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ザワつく
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次の日、朝起きたジャスは朝食を作ろうと台所へ行くと、ちょうどそこにはクロウがいて、勝手にコーヒーを飲んでいた。
「おはようジャスくん。勝手に飲んでたよ」
「ああおはよう。早いね」
「うん、アウルに仕事持ってきたんだ。アウルはまだ寝てるよね。ジャスくんもサッサとアウルと朝のチューしちゃおうよ」
「うん。あ、クロウ」
アウルを起こしに行こうとするクロウを、ジャスは思わず声をかけて止めた。
「もう、しなくてもいいんだ。キス」
ジャスは顔を合わせずに言った。
ジャスの言葉に、クロウはなかなか声を出さなかった。しかしすぐに、明るい声がした。
「何?あ、やっと手っ取り早い契する気になってくれたんだ!いやぁ、アウルも一安心だね!」
「あ、いや、あの」
「でもどうしたの?毎日のキスじゃ物足りなくなった?」
「ち、違う!」
ジャスは慌てて言った。
「その、失敗して、もう……」
それだけで、察しのいいクロウは理解してくれたようだ。
「あらら。帰ってくるの間に合わなくてキスできなかったんだ?じゃあ、するしかないね、セックス」
「いや、ま、まあ」
ジャスは気まずそうにしながらも小さく頷いた。その一方でクロウにこういう話をするのは無遠慮じゃないかとドキドキしていた。
しかしクロウはジャスの心配などお構いなしだ。
「じゃあ、ちゃんとセックスのやり方教えておいた方がいいよねー」
そう言って、最初から最後まで、やり方を丁寧に説明しきた。なんとなくやり方は薄らぼんやりとは知っていたが、実際に聞くと、ジャスはクラクラしてきた。
「ジャスくん大丈夫?」
「あ、ああ、大丈夫……」
「やっぱり抵抗ある?何なら俺が練習に付き合ってあげようか?」
「練習ってどういう事だ」
恐ろしく低い声がして二人が振り向くと、起きたばかりのアウルが怖い顔で立っていた。
「あ、おはようアウル!なんだ、俺が起こしに行こうと思ったのにー」
クロウはアウルの怖い顔などには一切動じずに明るく話しかけた。しかしアウルは怖い顔のままだ。
「テメェはいつもまともに起こさねえだろうが。それよりなんだ練習って。何するつもりだった」
「え?そんなの、アウルがとーっても気持ちいい契が出来るようにジャスくんを開発してあげようと」
クロウの言葉に、ジャスは真っ青になってふるふると首を横に振った。
「じ、冗談じゃない!」
「確かに冗談じゃねえ。余計な事すんな」
アウルもクロウを睨みつけながら言った。
「ジャスの事はは全部俺がやる。テメェは口も手も出すな」
「ハイハイ、わかりましたよ」
クロウは、冗談なのにーとブツブツ笑っていた。
「はい、じゃあこれ、アウルにきた仕事ね。今回は面倒なの無いから」
「ああ」
アウルはまだ不貞腐れた顔をしながら、ぶっきらぼうに仕事の紙を受け取った。
「じゃ、俺は行くよ。あ、近々リンドーかが来るって言ってたから。リンドーの町から迷わない魔法よろしくねー」
「テメェでやれよ」
「えー、わかったよ、でも面倒くさいんだよなー」
そういいながら、クロウは姿を消した。
「ったく、嫌な冗談言うやつめ」
そう吐き捨てるようにいいながら、アウルは仕事の紙を眺めだした。
そんなアウルを放っておきながら、ふとジャスは思った。
――そういえば、何でクロウは『帰ってくるの間に合わなくてキスできなかった』って知っていたのだろうか。ジャスが実家に帰っていたのを知っていたのか?アウルが教えていたのだろうか。
ジャスは胸がザワつくのを感じていた。
「おはようジャスくん。勝手に飲んでたよ」
「ああおはよう。早いね」
「うん、アウルに仕事持ってきたんだ。アウルはまだ寝てるよね。ジャスくんもサッサとアウルと朝のチューしちゃおうよ」
「うん。あ、クロウ」
アウルを起こしに行こうとするクロウを、ジャスは思わず声をかけて止めた。
「もう、しなくてもいいんだ。キス」
ジャスは顔を合わせずに言った。
ジャスの言葉に、クロウはなかなか声を出さなかった。しかしすぐに、明るい声がした。
「何?あ、やっと手っ取り早い契する気になってくれたんだ!いやぁ、アウルも一安心だね!」
「あ、いや、あの」
「でもどうしたの?毎日のキスじゃ物足りなくなった?」
「ち、違う!」
ジャスは慌てて言った。
「その、失敗して、もう……」
それだけで、察しのいいクロウは理解してくれたようだ。
「あらら。帰ってくるの間に合わなくてキスできなかったんだ?じゃあ、するしかないね、セックス」
「いや、ま、まあ」
ジャスは気まずそうにしながらも小さく頷いた。その一方でクロウにこういう話をするのは無遠慮じゃないかとドキドキしていた。
しかしクロウはジャスの心配などお構いなしだ。
「じゃあ、ちゃんとセックスのやり方教えておいた方がいいよねー」
そう言って、最初から最後まで、やり方を丁寧に説明しきた。なんとなくやり方は薄らぼんやりとは知っていたが、実際に聞くと、ジャスはクラクラしてきた。
「ジャスくん大丈夫?」
「あ、ああ、大丈夫……」
「やっぱり抵抗ある?何なら俺が練習に付き合ってあげようか?」
「練習ってどういう事だ」
恐ろしく低い声がして二人が振り向くと、起きたばかりのアウルが怖い顔で立っていた。
「あ、おはようアウル!なんだ、俺が起こしに行こうと思ったのにー」
クロウはアウルの怖い顔などには一切動じずに明るく話しかけた。しかしアウルは怖い顔のままだ。
「テメェはいつもまともに起こさねえだろうが。それよりなんだ練習って。何するつもりだった」
「え?そんなの、アウルがとーっても気持ちいい契が出来るようにジャスくんを開発してあげようと」
クロウの言葉に、ジャスは真っ青になってふるふると首を横に振った。
「じ、冗談じゃない!」
「確かに冗談じゃねえ。余計な事すんな」
アウルもクロウを睨みつけながら言った。
「ジャスの事はは全部俺がやる。テメェは口も手も出すな」
「ハイハイ、わかりましたよ」
クロウは、冗談なのにーとブツブツ笑っていた。
「はい、じゃあこれ、アウルにきた仕事ね。今回は面倒なの無いから」
「ああ」
アウルはまだ不貞腐れた顔をしながら、ぶっきらぼうに仕事の紙を受け取った。
「じゃ、俺は行くよ。あ、近々リンドーかが来るって言ってたから。リンドーの町から迷わない魔法よろしくねー」
「テメェでやれよ」
「えー、わかったよ、でも面倒くさいんだよなー」
そういいながら、クロウは姿を消した。
「ったく、嫌な冗談言うやつめ」
そう吐き捨てるようにいいながら、アウルは仕事の紙を眺めだした。
そんなアウルを放っておきながら、ふとジャスは思った。
――そういえば、何でクロウは『帰ってくるの間に合わなくてキスできなかった』って知っていたのだろうか。ジャスが実家に帰っていたのを知っていたのか?アウルが教えていたのだろうか。
ジャスは胸がザワつくのを感じていた。
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