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第五章
ブラックマーケットデート1
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強くなるということに欠かせない要素の一つとして装備は絶対に必要である。
高等級覚醒者は強いモンスターの素材で作った武器や防具をオーダーメイドで作る。
そうでなくとも強いモンスターの素材で作った高等級覚醒者向けの武器は普通の店に並ぶ武器とは性能が違う。
あるいはゲートや塔などで手に入れた物も性能が良いことも多いのでそうした装備が使われる。
圭たちも強い装備が必要になってくる。
和輝や優斗も高等級の覚醒者なので等級の高いモンスターの素材も扱えるので後々作ってもらう必要はあるだろう。
しかし今はまだ強い装備を扱うのにも圭たちの能力が不足している。
だか圭たちも期待できる装備を持っている。
それはカレンの盾である。
たまたまオークションで落札した物であるがその能力は未だ謎に包まれているところがあった。
圭の真実の目によると能力のいくらかが封印されているようなのだ。
けれど現段階でも盾の能力は優れている。
ステータスを上げてくれるしA級覚醒者のカイの攻撃を正面から受けても盾は傷一つついていなかった。
封印を解けばより優れた能力が現れるかもしれない。
ついでに圭が塔で手に入れた折れたラクスの剣という物も期待ができるかもしれないと思っていた。
しかしこちらの剣は和輝も直せないと言っていたので今のところは大事に保管してある。
とりあえずカレンの盾について封印を解くことができないかということを考えた。
「いらっしゃいませ、ジェイ様」
再びここを訪れることになるとはと圭は小さくため息をついた。
時として封印された道具や呪いを受けた道具というものが見つかる。
これを解除する方法もいくつかあるのだけれど最も確実なのは呪いや封印を解く力を持っているオープナーと呼ばれる覚醒者にお願いすることである。
これもヒーラーのような特殊な能力であるのだけれどヒーラーよりも数が少なくて希少性の高い存在となる。
そうした能力を狙うことを避けるために表立って活動している人もほとんどおらず秘匿されているのだ。
一般に探していると言っても知っている人はほとんどおらず、知っていたとしても警戒して教えてもらえない場合ががほとんど。
等級も低く知名度もない圭たちがオープナーを探すことは不可能と言っても過言ではない。
だが必要だから探すしかない。
そうなった時にどんな情報でも集まり、それを金で解決できる場所が一つだけある。
ブラックマーケットだ。
「また何かお売に?」
「いや、今回は情報を買いたくて」
以前にもらった仮面を身につけた圭はブラックマーケットを訪れていた。
もう来ることはないだろうと思っていたけれどこっそりと何かを調べるにはふさわしい場所である。
圭の後ろにはカレンもいる。
今回盾のためにオープナーを探すことになったし圭が一人でブラックマーケットに行くのは心配だと言うのでカレンにもついてきてもらった。
なんだ、ジェイって。
そんな目をしているけれど圭は気にしないことにした。
最初マスクにサングラスで顔を隠していたけれど途中でいい感じのお面が売っていたので、今はそちらの方で顔を隠している。
「どのような情報をお望みでしょうか?」
訪れたお店も最初に魔石を売りにきたお店だった。
オークションを開催しているだけでなく情報やオークション以外での商品の売り買いも行なっていると聞いたので来てみたのだ。
「オープナーを探している」
「オープナーですか」
「装備品にかけられている封印を解きたい」
「それでオープナーをお探しですか。どこの国の方でも構いませんか?」
「国籍は問わないけど日本で会える人がいい」
「承知いたしました。オープナーの情報は貴重です。手付け金として3000万円かかりますがよろしいですか?」
「さ……」
さらりと出てきた金額の大きさにカレンが驚く。
「構いません。預けてあるものから引いといてください」
「承知いたしました」
「えっ!」
そしてそれをさらりと了承した圭にもまた驚く。
「ちょ……3000万だぞ! そんな金あるのかよ!」
慌てたようにカレンが圭の耳元に顔を寄せ、店員に聞こえないように会話する。
圭が貧乏とは言わないが一般の人にとって3000万円などポンと出せるような金額ではない。
仮に一桁違っていたとしてもカレンはかなり渋っただろう。
しかも手付け金ということは情報を得るためにはまたそれに対してお金を支払わねばならなくなる。
3000万円どころの話ではない。
「大丈夫だ。俺に任せてくれ」
しかし圭がブラックマーケットに預けてある金額にはかなり余裕があった。
工房の借金も返したがそれでもまだまだブラックマーケット貯金はあるのだ。
3000万円が惜しくないかと聞かれれば非常に惜しいけれど世界が滅ぶかもしれない瀬戸際でお金を守っても仕方がない。
「オープナーをお探ししても大丈夫でしょうか?」
「ええ、お願いします」
「マジかよ……お兄さんお金持ちなんだな……」
圭が黒いカードを取り出して店員に渡す。
カレンはその様子を呆けたように眺めていた。
高等級覚醒者は強いモンスターの素材で作った武器や防具をオーダーメイドで作る。
そうでなくとも強いモンスターの素材で作った高等級覚醒者向けの武器は普通の店に並ぶ武器とは性能が違う。
あるいはゲートや塔などで手に入れた物も性能が良いことも多いのでそうした装備が使われる。
圭たちも強い装備が必要になってくる。
和輝や優斗も高等級の覚醒者なので等級の高いモンスターの素材も扱えるので後々作ってもらう必要はあるだろう。
しかし今はまだ強い装備を扱うのにも圭たちの能力が不足している。
だか圭たちも期待できる装備を持っている。
それはカレンの盾である。
たまたまオークションで落札した物であるがその能力は未だ謎に包まれているところがあった。
圭の真実の目によると能力のいくらかが封印されているようなのだ。
けれど現段階でも盾の能力は優れている。
ステータスを上げてくれるしA級覚醒者のカイの攻撃を正面から受けても盾は傷一つついていなかった。
封印を解けばより優れた能力が現れるかもしれない。
ついでに圭が塔で手に入れた折れたラクスの剣という物も期待ができるかもしれないと思っていた。
しかしこちらの剣は和輝も直せないと言っていたので今のところは大事に保管してある。
とりあえずカレンの盾について封印を解くことができないかということを考えた。
「いらっしゃいませ、ジェイ様」
再びここを訪れることになるとはと圭は小さくため息をついた。
時として封印された道具や呪いを受けた道具というものが見つかる。
これを解除する方法もいくつかあるのだけれど最も確実なのは呪いや封印を解く力を持っているオープナーと呼ばれる覚醒者にお願いすることである。
これもヒーラーのような特殊な能力であるのだけれどヒーラーよりも数が少なくて希少性の高い存在となる。
そうした能力を狙うことを避けるために表立って活動している人もほとんどおらず秘匿されているのだ。
一般に探していると言っても知っている人はほとんどおらず、知っていたとしても警戒して教えてもらえない場合ががほとんど。
等級も低く知名度もない圭たちがオープナーを探すことは不可能と言っても過言ではない。
だが必要だから探すしかない。
そうなった時にどんな情報でも集まり、それを金で解決できる場所が一つだけある。
ブラックマーケットだ。
「また何かお売に?」
「いや、今回は情報を買いたくて」
以前にもらった仮面を身につけた圭はブラックマーケットを訪れていた。
もう来ることはないだろうと思っていたけれどこっそりと何かを調べるにはふさわしい場所である。
圭の後ろにはカレンもいる。
今回盾のためにオープナーを探すことになったし圭が一人でブラックマーケットに行くのは心配だと言うのでカレンにもついてきてもらった。
なんだ、ジェイって。
そんな目をしているけれど圭は気にしないことにした。
最初マスクにサングラスで顔を隠していたけれど途中でいい感じのお面が売っていたので、今はそちらの方で顔を隠している。
「どのような情報をお望みでしょうか?」
訪れたお店も最初に魔石を売りにきたお店だった。
オークションを開催しているだけでなく情報やオークション以外での商品の売り買いも行なっていると聞いたので来てみたのだ。
「オープナーを探している」
「オープナーですか」
「装備品にかけられている封印を解きたい」
「それでオープナーをお探しですか。どこの国の方でも構いませんか?」
「国籍は問わないけど日本で会える人がいい」
「承知いたしました。オープナーの情報は貴重です。手付け金として3000万円かかりますがよろしいですか?」
「さ……」
さらりと出てきた金額の大きさにカレンが驚く。
「構いません。預けてあるものから引いといてください」
「承知いたしました」
「えっ!」
そしてそれをさらりと了承した圭にもまた驚く。
「ちょ……3000万だぞ! そんな金あるのかよ!」
慌てたようにカレンが圭の耳元に顔を寄せ、店員に聞こえないように会話する。
圭が貧乏とは言わないが一般の人にとって3000万円などポンと出せるような金額ではない。
仮に一桁違っていたとしてもカレンはかなり渋っただろう。
しかも手付け金ということは情報を得るためにはまたそれに対してお金を支払わねばならなくなる。
3000万円どころの話ではない。
「大丈夫だ。俺に任せてくれ」
しかし圭がブラックマーケットに預けてある金額にはかなり余裕があった。
工房の借金も返したがそれでもまだまだブラックマーケット貯金はあるのだ。
3000万円が惜しくないかと聞かれれば非常に惜しいけれど世界が滅ぶかもしれない瀬戸際でお金を守っても仕方がない。
「オープナーをお探ししても大丈夫でしょうか?」
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カレンはその様子を呆けたように眺めていた。
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