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第八章
封印を解いて13
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「それにウソだったら後からでも責任は問える」
剣心はニヤリと笑う。
今はA級覚醒者の風馬も同席している。
剣心はオープナーとしても有名で圭よりもはるかに立場が高い人である。
仮に圭がウソをついていたとしても責任から逃げることはまず難しい。
「ははは、そうですね……」
剣心の目に本気が見えて圭は曖昧に笑った。
「封印を解いてほしいのは盾だったな」
「あっ、はい。カレン」
「これです」
カレンが盾を剣心に手渡す。
「これはあの時の盾か」
剣心が盾を見て唸る。
ダークリザードマンと戦っている時に剣心たちが助けに来てくれた。
その時に剣心のスキルによってカレンの盾から光が放たれて死の気配が打ち払われた。
戦いの時はよく見なかったが、よく見ると確かに自分が出品した盾だと剣心は思った。
「先にいいですか?」
「むっ? ああ」
須崎が剣心から盾を受け取ってスキルを使って鑑定しようと試みる。
「……やはり鑑定不可です」
須崎は盾を返しながら首を振る。
鑑定してみようとしても鑑定の結果が出てこない。
須崎の能力からしてみるとカレンの盾は丈夫なこと以外特徴もないただの盾になるのである。
「それではやってみようか」
「師匠、こちらを」
「うむ、ありがとう」
右近が剣心の前に箱を差し出した。
抱えられるぐらいの大きさの木製の箱で、剣心が蓋を開くと中には魔石が並べられていた。
四つの魔石を取り出すと盾を囲むように魔石を置く。
「あれはB級モンスターの魔石なんですよ」
封印を解く様子を正面から見ようと風馬が圭の横に移動してきた。
剣心が置いた魔石は大きく、それでいながら透明度が高くて宝石のよう。
素人目にも等級が高そうだと思っていたのだけどB級モンスターの魔石であった。
「ではいくぞ」
剣心がパンと手を打ち鳴らすと空気が一気にピンと張り詰める。
『道具の王が発動します。イスギスの盾の封印を解こうと試みます!』
剣心が手を縦に向けると盾を囲む魔石が淡く光り出し、盾の周りを丸く光の膜が覆った。
圭の目の前に表示が現れる。
圭はチラリとみんなの様子を見たが誰も表示は出ていないようだった。
「むっ?」
グッと剣心の顔が険しくなる。
魔石も光の膜も発光が強くなっていき少し眩しいくらいに感じられる。
「右近、魔石を足せ!」
「はい! 分かりました!」
剣心の額に汗が流れ始め、右近が剣心の言うことに従って箱の中から魔石を出して並べていく。
並べたそばから追加された魔石も光り出す。
箱に入っていた全ての魔石が並べられ、カレンの盾を取り囲む。
「こんなこと初めてだ」
風馬も驚いたような顔をして剣心の様子を見ている。
いつの間にか剣心は滝のような汗をかいていて、険しい顔でカレンの盾を見つめていた。
封印を解く時に楽なことなどこれまでなかったけれど、その中でも一番厳しそうであると風馬は感じていた。
封印の解除を始めてから十分が経った。
これまでの封印の解除よりもはるかに長い時間に風馬も心配そうな顔で剣心のことを見ている。
剣心の額からは汗が滴り落ち、周りのみんなは剣心の邪魔をしないようにと息を押し殺して見ることしかできない。
「……はっ!」
『イスギスの盾の封印が解かれました!』
剣心がカッと目を見開いて手に力を入れた。
次の瞬間何かが割れるような音がして、圭の目の前に再び表示が現れた。
カレンの盾を覆う光の膜が一際強い光を放った。
目も眩むような光が収まった後カレンの盾を囲んでいた魔石は輝きを失って濁ったような色になり、剣心は汗だくで肩で息をしていた。
「ふぅ……約束は果たした」
左近からタオルを受け取って汗を拭く剣心が大きく息を吐き出した。
「失礼します」
須崎が盾を手に取って鑑定する。
「……これは!」
鑑定できるようになっていて須崎は驚いた。
さらに盾の力の強さにも驚いていた。
「カレン、持ってみろよ」
「う、うん……」
なんだか目に見えない戦いを見たような気分だった。
カレンが盾を須崎から受け取ると手にはいつもと同じ重さがかかる。
すっかり持つのも慣れ親しんだ盾である。
「……こりゃすごい」
持ってすぐに盾によって能力値が上がったのだと効果が感じられた。
これまでも盾によって能力が上がっていた感覚はあったけれどその感覚がさらに強い。
加えてなんだか神聖な感じもある。
『イスギスの盾
エスギスの妹であるイスギスによって作られた大型の盾。
□□□□□□で起きた神魔大戦の時にエスギスが使用していた。
使用者に守護の力を与え魔を払うがエスギスがイスギスの裏切りにあって盾の力も封印されてしまった。
イスギスが裏切ったのは子供のためであり、いつかこの盾がイスギスを裏切らせた者への復讐になればと加護を込めていた。
封印が解かれて本来の力を発揮できるようになった。
使用者に守護の聖なる力を与えて体を保護してくれる。
神が作りし武器であり品質は非常に高く魔力の流れや魔法の発動を補助してくれる。
イスギスの加護によりスキルの力を強化してくれる。
魔力適応率が高く使用時に体力と筋力と魔力に補正を得られる。
適性魔力等級:A
必要魔力等級:D』
「おお……」
真実の目で見て圭も驚いた。
色々と文言が増えている気がした。
やはり中でも気になるのは聖なる力で体を保護やスキルの力の強化などだろう。
剣心はニヤリと笑う。
今はA級覚醒者の風馬も同席している。
剣心はオープナーとしても有名で圭よりもはるかに立場が高い人である。
仮に圭がウソをついていたとしても責任から逃げることはまず難しい。
「ははは、そうですね……」
剣心の目に本気が見えて圭は曖昧に笑った。
「封印を解いてほしいのは盾だったな」
「あっ、はい。カレン」
「これです」
カレンが盾を剣心に手渡す。
「これはあの時の盾か」
剣心が盾を見て唸る。
ダークリザードマンと戦っている時に剣心たちが助けに来てくれた。
その時に剣心のスキルによってカレンの盾から光が放たれて死の気配が打ち払われた。
戦いの時はよく見なかったが、よく見ると確かに自分が出品した盾だと剣心は思った。
「先にいいですか?」
「むっ? ああ」
須崎が剣心から盾を受け取ってスキルを使って鑑定しようと試みる。
「……やはり鑑定不可です」
須崎は盾を返しながら首を振る。
鑑定してみようとしても鑑定の結果が出てこない。
須崎の能力からしてみるとカレンの盾は丈夫なこと以外特徴もないただの盾になるのである。
「それではやってみようか」
「師匠、こちらを」
「うむ、ありがとう」
右近が剣心の前に箱を差し出した。
抱えられるぐらいの大きさの木製の箱で、剣心が蓋を開くと中には魔石が並べられていた。
四つの魔石を取り出すと盾を囲むように魔石を置く。
「あれはB級モンスターの魔石なんですよ」
封印を解く様子を正面から見ようと風馬が圭の横に移動してきた。
剣心が置いた魔石は大きく、それでいながら透明度が高くて宝石のよう。
素人目にも等級が高そうだと思っていたのだけどB級モンスターの魔石であった。
「ではいくぞ」
剣心がパンと手を打ち鳴らすと空気が一気にピンと張り詰める。
『道具の王が発動します。イスギスの盾の封印を解こうと試みます!』
剣心が手を縦に向けると盾を囲む魔石が淡く光り出し、盾の周りを丸く光の膜が覆った。
圭の目の前に表示が現れる。
圭はチラリとみんなの様子を見たが誰も表示は出ていないようだった。
「むっ?」
グッと剣心の顔が険しくなる。
魔石も光の膜も発光が強くなっていき少し眩しいくらいに感じられる。
「右近、魔石を足せ!」
「はい! 分かりました!」
剣心の額に汗が流れ始め、右近が剣心の言うことに従って箱の中から魔石を出して並べていく。
並べたそばから追加された魔石も光り出す。
箱に入っていた全ての魔石が並べられ、カレンの盾を取り囲む。
「こんなこと初めてだ」
風馬も驚いたような顔をして剣心の様子を見ている。
いつの間にか剣心は滝のような汗をかいていて、険しい顔でカレンの盾を見つめていた。
封印を解く時に楽なことなどこれまでなかったけれど、その中でも一番厳しそうであると風馬は感じていた。
封印の解除を始めてから十分が経った。
これまでの封印の解除よりもはるかに長い時間に風馬も心配そうな顔で剣心のことを見ている。
剣心の額からは汗が滴り落ち、周りのみんなは剣心の邪魔をしないようにと息を押し殺して見ることしかできない。
「……はっ!」
『イスギスの盾の封印が解かれました!』
剣心がカッと目を見開いて手に力を入れた。
次の瞬間何かが割れるような音がして、圭の目の前に再び表示が現れた。
カレンの盾を覆う光の膜が一際強い光を放った。
目も眩むような光が収まった後カレンの盾を囲んでいた魔石は輝きを失って濁ったような色になり、剣心は汗だくで肩で息をしていた。
「ふぅ……約束は果たした」
左近からタオルを受け取って汗を拭く剣心が大きく息を吐き出した。
「失礼します」
須崎が盾を手に取って鑑定する。
「……これは!」
鑑定できるようになっていて須崎は驚いた。
さらに盾の力の強さにも驚いていた。
「カレン、持ってみろよ」
「う、うん……」
なんだか目に見えない戦いを見たような気分だった。
カレンが盾を須崎から受け取ると手にはいつもと同じ重さがかかる。
すっかり持つのも慣れ親しんだ盾である。
「……こりゃすごい」
持ってすぐに盾によって能力値が上がったのだと効果が感じられた。
これまでも盾によって能力が上がっていた感覚はあったけれどその感覚がさらに強い。
加えてなんだか神聖な感じもある。
『イスギスの盾
エスギスの妹であるイスギスによって作られた大型の盾。
□□□□□□で起きた神魔大戦の時にエスギスが使用していた。
使用者に守護の力を与え魔を払うがエスギスがイスギスの裏切りにあって盾の力も封印されてしまった。
イスギスが裏切ったのは子供のためであり、いつかこの盾がイスギスを裏切らせた者への復讐になればと加護を込めていた。
封印が解かれて本来の力を発揮できるようになった。
使用者に守護の聖なる力を与えて体を保護してくれる。
神が作りし武器であり品質は非常に高く魔力の流れや魔法の発動を補助してくれる。
イスギスの加護によりスキルの力を強化してくれる。
魔力適応率が高く使用時に体力と筋力と魔力に補正を得られる。
適性魔力等級:A
必要魔力等級:D』
「おお……」
真実の目で見て圭も驚いた。
色々と文言が増えている気がした。
やはり中でも気になるのは聖なる力で体を保護やスキルの力の強化などだろう。
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