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第五章
太羽島モンスターウェーブ2
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圭もタブレットを取り出してその様子を見る。
「一緒に見てもいいですか?」
「ああ、いいよ。……ちょっと近くないかな?」
「そうですか? あっ、始まりますよ!」
「私もそっちで見る!」
「じゃあ私も」
「みんなずるいぞ!」
スマホよりもタブレットの方が画面が大きい。
薫が圭に体を寄せてタブレットの画面を覗き込む。
圭もそれタブレット方が見やすいとは思うので文句はないのだけどそんなに体を密着させる必要はない。
それに乗っかって波瑠もタブレットを覗き込み夜滝とカレンも同じく圭のタブレットに集まった。
周りの数少ない男たちは圭のことを羨ましそうに見ているが圭に集まっているうちの一人は男である。
「大海ギルド、それに大和ギルドもいるな」
中継を見ていると見知ったギルドもあった。
上杉かなみが率いている大海ギルドや北条勝利が率いている大和ギルドも太羽島近くの海岸にいる。
九州に拠点を置いている五大ギルドの1つである武士道ギルドもその場にいた。
ただ全てのギルドがいるわけではない。
五大ギルドの内1つは海岸の防衛線を突破された時のために内陸で待機し、もう1つは通常のゲートの対応などをするために都市部に残っていた。
「始まった……」
覚醒者たちの前に置いてある大きな機械。
見た目はまるで巨大なアンテナのようなものがモンスターを誘引する装置なのである。
魔力を帯びてうっすらと輝いてチャージが始まる。
そして魔力が放たれた。
魔力は目には見えないが誘引装置から魔力が放たれて海に波が立って何かのエネルギーが放たれたことが圭たちにも分かる。
岸から移されている太羽島は一見なんともないように見えたがすぐに変化が訪れた。
「わぁ……」
薫が思わず驚きの声を漏らした。
モンスターが誘引されて海に飛び始めた。
泳いだりして海を越えられるものもいれば越えられないようなものもいるのだけど一様に海に飛び込んでいくのだ。
太羽島の向こう側では韓国も同じように機械を使ってモンスターを誘引している。
圭はG級だったので危険すぎてモンスターウェーブに参加したことはない。
だから圭もモンスターウェーブの光景は初めて見る。
モンスターたちが一斉に海に飛び込んでこちらに向かってくる様には何とも言えない恐怖を覚える。
まず辿り着いたのは空を飛ぶことができるモンスター。
十分に引きつけたところで覚醒者たちが魔法を放つ。
モンスターの回収は後回しにしてひとまずモンスターを倒していく。
この分なら簡単に終わりそうと思っていたがそうも簡単にはいかない。
「何あれ~、ズルい!」
海が凍り出し、道ができていた。
氷豹と呼ばれる氷属性を得意とするB級モンスターが海を凍らせて渡ってきたのである。
その氷を伝って他のモンスターも続々と太羽島から渡ってきている。
こうして大量のモンスターが雪崩れ込んできて本格的に戦闘が始まった。
北条を先頭にして高等級の覚醒者たちが高等級のモンスターを相手取る。
「スッゲェ……」
「これが高等級覚醒者の戦いか」
安全なところからの中継のためにやや戦いの様子は遠いが激しい戦闘が繰り広げられていることは十分に見られる。
中でもやはり北条の戦いは激しく、B級モンスターを圧倒している。
高等級同士の戦いが始まるとそれよりも等級の低いモンスターは戦いに押されるようにして別のところに向かい始めた。
「そろそろか」
周りもざわつき始めた。
高等級当時の戦いから逃れたモンスターが見えてきてもおかしくはない。
「海から上がってきたぞ!」
とうとう圭たちの方にもモンスターが到着した。
本来なら泳ぐようなモンスターではないが、誘引装置や周りのモンスターの雰囲気に飲まれて海をどうにか泳いできた巨大な二足歩行のウサギのようなモンスター。
遠目で見たら体格はクマのようにも見えるが顔はウサギなのである。
「バニーベアだ!」
「C級モンスターだ! 等級の低い覚醒者は下がれ!」
名前もウサギなのか、クマなのか。
圭たちはC級には敵わないので戦わずに下がる。
バニーベアを皮切りにしてモンスターが岸に上がってくる。
「あっちにE級モンスターが上がってきた! 誰か向かってくれ!」
「向かいます!」
「助かる!」
等級の低いモンスターも岸に来始めて圭たちはそちらの方に向かった。
「出来る限りまとまって動くぞ!」
そんなにモンスターなんて来ないだろうと思っていたのに意外と続々モンスターがやってくる。
圭たちは他の人の邪魔にもならないように近くに集まる。
「ほい」
ヴァルキリーギルドの女性たちがバニーベアを魔法で拘束し、黒羽が頭を殴りつけた。
まるで水の入った風船かのようにバニーベアの頭が破裂して弾けて血が飛ぶ。
どんな力で殴りつけたらああなるのだと圭は視界の端で黒羽の活躍を見ながら思った。
圭たちが相手にするのはボブコボルトというコボルトの上位のモンスターであり、ウェアウルフが黒い被毛をしているのに対してホブコボルトは茶色に黒縁で強さもウェアウルフよりは一つ下ぐらいになる。
「一緒に見てもいいですか?」
「ああ、いいよ。……ちょっと近くないかな?」
「そうですか? あっ、始まりますよ!」
「私もそっちで見る!」
「じゃあ私も」
「みんなずるいぞ!」
スマホよりもタブレットの方が画面が大きい。
薫が圭に体を寄せてタブレットの画面を覗き込む。
圭もそれタブレット方が見やすいとは思うので文句はないのだけどそんなに体を密着させる必要はない。
それに乗っかって波瑠もタブレットを覗き込み夜滝とカレンも同じく圭のタブレットに集まった。
周りの数少ない男たちは圭のことを羨ましそうに見ているが圭に集まっているうちの一人は男である。
「大海ギルド、それに大和ギルドもいるな」
中継を見ていると見知ったギルドもあった。
上杉かなみが率いている大海ギルドや北条勝利が率いている大和ギルドも太羽島近くの海岸にいる。
九州に拠点を置いている五大ギルドの1つである武士道ギルドもその場にいた。
ただ全てのギルドがいるわけではない。
五大ギルドの内1つは海岸の防衛線を突破された時のために内陸で待機し、もう1つは通常のゲートの対応などをするために都市部に残っていた。
「始まった……」
覚醒者たちの前に置いてある大きな機械。
見た目はまるで巨大なアンテナのようなものがモンスターを誘引する装置なのである。
魔力を帯びてうっすらと輝いてチャージが始まる。
そして魔力が放たれた。
魔力は目には見えないが誘引装置から魔力が放たれて海に波が立って何かのエネルギーが放たれたことが圭たちにも分かる。
岸から移されている太羽島は一見なんともないように見えたがすぐに変化が訪れた。
「わぁ……」
薫が思わず驚きの声を漏らした。
モンスターが誘引されて海に飛び始めた。
泳いだりして海を越えられるものもいれば越えられないようなものもいるのだけど一様に海に飛び込んでいくのだ。
太羽島の向こう側では韓国も同じように機械を使ってモンスターを誘引している。
圭はG級だったので危険すぎてモンスターウェーブに参加したことはない。
だから圭もモンスターウェーブの光景は初めて見る。
モンスターたちが一斉に海に飛び込んでこちらに向かってくる様には何とも言えない恐怖を覚える。
まず辿り着いたのは空を飛ぶことができるモンスター。
十分に引きつけたところで覚醒者たちが魔法を放つ。
モンスターの回収は後回しにしてひとまずモンスターを倒していく。
この分なら簡単に終わりそうと思っていたがそうも簡単にはいかない。
「何あれ~、ズルい!」
海が凍り出し、道ができていた。
氷豹と呼ばれる氷属性を得意とするB級モンスターが海を凍らせて渡ってきたのである。
その氷を伝って他のモンスターも続々と太羽島から渡ってきている。
こうして大量のモンスターが雪崩れ込んできて本格的に戦闘が始まった。
北条を先頭にして高等級の覚醒者たちが高等級のモンスターを相手取る。
「スッゲェ……」
「これが高等級覚醒者の戦いか」
安全なところからの中継のためにやや戦いの様子は遠いが激しい戦闘が繰り広げられていることは十分に見られる。
中でもやはり北条の戦いは激しく、B級モンスターを圧倒している。
高等級同士の戦いが始まるとそれよりも等級の低いモンスターは戦いに押されるようにして別のところに向かい始めた。
「そろそろか」
周りもざわつき始めた。
高等級当時の戦いから逃れたモンスターが見えてきてもおかしくはない。
「海から上がってきたぞ!」
とうとう圭たちの方にもモンスターが到着した。
本来なら泳ぐようなモンスターではないが、誘引装置や周りのモンスターの雰囲気に飲まれて海をどうにか泳いできた巨大な二足歩行のウサギのようなモンスター。
遠目で見たら体格はクマのようにも見えるが顔はウサギなのである。
「バニーベアだ!」
「C級モンスターだ! 等級の低い覚醒者は下がれ!」
名前もウサギなのか、クマなのか。
圭たちはC級には敵わないので戦わずに下がる。
バニーベアを皮切りにしてモンスターが岸に上がってくる。
「あっちにE級モンスターが上がってきた! 誰か向かってくれ!」
「向かいます!」
「助かる!」
等級の低いモンスターも岸に来始めて圭たちはそちらの方に向かった。
「出来る限りまとまって動くぞ!」
そんなにモンスターなんて来ないだろうと思っていたのに意外と続々モンスターがやってくる。
圭たちは他の人の邪魔にもならないように近くに集まる。
「ほい」
ヴァルキリーギルドの女性たちがバニーベアを魔法で拘束し、黒羽が頭を殴りつけた。
まるで水の入った風船かのようにバニーベアの頭が破裂して弾けて血が飛ぶ。
どんな力で殴りつけたらああなるのだと圭は視界の端で黒羽の活躍を見ながら思った。
圭たちが相手にするのはボブコボルトというコボルトの上位のモンスターであり、ウェアウルフが黒い被毛をしているのに対してホブコボルトは茶色に黒縁で強さもウェアウルフよりは一つ下ぐらいになる。
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