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第六章
海の案内人1
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多くの犠牲者を出したブレイキングゲート事件は幕を閉じた。
浦安は覚醒者協会に逮捕され聴取を受けた。
神の指示があり、神から力を与えられたということに覚醒者協会では大きな衝撃があった。
ただ一般に情報が公開することは避けられた。
ブレイキングゲートは浦安が呼び出したと自白したのだが能力を奪われてしまった浦安で話の内容を検証することもできない。
仮に本当だとしても覚醒者が意図的にゲートを発生させてモンスターを呼び出せるなんてことが公になって良いことなどない。
結局は秘密裏に各国の覚醒者機関に情報共有だけなされることになった。
圭は伊丹にすごい怒られた。
理解できないことはないけれどやはり行き過ぎた行為だったことは否めない。
ただ圭たちが行かねば浦安は死んでいて、この真相は闇の中になっていたかもしれない。
少し無茶をしたけれど犯罪などの行為ではない。
ひとまず圭がガッチリと伊丹に絞られることで終わりとなった。
「うわぁ……でっかいお屋敷……」
「思ってたよりも純和風だな」
「なんかさぁ、ずるくね?」
「何がだい?」
「美人で、モデルで、その上お金持ちって……チートだろ」
助けたんだからお礼に言うこと聞いて。
そんな連絡が後日圭の方に入ってきた。
相手はもちろんかなみである。
圭の方からお礼がしたいと言ったのではなくかなみから来た話なのだ。
まさか向こうからお礼を要求されるとは意外だったが助けてもらったことは確かである。
出来ることなら応じると圭が答えるとおばあちゃんに会ってほしいと帰ってきた。
ちょっとうっと思ったしなんでという疑問もあるお願いだった。
しかも圭だけじゃなく圭を含めたいつものメンバーも呼び出されたのである。
「なんだか人じゃないちっちゃい子も連れてきてって言われたけど……フィーネのことだよな?」
「バレてるんだか、バレてないんだからよくわからない言い方だねぇ」
おそらくフィーネも連れてこいというような趣旨のことも言われた。
ただこれについてはかなみの言葉のキレも悪くて変な感じがあった。
そんなわけでかなみの家に来たわけなのだがかなみの家はデカかった。
モデルだし、今はA級覚醒者であるので大きな家に住んでいてもおかしくないのだけど、イメージしていたような豪邸ではなく昔からある大きな日本家屋がかなみの家だった。
「えーと……入り口はあっちか」
しっかりと塀で囲まれていて敷地もかなり広い。
入り口の表札にはちゃんと上杉と書いてある。
「どちら様でしょうか?」
インターホンを鳴らすと女性の声で応答があった。
「村雨圭と申します。上杉かなみさんに招待されておうかがいしました」
「村雨圭様ですね。お話は聞いております。どうぞお入りください」
「うわ、じどー」
見た目には歴史を感じさせる木の門が独りでに開いていく。
意外なことに近代化もされている。
圭たちが内側に入ると門が閉じていく。
改めて家を見ると立派な家屋である。
「うちのボロ屋とは比べもんになんないな……」
「カレンの工房は味があるよ」
「いいってそんな……」
「結構俺は好きだぞ、あの雰囲気」
目の前のお屋敷とカレンのところの工房を比べてしまうとどうしても見劣りしてしまうのは仕方ない。
だけどカレンの工房には味がある。
話に聞いたところでは和輝よりもはるかに上の代から工房の建物はあるようで色々な紆余曲折も耐え抜いてきた歴史ある建物なのだ。
みんなで綺麗に使っているので古さはありながらも汚さを感じたこともない。
畳敷の部屋はとても落ち着く。
「あんがと。そう言ってもらえると嬉しいよ」
「いらっしゃい。待ってたわよ」
門から家まで少しだけストロークがあった。
広い庭なんかに目を奪われながら向かっていると屋敷からかなみが出てきた。
「足長いなぁ……」
家だから落ち着いた格好をしているかなみであったがそれでもスタイルの良さは隠しきれていない。
「何してるの? 中に入って」
モデル美女と厳かな日本家屋。
ミスマッチにも聞こえる響きなのだけどこうしてかなみが家の前にいても違和感がない。
かなみに促されて家に入る。
「いらっしゃいませ」
玄関には和服を着た黒髪の女性がいた。
声の感じからしてインターホンで対応してくれた人のようである。
「お嬢様がお友達を連れてくるなんてこの佐田、感動でございます」
「もう、佐田さん!」
「……ほんとに感動してるのか?」
「ええ、感動しきりでございます」
感動していると言いながら佐田は無表情である。
それなりに年齢はいっていそうなのだけど若くも見えるし年長者にも見える不思議な人だ。
かなみによると昔からいる使用人の女性でずっとこんな調子の人なのらしい。
「おばあちゃんに会ってくれって話だったけど」
「そうよ。少し前から圭君たちに会いたがってたの」
「……なんでなんだ?」
かなみと知り合いでもかなみのおばあちゃんとは知り合いではない。
会いたがるような理由が思いつかない。
ギリギリ圭に会いたがったというなら分からないでもないが圭以外のみんなにも会いたいという。
さらにフィーネのことも知っていそうということも余計に謎なのである。
浦安は覚醒者協会に逮捕され聴取を受けた。
神の指示があり、神から力を与えられたということに覚醒者協会では大きな衝撃があった。
ただ一般に情報が公開することは避けられた。
ブレイキングゲートは浦安が呼び出したと自白したのだが能力を奪われてしまった浦安で話の内容を検証することもできない。
仮に本当だとしても覚醒者が意図的にゲートを発生させてモンスターを呼び出せるなんてことが公になって良いことなどない。
結局は秘密裏に各国の覚醒者機関に情報共有だけなされることになった。
圭は伊丹にすごい怒られた。
理解できないことはないけれどやはり行き過ぎた行為だったことは否めない。
ただ圭たちが行かねば浦安は死んでいて、この真相は闇の中になっていたかもしれない。
少し無茶をしたけれど犯罪などの行為ではない。
ひとまず圭がガッチリと伊丹に絞られることで終わりとなった。
「うわぁ……でっかいお屋敷……」
「思ってたよりも純和風だな」
「なんかさぁ、ずるくね?」
「何がだい?」
「美人で、モデルで、その上お金持ちって……チートだろ」
助けたんだからお礼に言うこと聞いて。
そんな連絡が後日圭の方に入ってきた。
相手はもちろんかなみである。
圭の方からお礼がしたいと言ったのではなくかなみから来た話なのだ。
まさか向こうからお礼を要求されるとは意外だったが助けてもらったことは確かである。
出来ることなら応じると圭が答えるとおばあちゃんに会ってほしいと帰ってきた。
ちょっとうっと思ったしなんでという疑問もあるお願いだった。
しかも圭だけじゃなく圭を含めたいつものメンバーも呼び出されたのである。
「なんだか人じゃないちっちゃい子も連れてきてって言われたけど……フィーネのことだよな?」
「バレてるんだか、バレてないんだからよくわからない言い方だねぇ」
おそらくフィーネも連れてこいというような趣旨のことも言われた。
ただこれについてはかなみの言葉のキレも悪くて変な感じがあった。
そんなわけでかなみの家に来たわけなのだがかなみの家はデカかった。
モデルだし、今はA級覚醒者であるので大きな家に住んでいてもおかしくないのだけど、イメージしていたような豪邸ではなく昔からある大きな日本家屋がかなみの家だった。
「えーと……入り口はあっちか」
しっかりと塀で囲まれていて敷地もかなり広い。
入り口の表札にはちゃんと上杉と書いてある。
「どちら様でしょうか?」
インターホンを鳴らすと女性の声で応答があった。
「村雨圭と申します。上杉かなみさんに招待されておうかがいしました」
「村雨圭様ですね。お話は聞いております。どうぞお入りください」
「うわ、じどー」
見た目には歴史を感じさせる木の門が独りでに開いていく。
意外なことに近代化もされている。
圭たちが内側に入ると門が閉じていく。
改めて家を見ると立派な家屋である。
「うちのボロ屋とは比べもんになんないな……」
「カレンの工房は味があるよ」
「いいってそんな……」
「結構俺は好きだぞ、あの雰囲気」
目の前のお屋敷とカレンのところの工房を比べてしまうとどうしても見劣りしてしまうのは仕方ない。
だけどカレンの工房には味がある。
話に聞いたところでは和輝よりもはるかに上の代から工房の建物はあるようで色々な紆余曲折も耐え抜いてきた歴史ある建物なのだ。
みんなで綺麗に使っているので古さはありながらも汚さを感じたこともない。
畳敷の部屋はとても落ち着く。
「あんがと。そう言ってもらえると嬉しいよ」
「いらっしゃい。待ってたわよ」
門から家まで少しだけストロークがあった。
広い庭なんかに目を奪われながら向かっていると屋敷からかなみが出てきた。
「足長いなぁ……」
家だから落ち着いた格好をしているかなみであったがそれでもスタイルの良さは隠しきれていない。
「何してるの? 中に入って」
モデル美女と厳かな日本家屋。
ミスマッチにも聞こえる響きなのだけどこうしてかなみが家の前にいても違和感がない。
かなみに促されて家に入る。
「いらっしゃいませ」
玄関には和服を着た黒髪の女性がいた。
声の感じからしてインターホンで対応してくれた人のようである。
「お嬢様がお友達を連れてくるなんてこの佐田、感動でございます」
「もう、佐田さん!」
「……ほんとに感動してるのか?」
「ええ、感動しきりでございます」
感動していると言いながら佐田は無表情である。
それなりに年齢はいっていそうなのだけど若くも見えるし年長者にも見える不思議な人だ。
かなみによると昔からいる使用人の女性でずっとこんな調子の人なのらしい。
「おばあちゃんに会ってくれって話だったけど」
「そうよ。少し前から圭君たちに会いたがってたの」
「……なんでなんだ?」
かなみと知り合いでもかなみのおばあちゃんとは知り合いではない。
会いたがるような理由が思いつかない。
ギリギリ圭に会いたがったというなら分からないでもないが圭以外のみんなにも会いたいという。
さらにフィーネのことも知っていそうということも余計に謎なのである。
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