人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大

文字の大きさ
130 / 515
第三章

デカ目玉3

しおりを挟む
 才能も幸運についてもののようであるがどういったシナジーがあるのかもまた分からなくて困る。
 戦闘中に運が良いことが起こるかと言えばそうでもないのだから。

「なあなあ、私は?」

「カレンは……」

『八重樫カレン
 レベル16
 総合ランクF
 筋力E(E+)(伝説)
 体力D(D+)(神話)
 速度F(一般)
 魔力F(英雄)
 幸運F(一般)
 スキル:大地の力
 才能:不屈の再生力を持つ肉体』

 カレンもだいぶレベルアップした。
 圭たちが強くなってカレンから見て等級が上のモンスターとも戦えるので圭たちに比べるとレベルアップするのが早い。

 体力筋力の伸びが良くて装備や才能の影響もあってステータス的に高い。
 才能やスキルもカレンの役割にマッチしていて能力以上の働きをしてくれることに期待もできる。

 戦いに不慣れであったが度胸もあるし周りのことも良く見えている。
 カレンがタンクとして前にいてくれることに信頼感や安心感も出始めてきていた。

 武器もどこでも殴りつけられるようなメイスを最終的に選んだ。
 筋力の値も伸びてきているので単純な破壊力なら馬鹿にできない。

 和輝としてはカレンが前に出るタンクをやるのは心配なようであるが無理に合わないポジションにやる方が危険である。
 タンクの負担を減らすためにアタッカーである圭や波瑠にしっかりと戦えるよう厳しく指導していた。

「カレンも強くなったな」

「本当か? それなら嬉しいな! 少しは圭の役に立ちたいからな」

 ニカっと笑うカレン。
 タンクは危険な役割であるけれどみんなを守る重要なポジションで大きなやりがいがある。

 覚醒したので覚醒者装備も作れるようになったし強くなっていく実感もあって充実していた。
 直接的にモンスターを倒すことは多くないけれどタンクとしての役割を果たせばしっかりとカレンもレベルアップしていた。

「うん、カレンが来てくれてパーティーのバランスもだいぶ良くなったしね」

「へへっ」

 圭に褒められてカレンが少し耳を赤くする。
 体がデカくてあまりよかったことなどないけれど今ばかりはこの恵まれた体型が誇らしく感じる。

「けーい」

「夜滝ねぇも?」

「うむ、ここいらで一度確認しておくのもいいだろう?」

「そうだね。夜滝ねぇは……」

『平塚夜滝
 レベル35
 総合ランクE
 筋力E(E+)(一般)
 体力F(F+)(一般)
 速度E(一般)
 魔力D(C)(伝説)
 幸運E(英雄)
 スキル:思考加速
 才能:魔道的並列思考』

「あっ、夜滝ねぇも強くなってる」

「おお、それは素晴らしいね」

 総合ランクEということは覚醒者等級に直すとD級ということになる。
 夜滝は完全に魔法寄りのステータス、スキルや才能をしている。

 同じ一般の才能値であっても夜滝の場合は体力よりも筋力や速度の方が伸びやすいみたいだ。

「能力として強くなるのも良いがしっかりと戦い方を学ばねばならないぞ」

「でもお爺さんは魔法を教えられないからねぇ」

「むむ……確かにそこは痛いところだ」

 今の時代覚醒者というのは能力頼みな戦いになりがち。
 そこを忘れてはいけない。

 戦い方を学び、能力を最大限に活かして戦うことが大切なのである。
 だが和輝は魔法使いタイプではない。

 経験則による立ち回りを夜滝に教えても魔法による戦い方は流石に教えられない。
 夜滝に言いくるめられて和輝が困った顔をする。

 ただ夜滝も頭はいいので自分で考えて動けている。

「そろそろ中ボスがいるみたいだから気をつけよう」

 グルグルとダンジョンを回ってイービルアイを倒してきた。
 情報によるとこの先に広い部屋があってダンジョンの中ボスと言える存在がいるらしい。

「イービルグリーンアイか……ネーミングもなんとかならないものかねぇ?」

「わかりやすくていいんじゃない?私は全然いいと思うけどな」

「もっとこう……かっこいい名前があると思うんだけどなぁ」

 夜滝はイービルアイの名前に文句を付けている。
 どうせ倒すならもっと凶悪そうな名前のモンスターの方がやった感がある。

 だけど圭は個人的に夜滝のネーミングセンスの方がちょっとアレなんじゃないかと思う。
 毒棒君も麻痺ん棒も夜滝命名だけどこちらもまたどストレートな名前である。

「みんな、静かに」

 地図上ではもうすぐイービルグリーンアイがいる部屋に着く。
 会話をやめて気配を殺して進んでいく。

「あれだな」

「なんか……眠そう?」

 部屋を覗き込むと真ん中にイービルグリーンアイがいた。
 イービルアイよりも2回りほど大きい。

 目はイービルアイよりもほんのりと緑色で名前の通りだった。
 けれどイービルグリーンアイの目は今半開きになっている。

 ゆっくりと瞬きを繰り返していてまるで眠っているようにも見えた。
 他にイービルアイはおらずイービルグリーンアイ1体しかいない。

「寝ているなら好都合だ。夜滝ねぇの魔法で奇襲してそのまま押し切ろう」

 モンスターも一応生き物としての性質を持っている。
 時に寝ていたり、なぜかぼんやりと油断していることもあるのだ。

 それならばこちらも遠慮なく油断を利用させてもらう。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~

尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。 だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。 全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。 勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。 そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。 エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。 これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。 …その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。 妹とは血の繋がりであろうか? 妹とは魂の繋がりである。 兄とは何か? 妹を護る存在である。 かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~

仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。

焔の幽閉者!自由を求めて最強への道を歩む!!

雷覇
ファンタジー
とある出来事で自身も所属する焔木一族から幽閉された男「焔木海人」。 その幽閉生活も一人の少女の来訪により終わりを迎える。 主人公は一族に自身の力を認めさせるため最強の力を求め続ける。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

処理中です...