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第六章
人工ブレイキングゲート4
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「とりあえず少しでもモンスターを倒して人を助けよう」
装備を身につけた圭たちは駐車場からお店の方に向かおうと走る。
「あっ、待って」
「なんだい?」
「ちょっと見ておこう」
『ラーナノソルジャー
カエルにもよく似た容姿を持つモンスター。
女王の戦士であり、女王のためなら命も投げ出して戦う。
知能は低くて細かな作戦を実行する能力はないが見た目よりも力が強く、スピードと相まって高めの能力を持っている。
持っている武器によって階級が分かれていて素手が一番低く、ナイフ、剣、槍の順に階級が高くなる。
熱さに弱く、水が好き。
魔石はぬるっとした味がする。暑い季節なら少しは美味く食べられるかもしれない』
状況が目まぐるしくカエルのモンスターを鑑定する暇もなかった。
今は周りに敵もいないのでカエルのモンスターのことを見ておく。
「ラーナノソルジャー……熱さに弱いようだから火の魔法の方がいいかもしれない」
「なるほどねぇ。分かったよ」
カエルっぽい見た目であるし水系の魔法はダメかなと思っていたら鑑定でも触れてくれていた。
夜滝は水系を中心に使うけれど今は他属性も普通に扱える。
何も知らずに水を使っていたら少し苦労していたかもしれなかった。
熱に弱いとのことなので普通に火を使えば有効打になるだろう。
「よいしょ」
「な、何してるんですか?」
圭はナイフを取り出すとラーナノソルジャーの体をザクザクと刺し始めた。
圭の異常な行動に薫は動揺している。
「モンスターのチェックだよ」
決してイタズラに死体を傷つけているのではない。
ラーナノソルジャーは圭も知らないモンスターであり、スマホのデータ照会でも出てこなかった。
つまりどんなモンスターなのか情報がないということになる。
今のところラーナノソルジャーは柔らかそうで防御の低いモンスターに見えるけれどもしかしたら硬い部分もあるかもしれない。
余裕があればこうしたことも必要なのだとモンスター解体師一級の試験勉強をしていて圭は知った。
「特に硬い所もないな」
一通りラーナノソルジャーを突き刺してみても硬くてナイフが刺さらないようなところはなかった。
ついでに魔石も見つけたけれど触ってみてぬめっとした感じはない。
力と速さがあって防御が低い典型的なモンスターである。
ラーナノソルジャーを鑑定した圭たちはお店の方に戻った。
「ひどいですね……」
圭たちが着いたのは階は建物の上の方の階だった。
逃げ遅れた人だろう、モンスターにやられた死体がいくつか倒れて転がっていた。
「ゲートはどこに出たんだ?」
スマホで確認してみたけれど情報が錯綜していていまいちどこにゲートがあるのか分からない。
「とりあえずこの階から下に降りていって生存者を探そう」
モンスター退治も大事だが生きている人の保護も重要な覚醒者の仕事である。
「誰かいますか?」
ラーナノソルジャーに見つかる危険もあるが広いフロアを目視だけで探すのは無理。
警戒しながら圭たちは逃げ遅れた生存者とラーナノソルジャーを探す。
圭たちがいる階は女性ものの服が売っているお店が多く入っているフロアだった。
人がいないせいかラーナノソルジャーの姿もない。
「ピピ、来る!」
誰よりも早くフィーネが感じ取った。
崩れ落ちて重なり合うように床に落ちていた服の中からラーナノソルジャーが飛び出してきた。
武器は持っていない。
中でも弱い個体だ。
カレンが魔力を差し向けるとラーナノソルジャーは簡単に挑発に乗ってカレンに飛びかかった。
「波瑠!」
「任せて!」
ラーナノソルジャーの攻撃を容易く盾で受け切ったカレンはわざと大きくメイスを振った。
カレンのメイスをかわしたラーナノソルジャーの後ろに波瑠が回り込んで切りつける。
ズバッと首裏を深く切り付けられてラーナノソルジャーが小さく声を上げて倒れる。
知能は低いというが隠れて奇襲するなんて知能ぐらいはあるようだ。
「この階に人はいなさそうかな」
「そうだね……」
「いえ、声が」
ハッとした顔で薫が耳に手を当てる。
「あっちです!」
薫が走り出して圭たちもついていく。
若い女性向けの服を販売しているお店の中に入っていく。
「いるな」
ここまでくると薫以外にも声が聞こえてきた。
「試着室か」
カーテンで仕切られているタイプではなくちゃんとした扉になっている試着室の中から女性の弱々しい声がしている。
「覚醒者の村雨圭といいます。一般人の方ですか?」
試着室の前にモンスターにやられたのだろう死体が寄りかかっている。
圭は試着室のドアをノックして声をかける。
「た、助けてください! ドアが開かなくて……」
死体のせいで試着室のドアが開かなかった。
ただそのおかげで中の女性は助かったのだ。
圭とカレンで死体をそっと動かして寝かして軽く手を合わせる。
せめてもと恐怖に開かれた目を優しく閉じてあげた。
「開けるよ」
カレンがドアを開ける。
中にいるのがしゃべれるモンスターの可能性もあるし、相手が女性なら男性の圭よりも女性の方が安心するだろうと思ったからだ。
装備を身につけた圭たちは駐車場からお店の方に向かおうと走る。
「あっ、待って」
「なんだい?」
「ちょっと見ておこう」
『ラーナノソルジャー
カエルにもよく似た容姿を持つモンスター。
女王の戦士であり、女王のためなら命も投げ出して戦う。
知能は低くて細かな作戦を実行する能力はないが見た目よりも力が強く、スピードと相まって高めの能力を持っている。
持っている武器によって階級が分かれていて素手が一番低く、ナイフ、剣、槍の順に階級が高くなる。
熱さに弱く、水が好き。
魔石はぬるっとした味がする。暑い季節なら少しは美味く食べられるかもしれない』
状況が目まぐるしくカエルのモンスターを鑑定する暇もなかった。
今は周りに敵もいないのでカエルのモンスターのことを見ておく。
「ラーナノソルジャー……熱さに弱いようだから火の魔法の方がいいかもしれない」
「なるほどねぇ。分かったよ」
カエルっぽい見た目であるし水系の魔法はダメかなと思っていたら鑑定でも触れてくれていた。
夜滝は水系を中心に使うけれど今は他属性も普通に扱える。
何も知らずに水を使っていたら少し苦労していたかもしれなかった。
熱に弱いとのことなので普通に火を使えば有効打になるだろう。
「よいしょ」
「な、何してるんですか?」
圭はナイフを取り出すとラーナノソルジャーの体をザクザクと刺し始めた。
圭の異常な行動に薫は動揺している。
「モンスターのチェックだよ」
決してイタズラに死体を傷つけているのではない。
ラーナノソルジャーは圭も知らないモンスターであり、スマホのデータ照会でも出てこなかった。
つまりどんなモンスターなのか情報がないということになる。
今のところラーナノソルジャーは柔らかそうで防御の低いモンスターに見えるけれどもしかしたら硬い部分もあるかもしれない。
余裕があればこうしたことも必要なのだとモンスター解体師一級の試験勉強をしていて圭は知った。
「特に硬い所もないな」
一通りラーナノソルジャーを突き刺してみても硬くてナイフが刺さらないようなところはなかった。
ついでに魔石も見つけたけれど触ってみてぬめっとした感じはない。
力と速さがあって防御が低い典型的なモンスターである。
ラーナノソルジャーを鑑定した圭たちはお店の方に戻った。
「ひどいですね……」
圭たちが着いたのは階は建物の上の方の階だった。
逃げ遅れた人だろう、モンスターにやられた死体がいくつか倒れて転がっていた。
「ゲートはどこに出たんだ?」
スマホで確認してみたけれど情報が錯綜していていまいちどこにゲートがあるのか分からない。
「とりあえずこの階から下に降りていって生存者を探そう」
モンスター退治も大事だが生きている人の保護も重要な覚醒者の仕事である。
「誰かいますか?」
ラーナノソルジャーに見つかる危険もあるが広いフロアを目視だけで探すのは無理。
警戒しながら圭たちは逃げ遅れた生存者とラーナノソルジャーを探す。
圭たちがいる階は女性ものの服が売っているお店が多く入っているフロアだった。
人がいないせいかラーナノソルジャーの姿もない。
「ピピ、来る!」
誰よりも早くフィーネが感じ取った。
崩れ落ちて重なり合うように床に落ちていた服の中からラーナノソルジャーが飛び出してきた。
武器は持っていない。
中でも弱い個体だ。
カレンが魔力を差し向けるとラーナノソルジャーは簡単に挑発に乗ってカレンに飛びかかった。
「波瑠!」
「任せて!」
ラーナノソルジャーの攻撃を容易く盾で受け切ったカレンはわざと大きくメイスを振った。
カレンのメイスをかわしたラーナノソルジャーの後ろに波瑠が回り込んで切りつける。
ズバッと首裏を深く切り付けられてラーナノソルジャーが小さく声を上げて倒れる。
知能は低いというが隠れて奇襲するなんて知能ぐらいはあるようだ。
「この階に人はいなさそうかな」
「そうだね……」
「いえ、声が」
ハッとした顔で薫が耳に手を当てる。
「あっちです!」
薫が走り出して圭たちもついていく。
若い女性向けの服を販売しているお店の中に入っていく。
「いるな」
ここまでくると薫以外にも声が聞こえてきた。
「試着室か」
カーテンで仕切られているタイプではなくちゃんとした扉になっている試着室の中から女性の弱々しい声がしている。
「覚醒者の村雨圭といいます。一般人の方ですか?」
試着室の前にモンスターにやられたのだろう死体が寄りかかっている。
圭は試着室のドアをノックして声をかける。
「た、助けてください! ドアが開かなくて……」
死体のせいで試着室のドアが開かなかった。
ただそのおかげで中の女性は助かったのだ。
圭とカレンで死体をそっと動かして寝かして軽く手を合わせる。
せめてもと恐怖に開かれた目を優しく閉じてあげた。
「開けるよ」
カレンがドアを開ける。
中にいるのがしゃべれるモンスターの可能性もあるし、相手が女性なら男性の圭よりも女性の方が安心するだろうと思ったからだ。
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