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第五章
囚われた王女3
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「どうでしょうね……」
これに関しては誰にも確実なことが言えない。
無事なのか、あるいは今も戦っているのか圭たちには分からない。
「早く誰かと合流できるといいんだけど」
おそらく圭たちで戦えるのは何も身につけていないモンスターが限界である。
鎧を身につけたモンスターからもう厳しくなる。
早めに攻略隊と合流したい。
「……なんだか音するね」
「戦いの音か?」
不規則に響く大きな音が聞こえ始めた。
きっとどこかで激しく戦っているのだ。
衝撃で天井がパラパラと崩れ落ちてきて圭たちはやや足を速めた。
古い城に見えるので崩壊するような可能性もあるかもしれない。
「音が大きくなってきたねぇ」
進むに連れて響いて聞こえる音が大きくなっている。
どうやら戦っている場所に近づいているようだった。
戦っているかもしれないことに危険はあるけれど味方となる人が戦っているという希望もある。
上手くいけば誰かと合流できる。
戦っているということは強い覚醒者だろう。
「行き止まり?」
「いや、壁にハシゴがあるよ」
かなり音が近くなってきた。
カレンが懐中電灯を向けた先は行き止まりになっていたけれど横の壁にハシゴがあった。
「どうやら上が開きそうだな」
ハシゴは上に伸びている。
みんなに照らしていてもらって圭がハシゴを登る。
「うっ……くっ」
軽く押してみたけど全然動きもしないので肩を当てて体で押していく。
ズズッと音がして天井が開き始め、圭は一気に力を込めた。
「よいしょ!」
天井がスポッと抜けてどこかの部屋に圭は出てきた。
「なんだ?」
非常に大きな音が近くで聞こえて圭はサッと体を低くした。
「みんな、ちょっと待つんだ!」
近くで何かが起きている。
このままゾロゾロと上がってきてしまうのは危険だと圭は判断した。
圭たちが通ってきた隠し通路は大きな椅子の後ろにつながっていた。
圭がこっそり椅子の後ろから顔を出して状況を確認しようとする。
「あれは……北条勝利!」
見てみるとそこはかなり広い部屋で北条がモンスターと戦っているところだった。
大きな剣を持つ鎧のモンスターとドレスのようなものを身につけたモンスターがその相手であった。
鎧のモンスターは剣も鎧も真っ白で圭でも分かるほどに強い魔力を放っている。
ボスモンスターかもしれないと圭は思った。
北条によって鎧のモンスターは壁に叩きつけられていたが何事もなかったかのように立ち上がった。
『カルヴァン・エルクレイオトン
愛する人を守るために悪魔に全てを捧げた者。
かつてソルアライト王国の聖騎士であったが自分の力だけでは全てを守ることができず悪魔に忠誠を捧げた。
優れた能力を持った道徳的な人間であったが今はただのモンスターとして戦わされている。』
『偽物のエリーナ・エルクレイオトン
愛する人を守るために悪魔に全てを捧げた者である王女エリーナ・エルクレイオトン、の偽物。
悪魔が作り出したカルヴァンを支援するための存在であり、エリーナの偽物がいる限りカルヴァンは戦い続ける。
エリーナの偽物によってカルヴァンの能力は強化され、回復する。』
ちょっと情報過多だなと真実の目で見ながら圭は顔をしかめた。
他のモンスターと違って元々の人の名前が表示された。
それだけでもかなり生々しいのに真実の目で表示された情報の内容も生々しいものであった。
さらに注目すべきは偽物のエリーナだろう。
偽物というだけでも異質な存在であるのにカルヴァンの能力を強化して回復するなんてとんでもないチートではないか。
戦いの状況を見るとカルヴァンが強いことがよくわかる。
数人の覚醒者が倒れていて、他の覚醒者は下がって北条のみがカルヴァンと戦っている。
わずかに北条の方が上回っているようだが偽物のエリーナの力のせいか何度も立ち上がってくるカルヴァンに北条も苦戦している。
他の覚醒者たちが引き下がっているところは圭たちがいるところと真逆であり、その間で北条とカルヴァンが戦っている。
「どうしたら……」
偽物のエリーナのことを伝えるべきだろうが今声を上げて狙われると圭も危険になる。
「そういえば……」
偽物のエリーナの情報を見て圭はシークレットクエストのことを思い出した。
囚われた王女を解放せよというシークレットクエストがあった。
偽物のエリーナは王女であるエリーナの偽物だと表示されている。
つまりは本物の王女がいるのだ。
それを助け出せというのがシークレットクエストだったのかもしれない。
「偽物を倒せばいいのか? ……どちらにしても北条さんに言わなきゃな」
やはり偽物のエリーナのことを伝えて先に倒してもらう他に方法はなさそうだ。
「おい、大丈夫なのか?」
「カレン?」
「なんの反応もないから私が見にきたんだよ」
気づいたら圭の後ろにカレンがいた。
いつまで経っても圭から反応がなかったのでカレンが代表して見に来たのである。
「どうやら北条がここでボスモンスターと戦ってるんだ。でもこのままじゃやられちゃいそうだからヒントになりそうなことを伝えなきゃいけなくてな」
北条は敵であるが、ボスを相手できそうなのも北条しかいない。
ここはひとまず北条に頑張ってもらわれねば共倒れになってしまうのである。
これに関しては誰にも確実なことが言えない。
無事なのか、あるいは今も戦っているのか圭たちには分からない。
「早く誰かと合流できるといいんだけど」
おそらく圭たちで戦えるのは何も身につけていないモンスターが限界である。
鎧を身につけたモンスターからもう厳しくなる。
早めに攻略隊と合流したい。
「……なんだか音するね」
「戦いの音か?」
不規則に響く大きな音が聞こえ始めた。
きっとどこかで激しく戦っているのだ。
衝撃で天井がパラパラと崩れ落ちてきて圭たちはやや足を速めた。
古い城に見えるので崩壊するような可能性もあるかもしれない。
「音が大きくなってきたねぇ」
進むに連れて響いて聞こえる音が大きくなっている。
どうやら戦っている場所に近づいているようだった。
戦っているかもしれないことに危険はあるけれど味方となる人が戦っているという希望もある。
上手くいけば誰かと合流できる。
戦っているということは強い覚醒者だろう。
「行き止まり?」
「いや、壁にハシゴがあるよ」
かなり音が近くなってきた。
カレンが懐中電灯を向けた先は行き止まりになっていたけれど横の壁にハシゴがあった。
「どうやら上が開きそうだな」
ハシゴは上に伸びている。
みんなに照らしていてもらって圭がハシゴを登る。
「うっ……くっ」
軽く押してみたけど全然動きもしないので肩を当てて体で押していく。
ズズッと音がして天井が開き始め、圭は一気に力を込めた。
「よいしょ!」
天井がスポッと抜けてどこかの部屋に圭は出てきた。
「なんだ?」
非常に大きな音が近くで聞こえて圭はサッと体を低くした。
「みんな、ちょっと待つんだ!」
近くで何かが起きている。
このままゾロゾロと上がってきてしまうのは危険だと圭は判断した。
圭たちが通ってきた隠し通路は大きな椅子の後ろにつながっていた。
圭がこっそり椅子の後ろから顔を出して状況を確認しようとする。
「あれは……北条勝利!」
見てみるとそこはかなり広い部屋で北条がモンスターと戦っているところだった。
大きな剣を持つ鎧のモンスターとドレスのようなものを身につけたモンスターがその相手であった。
鎧のモンスターは剣も鎧も真っ白で圭でも分かるほどに強い魔力を放っている。
ボスモンスターかもしれないと圭は思った。
北条によって鎧のモンスターは壁に叩きつけられていたが何事もなかったかのように立ち上がった。
『カルヴァン・エルクレイオトン
愛する人を守るために悪魔に全てを捧げた者。
かつてソルアライト王国の聖騎士であったが自分の力だけでは全てを守ることができず悪魔に忠誠を捧げた。
優れた能力を持った道徳的な人間であったが今はただのモンスターとして戦わされている。』
『偽物のエリーナ・エルクレイオトン
愛する人を守るために悪魔に全てを捧げた者である王女エリーナ・エルクレイオトン、の偽物。
悪魔が作り出したカルヴァンを支援するための存在であり、エリーナの偽物がいる限りカルヴァンは戦い続ける。
エリーナの偽物によってカルヴァンの能力は強化され、回復する。』
ちょっと情報過多だなと真実の目で見ながら圭は顔をしかめた。
他のモンスターと違って元々の人の名前が表示された。
それだけでもかなり生々しいのに真実の目で表示された情報の内容も生々しいものであった。
さらに注目すべきは偽物のエリーナだろう。
偽物というだけでも異質な存在であるのにカルヴァンの能力を強化して回復するなんてとんでもないチートではないか。
戦いの状況を見るとカルヴァンが強いことがよくわかる。
数人の覚醒者が倒れていて、他の覚醒者は下がって北条のみがカルヴァンと戦っている。
わずかに北条の方が上回っているようだが偽物のエリーナの力のせいか何度も立ち上がってくるカルヴァンに北条も苦戦している。
他の覚醒者たちが引き下がっているところは圭たちがいるところと真逆であり、その間で北条とカルヴァンが戦っている。
「どうしたら……」
偽物のエリーナのことを伝えるべきだろうが今声を上げて狙われると圭も危険になる。
「そういえば……」
偽物のエリーナの情報を見て圭はシークレットクエストのことを思い出した。
囚われた王女を解放せよというシークレットクエストがあった。
偽物のエリーナは王女であるエリーナの偽物だと表示されている。
つまりは本物の王女がいるのだ。
それを助け出せというのがシークレットクエストだったのかもしれない。
「偽物を倒せばいいのか? ……どちらにしても北条さんに言わなきゃな」
やはり偽物のエリーナのことを伝えて先に倒してもらう他に方法はなさそうだ。
「おい、大丈夫なのか?」
「カレン?」
「なんの反応もないから私が見にきたんだよ」
気づいたら圭の後ろにカレンがいた。
いつまで経っても圭から反応がなかったのでカレンが代表して見に来たのである。
「どうやら北条がここでボスモンスターと戦ってるんだ。でもこのままじゃやられちゃいそうだからヒントになりそうなことを伝えなきゃいけなくてな」
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ここはひとまず北条に頑張ってもらわれねば共倒れになってしまうのである。
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