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第四章
秘密多き塔3
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「あれって何の仕事?」
「あれは特別配達人っていってな……」
懐かしい人とも会えた。
圭たちは塔の中を散策し始めた。
「んじゃあ圭さんは他の国に行ったことあるの?」
「うんにゃ。俺が行けるのは塔の出入り口となってるゲート前までだからな。塔の中で荷物を向こうの配達員に渡して、向こうの配達員が外に出すから直接外国には行ったことはないんだ」
「へぇー」
「でも覚醒者限定で塔の中を通って旅行するプランなんて今はあるみたいだぞ」
「そうなんだ! 行ってみたいな~」
「私はヨーロッパがいいな」
「インドに行ってみたいねぇ」
覚醒者に限定すれば塔を通って他国に旅行もできる。
最近覚醒者として強くもなってきて少しは稼ぎの利益も出てきたので旅行なんてことも案外考えてもいいかもしれない。
今は圭たちは道沿いを歩いている。
この道は覚醒者たちが通るために開拓したものでモンスターたちも寄り付く確率が低くなっている。
「モンスターがいるぞ」
といっても全くモンスターが出ないわけではない。
こうした道を運転していた圭がモンスターをひいてしまったことがあるように道にモンスターが現れることもある。
道の先の方にモンスターが2匹。
ゴブリンと呼ばれる低級のモンスターである。
小学校低学年の子供ぐらいの体格で緑色の肌、醜悪な顔をしている。
道にいるので見通しが良く、ゴブリンも圭たちにすぐに気がついて敵対視するような鳴き声を上げた。
圭たちも戦闘準備をする。
カレンが盾を構えてまでに出てその後ろに圭と波瑠、さらに後ろに夜滝と慣れた陣形を取る。
ゴブリンは走り出して真っ直ぐにカレンの方に向かってくる。
「こいっ!」
何もしなくても先頭のカレンに攻撃してきそうだが油断は大敵。
カレンはゴブリンに向かって魔力を放って挑発してゴブリンを引きつけようとする。
ゴブリンは手に持った棍棒を振り下ろしてカレンの盾を殴りつけるがカレンはビクともしない。
これぐらいの力ならいくら殴られても全く問題がない。
「オラっ!」
カレンが隙をついてメイスを横殴りにゴブリンを攻撃するとゴブリンがくの字に曲がってぶっ飛んでいく。
「はっ!」
圭は素早くゴブリンの側面に回り込んで首を剣で切りつける。
ロクに手応えもなくゴブリンの首が切り飛ばされて飛んでいく。
波瑠はカレンが殴り飛ばしたゴブリンの方に向かったがカレンの一撃でゴブリンはそのまま絶命していた。
「うむ、出る幕がなかったねぇ」
流石にG級のモンスターであるゴブリンに苦戦はしない。
塔の中で配達人として働いていた時にはゴブリンすら圭にとっては脅威であったのに今こうして対峙してみると脅威でも何でもない。
ゴブリン2匹程度なら圭1人でも全く問題なく倒すことができた。
成長したなと圭自身実感する。
「攻撃はしていないけど参加していた判定にはなるんだねぇ」
夜滝は試練の進行を確認する。
2/10となっていて直接夜滝は戦っていないが2体は倒した数にカウントされていた。
この分ならゴブリン10匹程度なら簡単に条件をクリア出来てしまいそうだ。
「魔石だけ取って死体は道の脇に捨てておこう」
塔の中で倒されたモンスターもゲートのモンスターと同じく買い取ってもらうことができる。
ゲートよりも運ぶのが多少面倒ではあるがゲートよりも固定のモンスターが出てくるので現在ではモンスター素材の利用法も考えられていて一種の資源のような扱いになっている。
しかしゴブリンは素材として使えない。
食用にもならないので持っていく必要がないのだ。
なので魔石だけ取り出して死体はそこらに捨てていくのが普通である。
道の端にゴブリンを動かし、圭が手袋を身につけてナイフで胸を切り開く。
心臓の付近にゴブリンは魔石がある。
親指ぐらいの小さい魔石を取り出すと夜滝に渡す。
夜滝はそれを紙で拭いて血を拭って荷物にしまう。
「これぐらいなら余裕だね!」
「そうだな、10匹一気にかかってきても私たちなら倒せるな」
塔の一階はチュートリアルなんてことも言われる。
多くの人にとって試練をクリアすることは難しくない。
「まあここはサクサクと終わらせてしまおうか」
レベルを上げるにしても一階では難しい。
元々一階では塔がどんなところか慣れるための散策ぐらいのつもりだった。
「あれなに?」
道に沿って歩いていくと開けた場所に出た。
円形に開けた草原の真ん中に不思議なオブジェのようなものが立っている。
「あれが二階への入り口だよ」
オブジェが立っている場所は一階の中心部分に当たる。
近づいてみるとオブジェは思いの外大きく、オブジェの根元には塔の出入り口と同じような青白く光るゲートがあった。
「入れないねぇ」
「試練をクリアしないとどう頑張っても入れないようになってるんだよ」
夜滝がゲートに手を伸ばしてみるけれどまるで壁にでも触れたようになってゲートの中には入れなかった。
これが二階への入り口となっていて塔の試練をクリアしないことには二階に上がれないのである。
一応どんな感じなのか見ておこうと思ってここまで来たのである。
「あれは特別配達人っていってな……」
懐かしい人とも会えた。
圭たちは塔の中を散策し始めた。
「んじゃあ圭さんは他の国に行ったことあるの?」
「うんにゃ。俺が行けるのは塔の出入り口となってるゲート前までだからな。塔の中で荷物を向こうの配達員に渡して、向こうの配達員が外に出すから直接外国には行ったことはないんだ」
「へぇー」
「でも覚醒者限定で塔の中を通って旅行するプランなんて今はあるみたいだぞ」
「そうなんだ! 行ってみたいな~」
「私はヨーロッパがいいな」
「インドに行ってみたいねぇ」
覚醒者に限定すれば塔を通って他国に旅行もできる。
最近覚醒者として強くもなってきて少しは稼ぎの利益も出てきたので旅行なんてことも案外考えてもいいかもしれない。
今は圭たちは道沿いを歩いている。
この道は覚醒者たちが通るために開拓したものでモンスターたちも寄り付く確率が低くなっている。
「モンスターがいるぞ」
といっても全くモンスターが出ないわけではない。
こうした道を運転していた圭がモンスターをひいてしまったことがあるように道にモンスターが現れることもある。
道の先の方にモンスターが2匹。
ゴブリンと呼ばれる低級のモンスターである。
小学校低学年の子供ぐらいの体格で緑色の肌、醜悪な顔をしている。
道にいるので見通しが良く、ゴブリンも圭たちにすぐに気がついて敵対視するような鳴き声を上げた。
圭たちも戦闘準備をする。
カレンが盾を構えてまでに出てその後ろに圭と波瑠、さらに後ろに夜滝と慣れた陣形を取る。
ゴブリンは走り出して真っ直ぐにカレンの方に向かってくる。
「こいっ!」
何もしなくても先頭のカレンに攻撃してきそうだが油断は大敵。
カレンはゴブリンに向かって魔力を放って挑発してゴブリンを引きつけようとする。
ゴブリンは手に持った棍棒を振り下ろしてカレンの盾を殴りつけるがカレンはビクともしない。
これぐらいの力ならいくら殴られても全く問題がない。
「オラっ!」
カレンが隙をついてメイスを横殴りにゴブリンを攻撃するとゴブリンがくの字に曲がってぶっ飛んでいく。
「はっ!」
圭は素早くゴブリンの側面に回り込んで首を剣で切りつける。
ロクに手応えもなくゴブリンの首が切り飛ばされて飛んでいく。
波瑠はカレンが殴り飛ばしたゴブリンの方に向かったがカレンの一撃でゴブリンはそのまま絶命していた。
「うむ、出る幕がなかったねぇ」
流石にG級のモンスターであるゴブリンに苦戦はしない。
塔の中で配達人として働いていた時にはゴブリンすら圭にとっては脅威であったのに今こうして対峙してみると脅威でも何でもない。
ゴブリン2匹程度なら圭1人でも全く問題なく倒すことができた。
成長したなと圭自身実感する。
「攻撃はしていないけど参加していた判定にはなるんだねぇ」
夜滝は試練の進行を確認する。
2/10となっていて直接夜滝は戦っていないが2体は倒した数にカウントされていた。
この分ならゴブリン10匹程度なら簡単に条件をクリア出来てしまいそうだ。
「魔石だけ取って死体は道の脇に捨てておこう」
塔の中で倒されたモンスターもゲートのモンスターと同じく買い取ってもらうことができる。
ゲートよりも運ぶのが多少面倒ではあるがゲートよりも固定のモンスターが出てくるので現在ではモンスター素材の利用法も考えられていて一種の資源のような扱いになっている。
しかしゴブリンは素材として使えない。
食用にもならないので持っていく必要がないのだ。
なので魔石だけ取り出して死体はそこらに捨てていくのが普通である。
道の端にゴブリンを動かし、圭が手袋を身につけてナイフで胸を切り開く。
心臓の付近にゴブリンは魔石がある。
親指ぐらいの小さい魔石を取り出すと夜滝に渡す。
夜滝はそれを紙で拭いて血を拭って荷物にしまう。
「これぐらいなら余裕だね!」
「そうだな、10匹一気にかかってきても私たちなら倒せるな」
塔の一階はチュートリアルなんてことも言われる。
多くの人にとって試練をクリアすることは難しくない。
「まあここはサクサクと終わらせてしまおうか」
レベルを上げるにしても一階では難しい。
元々一階では塔がどんなところか慣れるための散策ぐらいのつもりだった。
「あれなに?」
道に沿って歩いていくと開けた場所に出た。
円形に開けた草原の真ん中に不思議なオブジェのようなものが立っている。
「あれが二階への入り口だよ」
オブジェが立っている場所は一階の中心部分に当たる。
近づいてみるとオブジェは思いの外大きく、オブジェの根元には塔の出入り口と同じような青白く光るゲートがあった。
「入れないねぇ」
「試練をクリアしないとどう頑張っても入れないようになってるんだよ」
夜滝がゲートに手を伸ばしてみるけれどまるで壁にでも触れたようになってゲートの中には入れなかった。
これが二階への入り口となっていて塔の試練をクリアしないことには二階に上がれないのである。
一応どんな感じなのか見ておこうと思ってここまで来たのである。
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