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第二章
神様のお願い2
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「あの~、そろそろいいですか?」
ずっと蚊帳の外で待ちぼうけだったエミナ。
放っておかれながらリュード一行として視線を浴びていることに耐えられなくなった。
「はは、すまない」
「笑い事じゃないですよ……よく平然としていられますね!」
人前でルフォンを撫でることはよくあることだから恥ずかしさはありつつも人の視線もそんなに気にしないことにした。
「もう、人前なんて私だったら恥ずかしくて……」
私だったら。
どうしてなのか自分が撫でられているところをフワッと想像してしまった。
カァッとエミナの顔が熱くなる。
なんでそうな想像をしたのか分からない。
「大丈夫か?」
「何でもないです!」
ブンブンと頭を振って妄想を吹き飛ばすエミナを心配してリュードが覗き込む。
ちょっと前から自分がおかしいとエミナは思う。
実戦訓練の前にチームワークの練習だといって一緒にいた時には何も思わなかったのに、実戦訓練を終えた頃ぐらいから変にリュードを意識してしまっている。
その上だ、今も頭を撫でる想像の中の姿は理由もわからないけど竜人化したリュードの姿であった。
「はあっ……どうしちゃったんでしょう、私」
盛大にため息をつくエミナにはエミナの事情があるのだろうとリュードは深く追求することはしないで冒険者ギルドで地図を買った。
ギルドに売っていたのはこの国の地図と隣の国の地図までだった。
もうちょっと遠くまで地図があれば手間も省けるのだけどあまり遠い国の地図までは需要もないのでしょうがない。
ギルドに保管されているものはあるけれど記憶しておくのも面倒なので仕方なく売っている分を買っておく。
安くない買い物だが閲覧だけでルートを決めるのは難しそうだとパッと見た地図で思った。
やはり旅をしようと思ったら確かめられるように地図は必要である。
後も必要なものを買って回り丸一日を消費してしまった。
ーーーーー
次の日、リュードはベッドの上に地図を広げてうなっていた。
思っていたよりも道が多く、情報が少ない。
広い道は広く書いてはあるのだが狭い道は同じように線が引いてあり、どのような道になっているのか分からない。
一応村や町も書いてあるのだが地図上では小さい村なのか大きい町なのか、これもまた不明である。
紙の地図上だけでは正確な情報を得ることが難しいのである。
旅をする上でルフォンとエミナの希望は出来るだけ野宿の少ないルート。
エミナは早く行けるルートも希望なのだがギルドに買い取ってもらった魔石はそこそこいい値段になっていた。
何もしていないからとエミナは当然魔石の買取金はいらないと言ったのだが3等分して無理矢理渡した。
口止め料代わりに高めに買い取ってもらったのだからエミナにも貰う権利はある。
そういうわけでお金に余裕が出来たので優先は早めよりも野宿少なめになった。
リュードは地図と睨めっこして考えた。
出来るだけ町を通りつつ短いルートを検討して何時間も悩んだ。
あまり細い道はちゃんと整備されていなかったり魔物や盗賊の危険も大きい。
けれど大きな道ばかり選んでいくと間が長かったりもする。
この際観光名所でも途中途中であったなら楽だったのにと現実逃避したりもした。
「よし!」
悩みに悩んだ末、リュードは2本のルートに絞った。
森を囲う山脈に近いルートと国の真ん中近辺を通っていくルートである。
ルフォンとエミナに聞いてみたところ、1ヶ所泊まれそうな所が多いという理由で国の真ん中近辺を通っていくルートに決定した。
ルート決めもまた結局1日がかりでの作業となった。
色々体だけではなく頭も使いながら旅の準備を整えた。
そうして宿に泊まるのも最後の日となった。
準備はちゃんしてあるので、フリーな日となった。
エミナはお金も入ったのでお土産を買いに行きたいということになり、ルフォンを誘った。
少しルフォンは迷ったようだがリュードが行ってこいと背中を押してやると女の子2人でお買い物に出かけることになった。
2人がいないということはリュードは1人になるということである。
色々頭を使ったので休みたいところではあるけれどやることがあるのを思い出した。
リュードは1人外出して、町にある神殿を訪れた。
非常に大きな神殿で真っ白な壁が神聖さを表しているようである。
この世界で崇められている神様は何も一神だけではないし、神殿も一神だけを祀っていないで多神が寄り集まっていることもある。
神を信奉する宗教にもいろいろあって、互いに反目しているものも少なくはない。
逆にまとめて信仰の対象だったりして、仲が悪くなければ1つの神殿に集まっていることもある。
創造神など特定の分野での加護を持たないのだが信者も多く、他の神様と一緒になっていることもある。
みんな一緒がいいじゃない、そんなケーフィスの声が聞こえてきそうである。
リュードが訪れた神殿も複数神が集まった大神殿となっている。
こうした神様は人に良い影響を与える神様ということで善神教なんて言われていることあるのだ。
ずっと蚊帳の外で待ちぼうけだったエミナ。
放っておかれながらリュード一行として視線を浴びていることに耐えられなくなった。
「はは、すまない」
「笑い事じゃないですよ……よく平然としていられますね!」
人前でルフォンを撫でることはよくあることだから恥ずかしさはありつつも人の視線もそんなに気にしないことにした。
「もう、人前なんて私だったら恥ずかしくて……」
私だったら。
どうしてなのか自分が撫でられているところをフワッと想像してしまった。
カァッとエミナの顔が熱くなる。
なんでそうな想像をしたのか分からない。
「大丈夫か?」
「何でもないです!」
ブンブンと頭を振って妄想を吹き飛ばすエミナを心配してリュードが覗き込む。
ちょっと前から自分がおかしいとエミナは思う。
実戦訓練の前にチームワークの練習だといって一緒にいた時には何も思わなかったのに、実戦訓練を終えた頃ぐらいから変にリュードを意識してしまっている。
その上だ、今も頭を撫でる想像の中の姿は理由もわからないけど竜人化したリュードの姿であった。
「はあっ……どうしちゃったんでしょう、私」
盛大にため息をつくエミナにはエミナの事情があるのだろうとリュードは深く追求することはしないで冒険者ギルドで地図を買った。
ギルドに売っていたのはこの国の地図と隣の国の地図までだった。
もうちょっと遠くまで地図があれば手間も省けるのだけどあまり遠い国の地図までは需要もないのでしょうがない。
ギルドに保管されているものはあるけれど記憶しておくのも面倒なので仕方なく売っている分を買っておく。
安くない買い物だが閲覧だけでルートを決めるのは難しそうだとパッと見た地図で思った。
やはり旅をしようと思ったら確かめられるように地図は必要である。
後も必要なものを買って回り丸一日を消費してしまった。
ーーーーー
次の日、リュードはベッドの上に地図を広げてうなっていた。
思っていたよりも道が多く、情報が少ない。
広い道は広く書いてはあるのだが狭い道は同じように線が引いてあり、どのような道になっているのか分からない。
一応村や町も書いてあるのだが地図上では小さい村なのか大きい町なのか、これもまた不明である。
紙の地図上だけでは正確な情報を得ることが難しいのである。
旅をする上でルフォンとエミナの希望は出来るだけ野宿の少ないルート。
エミナは早く行けるルートも希望なのだがギルドに買い取ってもらった魔石はそこそこいい値段になっていた。
何もしていないからとエミナは当然魔石の買取金はいらないと言ったのだが3等分して無理矢理渡した。
口止め料代わりに高めに買い取ってもらったのだからエミナにも貰う権利はある。
そういうわけでお金に余裕が出来たので優先は早めよりも野宿少なめになった。
リュードは地図と睨めっこして考えた。
出来るだけ町を通りつつ短いルートを検討して何時間も悩んだ。
あまり細い道はちゃんと整備されていなかったり魔物や盗賊の危険も大きい。
けれど大きな道ばかり選んでいくと間が長かったりもする。
この際観光名所でも途中途中であったなら楽だったのにと現実逃避したりもした。
「よし!」
悩みに悩んだ末、リュードは2本のルートに絞った。
森を囲う山脈に近いルートと国の真ん中近辺を通っていくルートである。
ルフォンとエミナに聞いてみたところ、1ヶ所泊まれそうな所が多いという理由で国の真ん中近辺を通っていくルートに決定した。
ルート決めもまた結局1日がかりでの作業となった。
色々体だけではなく頭も使いながら旅の準備を整えた。
そうして宿に泊まるのも最後の日となった。
準備はちゃんしてあるので、フリーな日となった。
エミナはお金も入ったのでお土産を買いに行きたいということになり、ルフォンを誘った。
少しルフォンは迷ったようだがリュードが行ってこいと背中を押してやると女の子2人でお買い物に出かけることになった。
2人がいないということはリュードは1人になるということである。
色々頭を使ったので休みたいところではあるけれどやることがあるのを思い出した。
リュードは1人外出して、町にある神殿を訪れた。
非常に大きな神殿で真っ白な壁が神聖さを表しているようである。
この世界で崇められている神様は何も一神だけではないし、神殿も一神だけを祀っていないで多神が寄り集まっていることもある。
神を信奉する宗教にもいろいろあって、互いに反目しているものも少なくはない。
逆にまとめて信仰の対象だったりして、仲が悪くなければ1つの神殿に集まっていることもある。
創造神など特定の分野での加護を持たないのだが信者も多く、他の神様と一緒になっていることもある。
みんな一緒がいいじゃない、そんなケーフィスの声が聞こえてきそうである。
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こうした神様は人に良い影響を与える神様ということで善神教なんて言われていることあるのだ。
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