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OCS(original character story)
ZO-R1の過去 後編
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城内の兵士を一人、また一人と倒していく。剣はやがて血でその切れ味を失い、隠しておいた弓を背負う。
その静かな弓は確実に獲物を落とした。
リビアは胸元から不思議な粉を巻いた。
これはある日不思議な、研究者からもらった薬だった。
君は面白い目をしている。 復讐に取りつかれたような、揺るがぬ目を。 力を貸そう。
そういって渡された粉は負傷した兵を起こさせた。
その場所にリビアの姿はもうない。
その兵は人と言う人を所かまわず襲った。 強烈な力で、その肉を引きちぎる。 城内は悲鳴がとどろく。
リビアは、家畜小屋に向かう、 ちょうどこの時間は暴行を働く兵士が来る時間。
いつものようにやってくるが今度はリビアはただ黙ってないで反撃した。
ナイフが足の筋肉を切り、そして反対側に刺さる。
痛みで驚いた兵は倒れ込んだ。
「わうわぁぁぁぁっぁぁぁぁああぁ。 ああっ、お前なんてことを、こんな事したらお前は殺されるぞ!!」
だがリビアはなんとも思ってなどいない。
「は、反逆だ! リビアが! 黒の民が反逆を起こしたぞ。 出合え! 殺せ」
近くにいた見回りの兵士たちは慌ててやってくる。
が彼らを瞬速の矢が射抜く。 その兵士の目の前で。バタバタと倒れだす。
彼はさらに声を上げて呼んだが、また一人、と倒されていく。
そして、リビアは屋根に上がると、その巧みな弓で、雪崩来る兵士を射抜いた。
「これぐらいで十分か」
リビアが虐待した兵の前に降りる。
「お。お前いったい何なんだ。 だが、すぐに大変な目にあう。 なんせ我が国の兵をこんなにも殺したんだからな。 お前に生きる場所はもうないぞ。
命を乞うなら今のうち、」
彼の言う通り、どれだけ優れていても、国に一人で敵いはしない。だが、恐れはなかった。 少なからず、この小城は一人で十分落とせるからだ。
リビアは黙って歩くと、また粉を積みあがった兵たちに巻いた。
起き上がる彼らを見て体を震わせる、兵士。 この薬は死んだ兵にも効いた。
だが彼の足は立つ事すらできない。
「早く逃げないと、仲間に嬲り殺されるぞ」
「お。おまえ、何をした…… なんなんだこれは、 なんだんだぁぁぁ」
「それじゃあな」
そういってリビアは去っていった。
「ま、待ってくれ、おいていかないでくれ。悪かった俺が悪かったから」
その声はもう届かない。 彼は意識のない兵士の餌となった。簡単に死ぬことは許されず、断末魔はしばらく響いた。
奉行達は死んだ兵たちと戦っていたが、隙を見て小城を捨てようと逃げた。なんせ、心臓を刺しても、足を切っても動いて、襲ってくるのだから。
だが、そんなことはさせない。
射抜く矢はどんどんと連れの兵士を寝かせていく。
どこから矢が飛んでくるのか、
兵が1人になったとき、奉行の目は小城の屋根から射抜く黒い影を見た。
その時自身の右肩に矢が刺さり、そのまま壁に刺さる。
「お奉行様!」
そして目の前で兵士が死んだ。
「黒の民の生き残り……、
あれは! リビアか!!」
その壁横に、矢で飛んできた巻物が張り付けられた。
「この書物…… 我の……。貴様これを読んだのか!!?」
そして矢は、右足、左足と射抜き、奉行は壁に貼り付けられた。
「貴様。恩をあだで返そうなどと。 貴様に住まいまで与えてやって……
し、城が燃えているだと」
リビアの立つ城が赤く燃えた。
これを見た奉行は怒りに震えた。 しかしもう一度見た先に、リビアの姿はなかった。
「おのれリビア、 このような事をしよって、わしに見せしめの詰もりか。 許さん、許さんぞリビア。覚えておれ。必ず復讐してやる」
そう叫んだ瞬間。
「奉行様!!」
生き残りの兵が一人貼り付けの奉行を助けに来た。
「おぉ、生きておったか。 すまぬが手を貸してくれ。 戻ったら必ず、あの黒の民を許探し出してやる」
しかし、しかっりと食い込んだ矢はそう簡単に抜けることはなかった。まして負傷してる兵にはなおさらだった。
「すみません奉行様」
「構わん。まだ、死人も来とらん。 焦らずやってくれ」
すると2つの死体が彼らの目の前に投げ込まれた。
黒い衣装。 これは黒の民の衣装である。
「ん?黒の民の死体? 今更なぜ?こんなところに??」
「お奉行様」
そこには兵に食らいつく二人の黒の民の姿があった。
死人!? 奉行は肉をはがされながら必死に矢を抜こうとする兵に、
「何をしとる、早う抜かんか!」
と大声を上げた。
しかし奉行の刺さった矢は抜けることはなく、奉行の目の前で引っぺがされてもがく兵をただ見ることとなった。
死にたくてもなかなか死ねないその姿に恐怖した。 彼が終われば次は私。その恐怖から目を合わせたくない。
合わせれば向かてくるかもしれない、だけど、見ていないと余計怖い。
奉行はその恐怖から逃れられることはなかった。
リビアは、逃げた訳ではない。 城を燃やした後、ある部族の元へと向かったのだ。
ジャニワ族は寝静まっていた。
夜はもう遅い時間。
そんな彼らに、静かに矢が刺さる。まるで小さな羽虫のような音は、寝ている彼らには気づかない。
そして火が放たれると、テントは一斉に燃え出した。目覚めた者は、急いで外へと飛び出す。
一人の男が目を覚ますと、それは外の道端だった。 足にはロープが巻かれていて、それ以上先には進めなかった。 どうやらロープの方へ向かっていくしかできない。
顔を上げた目の前には、黒の民の軍勢がこちらに向かってきていた。 それもものすごい勢いで来るものだから、彼は急いでロープの方へと走って逃げた。
早く仲間に知らせなければ。 夜襲だと。 しかしなぜ滅ぼしたはずの黒の民が、まだ生き残りがいたのかと、驚きながら。
そして彼の走る方から火の手が上がるのが見えた。
大変だ、彼はさらに急いだ。 到着するとどういうことか、同族が争ってるではないか。 なぜジャニワ族の仲間同士で争ってるのか?
しかしジャニワ族。
襲い来る身内をバッタばったとなぎ倒した。最初は仲間に出だしできず、襲われるものが多かったが次第に形成を逆転させていく。
しかしどこから飛んでくる矢に当たっては正常なジャニワ族の仲間は死んでいった。
「くそ、なんだこれ、殺しても仲間が襲い掛かってきやがる。 いったいどうなっているんだ」
部族の長は強かった。 しかし、倒しても倒しても、どこからか仲間が沸いてきては、仲間の数を減らされていった。
「ボスー」
遠くから一人の男が走ってくる。
「ザンギじゃえぇか 。こんな遅くにあいつどこに行ってやがったんだ…」
ザンギの奥で大量の砂煙が上がっているのが見えた。 ジャニワ族は目も鋭く良い。
「大変です、ボス! 黒の民が、黒の民が軍勢で攻めてきます」
「なんだと?!」
ありえない、 黒の民は根絶やしにしたからだ。
それが攻めてくるなんてのは、生き返るしかありえない。
だが、長は確かに黒の民の服を着た者達を確認した。
「うろたえるなっぁぁぁぁぁ! 黒の民を偽った何者かが攻めてくる。 その数400! ジャニワ族! 迎え撃つぞぉ」
歓声が上がる。 そんな中も、矢で一人と射抜かれていく。
同族と戦いながら、彼らは黒の民がなだれ込む入口に固まった。
交えた時彼らは目を疑った。簡単に殺せはしたが、殺した感触がない。
彼らはすでに死んでいるからだ。
それを知ったジャニワ族たちは狼狽え始めた。 次々に黒の民に滅ぼされていく。
長たちは何とか戦ったが、死んだ仲間が立ち上がっては牙をむき
彼らの数はどんどんと減っていった。
そして長は気絶させられた。何者かによって、頭を強く殴られたのだ。
目を覚ますと、そこには、串刺しにされたジャニワ族たちがいた。 彼らは動いて苦しそうに口から貫通している杭を噛もうとしてた。そう、普通生きてはいられない。
この光景に、怒りを覚えるも、縛られた腕はほどけることはなかった。
リビアは彼を殴った。 なんども、何度も、何度も。 しかし屈強な彼にはさほどのダメージではなかった。
「へ、なんだそのやわな腕は。 まったく効きもしねぇ。 こいつ外しな。八つ裂きにしてやるからよ」
怒り狂った目。
「なぜ殺した。 なぜ黒の民を全員殺した」
「なぜ? てめぇらが俺たちの仲間を殺したからだろうが! 当たり前だろう」
「関係のない人を殺る必要があったか? あの人たちは全く武器も持たない人たちだぞ」
「関係ないな。 俺たちに牙をむいた部族はみんな一緒だ。 そしててめぇらは俺たちに嘘をついて、俺たちを利用していた。
早くこの縄をはずせ。 てめえのしたことは許さんぞ、そこにいる仲間の敵だ。
あの嘘つきほら野郎のように、毎晩生きたまま一部位を切り落として、食事にしてやる。
リビアの中で何かかが張り裂けた。
「もういい。お前らの部族はここで終わりだ。 黒の民と共に滅びろ」
「あぁ? 何言ってんだ。俺たちは滅びない。 ましてやあんな糞みてえな黒の民なんかにな」
リビアは鎖をはずすと二人の黒の民が長、ザイトスの方へと向かっていった。
「何してやがるんだこのメス死人が! 正々堂々と勝負しやがれやこのヘタレがぁぁぁぁぁぁい゛っち゛ぃぃぃぃぃいいぃぃ」
「リナ、母さん、あとはよろしく」
リビアはそうしてジャニワ族たちの村を去っていった。油がたどった先に火をつけジャニワ族たちの村は火に包まれるのだった。
男の断末魔を聞きながら。
リビアの復讐はまだ終わりではない。
彼にはまだ倒さなければならない男がいる。
そこへ向かうにはもうへとへとだ。さすがに休まなければ。
疲労し切った体は、そこで意識を失うのであった。
目を覚ました時には自分の意識はなかった。 ただ、感情だけが憎しみだけがうごめき、彼は復讐を達成するその日まで暴れまわるのだった。
「ひっひひ。いい被験体が手に入りましたでし。 これはこれは楽しい実験の始まりですよ」
これは彼が目をさました時の事、意識がなくなる前。
彼は四肢を縛られていた。 動くことなどできず、鉄の上で寝かされていた。
「目が覚めましたか」
「こ、こはどこだ……」
「皮肉なものですね。 復讐はどうでした? 人の脳内を壊し、狂わせ廃人にして? さぞ楽しかったのでは? だけどこれから、あなたはその代償を払わなければいけませんからね」
そういってリビアの断末魔は続く。 生きたまま四肢は切断され、骨を削られ、何かが付けられる。 自分の体が自分でなくなっていくのだけはわかった。
「ふざけるな、ふざけるな!! 俺はまだ、復讐すら終わっていない」
彼は痛みで失神した。
「あれ?死ぬつもりですか? まぁ、あなたにも起き上がってもらいますけどね
これは、私のやり遂げねばならない戦いなのですからね」
研究者の笑い声は夜通し絶えなかった。
その静かな弓は確実に獲物を落とした。
リビアは胸元から不思議な粉を巻いた。
これはある日不思議な、研究者からもらった薬だった。
君は面白い目をしている。 復讐に取りつかれたような、揺るがぬ目を。 力を貸そう。
そういって渡された粉は負傷した兵を起こさせた。
その場所にリビアの姿はもうない。
その兵は人と言う人を所かまわず襲った。 強烈な力で、その肉を引きちぎる。 城内は悲鳴がとどろく。
リビアは、家畜小屋に向かう、 ちょうどこの時間は暴行を働く兵士が来る時間。
いつものようにやってくるが今度はリビアはただ黙ってないで反撃した。
ナイフが足の筋肉を切り、そして反対側に刺さる。
痛みで驚いた兵は倒れ込んだ。
「わうわぁぁぁぁっぁぁぁぁああぁ。 ああっ、お前なんてことを、こんな事したらお前は殺されるぞ!!」
だがリビアはなんとも思ってなどいない。
「は、反逆だ! リビアが! 黒の民が反逆を起こしたぞ。 出合え! 殺せ」
近くにいた見回りの兵士たちは慌ててやってくる。
が彼らを瞬速の矢が射抜く。 その兵士の目の前で。バタバタと倒れだす。
彼はさらに声を上げて呼んだが、また一人、と倒されていく。
そして、リビアは屋根に上がると、その巧みな弓で、雪崩来る兵士を射抜いた。
「これぐらいで十分か」
リビアが虐待した兵の前に降りる。
「お。お前いったい何なんだ。 だが、すぐに大変な目にあう。 なんせ我が国の兵をこんなにも殺したんだからな。 お前に生きる場所はもうないぞ。
命を乞うなら今のうち、」
彼の言う通り、どれだけ優れていても、国に一人で敵いはしない。だが、恐れはなかった。 少なからず、この小城は一人で十分落とせるからだ。
リビアは黙って歩くと、また粉を積みあがった兵たちに巻いた。
起き上がる彼らを見て体を震わせる、兵士。 この薬は死んだ兵にも効いた。
だが彼の足は立つ事すらできない。
「早く逃げないと、仲間に嬲り殺されるぞ」
「お。おまえ、何をした…… なんなんだこれは、 なんだんだぁぁぁ」
「それじゃあな」
そういってリビアは去っていった。
「ま、待ってくれ、おいていかないでくれ。悪かった俺が悪かったから」
その声はもう届かない。 彼は意識のない兵士の餌となった。簡単に死ぬことは許されず、断末魔はしばらく響いた。
奉行達は死んだ兵たちと戦っていたが、隙を見て小城を捨てようと逃げた。なんせ、心臓を刺しても、足を切っても動いて、襲ってくるのだから。
だが、そんなことはさせない。
射抜く矢はどんどんと連れの兵士を寝かせていく。
どこから矢が飛んでくるのか、
兵が1人になったとき、奉行の目は小城の屋根から射抜く黒い影を見た。
その時自身の右肩に矢が刺さり、そのまま壁に刺さる。
「お奉行様!」
そして目の前で兵士が死んだ。
「黒の民の生き残り……、
あれは! リビアか!!」
その壁横に、矢で飛んできた巻物が張り付けられた。
「この書物…… 我の……。貴様これを読んだのか!!?」
そして矢は、右足、左足と射抜き、奉行は壁に貼り付けられた。
「貴様。恩をあだで返そうなどと。 貴様に住まいまで与えてやって……
し、城が燃えているだと」
リビアの立つ城が赤く燃えた。
これを見た奉行は怒りに震えた。 しかしもう一度見た先に、リビアの姿はなかった。
「おのれリビア、 このような事をしよって、わしに見せしめの詰もりか。 許さん、許さんぞリビア。覚えておれ。必ず復讐してやる」
そう叫んだ瞬間。
「奉行様!!」
生き残りの兵が一人貼り付けの奉行を助けに来た。
「おぉ、生きておったか。 すまぬが手を貸してくれ。 戻ったら必ず、あの黒の民を許探し出してやる」
しかし、しかっりと食い込んだ矢はそう簡単に抜けることはなかった。まして負傷してる兵にはなおさらだった。
「すみません奉行様」
「構わん。まだ、死人も来とらん。 焦らずやってくれ」
すると2つの死体が彼らの目の前に投げ込まれた。
黒い衣装。 これは黒の民の衣装である。
「ん?黒の民の死体? 今更なぜ?こんなところに??」
「お奉行様」
そこには兵に食らいつく二人の黒の民の姿があった。
死人!? 奉行は肉をはがされながら必死に矢を抜こうとする兵に、
「何をしとる、早う抜かんか!」
と大声を上げた。
しかし奉行の刺さった矢は抜けることはなく、奉行の目の前で引っぺがされてもがく兵をただ見ることとなった。
死にたくてもなかなか死ねないその姿に恐怖した。 彼が終われば次は私。その恐怖から目を合わせたくない。
合わせれば向かてくるかもしれない、だけど、見ていないと余計怖い。
奉行はその恐怖から逃れられることはなかった。
リビアは、逃げた訳ではない。 城を燃やした後、ある部族の元へと向かったのだ。
ジャニワ族は寝静まっていた。
夜はもう遅い時間。
そんな彼らに、静かに矢が刺さる。まるで小さな羽虫のような音は、寝ている彼らには気づかない。
そして火が放たれると、テントは一斉に燃え出した。目覚めた者は、急いで外へと飛び出す。
一人の男が目を覚ますと、それは外の道端だった。 足にはロープが巻かれていて、それ以上先には進めなかった。 どうやらロープの方へ向かっていくしかできない。
顔を上げた目の前には、黒の民の軍勢がこちらに向かってきていた。 それもものすごい勢いで来るものだから、彼は急いでロープの方へと走って逃げた。
早く仲間に知らせなければ。 夜襲だと。 しかしなぜ滅ぼしたはずの黒の民が、まだ生き残りがいたのかと、驚きながら。
そして彼の走る方から火の手が上がるのが見えた。
大変だ、彼はさらに急いだ。 到着するとどういうことか、同族が争ってるではないか。 なぜジャニワ族の仲間同士で争ってるのか?
しかしジャニワ族。
襲い来る身内をバッタばったとなぎ倒した。最初は仲間に出だしできず、襲われるものが多かったが次第に形成を逆転させていく。
しかしどこから飛んでくる矢に当たっては正常なジャニワ族の仲間は死んでいった。
「くそ、なんだこれ、殺しても仲間が襲い掛かってきやがる。 いったいどうなっているんだ」
部族の長は強かった。 しかし、倒しても倒しても、どこからか仲間が沸いてきては、仲間の数を減らされていった。
「ボスー」
遠くから一人の男が走ってくる。
「ザンギじゃえぇか 。こんな遅くにあいつどこに行ってやがったんだ…」
ザンギの奥で大量の砂煙が上がっているのが見えた。 ジャニワ族は目も鋭く良い。
「大変です、ボス! 黒の民が、黒の民が軍勢で攻めてきます」
「なんだと?!」
ありえない、 黒の民は根絶やしにしたからだ。
それが攻めてくるなんてのは、生き返るしかありえない。
だが、長は確かに黒の民の服を着た者達を確認した。
「うろたえるなっぁぁぁぁぁ! 黒の民を偽った何者かが攻めてくる。 その数400! ジャニワ族! 迎え撃つぞぉ」
歓声が上がる。 そんな中も、矢で一人と射抜かれていく。
同族と戦いながら、彼らは黒の民がなだれ込む入口に固まった。
交えた時彼らは目を疑った。簡単に殺せはしたが、殺した感触がない。
彼らはすでに死んでいるからだ。
それを知ったジャニワ族たちは狼狽え始めた。 次々に黒の民に滅ぼされていく。
長たちは何とか戦ったが、死んだ仲間が立ち上がっては牙をむき
彼らの数はどんどんと減っていった。
そして長は気絶させられた。何者かによって、頭を強く殴られたのだ。
目を覚ますと、そこには、串刺しにされたジャニワ族たちがいた。 彼らは動いて苦しそうに口から貫通している杭を噛もうとしてた。そう、普通生きてはいられない。
この光景に、怒りを覚えるも、縛られた腕はほどけることはなかった。
リビアは彼を殴った。 なんども、何度も、何度も。 しかし屈強な彼にはさほどのダメージではなかった。
「へ、なんだそのやわな腕は。 まったく効きもしねぇ。 こいつ外しな。八つ裂きにしてやるからよ」
怒り狂った目。
「なぜ殺した。 なぜ黒の民を全員殺した」
「なぜ? てめぇらが俺たちの仲間を殺したからだろうが! 当たり前だろう」
「関係のない人を殺る必要があったか? あの人たちは全く武器も持たない人たちだぞ」
「関係ないな。 俺たちに牙をむいた部族はみんな一緒だ。 そしててめぇらは俺たちに嘘をついて、俺たちを利用していた。
早くこの縄をはずせ。 てめえのしたことは許さんぞ、そこにいる仲間の敵だ。
あの嘘つきほら野郎のように、毎晩生きたまま一部位を切り落として、食事にしてやる。
リビアの中で何かかが張り裂けた。
「もういい。お前らの部族はここで終わりだ。 黒の民と共に滅びろ」
「あぁ? 何言ってんだ。俺たちは滅びない。 ましてやあんな糞みてえな黒の民なんかにな」
リビアは鎖をはずすと二人の黒の民が長、ザイトスの方へと向かっていった。
「何してやがるんだこのメス死人が! 正々堂々と勝負しやがれやこのヘタレがぁぁぁぁぁぁい゛っち゛ぃぃぃぃぃいいぃぃ」
「リナ、母さん、あとはよろしく」
リビアはそうしてジャニワ族たちの村を去っていった。油がたどった先に火をつけジャニワ族たちの村は火に包まれるのだった。
男の断末魔を聞きながら。
リビアの復讐はまだ終わりではない。
彼にはまだ倒さなければならない男がいる。
そこへ向かうにはもうへとへとだ。さすがに休まなければ。
疲労し切った体は、そこで意識を失うのであった。
目を覚ました時には自分の意識はなかった。 ただ、感情だけが憎しみだけがうごめき、彼は復讐を達成するその日まで暴れまわるのだった。
「ひっひひ。いい被験体が手に入りましたでし。 これはこれは楽しい実験の始まりですよ」
これは彼が目をさました時の事、意識がなくなる前。
彼は四肢を縛られていた。 動くことなどできず、鉄の上で寝かされていた。
「目が覚めましたか」
「こ、こはどこだ……」
「皮肉なものですね。 復讐はどうでした? 人の脳内を壊し、狂わせ廃人にして? さぞ楽しかったのでは? だけどこれから、あなたはその代償を払わなければいけませんからね」
そういってリビアの断末魔は続く。 生きたまま四肢は切断され、骨を削られ、何かが付けられる。 自分の体が自分でなくなっていくのだけはわかった。
「ふざけるな、ふざけるな!! 俺はまだ、復讐すら終わっていない」
彼は痛みで失神した。
「あれ?死ぬつもりですか? まぁ、あなたにも起き上がってもらいますけどね
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