TOP of the head

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今日も退屈な学校生活が始まる。
登校中の僕、影山冴無かげやまさえなはどこにでも居る教室の隅でラノベを読んでる系少年だ。
特にクラスで目立つことも無く、友達も同種の人間しかいない。
いわゆるオタクというやつだ。
そんな僕は、いつも通りアニソンを聴きながら電車に揺られ、電子漫画を読む。

学校前の駅に着くと、すぐ目の前に学校がある。
僕は黙って校門を通過し、上履きに履き替え教室に向かう。
授業までの時間に、電車で読んでいる漫画を読み切りたいので急いで読むことにする。

予定通り漫画を読み終えHRホームルームを終え、一限目が始まったその時だった。

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

いつも通り、警報がなる。
どうせまた誰かがイタズラで警報機のボタンを押したんだろう。
僕の通っている学校は、お世辞でも頭がいいとは言えない学校だ。
それ故に、そーゆー生徒が多いのだ。
そんなことを考えていると、思考に割り込むように放送が入る。

「全校生徒に次ぐ、第三次世界大戦が始まり日本にミサイルが飛んできている。直ちに避難せよ」

どうやら状況は穏やかでは無いらしい。
一旦先生の指示通り、生徒達元い僕達は誘導されるがまま体育館に向かった。

大半の生徒が恐慄いている中、それでもふざけている生徒や落ち着きのある生徒、多種多様だ。
自分もその1人で妙に落ち着きを感じていた。
教壇で先生が何かを話しているが、何も耳には入らない。
入ってくるのは、周りで鳴り響く爆発音だけだ。
どうやら、放送内容に嘘はないようだ。

一頻り爆発音が街に響いた後、街は静寂に包まれた。

「先生が外確認してくるから、皆は動かないように」

そう言った体育教師が、体育館の扉を開けた途端なにかに驚愕して腰を抜かした。

「ななっなんだこれは？！」

僕は体育教師の開けた扉の先を見る。
そして僕にもその驚愕が待ち受けていた。
そこに居たのはミサイルで亡くなったはずの住人が死体の状態で動き回っている光景だった。

「ゾンビだｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！？！」

扉の近くにいた生徒も、外を見たらしくその状況に悲鳴をあげる。
その悲鳴を聞いた他の生徒もまた連鎖的に悲鳴を上げ、体育館はパニックに包まれた。
何とか落ち着けようとする教師陣の説得も虚しく、もう誰にも手が付けられない状態になってしまった。

パニックの中僕は1人、この後どうするべきなのかを自然と考えていた。
不思議とこの非日常が僕には、非日常に感じれなかった。
それが異常なのは理解しているが、漫画やアニメの見すぎかこの状況に自然とワクワクしてしまっていたのだ。