337 / 515
第七章
出会い、あり2
しおりを挟む
「等級としてはE級に近いD級ってところだからレベルアップには期待できないかもしれないけどね」
ラーナノクイーンとの戦いでも一応参加になっていたのか圭たちのレベルは上がっていた。
ステータス的な変化はあまりないのだがレベルが上がっているということは能力も上がっていてD級の中でもC級に近づいているはずである。
これまでの経験上少なくとも同等くらいの強さのモンスターでなければレベルはあまり上がらない傾向にある。
ゲームなら多少弱くても経験値が入ってきたりするのだけど神々のゲームにおいては弱いモンスターから得られる経験値的なものは無いか、かなり少ないのだろう。
その上でレベルが上がるとレベルが上がりづらくなることを合わせて考えると自分よりも強いモンスターに挑んでいかねばレベルが上がっていかないと推測できる。
「そもそもレベルアップという概念も謎だけどねぇ」
「まあ確かにね」
圭や波瑠、カレンはレベル0からのスタートだったが世の中には何百なんていうレベルの人もいる。
ただそんな人たちが0からレベルを上げていったわけではない。
そう思うのには理由がある。
それは夜滝の存在である。
夜滝は圭がステータスを見た時点で23レベルあった。
23ぐらいなら簡単に上げられそうなものであるが夜滝は覚醒者等級が低く、研究者としてやっていくことを早くから決めていたので覚醒者の活動をほとんどしていない。
時に実験としてモンスターを死に至らしめるようなこともあったが覚醒者等級の低い夜滝は相手にするモンスターの等級も低い。
さらに生のモンスターを夜滝が直接扱うことも少なく、圭たちが20前後まで上げるのにかかった戦いの時間を考えると実験だけでレベルを上げるのは不可能と言わざるを得ない。
つまり夜滝は最初から多少レベルが上がった状態で覚醒したとみるのが自然なのである。
大きなギルドに所属する人の中には覚醒者とはなったけれど、能力が低くて覚醒者として戦うのに向かなくてギルド内で別の仕事をしている人もいる。
覚醒者として戦ったことがないのにレベルが100もあるE級覚醒者も圭は見たことがある。
「ここまでのことををまとめるに他の人たちは最初から戦えるほどのレベルを与えられていたのだろうねぇ」
ゲートが現れて危機に陥った人が覚醒して戦い始めたなんて時折聞く。
こうした話も覚醒者たちが最初からある程度のレベルがあったのだと考えられる要因である。
「それなら私たちも最初から高いレベルくれればよかったのにね」
「そうだな」
「うむ……そこらへんも色々な要因があるのかもしれないねぇ」
今圭のレベルは45となっているがよく3桁以上のレベルの人も見かける。
もし最初から3桁レベルで覚醒していたらどれほど強かったのかと考えてしまう。
「ないもの望んでもしょうがないからな。明日の朝出発してゲートをサクッと攻略してあとはのんびりしよう」
「さんせー」
「考えて突き止めたところで利益もないからねぇ」
仮に本当にレベルが高い状態で覚醒することが本当だったとしてもそのことを利用しようもない。
圭たちはめんどくさいことは考えるのをやめてホテルのバイキングレストランでお腹いっぱい料理を食べて英気を養った。
ーーーーー
次の日圭たちは日が出始めた時間にホテルを出発した。
車で2時間、さらにそこから歩きで15分ほど移動したところに今回攻略するゲートがあった。
広い草原のど真ん中で周りには民家すらない。
さらには周りに何もないために倒したモンスターの死体などの回収も面倒になる。
だから攻略しにくるギルドもないゲートになっていた。
覚醒者協会の方で攻略者を募集していて特別手当も出るので単に攻略してレベルを上げたい圭たちにとってはちょうどいいぐらいのゲートなのである。
「あったまったよ」
焼肉屋さんでお弁当を売っていた。
朝早くからでは空いているお店もコンビニぐらいしかないので前日にお弁当を買っておいてあった。
ゲートに着いた圭たちは休憩がてらお弁当を食べることにしたのだけど冷めていては美味しさが損なわれてしまう。
そこで夜滝がお弁当を温めてくれた。
魔法の応用で火を出さずに熱を生み出した。
ちょうどいい感じにホカホカになったお弁当を食べて装備の確認を今一度行う。
「それじゃあ入ろうか」
「ウム!」
今回は周りに人もいないのでフィーネが出ていても大丈夫。
すでに人型になっているフィーネもやる気満々だ。
「……あんまり変わり映えしないな」
ゲートの中に入ってカレンがボソリとつぶやいた。
ゲートの中は外とほとんど変わりない草原が広がっていた。
見晴らしが良くて明るい。
ゲート特有の空気感がなければゲートの中かどうか分からないところであったぐらいだ。
「複雑そうな環境じゃなくて助かったな」
「塔の空島みたいなのはそうそうないですもんね」
時として特殊な環境のゲートもある。
塔の六階のような孤島だったり七階の空に浮いた島なんて場所もある。
ただ多くのゲートは森や草原といったありふれた環境であることが多いのである。
ここもポツポツと細めの木が生えている草原であった。
ラーナノクイーンとの戦いでも一応参加になっていたのか圭たちのレベルは上がっていた。
ステータス的な変化はあまりないのだがレベルが上がっているということは能力も上がっていてD級の中でもC級に近づいているはずである。
これまでの経験上少なくとも同等くらいの強さのモンスターでなければレベルはあまり上がらない傾向にある。
ゲームなら多少弱くても経験値が入ってきたりするのだけど神々のゲームにおいては弱いモンスターから得られる経験値的なものは無いか、かなり少ないのだろう。
その上でレベルが上がるとレベルが上がりづらくなることを合わせて考えると自分よりも強いモンスターに挑んでいかねばレベルが上がっていかないと推測できる。
「そもそもレベルアップという概念も謎だけどねぇ」
「まあ確かにね」
圭や波瑠、カレンはレベル0からのスタートだったが世の中には何百なんていうレベルの人もいる。
ただそんな人たちが0からレベルを上げていったわけではない。
そう思うのには理由がある。
それは夜滝の存在である。
夜滝は圭がステータスを見た時点で23レベルあった。
23ぐらいなら簡単に上げられそうなものであるが夜滝は覚醒者等級が低く、研究者としてやっていくことを早くから決めていたので覚醒者の活動をほとんどしていない。
時に実験としてモンスターを死に至らしめるようなこともあったが覚醒者等級の低い夜滝は相手にするモンスターの等級も低い。
さらに生のモンスターを夜滝が直接扱うことも少なく、圭たちが20前後まで上げるのにかかった戦いの時間を考えると実験だけでレベルを上げるのは不可能と言わざるを得ない。
つまり夜滝は最初から多少レベルが上がった状態で覚醒したとみるのが自然なのである。
大きなギルドに所属する人の中には覚醒者とはなったけれど、能力が低くて覚醒者として戦うのに向かなくてギルド内で別の仕事をしている人もいる。
覚醒者として戦ったことがないのにレベルが100もあるE級覚醒者も圭は見たことがある。
「ここまでのことををまとめるに他の人たちは最初から戦えるほどのレベルを与えられていたのだろうねぇ」
ゲートが現れて危機に陥った人が覚醒して戦い始めたなんて時折聞く。
こうした話も覚醒者たちが最初からある程度のレベルがあったのだと考えられる要因である。
「それなら私たちも最初から高いレベルくれればよかったのにね」
「そうだな」
「うむ……そこらへんも色々な要因があるのかもしれないねぇ」
今圭のレベルは45となっているがよく3桁以上のレベルの人も見かける。
もし最初から3桁レベルで覚醒していたらどれほど強かったのかと考えてしまう。
「ないもの望んでもしょうがないからな。明日の朝出発してゲートをサクッと攻略してあとはのんびりしよう」
「さんせー」
「考えて突き止めたところで利益もないからねぇ」
仮に本当にレベルが高い状態で覚醒することが本当だったとしてもそのことを利用しようもない。
圭たちはめんどくさいことは考えるのをやめてホテルのバイキングレストランでお腹いっぱい料理を食べて英気を養った。
ーーーーー
次の日圭たちは日が出始めた時間にホテルを出発した。
車で2時間、さらにそこから歩きで15分ほど移動したところに今回攻略するゲートがあった。
広い草原のど真ん中で周りには民家すらない。
さらには周りに何もないために倒したモンスターの死体などの回収も面倒になる。
だから攻略しにくるギルドもないゲートになっていた。
覚醒者協会の方で攻略者を募集していて特別手当も出るので単に攻略してレベルを上げたい圭たちにとってはちょうどいいぐらいのゲートなのである。
「あったまったよ」
焼肉屋さんでお弁当を売っていた。
朝早くからでは空いているお店もコンビニぐらいしかないので前日にお弁当を買っておいてあった。
ゲートに着いた圭たちは休憩がてらお弁当を食べることにしたのだけど冷めていては美味しさが損なわれてしまう。
そこで夜滝がお弁当を温めてくれた。
魔法の応用で火を出さずに熱を生み出した。
ちょうどいい感じにホカホカになったお弁当を食べて装備の確認を今一度行う。
「それじゃあ入ろうか」
「ウム!」
今回は周りに人もいないのでフィーネが出ていても大丈夫。
すでに人型になっているフィーネもやる気満々だ。
「……あんまり変わり映えしないな」
ゲートの中に入ってカレンがボソリとつぶやいた。
ゲートの中は外とほとんど変わりない草原が広がっていた。
見晴らしが良くて明るい。
ゲート特有の空気感がなければゲートの中かどうか分からないところであったぐらいだ。
「複雑そうな環境じゃなくて助かったな」
「塔の空島みたいなのはそうそうないですもんね」
時として特殊な環境のゲートもある。
塔の六階のような孤島だったり七階の空に浮いた島なんて場所もある。
ただ多くのゲートは森や草原といったありふれた環境であることが多いのである。
ここもポツポツと細めの木が生えている草原であった。
36
あなたにおすすめの小説
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
焔の幽閉者!自由を求めて最強への道を歩む!!
雷覇
ファンタジー
とある出来事で自身も所属する焔木一族から幽閉された男「焔木海人」。
その幽閉生活も一人の少女の来訪により終わりを迎える。
主人公は一族に自身の力を認めさせるため最強の力を求め続ける。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる