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第六章
カエルは鶏肉の味らしい1
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「こちらが今回落札できたD級ゲートです」
圭たちはさらなるレベルアップを図るためD級ゲートに挑んでみることにした。
上九条ゲートではかなり危険な思いをしたけれどその分回収できた魔石は多く、カルヴァンの魔石はA級相当で大きな利益があった。
そのためにボスにトドメも刺した圭たちにも結構な金額が支払われることになって金銭的な余裕があった。
なので多少値段が高くなってもD級ゲートを落札することができたのである。
上九条ゲートではA級相当の力があるカルヴァンを北条一人で相手していた。
さらには偽物のリアーネの支援もあったのにそれでも負けなかった。
おそらく偽物のリアーネがいなければ北条一人でレッドゲートをクリアしてしまっていたことだろう。
圭たちと北条の力の差は大きい。
裏切り者であるからと戦うということはイコールではないかもしれないが、戦うことになった時にはまだまだ敵わないことを思い知った。
ゲートでの様子を見るに圭たちのことをいまだに疑ってはいないようである。
けれどもいつ相手に正体がバレるかもわからない。
倒れて入院している今のうちに少しでも強くならなきゃいけない。
「それじゃあ、危なくなったらすぐにゲートの外に」
「分かりました。村雨さんも危険だと思ったら引いてくださいね」
「分かってます」
今回もゲートを落札してくれたのは重恭であるがD級のモンスターと戦えるように力はない。
しかし魔物の回収などの必要があるためにゲートの外にトラックを用意して、圭たちがある程度魔物を倒したら重恭に連絡してトラックを持ってきてもらう手筈になっていた。
連絡を取るためには無線機を使い、重恭にはゲートの中にいてもらう必要がある。
ゲート近くにいてもらって、危ないことがあればすぐにゲートから出てもらうので危険なことはない。
「んー、じめっとしてるな」
みんなでまとまってゲートに入る。
ゲートの中は沼地になっていた。
ぬかるんだ地面とまばらに生えている木々、天気は悪くないはずなのにやや暗いような印象を受ける。
生えてる木々も緑が少なくて幹が黒っぽくて視界の暗さを助長する。
「話には聞いていたけど多少汚れる覚悟は必要だな」
足を持ち上げてみると地面が足の形にくぼんでいる。
水気が多くて跡が残っているのだ。
「あとは戦ってる最中に足を取られるかもしれないから気をつけよう」
「踏ん張りも効きにくそうだな」
カレンが足に力を入れてみるとより足が沈み込む。
攻撃を受け止めた時に滑ったり沈んだりして力が入らない可能性もある。
環境に慣れつつ戦わねばならない。
重恭とゲート前で別れて圭たちはゲートの中を進み始めた。
「ここで出てくるのカエル……だっけ?」
「そうだな。ファイヤートードってやつらしい」
今回のゲートも事前調査を覚醒者協会で行ってくれていてモンスターの種類は判明していた。
モンスターの種類はファイヤートードという大型のカエル。
しかしただのカエルではなく火の属性を宿したモンスターであり、炎を操って攻撃してくるというのである。
モンスターの等級が上がるほど純粋な能力だけでなく特殊な能力や魔法なども使い始めて強くなる。
ファイヤートードもカエルなのに火を使えるというの能力があるのだ。
これまでは接近戦闘がメインで小難しいことを考えなくてもよかったけれど、特殊な能力や魔法を使ってくるモンスターを相手にする時はこれまでよりも注意が必要になる。
単純に魔法が使えると考えるだけでも遠距離攻撃ができるということである。
接近するだけでも大変になるし、夜滝や薫が攻撃される可能性も考えねばならなくなる。
「あんまりカエル好きじゃないなぁ」
波瑠は少し渋い顔をした。
別に苦手でもないが好意的に見られるほどカエルが好きでもない。
もっとモンスターっぽい見た目してくれればいいのにこうしたモンスターは大体地球にもいる普通の生物を大きくしたようなモンスターも多いのだ。
「ふむ、異世界の生き物であったことを考えると意外と見た目に大きな違いがないこともあるのかもしれないねぇ」
これまでの経験から異世界にも人がいることは分かっている。
この世界と似たような見た目の進化を遂げた生き物がいてもおかしな話ではないのだ。
「肉は鳥っぽくて美味しいらしいけどな」
「そこらへんもカエルっぽいねぇ」
実際のカエルも鶏肉っぽいと聞く。
ファイヤートードも地鶏っぽい美味しさがある。
だからファイヤートードは倒した後回収して売るとちゃんとした値段で買い取ってもらえるのだ。
「フィーネ、ファイヤートードの肉はどうだ?」
「ピピ……タベテミル」
「フィーネ?」
「あっ、そうかみんなに言ってなかったな」
急に自分の腕に向かって話しかけた圭。
フィーネの声で返事が返ってきてカレンたちが驚く。
圭が腕を見せると黒い手甲を装備していた。
「もういいぞ、フィーネ」
「ジャジャン!」
「フィーネじゃないか!」
「へー、すごい!」
「そ、そんなこともできるんですか!」
黒い手甲が動いてフィーネの形になった。
先日から色々と試していてフィーネが装備品に擬態できることが分かった。
圭たちはさらなるレベルアップを図るためD級ゲートに挑んでみることにした。
上九条ゲートではかなり危険な思いをしたけれどその分回収できた魔石は多く、カルヴァンの魔石はA級相当で大きな利益があった。
そのためにボスにトドメも刺した圭たちにも結構な金額が支払われることになって金銭的な余裕があった。
なので多少値段が高くなってもD級ゲートを落札することができたのである。
上九条ゲートではA級相当の力があるカルヴァンを北条一人で相手していた。
さらには偽物のリアーネの支援もあったのにそれでも負けなかった。
おそらく偽物のリアーネがいなければ北条一人でレッドゲートをクリアしてしまっていたことだろう。
圭たちと北条の力の差は大きい。
裏切り者であるからと戦うということはイコールではないかもしれないが、戦うことになった時にはまだまだ敵わないことを思い知った。
ゲートでの様子を見るに圭たちのことをいまだに疑ってはいないようである。
けれどもいつ相手に正体がバレるかもわからない。
倒れて入院している今のうちに少しでも強くならなきゃいけない。
「それじゃあ、危なくなったらすぐにゲートの外に」
「分かりました。村雨さんも危険だと思ったら引いてくださいね」
「分かってます」
今回もゲートを落札してくれたのは重恭であるがD級のモンスターと戦えるように力はない。
しかし魔物の回収などの必要があるためにゲートの外にトラックを用意して、圭たちがある程度魔物を倒したら重恭に連絡してトラックを持ってきてもらう手筈になっていた。
連絡を取るためには無線機を使い、重恭にはゲートの中にいてもらう必要がある。
ゲート近くにいてもらって、危ないことがあればすぐにゲートから出てもらうので危険なことはない。
「んー、じめっとしてるな」
みんなでまとまってゲートに入る。
ゲートの中は沼地になっていた。
ぬかるんだ地面とまばらに生えている木々、天気は悪くないはずなのにやや暗いような印象を受ける。
生えてる木々も緑が少なくて幹が黒っぽくて視界の暗さを助長する。
「話には聞いていたけど多少汚れる覚悟は必要だな」
足を持ち上げてみると地面が足の形にくぼんでいる。
水気が多くて跡が残っているのだ。
「あとは戦ってる最中に足を取られるかもしれないから気をつけよう」
「踏ん張りも効きにくそうだな」
カレンが足に力を入れてみるとより足が沈み込む。
攻撃を受け止めた時に滑ったり沈んだりして力が入らない可能性もある。
環境に慣れつつ戦わねばならない。
重恭とゲート前で別れて圭たちはゲートの中を進み始めた。
「ここで出てくるのカエル……だっけ?」
「そうだな。ファイヤートードってやつらしい」
今回のゲートも事前調査を覚醒者協会で行ってくれていてモンスターの種類は判明していた。
モンスターの種類はファイヤートードという大型のカエル。
しかしただのカエルではなく火の属性を宿したモンスターであり、炎を操って攻撃してくるというのである。
モンスターの等級が上がるほど純粋な能力だけでなく特殊な能力や魔法なども使い始めて強くなる。
ファイヤートードもカエルなのに火を使えるというの能力があるのだ。
これまでは接近戦闘がメインで小難しいことを考えなくてもよかったけれど、特殊な能力や魔法を使ってくるモンスターを相手にする時はこれまでよりも注意が必要になる。
単純に魔法が使えると考えるだけでも遠距離攻撃ができるということである。
接近するだけでも大変になるし、夜滝や薫が攻撃される可能性も考えねばならなくなる。
「あんまりカエル好きじゃないなぁ」
波瑠は少し渋い顔をした。
別に苦手でもないが好意的に見られるほどカエルが好きでもない。
もっとモンスターっぽい見た目してくれればいいのにこうしたモンスターは大体地球にもいる普通の生物を大きくしたようなモンスターも多いのだ。
「ふむ、異世界の生き物であったことを考えると意外と見た目に大きな違いがないこともあるのかもしれないねぇ」
これまでの経験から異世界にも人がいることは分かっている。
この世界と似たような見た目の進化を遂げた生き物がいてもおかしな話ではないのだ。
「肉は鳥っぽくて美味しいらしいけどな」
「そこらへんもカエルっぽいねぇ」
実際のカエルも鶏肉っぽいと聞く。
ファイヤートードも地鶏っぽい美味しさがある。
だからファイヤートードは倒した後回収して売るとちゃんとした値段で買い取ってもらえるのだ。
「フィーネ、ファイヤートードの肉はどうだ?」
「ピピ……タベテミル」
「フィーネ?」
「あっ、そうかみんなに言ってなかったな」
急に自分の腕に向かって話しかけた圭。
フィーネの声で返事が返ってきてカレンたちが驚く。
圭が腕を見せると黒い手甲を装備していた。
「もういいぞ、フィーネ」
「ジャジャン!」
「フィーネじゃないか!」
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