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74話 空も泣いてるぞ
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オオカミ人4人を喪い、16人を殺した(おそらくガイたちが倒したであろう4人も含めれば20人か)。
数字だけ見れば勝利だが、喜べる状況ではない。
「ガイは立派な指導者であった。里の皆で丁重に葬らねばならぬが……難しいところだ」
珍しくスケサンが心底困ったような声を出した。
正直いって、ガイたちオオカミ人の遺体は状態は酷い。
本来ならオオカミ人の指導者として里人の手で葬るのが筋だろうが、ガイもこの状態を見られたいとは思わないだろう。
「ああ……だが、この状態を里の者には見せれないぞ」
「うむ、人間もわざわざ皮を剥いだのだ、どこかに保管したのだろう。少し探すとしよう」
俺とスケサンは手分けをして舟荷を調べることにした。
数人が手伝おうとついてきたが舟は4隻だ。
大した手間でもない。
「こっちはいいから負傷者に手当てをしといてくれ。重傷者はいるか?」
負傷者を確認すると、軽傷は多数だが、すぐに命に関わるような重傷者はいない。
数人のイヌ人とトラ人兄の傷がやや重いようだ。
スケルトン隊でも骨を折った者がいるようだ……骨しかないが。
「人間の舟になにか治療に使えそうなものがあればいいがなあ。ちょっと探してみよう」
俺たちは取るものも取りあえず駆けつけたので薬などは持っていない。
オオカミ人の里も、見る限りでは念入りに略奪を受けており治療は難しそうだ。
スケサンとともに舟に近づくと、1隻は戦死者と思わしき人間の死体があり、3隻が縄で繋げられていた。
「舟が縛ってあるな、篝火の支度もある。これは夜間に舟をだすつもりだったのだろう。こちらは水葬の棺だな」
「そうか、間一髪だった。逃がしては皆に申し訳が立たなかった」
里を略奪され、里長のガイを討ち取られ、犯人を取り逃がしたのでは大問題だ。
事態は俺が考えていたよりギリギリのものだったらしい。
「よし、それじゃ俺はコッチから。スケサンは先のほうから頼む」
「うむ、承知した。順に調べていこう」
人間どもの舟には略奪品や物資が満載だ。
調べていくと、いくつか並んだ壺のなかに血のにじんだ塩が詰められているのを見つけた。
(む、血の色が新しいな)
その色は古いものではなく鮮やかで、血の匂いも新しい。
壷を剣の柄で割ると、中から首と毛皮が出てきた――オオカミ人のものだ。
「スケサン、見つけたぞ。壷に塩漬けで入ってるな」
「そうか、それはなによりだ。私も面白いものを見つけたぞ」
スケサンがなにやらペラペラしたものを見せてくれた。
どうやら板に貼り付けられた紙のようだ。
「紙だな。珍しいのか?」
「そうではない。書いてあるものが面白いのだ」
スケサンから紙を受け取り、眺めると地図のようだ。
なにやら文字がかいてあるが詳細は分からない。
「読めるのか?」
「いや、私もこの文字は知らぬ。だが、何枚か地図を見比べれば分かることもある」
スケサンは「これと、これは分かりやすい」となにやら示してくれた。
「分かるか? これは広域図だ。これはオオカミ人の里までの湿地帯が描かれている。こちらは途中までの航路図だろう」
並べて説明されると、なるほどと思うところもある。
これは人間がごちゃまぜ里に至るまでの地図なのだ。
「ふむ、分からぬか? ここに地図があり、舟もある。我らが攻めることも十分に可能ではないか?」
俺は「あっ」と声をあげた。
舟を使った攻撃とは考えたこともなかったのだ。
「いやいや、俺は舟なんか使えないし、舟を訓練するにしても――」
「この地図を見れば往路3日、復路2日だ。帆をたたみ、水に長けたリザードマンに曳航してもらうのはどうだ?」
驚いたことにスケサンは本気だ。
たしかに舟を操れなくても乗ることはできる。
リザードマンが曳いてくれれば自在に進むことは可能かもしれない。
「できるのか? いや、まてまて、海には気の荒い海神や山よりも大きなバケモノ魚がいると聞いたぞ」
「ふむ、海神に妖怪か。それは知らんが、可能かどうかを確認したい。リザードマンに使いを出すぞ」
スケサンの言葉は正しい。
敵を撃退したタイミングで拠点を叩き『やられたままで黙っちゃいないぞ』と睨みを利かせるのだ。
理想をいえば占領し、こちらの拠点にできれば満点だが……海路を確保して拠点の維持は難しいし、破壊までが精一杯だろう。
問題は海は恐ろしいものだということだ。
海神を信仰しない者が舟に乗ると嵐が起きて舟がバラバラに砕けて丸飲みにされることもあるのだとか。
「……ふむ、この地での海を私は知らぬ。だが、ずいぶんと恐れられているようだな。まあよい、いまはガイたちの遺体を弔うとしよう」
スケサンは壷を担ぎ上げ「皆の元へ戻るぞ」と俺を促した。
俺もスケサンに続き、オオカミ人の里に戻る。
ガイたちの遺体はイヌ人たちと相談し、皮や首を添え里から少し離れた場所に埋めることにした。
オオカミ人やイヌ人は土葬だ。
獣に荒らされないように深く穴を掘り、埋めたあとに場所を示す大きめの石を置いた。
「ここなら里も近いし、皆が寄りやすいだろうな。いい場所だ」
俺が石に語りかけると、ポタリとしずくが落ちてきた。
雨が降り始めたのだ。
「雨か。かつて、精霊王は葬儀で雨が降ると『空も泣いている』といったものさ」
「そうか、空も泣くのか」
怪我人が雨に濡れるのはよくない。
俺たちはオオカミ人の里で夜明かしをすることにした。
「うむ、ならばごちゃ混ぜ里には私が使いをしよう」
「そうか、悪いな」
わざわざスケサンが勝利を伝える使者になってくれるらしい。
「なあに、リザードマンの里に行くついでさ」
スケサンはさらりというが、どうやら本気で侵攻する気のようだ。
「人間の死体はホネイチたちに洞穴へ運ばせる。装備は剥ぎ取っておくといい」
スケサンは「何人かはよいスケルトンになるだろう」と不気味な言葉を残し、去っていった。
(海を使っての逆襲か……ちょっと遠慮したい気もするが)
俺はぼんやりと川の流れを眺めた。
実はあまり、泳ぎは得意じゃないのだ。
■■■■
海
ベルクがちょっと怖がっているが、彼にとって海は未知の領域である……というより、通信が未熟なので見てきたもの、身近なものが世界の全てだ(一応、見たことはあるらしい)。
海辺の民以外の者からすれば「こんなにデカイ水溜まりがあるのか」というだけでも神秘や恐怖を感じることだろう。
この世界でも古くから潮の流れを利用して人々は移動し、漁をおこなった。
海難事故や津波などの教訓を代々言い伝えるうちに神話や伝説となり、各地に残っている。
余談だが、この世界の塩の多くは岩塩。
海水からつくる塩はコストがかかりすぎるために一般的ではない。
数字だけ見れば勝利だが、喜べる状況ではない。
「ガイは立派な指導者であった。里の皆で丁重に葬らねばならぬが……難しいところだ」
珍しくスケサンが心底困ったような声を出した。
正直いって、ガイたちオオカミ人の遺体は状態は酷い。
本来ならオオカミ人の指導者として里人の手で葬るのが筋だろうが、ガイもこの状態を見られたいとは思わないだろう。
「ああ……だが、この状態を里の者には見せれないぞ」
「うむ、人間もわざわざ皮を剥いだのだ、どこかに保管したのだろう。少し探すとしよう」
俺とスケサンは手分けをして舟荷を調べることにした。
数人が手伝おうとついてきたが舟は4隻だ。
大した手間でもない。
「こっちはいいから負傷者に手当てをしといてくれ。重傷者はいるか?」
負傷者を確認すると、軽傷は多数だが、すぐに命に関わるような重傷者はいない。
数人のイヌ人とトラ人兄の傷がやや重いようだ。
スケルトン隊でも骨を折った者がいるようだ……骨しかないが。
「人間の舟になにか治療に使えそうなものがあればいいがなあ。ちょっと探してみよう」
俺たちは取るものも取りあえず駆けつけたので薬などは持っていない。
オオカミ人の里も、見る限りでは念入りに略奪を受けており治療は難しそうだ。
スケサンとともに舟に近づくと、1隻は戦死者と思わしき人間の死体があり、3隻が縄で繋げられていた。
「舟が縛ってあるな、篝火の支度もある。これは夜間に舟をだすつもりだったのだろう。こちらは水葬の棺だな」
「そうか、間一髪だった。逃がしては皆に申し訳が立たなかった」
里を略奪され、里長のガイを討ち取られ、犯人を取り逃がしたのでは大問題だ。
事態は俺が考えていたよりギリギリのものだったらしい。
「よし、それじゃ俺はコッチから。スケサンは先のほうから頼む」
「うむ、承知した。順に調べていこう」
人間どもの舟には略奪品や物資が満載だ。
調べていくと、いくつか並んだ壺のなかに血のにじんだ塩が詰められているのを見つけた。
(む、血の色が新しいな)
その色は古いものではなく鮮やかで、血の匂いも新しい。
壷を剣の柄で割ると、中から首と毛皮が出てきた――オオカミ人のものだ。
「スケサン、見つけたぞ。壷に塩漬けで入ってるな」
「そうか、それはなによりだ。私も面白いものを見つけたぞ」
スケサンがなにやらペラペラしたものを見せてくれた。
どうやら板に貼り付けられた紙のようだ。
「紙だな。珍しいのか?」
「そうではない。書いてあるものが面白いのだ」
スケサンから紙を受け取り、眺めると地図のようだ。
なにやら文字がかいてあるが詳細は分からない。
「読めるのか?」
「いや、私もこの文字は知らぬ。だが、何枚か地図を見比べれば分かることもある」
スケサンは「これと、これは分かりやすい」となにやら示してくれた。
「分かるか? これは広域図だ。これはオオカミ人の里までの湿地帯が描かれている。こちらは途中までの航路図だろう」
並べて説明されると、なるほどと思うところもある。
これは人間がごちゃまぜ里に至るまでの地図なのだ。
「ふむ、分からぬか? ここに地図があり、舟もある。我らが攻めることも十分に可能ではないか?」
俺は「あっ」と声をあげた。
舟を使った攻撃とは考えたこともなかったのだ。
「いやいや、俺は舟なんか使えないし、舟を訓練するにしても――」
「この地図を見れば往路3日、復路2日だ。帆をたたみ、水に長けたリザードマンに曳航してもらうのはどうだ?」
驚いたことにスケサンは本気だ。
たしかに舟を操れなくても乗ることはできる。
リザードマンが曳いてくれれば自在に進むことは可能かもしれない。
「できるのか? いや、まてまて、海には気の荒い海神や山よりも大きなバケモノ魚がいると聞いたぞ」
「ふむ、海神に妖怪か。それは知らんが、可能かどうかを確認したい。リザードマンに使いを出すぞ」
スケサンの言葉は正しい。
敵を撃退したタイミングで拠点を叩き『やられたままで黙っちゃいないぞ』と睨みを利かせるのだ。
理想をいえば占領し、こちらの拠点にできれば満点だが……海路を確保して拠点の維持は難しいし、破壊までが精一杯だろう。
問題は海は恐ろしいものだということだ。
海神を信仰しない者が舟に乗ると嵐が起きて舟がバラバラに砕けて丸飲みにされることもあるのだとか。
「……ふむ、この地での海を私は知らぬ。だが、ずいぶんと恐れられているようだな。まあよい、いまはガイたちの遺体を弔うとしよう」
スケサンは壷を担ぎ上げ「皆の元へ戻るぞ」と俺を促した。
俺もスケサンに続き、オオカミ人の里に戻る。
ガイたちの遺体はイヌ人たちと相談し、皮や首を添え里から少し離れた場所に埋めることにした。
オオカミ人やイヌ人は土葬だ。
獣に荒らされないように深く穴を掘り、埋めたあとに場所を示す大きめの石を置いた。
「ここなら里も近いし、皆が寄りやすいだろうな。いい場所だ」
俺が石に語りかけると、ポタリとしずくが落ちてきた。
雨が降り始めたのだ。
「雨か。かつて、精霊王は葬儀で雨が降ると『空も泣いている』といったものさ」
「そうか、空も泣くのか」
怪我人が雨に濡れるのはよくない。
俺たちはオオカミ人の里で夜明かしをすることにした。
「うむ、ならばごちゃ混ぜ里には私が使いをしよう」
「そうか、悪いな」
わざわざスケサンが勝利を伝える使者になってくれるらしい。
「なあに、リザードマンの里に行くついでさ」
スケサンはさらりというが、どうやら本気で侵攻する気のようだ。
「人間の死体はホネイチたちに洞穴へ運ばせる。装備は剥ぎ取っておくといい」
スケサンは「何人かはよいスケルトンになるだろう」と不気味な言葉を残し、去っていった。
(海を使っての逆襲か……ちょっと遠慮したい気もするが)
俺はぼんやりと川の流れを眺めた。
実はあまり、泳ぎは得意じゃないのだ。
■■■■
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ベルクがちょっと怖がっているが、彼にとって海は未知の領域である……というより、通信が未熟なので見てきたもの、身近なものが世界の全てだ(一応、見たことはあるらしい)。
海辺の民以外の者からすれば「こんなにデカイ水溜まりがあるのか」というだけでも神秘や恐怖を感じることだろう。
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