338 / 515
第七章
出会い、あり3
しおりを挟む
「さっさと攻略していくか」
今回モンスターの死体の回収はしない。
レッドフォックスは赤い毛皮が美しくモンスターの死体もそこそこの値段で回収してくれる。
しかしゲートの場所が田舎なためにモンスターの死体を回収して帰るのが面倒である。
良いホテルに泊まるのにモンスターの死体を積んだトラックを止めておくのも悪い気がしてしまう。
「あれがレッドフォックス……」
「結構綺麗だね」
適当に歩いていると赤い毛皮の狐が圭たちの前に現れた。
普通のキツネより一回り大きなぐらいのサイズで毛皮として買い取られるだけはあって赤い毛は意外と綺麗だ。
顔もシュッとした感じがあって可愛い感じ。
「来るぞ!」
尻尾を逆立てて圭たちにうなったレッドフォックスは地面を蹴って走り出した。
「わわっ! 毛が燃えてるよ!」
走りながらレッドフォックスの真っ赤な毛皮が燃え出した。
レッドフォックスは見た目通りの属性を持っていて戦いの時には毛皮が炎に変わる。
全身炎に包まれたレッドフォックスは真っ直ぐに魔力を向けて挑発するカレンに向かって走り盾に体当たりした。
「うっ!」
思いの外体当たりは重たい。
盾の向こうから伝わってくる熱気がお飾りの炎でないことをカレンに分からせる。
「ほっ!」
だが圭たちも炎ぐらいでは怯まない。
波瑠がレッドフォックスを横から切り付ける。
「ごめん、浅い!」
毛が炎になっているためにどこからが体なのか目測を誤った。
ナイフの先、ほんの少しだけしか手応えがなくて攻撃が浅かったことを波瑠は感じとった。
「任せろ!」
圭も波瑠に任せきりではなく追撃の準備をしていた。
「おりゃ!」
波瑠から離れようと飛び退いたレッドフォックスに圭が詰め寄った。
しっかりと首を狙って振り下ろした剣はレッドフォックスの首を切る。
「ごめん、ちょっとビビっちゃった」
「まあ仕方ないさ」
毛が炎になっているので熱い。
武器がナイフの波瑠は剣などに比べて手が炎に近くなってしまう。
攻撃が浅くなってしまうのも仕方ない。
「でも、これがあれば大丈夫そうってことは分かったから!」
今日波瑠は手袋を身につけている。
いつもは動きの邪魔にならないように手には何も身につけていないのだが、こうして手袋をつけているのには理由がある。
「ちゃんと耐火能力あるみたいで熱くなかったよ」
事前にどんなモンスターが出てくるのかわかっているので圭たちも対策を取ってきた。
炎タイプのモンスターということで耐火性能を高めてくれる装備品を優斗とカレンで作ってくれたのである。
波瑠が身につけている手袋も熱さに対して抵抗力がある装備で直接身につけている手を保護してくれるだけでなく、身につけるだけで体全体に火に対する抵抗をつけてくれるのだ。
火傷しにくくなったり熱さを感じにくくなるような効果があるらしい。
最初ということで恐る恐るの攻撃になってしまったけれども手が炎となった毛に近づいても熱さを感じなかったので次からはしっかり攻撃していけそうだと波瑠も意気込んでいる。
「毛皮は元に戻るんだな」
炎となっていた毛皮はレッドフォックスが死ぬと元の赤い毛に戻った。
「流石に燃えているままじゃ大変だものねぇ」
圭がナイフを取り出してレッドフォックスの腹を開く。
「まだ熱気が残ってるな」
圭も手袋をつけているので手は熱さを感じないけれど、腕にモンスターの体温ではない熱を感じた。
レッドフォックスの中から赤い魔石を取り出して薫がそれをタオルで受け取る。
モンスターの血を拭き取って袋に入れてレッドフォックスの死体はそのまま残していく。
火傷しにくいといってしにくいだけでしないものではない。
燃え盛るレッドフォックスに直接攻撃されると厳しいので触れないように気をつけて戦うことにした。
「うわっ、危ねぇ!」
レッドフォックスもただ体当たりするだけではなく爪や牙も使うし、炎を吐いて攻撃してくることもあった。
カレンの盾では炎を防ぎきれないので大地の力で壁を出してギリギリ守ったりと意外と危ない場面もあったりした。
「夜滝ねぇ!」
「はいよ!」
レッドフォックスに対して力を発揮したのは夜滝である。
水属性を得意とする夜滝はレッドフォックスに対して非常に相性が良く、魔法を使ってバンバンと倒していくことができた。
水に濡らして鎮火するだけでもレッドフォックスの勢いは大きく削がれ、圭たちでも戦いやすくなる。
「ピピピー!」
ついでにフィーネも意欲的に戦っていた。
右手を圭の剣に似せた形にしてレッドフォックスの懐に潜り込んでズバズバと切り裂くのだ。
あれぐらいの熱気ならなんともないらしいけど戦った後のフィーネはアツアツで圭たちは触れられないぐらいになっている。
炎が熱いという特徴以外のところの能力は高くなく、炎対策をしてきた圭たちはレッドフォックスを相手にしてもなんの問題もなかった。
「しっかし……ボスいねーな」
結構ゲートの中を歩き回ってレッドフォックスを倒してきた。
ボスを倒してさっさとゲートを閉じてしまいたいのにボスが見つけられないでいた。
今回モンスターの死体の回収はしない。
レッドフォックスは赤い毛皮が美しくモンスターの死体もそこそこの値段で回収してくれる。
しかしゲートの場所が田舎なためにモンスターの死体を回収して帰るのが面倒である。
良いホテルに泊まるのにモンスターの死体を積んだトラックを止めておくのも悪い気がしてしまう。
「あれがレッドフォックス……」
「結構綺麗だね」
適当に歩いていると赤い毛皮の狐が圭たちの前に現れた。
普通のキツネより一回り大きなぐらいのサイズで毛皮として買い取られるだけはあって赤い毛は意外と綺麗だ。
顔もシュッとした感じがあって可愛い感じ。
「来るぞ!」
尻尾を逆立てて圭たちにうなったレッドフォックスは地面を蹴って走り出した。
「わわっ! 毛が燃えてるよ!」
走りながらレッドフォックスの真っ赤な毛皮が燃え出した。
レッドフォックスは見た目通りの属性を持っていて戦いの時には毛皮が炎に変わる。
全身炎に包まれたレッドフォックスは真っ直ぐに魔力を向けて挑発するカレンに向かって走り盾に体当たりした。
「うっ!」
思いの外体当たりは重たい。
盾の向こうから伝わってくる熱気がお飾りの炎でないことをカレンに分からせる。
「ほっ!」
だが圭たちも炎ぐらいでは怯まない。
波瑠がレッドフォックスを横から切り付ける。
「ごめん、浅い!」
毛が炎になっているためにどこからが体なのか目測を誤った。
ナイフの先、ほんの少しだけしか手応えがなくて攻撃が浅かったことを波瑠は感じとった。
「任せろ!」
圭も波瑠に任せきりではなく追撃の準備をしていた。
「おりゃ!」
波瑠から離れようと飛び退いたレッドフォックスに圭が詰め寄った。
しっかりと首を狙って振り下ろした剣はレッドフォックスの首を切る。
「ごめん、ちょっとビビっちゃった」
「まあ仕方ないさ」
毛が炎になっているので熱い。
武器がナイフの波瑠は剣などに比べて手が炎に近くなってしまう。
攻撃が浅くなってしまうのも仕方ない。
「でも、これがあれば大丈夫そうってことは分かったから!」
今日波瑠は手袋を身につけている。
いつもは動きの邪魔にならないように手には何も身につけていないのだが、こうして手袋をつけているのには理由がある。
「ちゃんと耐火能力あるみたいで熱くなかったよ」
事前にどんなモンスターが出てくるのかわかっているので圭たちも対策を取ってきた。
炎タイプのモンスターということで耐火性能を高めてくれる装備品を優斗とカレンで作ってくれたのである。
波瑠が身につけている手袋も熱さに対して抵抗力がある装備で直接身につけている手を保護してくれるだけでなく、身につけるだけで体全体に火に対する抵抗をつけてくれるのだ。
火傷しにくくなったり熱さを感じにくくなるような効果があるらしい。
最初ということで恐る恐るの攻撃になってしまったけれども手が炎となった毛に近づいても熱さを感じなかったので次からはしっかり攻撃していけそうだと波瑠も意気込んでいる。
「毛皮は元に戻るんだな」
炎となっていた毛皮はレッドフォックスが死ぬと元の赤い毛に戻った。
「流石に燃えているままじゃ大変だものねぇ」
圭がナイフを取り出してレッドフォックスの腹を開く。
「まだ熱気が残ってるな」
圭も手袋をつけているので手は熱さを感じないけれど、腕にモンスターの体温ではない熱を感じた。
レッドフォックスの中から赤い魔石を取り出して薫がそれをタオルで受け取る。
モンスターの血を拭き取って袋に入れてレッドフォックスの死体はそのまま残していく。
火傷しにくいといってしにくいだけでしないものではない。
燃え盛るレッドフォックスに直接攻撃されると厳しいので触れないように気をつけて戦うことにした。
「うわっ、危ねぇ!」
レッドフォックスもただ体当たりするだけではなく爪や牙も使うし、炎を吐いて攻撃してくることもあった。
カレンの盾では炎を防ぎきれないので大地の力で壁を出してギリギリ守ったりと意外と危ない場面もあったりした。
「夜滝ねぇ!」
「はいよ!」
レッドフォックスに対して力を発揮したのは夜滝である。
水属性を得意とする夜滝はレッドフォックスに対して非常に相性が良く、魔法を使ってバンバンと倒していくことができた。
水に濡らして鎮火するだけでもレッドフォックスの勢いは大きく削がれ、圭たちでも戦いやすくなる。
「ピピピー!」
ついでにフィーネも意欲的に戦っていた。
右手を圭の剣に似せた形にしてレッドフォックスの懐に潜り込んでズバズバと切り裂くのだ。
あれぐらいの熱気ならなんともないらしいけど戦った後のフィーネはアツアツで圭たちは触れられないぐらいになっている。
炎が熱いという特徴以外のところの能力は高くなく、炎対策をしてきた圭たちはレッドフォックスを相手にしてもなんの問題もなかった。
「しっかし……ボスいねーな」
結構ゲートの中を歩き回ってレッドフォックスを倒してきた。
ボスを倒してさっさとゲートを閉じてしまいたいのにボスが見つけられないでいた。
38
あなたにおすすめの小説
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
焔の幽閉者!自由を求めて最強への道を歩む!!
雷覇
ファンタジー
とある出来事で自身も所属する焔木一族から幽閉された男「焔木海人」。
その幽閉生活も一人の少女の来訪により終わりを迎える。
主人公は一族に自身の力を認めさせるため最強の力を求め続ける。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる