貫き、現実が鮮明に焦点を結んだ。

「――お゛ぉ゛ぉっほおおぉぉ~~~~……ッッ♡♡♡」

 あまりにも下品な声が迸る。
 自分がそんな音を出すのを聞いたことがなかった。
 口をタコのように尖らせて、きっと誰にも見せられないような酷い顔をしている。
 下腹部に濡れたものを感じ、今の一撃で内側から押し出されるように射精してしまったのだと気づいた。

 尻が熱い。
 直腸が、燃えるように、熱い……。
 ……何か長大なものが腸の中に一本、我が物顔で鎮座している。
 散々爪の先で可愛がられて火照ったあの泣き所が圧迫されて、ずっくん、ずっくん、と疼いている。

 産卵管を挿入れられたのだ。

 ゆっくりと我に返り、ヴェクスロルの重みがまだ俺の上にのしかかっていることに気づく。

「っ、ヴぇ、べく、く、う……♡」

 舌が回らない。待ってくれ、まだ動かないでくれ、と言いたかった。
 すると彼は無慈悲にも、今度は出口に向かって後退していく。その感覚は侵入時よりもさらに強烈だった。

 ズルズル……ズル……ズル……
 
 腹の中を巨大な蛇がのたくっているようだ。

「ほおお……ん♡ ぉああ……♡♡」

 俺の直腸内壁はこの侵入者を追い出したい欲望と、中に留めておきたい必死の欲望の間で板挟みになっているのに、その一切を無視して出口に向かって強烈に摩擦される。
 太く長いものをひり出す、生き物として最も根源的な快感に脳が酔いしれる。
 ……気持ち良い……
 出る……出る……っ、クソ、違う、これは排泄じゃない、違う――

 ――ヌポ♡♡♡
 ブッ、プスッ……プスっ……♡♡

「~~~~ーー……♡♡♡」

 抜け切ると同時に、蕩けきった脳が誤作動し、肛門に放屁を許してしまう。
 あまりにも恥ずかしい音を恥じらう余裕すらない。

 ずるんっ、と引き抜かれ、尻の上に乗せられたずっしりとした重みは、まぎれもなく産卵管だ。
 なぜ筋弛緩させる分泌物が必要なのか、今なら分かる。
 ……大きすぎるのだ、それは。

『……フーーッ……♡』
「っ、べ、ヴぇくっ、……っべくす……っ♡」
『ジョン……ああ、私もいぞ……♡』

 その甘やかな囀りは、ピクリとも動かせないほど強固に俺の四肢をホールドしている者の声とは思えない。
 また狭い中を掘削しようと肛門の窄まりを圧迫してくる、甲虫族コレオプテランの雄々しい生殖器から逃れる手段はない。
 ぬつっ、と、緩みきった括約筋が割り開かれ、また侵入を許してしまう――

 ……ヌプン、♡ ズロロロロロ~~……♡

「……ほぉ゛お゛、お゛おおぉぉ~~……♡♡」
『フ――――……♡』

 他のどんな状況でも絶対に聞かれたくない恥ずかしい声。
 背中を反らせた。それが俺にできる唯一の抵抗だった。

『ああ、ジョン……なんて恥知らずな声を出すんだ……♡ ……そのような、卑猥極まりない……』
「……っ、ォ……ッ♡ ……おぉ……っ♡」
『弛緩剤が、少し効きすぎているようだな……』

 ヴェクスが爪先で俺の涎を拭うも、もはや俺は言葉を理解する能力すら失っていた。
 甲虫族コレオプテランは、卵の産みつけ相手を完全に従順にするために、何百万年もかけて進化してきた。今、俺はその進化の成果を身をもって体験している。

 突然、ヴェクスの手が俺の後頭部に添えられ、そのままぐっと顔面をマットレスに押し付けられた。もう口を開くな、とでも言わんばかりに。
 そのしぐさは乱暴ではなかったが、当然の権利とでも言いたげなものだった。

『ジョン、少し動くぞ』
「っ、……っ、」

 ゾクゾクゾクゾク……ッッ♡
 脊椎に埋め込まれたニューラルポートにビリビリと痺れが走る。
 完全な支配、徹底的な無力感――強烈な被虐感に酔いしれる。

 それから、ヴェクスの侵攻が始まった。

 ずにゅうぅぅ~~…… どちゅっ♡

「ぉおっお"ぉお~~~……♡♡」

 ずるるるぅぅう~~~~♡
 ぬぷっ、ちゅっ……

「お……ッ♡ ほ、ぉお"……っ♡」

 ずにゅうぅぅ~~…… どつっ♡

「ぉおっほ♡♡♡ んんぅぉお~~~…っ♡♡~♡♡」

 ずるるるるるる~~~~♡
 ぬっぽん♡

「っほ、っほぉん……っ♡ んっ♡ ん……♡」

 ヴェクスは、副腕で固定した俺の尻を悠々と使った。この時、俺の直腸は、産卵管を気持ちよくシゴくための肉の鞘だった。ヴェクスは長いストロークでその鞘を使い倒し、存分にオスの快楽を貪った。
 獰猛な呼気が首の後ろにぶつかる。

『×××××……♡ ッ、××××、×××××……♡♡』

 頭がゆだっているせいか、翻訳機が処理できていない。
 彼は話しているのか? 唸っているのか?
 わからなかったが、それがこの瞬間の強烈なエロティシズムをさらに高めていた。

 ぬ゛っちゅ♡、 ぬ゛っちゅ♡、 ぬ゛っちゅ♡、 ぬ゛っちゅ♡

 やがて一点をこそぐように執拗に腰を使い始めた。肉を耕すように。
 ヴェクスの本能は、そこに卵を産みつける算段をつけたのだろうか。

「ッオ♡、ッんぉッ♡、ッお"う"ッ♡、ォおうウッッ♡♡ 」

 その瞬間、ヴェクスに押さえつけられ、身も世もなくその慈悲に縋りながら、むしろ何年も感じたことのないほどの自由を感じた。
 そして頭のてっぺんからつま先まで突き抜けるような快感が俺を襲う中、俺はその自由に身を委ねた。
 俺は気づいた。俺が酔いしれているのは、単なるセックスによる肉体的な快楽ではない。
 自分を手放すこと。これまで決して誰にも見せまいとしてきた自分の弱さを許すことについてだった。

 そして人生で初めて、体を誰かに明け渡したことに満足していた。

『×××××××××……♡♡』

 ギチギチと甘い囀り。

 ……ドプッ♡ ビュプ……♡ ブビュルルルルル……ッ♡ ぶぴゅっ♡ ビュっ♡
 
 腹の中で響いたのは、ついにヴェクスが自らに放埒を許す音だった。
 その放出はなんと1分近く続いた。
 俺の腸内をもたついたクリーム状の粘液でたっぷりと満たし、満足したヴェクスの産卵管がずろん♡♡ と抜ける。

「~~~~…………♡、……♡♡♡」

 ひく♡ ひくっ♡ と肛門のフチがひくつく。
 あれだけの質量を受け入れたのだ、きっとしばらく元に戻らない。
 恐ろしいことに、あれだけ出された粘液は一滴たりともこぼれなかった。卵を体内に固着させるための粘液。これは掻き出すのに苦労するだろう……。

 ポッカリと緩んだ穴。その奥に覗く産卵前粘液の白。
 甲虫族コレオプテランの目に映る今の俺は、産卵を受け入れる準備を整えた従順な宿主でしかなかったはずだ。

 俺は微睡の中に落ちていった。
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