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半身 ※
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ジャスは身体をキレイに清め、アウルの部屋に黙って入った。
アウルの匂いのするベットの上で、小さく座り込んで、小さく息を吐いた。
――僕からは、もう後戻り出来ない……
ドアの開く音がした。
アウルも身を清めたらしく、湯浴みのハーブの匂いが漂ってきた。
アウルはジャスに近寄ったが、ベットには座らず、偉そうに目の前に立っただけだった。
「そのつもり、なのか」
「そのつもり、かもね」
ジャスはそう言ってアウルを見上げた。
「こんなタイミングで覚悟決めちゃって、悪かったな」
「全くだ。まだ明るいしな」
そう言いながらも、アウルは自分からこれ以上近づくつもりはないようだ。
仕方なくジャスは、ベットから立ち上がってアウルの手を掴んだ。軽く引っ張ると、あっさりとアウルはベットに転がり込んだ。
ジャスはベットに転がったアウルの身体に乗り上げると、そっと頬に手を添えてキスをした。
「また、キスしてえ中毒症状でも出てんのか」
「出てねえよ」
軽口を叩くアウルの口を塞ぐように、今度は深くキスをする。
ジャスの身体にアウルの媚薬、酩酊魔法が流れ込み、ぼんやりと幸福感で満たされていく。
ジャスは必死でボーッとする頭を冷静に保ちながら、アウルの服の中に手を入れ、身体をそっと触っていく。頬に口づけし、そのまま首元にも唇を滑らせ、胸の突起を舐める。ゆっくりと円を描くようにすると、固くなりはするものの、別に気持ちよさそうではなかった。腹、太腿にも唇や舌を這わせる……。なぜかジャスの方の性器がムズムズしてきたが、ジャスは必死でそれに気づかないふりをした。
その間、アウルは何も言わず、何も動かなかった。
「おい、何も反応無いのも少しショックだぞ」
暫くしてジャスは文句を言う。真っ赤な顔で少しトロンとした目でアウルを睨んだ。
そして少し思案の上、覚悟を決めたように「よし」と呟くと、アウルのズボンをずらして陰茎を露わにした。
「ジャス?……お、おい」
ジャスは戸惑うアウルを無視して、その陰茎を口に咥えた。一瞬むせそうになったが、我慢して喉の奥まで入れた。
「んっ……」
やり方なんか分からない。それでも必死で口をすぼめ、頭を動かして陰茎を唇で扱き、昂りを誘う。
アウルのソレが固くなっできたのを確かめると、今度は口を外し、裏スジから丁寧に舌で舐めあげた。陰茎の先を舌先で弄った瞬間、アウルからか「うっ……」と声が上がった気がした。
ふと、アウルの様子をチラリと見ると、人でも殺しそうなくらいに怖い顔でこちらを見ていた。
ジャスは慌てて口を陰茎から離した。
「わ、悪い、痛かったか?気持ち悪かった?」
「気持ち悪いわけねえだろうが!」
「じゃあ、何でそんな怖い顔してんだよ」
そう言って不貞腐れるジャスに、アウルは大きなため息を吹きかけた。そして、突然身体を起こして体勢を変え、今度はジャスにアウルが乗り上げる形になった。
「テメェ少し黙ってろ。やっぱりやられっぱなしは我慢がならねえ」
そう言って、ジャスの顔を乱暴に掴み、顔を近づけた。
しかし、口付けをする直前でピタリと止まり、そのまま動かなかった。
「ア、アウル……?あ、やっぱりアレ咥えた後の口はキスしたくない……かな?」
バツが悪そうなその声に、アウルはハッとした。
そしてジャスの顔から手を離し、その両手で強く身体を抱きしめた。
「アウル?」
ジャスが再度声をかけた。しかし、アウルはジャスの首元に顔を埋めたまま、強く抱きしめるだけだ。
ジャスは軽くアウルの頭に手を添えて、暫くそのままにしておいた。
「俺はジャスが好きだ」
突然アウルが言葉を発した。
「好きだ。愛している」
「知ってるよ」
ジャスは優しく答えた。
「愛している」
「知ってる」
「一番愛している。テメェを手放すことは耐えられねえ」
アウルはジャスの身体を潰してしまうかのように強く抱きしめたまま、辛そうに言葉を紡ぐ。
「だだ、クロウがオレの元を離れて行くのは、もっと耐えられねえんだ。どうしても……テメェを……選べねえんだ……」
「それも、知ってる」
優しく答えるジャスの言葉に、アウルは思わず身体を離し、目を丸くしてジャスを見つめた。
ジャスは笑っていた。
「知ってるよそんなの。アウルが、クロウを選ばないはずはないんだから。
アウルにとって、クロウは自分の半身みたいなものでしょ?」
そうだろ?とジャスはアウルの目を見つめた。
するとアウルは、不貞腐れたような様子になった。
「んなこと言うなら、何でさっきあんなにキレたんだよ。それに何でこんな事したんだよ」
「あー……そりゃあね」
ジャスは言葉を選ぶように言った。
「僕が選ばれないとは思ってたけど。でもやっぱりそれはちゃんとアウルにも覚悟持って言ってほしかったっていうか。こんだけ振り回しといて、なあなあで手放すつもりなのかと思ったら腹が立っちゃって……」
「俺が、最後までセックスをしちまって契を結んじまったらどうするつもりだったんだよ」
「まあ、そうなっちゃったら、それは、ちゃんと覚悟してたよ。クロウのかわりにはなれないかもしれないけど、まあそれなりに頑張ろうかなって」
ジャスは曖昧に笑う。その顔をじっと見ながら、アウルは呟いた。
「覚悟ができてねえのは、俺の方だったのかもな」
アウルの匂いのするベットの上で、小さく座り込んで、小さく息を吐いた。
――僕からは、もう後戻り出来ない……
ドアの開く音がした。
アウルも身を清めたらしく、湯浴みのハーブの匂いが漂ってきた。
アウルはジャスに近寄ったが、ベットには座らず、偉そうに目の前に立っただけだった。
「そのつもり、なのか」
「そのつもり、かもね」
ジャスはそう言ってアウルを見上げた。
「こんなタイミングで覚悟決めちゃって、悪かったな」
「全くだ。まだ明るいしな」
そう言いながらも、アウルは自分からこれ以上近づくつもりはないようだ。
仕方なくジャスは、ベットから立ち上がってアウルの手を掴んだ。軽く引っ張ると、あっさりとアウルはベットに転がり込んだ。
ジャスはベットに転がったアウルの身体に乗り上げると、そっと頬に手を添えてキスをした。
「また、キスしてえ中毒症状でも出てんのか」
「出てねえよ」
軽口を叩くアウルの口を塞ぐように、今度は深くキスをする。
ジャスの身体にアウルの媚薬、酩酊魔法が流れ込み、ぼんやりと幸福感で満たされていく。
ジャスは必死でボーッとする頭を冷静に保ちながら、アウルの服の中に手を入れ、身体をそっと触っていく。頬に口づけし、そのまま首元にも唇を滑らせ、胸の突起を舐める。ゆっくりと円を描くようにすると、固くなりはするものの、別に気持ちよさそうではなかった。腹、太腿にも唇や舌を這わせる……。なぜかジャスの方の性器がムズムズしてきたが、ジャスは必死でそれに気づかないふりをした。
その間、アウルは何も言わず、何も動かなかった。
「おい、何も反応無いのも少しショックだぞ」
暫くしてジャスは文句を言う。真っ赤な顔で少しトロンとした目でアウルを睨んだ。
そして少し思案の上、覚悟を決めたように「よし」と呟くと、アウルのズボンをずらして陰茎を露わにした。
「ジャス?……お、おい」
ジャスは戸惑うアウルを無視して、その陰茎を口に咥えた。一瞬むせそうになったが、我慢して喉の奥まで入れた。
「んっ……」
やり方なんか分からない。それでも必死で口をすぼめ、頭を動かして陰茎を唇で扱き、昂りを誘う。
アウルのソレが固くなっできたのを確かめると、今度は口を外し、裏スジから丁寧に舌で舐めあげた。陰茎の先を舌先で弄った瞬間、アウルからか「うっ……」と声が上がった気がした。
ふと、アウルの様子をチラリと見ると、人でも殺しそうなくらいに怖い顔でこちらを見ていた。
ジャスは慌てて口を陰茎から離した。
「わ、悪い、痛かったか?気持ち悪かった?」
「気持ち悪いわけねえだろうが!」
「じゃあ、何でそんな怖い顔してんだよ」
そう言って不貞腐れるジャスに、アウルは大きなため息を吹きかけた。そして、突然身体を起こして体勢を変え、今度はジャスにアウルが乗り上げる形になった。
「テメェ少し黙ってろ。やっぱりやられっぱなしは我慢がならねえ」
そう言って、ジャスの顔を乱暴に掴み、顔を近づけた。
しかし、口付けをする直前でピタリと止まり、そのまま動かなかった。
「ア、アウル……?あ、やっぱりアレ咥えた後の口はキスしたくない……かな?」
バツが悪そうなその声に、アウルはハッとした。
そしてジャスの顔から手を離し、その両手で強く身体を抱きしめた。
「アウル?」
ジャスが再度声をかけた。しかし、アウルはジャスの首元に顔を埋めたまま、強く抱きしめるだけだ。
ジャスは軽くアウルの頭に手を添えて、暫くそのままにしておいた。
「俺はジャスが好きだ」
突然アウルが言葉を発した。
「好きだ。愛している」
「知ってるよ」
ジャスは優しく答えた。
「愛している」
「知ってる」
「一番愛している。テメェを手放すことは耐えられねえ」
アウルはジャスの身体を潰してしまうかのように強く抱きしめたまま、辛そうに言葉を紡ぐ。
「だだ、クロウがオレの元を離れて行くのは、もっと耐えられねえんだ。どうしても……テメェを……選べねえんだ……」
「それも、知ってる」
優しく答えるジャスの言葉に、アウルは思わず身体を離し、目を丸くしてジャスを見つめた。
ジャスは笑っていた。
「知ってるよそんなの。アウルが、クロウを選ばないはずはないんだから。
アウルにとって、クロウは自分の半身みたいなものでしょ?」
そうだろ?とジャスはアウルの目を見つめた。
するとアウルは、不貞腐れたような様子になった。
「んなこと言うなら、何でさっきあんなにキレたんだよ。それに何でこんな事したんだよ」
「あー……そりゃあね」
ジャスは言葉を選ぶように言った。
「僕が選ばれないとは思ってたけど。でもやっぱりそれはちゃんとアウルにも覚悟持って言ってほしかったっていうか。こんだけ振り回しといて、なあなあで手放すつもりなのかと思ったら腹が立っちゃって……」
「俺が、最後までセックスをしちまって契を結んじまったらどうするつもりだったんだよ」
「まあ、そうなっちゃったら、それは、ちゃんと覚悟してたよ。クロウのかわりにはなれないかもしれないけど、まあそれなりに頑張ろうかなって」
ジャスは曖昧に笑う。その顔をじっと見ながら、アウルは呟いた。
「覚悟ができてねえのは、俺の方だったのかもな」
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