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第七章
みんなの道は3
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「それで三人……いや、四人かな? はどうするんた?」
「俺たちは旅を続けるつもりだ」
「四人……子連れでか?」
「それも悩んだんだけどですけどね。みんなで話し合ってコユキが嫌がらないなら連れて行こうと思ったんです」
リュードはコユキに視線を向ける。
ラストに料理を取ってもらいながら、コユキはパクパクと肉を食べている。
嫌がらないならと言うが、もう確認もしている。
コユキは行きたい! とすぐに返事をした。
それ以外の返事を言うわけがないと分かっていたけど、コユキもそう言うならとみんなの意思は一致した。
「この出会いも、俺たちに懐いたのも何かの縁で意味があると思うんです。ここまで来れば情も湧きまくりだし、やるだけやってみようかなって」
「ふっ……まだ結婚もしてないのに子持ちとはやるな」
「あはは……そう、ですね」
「どうせ娘ができるなら可愛くてよかったじゃないか。押しまくればルフォンちゃんの娘でもいけるだろう」
実際ルフォンの子供ということでも押し切れなくはなさそう。
知らぬ子供連れ回しているなんて思わないし、どこかで関係があると見ている人は納得するはずだ。
ルフォンもリュードとの子供ならば悪くないと頬を赤らめる。
「今回の一番の謎っていえばコユキちゃんだよな。何も分かってねえんだし目ぇ離すんじゃないぞ?」
リュードたちがそう決めたのなら口を出す問題じゃない。
ブレスは笑顔を浮かべてコユキの頭を撫でる。
「もちろんですよ」
「なんか困ったことがあったらいつでも連絡くれよ。一応俺も子育て中の親だからな。もうコユキの方が立派だが」
ウィドウも大きく頷いてリュードたちの判断を尊重する。
「ありがとうございます。コユキに関してなんですが聖職者の方々にお願いがありまして」
「あっ、こっちにゃ? 私ももちろん力を貸すにゃ!」
「私もできることはいたしましょう」
なんやかんやコユキに骨抜きにされているのはリュードたちだけじゃない。
旅の癒しともなっていたコユキはみんなを魅了していた。
「コユキに神聖力の扱いを教えてほしいんです」
リュードが考えていたコユキの自衛手段、それは神聖力だった。
神聖力しかコユキにないのだから当然の考えである。
神聖力が扱えれば大きな戦力になれる。
ニャロたち神聖力のエキスパートが身近にいるのだからちょうどいい。
コユキの神聖力も強いらしいし、これから神物を返しにいくにも旅路は長いので時間もある。
聖者を見ていると支援メインで直接戦うのでもないし、子供のコユキでも神聖力を扱えれば戦いに貢献することはできそうだ。
「なるほどにゃ……それは良い考えにゃ!」
神聖力を持つものが、神聖力を扱えるようになって悪いことなど何一つない。
魔力を扱うよりも体に負担がかかりにくく、強化支援も出来るので良い考えだとニャロも賛成してくれた。
ダリルが戦った神物を守る聖騎士のように神聖力だけで接近戦を行う戦闘スタイルもないことはないが、そのようにしている聖者は少ない。
やはりニャロのような支援メインで戦う感じになるだろう。
「ということでコユキ、私が先生にゃー」
「…………」
「……ゴクリ」
ママの時は拒否されたニャロ。
コユキがジッとニャロを見て緊張の時間が流れる。
「先生!」
「にゃー! 嬉しいにゃー!」
ママはダメでも先生ならオッケー。
コユキはニッコリ笑ってニャロ先生を受け入れた。
先生と呼んでもらえるだけでニャロは嬉しかった。
「よっしゃー! 神聖力でも何でも教えてやるにゃ!」
「にゃー!」
「……ふふ、みんなそれぞれ道を行くか」
まだ別れの時ではないが別れた後もまたどこかで道が交わり会うことがあればあればいいな、とウィドウはグラスのお酒をグッと飲み干す。
「願わくば、どこかでまた互いの道が触れ合わんことを」
「俺たちは旅を続けるつもりだ」
「四人……子連れでか?」
「それも悩んだんだけどですけどね。みんなで話し合ってコユキが嫌がらないなら連れて行こうと思ったんです」
リュードはコユキに視線を向ける。
ラストに料理を取ってもらいながら、コユキはパクパクと肉を食べている。
嫌がらないならと言うが、もう確認もしている。
コユキは行きたい! とすぐに返事をした。
それ以外の返事を言うわけがないと分かっていたけど、コユキもそう言うならとみんなの意思は一致した。
「この出会いも、俺たちに懐いたのも何かの縁で意味があると思うんです。ここまで来れば情も湧きまくりだし、やるだけやってみようかなって」
「ふっ……まだ結婚もしてないのに子持ちとはやるな」
「あはは……そう、ですね」
「どうせ娘ができるなら可愛くてよかったじゃないか。押しまくればルフォンちゃんの娘でもいけるだろう」
実際ルフォンの子供ということでも押し切れなくはなさそう。
知らぬ子供連れ回しているなんて思わないし、どこかで関係があると見ている人は納得するはずだ。
ルフォンもリュードとの子供ならば悪くないと頬を赤らめる。
「今回の一番の謎っていえばコユキちゃんだよな。何も分かってねえんだし目ぇ離すんじゃないぞ?」
リュードたちがそう決めたのなら口を出す問題じゃない。
ブレスは笑顔を浮かべてコユキの頭を撫でる。
「もちろんですよ」
「なんか困ったことがあったらいつでも連絡くれよ。一応俺も子育て中の親だからな。もうコユキの方が立派だが」
ウィドウも大きく頷いてリュードたちの判断を尊重する。
「ありがとうございます。コユキに関してなんですが聖職者の方々にお願いがありまして」
「あっ、こっちにゃ? 私ももちろん力を貸すにゃ!」
「私もできることはいたしましょう」
なんやかんやコユキに骨抜きにされているのはリュードたちだけじゃない。
旅の癒しともなっていたコユキはみんなを魅了していた。
「コユキに神聖力の扱いを教えてほしいんです」
リュードが考えていたコユキの自衛手段、それは神聖力だった。
神聖力しかコユキにないのだから当然の考えである。
神聖力が扱えれば大きな戦力になれる。
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コユキの神聖力も強いらしいし、これから神物を返しにいくにも旅路は長いので時間もある。
聖者を見ていると支援メインで直接戦うのでもないし、子供のコユキでも神聖力を扱えれば戦いに貢献することはできそうだ。
「なるほどにゃ……それは良い考えにゃ!」
神聖力を持つものが、神聖力を扱えるようになって悪いことなど何一つない。
魔力を扱うよりも体に負担がかかりにくく、強化支援も出来るので良い考えだとニャロも賛成してくれた。
ダリルが戦った神物を守る聖騎士のように神聖力だけで接近戦を行う戦闘スタイルもないことはないが、そのようにしている聖者は少ない。
やはりニャロのような支援メインで戦う感じになるだろう。
「ということでコユキ、私が先生にゃー」
「…………」
「……ゴクリ」
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コユキがジッとニャロを見て緊張の時間が流れる。
「先生!」
「にゃー! 嬉しいにゃー!」
ママはダメでも先生ならオッケー。
コユキはニッコリ笑ってニャロ先生を受け入れた。
先生と呼んでもらえるだけでニャロは嬉しかった。
「よっしゃー! 神聖力でも何でも教えてやるにゃ!」
「にゃー!」
「……ふふ、みんなそれぞれ道を行くか」
まだ別れの時ではないが別れた後もまたどこかで道が交わり会うことがあればあればいいな、とウィドウはグラスのお酒をグッと飲み干す。
「願わくば、どこかでまた互いの道が触れ合わんことを」
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