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第六章
海の女王1
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「戦う準備を!」
浦安が神に裏切られたなどどうでもいい。
今は圭たちも身を守るために戦わねばならない。
三叉の槍を持ったラーナノクイーンはジッと浦安を見つめたままドームの中に入ってくる。
やはり狙いは浦安のようである。
「カレン、穴を塞ぐんだ!」
「あっ、そうか!」
見たところラーナノクイーンしか壁に穴を開けられなさそう。
スキルで穴を塞いでしまうと圭たちも逃げられなくなるがラーナノクイーンだけを相手に戦えるかもしれないと思った。
「うっ、すまねえ! 少し遅かった!」
カレンが再び大地の力を発動させてラーナノクイーンが開けた穴を塞いだのだが、塞ぐ前にラーナノライツが二体入ってきてしまった。
「ちょっとまずいな……」
今は波瑠もいない。
ラーナノクイーンに加えてラーナノライツが二体の合計三体相手にするのはかなり厳しいと言わざるを得ない。
「仕方ない。フィーネ、戦ってもらうぞ!」
「マカサレ!」
ここは少しでも戦力が必要。
出し惜しみしている場合ではなくフィーネの力も借りることにした。
圭の手甲として擬態していたフィーネは圭の腕から飛び出すと形を変えていく。
「フィーネ、ケンザン!」
人の頭ほどのサイズのメタリック人型フィーネが地面に着地した。
「な、なんだこれ!?」
浦安が突如として現れたフィーネに驚いている。
圭たちはもはや慣れっこなのだけどよくよく考えたらフィーネの存在はかなり異質である。
「カレンとフィーネでラーナノライツを引きつけろ! 俺たちでクイーンと戦う!」
悠長に一体ずつ倒しているような余裕はない。
同時に戦われると大変そうなのでラーナノライツを引きつけてもらってラーナノクイーンと戦って時間を稼ぐしかない。
タンクのカレンと金属の体を持っていて頑丈なフィーネにラーナノライツを任せて、残る圭たちでラーナノクイーンと戦う。
「そこの二匹こっち来い!」
そうはいうもののラーナノライツを引きつけるのも簡単なことではない。
カレンがラーナノライツに魔力を向けるがラーナノライツはラーナノクイーンのそばにいるためにラーナノライツだけ引きつけるのは難しい。
上手く魔力をコントロールしてラーナノライツにだけ魔力を差し向ける。
だがラーナノクイーンも魔力を感じ取って挑発されてしまう可能性も大いにあり得るのだ。
「よし!」
カレンの挑発に乗せられたラーナノライツ二匹がカレンに向かう。
上手くラーナノライツだけを引きつけることができた。
「ピピ!」
カレンに襲いかかったラーナノライツが横に吹き飛んだ。
「フィーネパンチ!」
フィーネがラーナノライツの横っ腹を殴りつけたのである。
「ピピ、キャッチ! カレン!」
「ナイスだ、フィーネ!」
もう一体のラーナノライツがフィーネに向かって槍を突き出した。
けれど硬い金属の体をしているフィーネに槍は刺さらない。
代わりにフィーネは槍の先を掴む。
ロング気味だった髪が短くなって少しだけ腕が太くなり、フィーネもパワーを重視する。
一瞬だけカレンはそこで調整するんだと思ったがフィーネが作ってくれた隙を活かすために思考を切り替えてラーナノライツをメイスで殴り飛ばした。
「にひひ、意外と私らだけでもいけるかもな」
「フィーネツヨイ!」
「……意外と頑丈だな」
結構全力で殴った。
なのにラーナノライツは何事もないかのように起き上がった。
耐久性が低そうではあるがラーナノソルジャーとは一味違う。
「まあ私らで倒すぐらいの勢いでいこうぜ!」
「ウン、ヤル!」
改めて仕切り直しとカレンが縦を構える。
少なくともこの二匹は引きつけておく、そんな心構えで敵を睨む。
「クッ!」
一方で圭は劣勢を強いられていた。
出来るなら浦安にも戦ってほしかったのだが完全に戦意を喪失してしまっている。
そうなると前に立って戦えるのは圭一人となる。
夜滝が魔法で手助けはしてくれるがラーナノクイーンと近くで戦うと圭に当たる危険性があって魔法も乱発できない。
結果的に圭がほとんどラーナノクイーンを引き受ける形になってしまっている。
見た目にはずんぐりむっくりしていてスピードがありそうには見えないラーナノクイーンであるが、実際に戦ってみるとかなり速かった。
三叉の槍を操って繰り出してくる攻撃は重たくて薫の支援を一身に受けてギリギリ防げるぐらいだった。
それでもまだラーナノクイーンには余力があるように感じられる。
夜滝たちや浦安のところに行かせないようにと必死に戦うけれど反撃はほとんどできなくて防御ばかりで体力が削られていく。
時々夜滝が隙を狙って魔法を放ってくれる時にわずかに息を整えられる。
「うっ!」
「圭さん!」
「大丈夫だ!」
圭の肩を槍がかすめて血が飛んだ。
「みんなを守るんだ……!」
『スキル導く者が発動しました。
敵を退け守るべきものを守るため眠っていた力が一時的に解放されます』
一歩踏み出して反撃を繰り出した圭の体に力が湧き上がってきた。
スキルが発動して加速した剣にラーナノクイーンの防御が間に合わず目の下が切り裂かれた。
浦安が神に裏切られたなどどうでもいい。
今は圭たちも身を守るために戦わねばならない。
三叉の槍を持ったラーナノクイーンはジッと浦安を見つめたままドームの中に入ってくる。
やはり狙いは浦安のようである。
「カレン、穴を塞ぐんだ!」
「あっ、そうか!」
見たところラーナノクイーンしか壁に穴を開けられなさそう。
スキルで穴を塞いでしまうと圭たちも逃げられなくなるがラーナノクイーンだけを相手に戦えるかもしれないと思った。
「うっ、すまねえ! 少し遅かった!」
カレンが再び大地の力を発動させてラーナノクイーンが開けた穴を塞いだのだが、塞ぐ前にラーナノライツが二体入ってきてしまった。
「ちょっとまずいな……」
今は波瑠もいない。
ラーナノクイーンに加えてラーナノライツが二体の合計三体相手にするのはかなり厳しいと言わざるを得ない。
「仕方ない。フィーネ、戦ってもらうぞ!」
「マカサレ!」
ここは少しでも戦力が必要。
出し惜しみしている場合ではなくフィーネの力も借りることにした。
圭の手甲として擬態していたフィーネは圭の腕から飛び出すと形を変えていく。
「フィーネ、ケンザン!」
人の頭ほどのサイズのメタリック人型フィーネが地面に着地した。
「な、なんだこれ!?」
浦安が突如として現れたフィーネに驚いている。
圭たちはもはや慣れっこなのだけどよくよく考えたらフィーネの存在はかなり異質である。
「カレンとフィーネでラーナノライツを引きつけろ! 俺たちでクイーンと戦う!」
悠長に一体ずつ倒しているような余裕はない。
同時に戦われると大変そうなのでラーナノライツを引きつけてもらってラーナノクイーンと戦って時間を稼ぐしかない。
タンクのカレンと金属の体を持っていて頑丈なフィーネにラーナノライツを任せて、残る圭たちでラーナノクイーンと戦う。
「そこの二匹こっち来い!」
そうはいうもののラーナノライツを引きつけるのも簡単なことではない。
カレンがラーナノライツに魔力を向けるがラーナノライツはラーナノクイーンのそばにいるためにラーナノライツだけ引きつけるのは難しい。
上手く魔力をコントロールしてラーナノライツにだけ魔力を差し向ける。
だがラーナノクイーンも魔力を感じ取って挑発されてしまう可能性も大いにあり得るのだ。
「よし!」
カレンの挑発に乗せられたラーナノライツ二匹がカレンに向かう。
上手くラーナノライツだけを引きつけることができた。
「ピピ!」
カレンに襲いかかったラーナノライツが横に吹き飛んだ。
「フィーネパンチ!」
フィーネがラーナノライツの横っ腹を殴りつけたのである。
「ピピ、キャッチ! カレン!」
「ナイスだ、フィーネ!」
もう一体のラーナノライツがフィーネに向かって槍を突き出した。
けれど硬い金属の体をしているフィーネに槍は刺さらない。
代わりにフィーネは槍の先を掴む。
ロング気味だった髪が短くなって少しだけ腕が太くなり、フィーネもパワーを重視する。
一瞬だけカレンはそこで調整するんだと思ったがフィーネが作ってくれた隙を活かすために思考を切り替えてラーナノライツをメイスで殴り飛ばした。
「にひひ、意外と私らだけでもいけるかもな」
「フィーネツヨイ!」
「……意外と頑丈だな」
結構全力で殴った。
なのにラーナノライツは何事もないかのように起き上がった。
耐久性が低そうではあるがラーナノソルジャーとは一味違う。
「まあ私らで倒すぐらいの勢いでいこうぜ!」
「ウン、ヤル!」
改めて仕切り直しとカレンが縦を構える。
少なくともこの二匹は引きつけておく、そんな心構えで敵を睨む。
「クッ!」
一方で圭は劣勢を強いられていた。
出来るなら浦安にも戦ってほしかったのだが完全に戦意を喪失してしまっている。
そうなると前に立って戦えるのは圭一人となる。
夜滝が魔法で手助けはしてくれるがラーナノクイーンと近くで戦うと圭に当たる危険性があって魔法も乱発できない。
結果的に圭がほとんどラーナノクイーンを引き受ける形になってしまっている。
見た目にはずんぐりむっくりしていてスピードがありそうには見えないラーナノクイーンであるが、実際に戦ってみるとかなり速かった。
三叉の槍を操って繰り出してくる攻撃は重たくて薫の支援を一身に受けてギリギリ防げるぐらいだった。
それでもまだラーナノクイーンには余力があるように感じられる。
夜滝たちや浦安のところに行かせないようにと必死に戦うけれど反撃はほとんどできなくて防御ばかりで体力が削られていく。
時々夜滝が隙を狙って魔法を放ってくれる時にわずかに息を整えられる。
「うっ!」
「圭さん!」
「大丈夫だ!」
圭の肩を槍がかすめて血が飛んだ。
「みんなを守るんだ……!」
『スキル導く者が発動しました。
敵を退け守るべきものを守るため眠っていた力が一時的に解放されます』
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