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第三章
デカ目玉5
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なので少し試してみることにした。
カレンの盾を圭が借りる。
すぐに助けられるような体制を整え、盾を構えながら圭がイービルアイの目を直視する。
目から全身に不快な感覚が広がっていくのだがその直後盾からも温かいような力が広がって一瞬にして不快な感覚が消えていく。
結果的にイービルアイの目を見ても何の影響もなく動くことができた。
「やっぱり盾の力だったのか」
波瑠でも試してみたが同様にイービルアイの目に対して抵抗できた。
逆に盾のないカレンはイービルアイの目を見ると固まってしまい、盾による効力なのだということがはっきりとした。
「なかなかの拾い物だったのかもしれないな」
能力が封印されているとか真実の目でも見られないところがあるとかいわくありげな盾であるが現段階でもその能力は十分である。
ゲートダンジョンでドロップしたものらしいが実はすごいものだったみたいである。
一般的な状態異常にも効くのか後で試してみる必要はあるけれどこのゲートの中に置いて盾を持つカレンはイービルアイに対して優位に立てることになった。
「良いものくれたな、圭。ありがとう」
盾を送ってこれほど喜んでくれる女の子は他にはいないだろう。
圭もまさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
「それでは俺もみんなにプレゼントをしよう」
「これは何ですか?」
相手を直視しすぎない戦い方にも慣れてきた。
ここからは吸血コウモリというモンスターも出てきてグッと危険度が増す。
視界の端だけで相手を確認しているとやられてしまうこともある。
そこで和輝が取り出したのはサングラスであった。
「サングラス?」
波瑠がかけてみるけれどうっすらと視界が暗くなって普通のサングラスに見えた。
「あのように目から何かの異常を起こすモンスターもおる。何もない時にはやっていたように直視しないなどの方法があるが準備ができるなら準備した方がいい。これはただのサングラスではなく状態異常耐性があるサングラスだ」
「へぇ~すごいね!」
和輝が言っていた対策というのはこのサングラスのことであった。
本来なら戦闘にも耐えられるようにゴーグルタイプのものが一般的であるが今回は急遽用意するためにサングラスタイプで視覚による状態異常を防ぐことにした。
急ごしらえのサングラスではあるが効果は確かであった。
サングラス越しにイービルアイの目を見ても状態異常に陥ることがなく楽に戦うことができた。
「へへん」
「なんでカレンが自慢そうなのさ?」
なんだか誇らしげに胸を張っていたカレンをサングラス越しに波瑠がジーッと見つめる。
「実はこのサングラスを作ったのは私だからだぁ!」
「あっ、そうなんだ」
「カレンが作ったのか、すごいもんだねぇ」
「へへーん!」
「材料を用意してやって作り方を教えてやってな。
グラスが均一ではないからまだまだだが使えるものができただけよくやったものだ」
このサングラスを作ったのはカレンであった。
和輝が材料を用意してカレンが教えられながらサングラスの制作にあたった。
「……カレンや夜滝ねぇはいいんじゃないの?」
和輝はちゃんと人数分のサングラスの材料を用意してくれていた。
ただ盾を持つカレンはもちろんサングラスがなくても大丈夫だし、ある程度距離を置いていれば状態異常にもかからないので夜滝もほとんど危険性はない。
けれどカレンと夜滝もサングラスをかけている。
ゴーグルなら戦闘用な感じもあっていいのだけどサングラスだとなんだか締まりもない。
全員サングラスで戦う変人集団みたいになっている。
「いいんだけどちょっと暗いね」
相手をちゃんとみれるので戦いは楽になった。
しかしサングラスという都合上視界は暗くなる。
さらにこのゲートは洞窟の中で普通にしている分には問題ないのだけどサングラスをかけると暗くなりすぎる。
「そうだな……でも多少の不便は我慢しなきゃな」
暗いよりも敵を直視できない方がめんどくさい。
敵を見れるなら暗くても我慢するしかない。
「今はほとんど透明な素材も開発されているがそういうのは高いからな。手元にある素材でどうにかしようと思ったらそうするしかないのだ」
「べ、別に文句は言ってないよ! むしろこんなのすぐに用意しちゃうなんておじいちゃんすごいよ!」
「ふふ、まあ礼ならカレンに言うといい」
「ありがとう、カレン」
「どういたしまして!」
イービルアイが敵でなくなったのならもうそんなに苦労はない。
吸血コウモリの情報も事前にもらっているので戦うのにもそれほど苦労はなかった。
吸血コウモリも血を吸って魔力を奪うという特殊な能力タイプの敵であり、純粋な能力そのものは高いモンスターではなかった。
ボスがいる場所以外のところをサクサクとモンスターを倒して回った。
同等級の中では弱めなのか、あるいはレベルが上がってきたためかレベルアップとしてはやや物足りない感じはあったけれどここでも多少強くなることができた。
「今日は私が運転してそのまま装備を持って帰るよ」
ボスは倒しちゃダメなのでそのままゲートを出てきた。
荷物や魔石を車に積み込み、帰る準備を進める。
車は一応圭が色々回るなら必要だろうと買ったものであるが圭個人というよりみんなのものという感覚。
今回は免許を持つカレンが運転していくことにして、そのまま工房に装備を持って行ってメンテナンスしてくれることになった。
カレンの盾を圭が借りる。
すぐに助けられるような体制を整え、盾を構えながら圭がイービルアイの目を直視する。
目から全身に不快な感覚が広がっていくのだがその直後盾からも温かいような力が広がって一瞬にして不快な感覚が消えていく。
結果的にイービルアイの目を見ても何の影響もなく動くことができた。
「やっぱり盾の力だったのか」
波瑠でも試してみたが同様にイービルアイの目に対して抵抗できた。
逆に盾のないカレンはイービルアイの目を見ると固まってしまい、盾による効力なのだということがはっきりとした。
「なかなかの拾い物だったのかもしれないな」
能力が封印されているとか真実の目でも見られないところがあるとかいわくありげな盾であるが現段階でもその能力は十分である。
ゲートダンジョンでドロップしたものらしいが実はすごいものだったみたいである。
一般的な状態異常にも効くのか後で試してみる必要はあるけれどこのゲートの中に置いて盾を持つカレンはイービルアイに対して優位に立てることになった。
「良いものくれたな、圭。ありがとう」
盾を送ってこれほど喜んでくれる女の子は他にはいないだろう。
圭もまさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
「それでは俺もみんなにプレゼントをしよう」
「これは何ですか?」
相手を直視しすぎない戦い方にも慣れてきた。
ここからは吸血コウモリというモンスターも出てきてグッと危険度が増す。
視界の端だけで相手を確認しているとやられてしまうこともある。
そこで和輝が取り出したのはサングラスであった。
「サングラス?」
波瑠がかけてみるけれどうっすらと視界が暗くなって普通のサングラスに見えた。
「あのように目から何かの異常を起こすモンスターもおる。何もない時にはやっていたように直視しないなどの方法があるが準備ができるなら準備した方がいい。これはただのサングラスではなく状態異常耐性があるサングラスだ」
「へぇ~すごいね!」
和輝が言っていた対策というのはこのサングラスのことであった。
本来なら戦闘にも耐えられるようにゴーグルタイプのものが一般的であるが今回は急遽用意するためにサングラスタイプで視覚による状態異常を防ぐことにした。
急ごしらえのサングラスではあるが効果は確かであった。
サングラス越しにイービルアイの目を見ても状態異常に陥ることがなく楽に戦うことができた。
「へへん」
「なんでカレンが自慢そうなのさ?」
なんだか誇らしげに胸を張っていたカレンをサングラス越しに波瑠がジーッと見つめる。
「実はこのサングラスを作ったのは私だからだぁ!」
「あっ、そうなんだ」
「カレンが作ったのか、すごいもんだねぇ」
「へへーん!」
「材料を用意してやって作り方を教えてやってな。
グラスが均一ではないからまだまだだが使えるものができただけよくやったものだ」
このサングラスを作ったのはカレンであった。
和輝が材料を用意してカレンが教えられながらサングラスの制作にあたった。
「……カレンや夜滝ねぇはいいんじゃないの?」
和輝はちゃんと人数分のサングラスの材料を用意してくれていた。
ただ盾を持つカレンはもちろんサングラスがなくても大丈夫だし、ある程度距離を置いていれば状態異常にもかからないので夜滝もほとんど危険性はない。
けれどカレンと夜滝もサングラスをかけている。
ゴーグルなら戦闘用な感じもあっていいのだけどサングラスだとなんだか締まりもない。
全員サングラスで戦う変人集団みたいになっている。
「いいんだけどちょっと暗いね」
相手をちゃんとみれるので戦いは楽になった。
しかしサングラスという都合上視界は暗くなる。
さらにこのゲートは洞窟の中で普通にしている分には問題ないのだけどサングラスをかけると暗くなりすぎる。
「そうだな……でも多少の不便は我慢しなきゃな」
暗いよりも敵を直視できない方がめんどくさい。
敵を見れるなら暗くても我慢するしかない。
「今はほとんど透明な素材も開発されているがそういうのは高いからな。手元にある素材でどうにかしようと思ったらそうするしかないのだ」
「べ、別に文句は言ってないよ! むしろこんなのすぐに用意しちゃうなんておじいちゃんすごいよ!」
「ふふ、まあ礼ならカレンに言うといい」
「ありがとう、カレン」
「どういたしまして!」
イービルアイが敵でなくなったのならもうそんなに苦労はない。
吸血コウモリの情報も事前にもらっているので戦うのにもそれほど苦労はなかった。
吸血コウモリも血を吸って魔力を奪うという特殊な能力タイプの敵であり、純粋な能力そのものは高いモンスターではなかった。
ボスがいる場所以外のところをサクサクとモンスターを倒して回った。
同等級の中では弱めなのか、あるいはレベルが上がってきたためかレベルアップとしてはやや物足りない感じはあったけれどここでも多少強くなることができた。
「今日は私が運転してそのまま装備を持って帰るよ」
ボスは倒しちゃダメなのでそのままゲートを出てきた。
荷物や魔石を車に積み込み、帰る準備を進める。
車は一応圭が色々回るなら必要だろうと買ったものであるが圭個人というよりみんなのものという感覚。
今回は免許を持つカレンが運転していくことにして、そのまま工房に装備を持って行ってメンテナンスしてくれることになった。
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