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第1章 異世界
17話 少女と…《後》
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この少女の正体がなんであれ、現在進行形で俺は殺されかけているのだ、そこに誤解などは無い。
上り坂を必死に駆けながら必死に考えを巡らすのだが、解決に至る思考が導き出されることは無かった。
「はぁっ、はぁっ…なん…なんだよっ…」
洞窟を少し戻ったあたりには、最後にウィスプを見かけた通路、魔物も全く見えないのだからこそ全速力で駆け抜けているのだ。
だが、俺にはそんな事を考える余裕など無かった、ただ走るのみである。
少女は追いかけては来なかった。
それがわかったのは、目の前に少女が待ち伏せる姿が見えた時だった。
「逃げられると思っているのか?」
かわいい声をしながら少女は恐ろしい一言を発する。
瞬間、俺は矢をうち放っていた。
「うゎぁぁああぁぁ!!」
三発四発…もうどの矢が放たれているのかもわからないほどにがむしゃらに。
爆発に次ぐ爆発、俺はまたも爆風に吹っ飛ばされ坂を転げ回る。
「あ…白…」
赤い矢を持った事を理解した。赤いのはダメ、白いのを…。
それだけを思い出しカラカラと岩崩れの音の鳴る方向へ、一発、続けて二発。
「グギャアァァァァァ!」
人間とは思えない叫び声が洞窟内に響き渡る。
「お、のれ…人間風情が…ここの雑魚どもと同じように、素直にソフィア様に吸収されていれば良いものを…」
もはやなりふり構っていられなかった。
白い矢は効くみたいなのだからこれを使うしかない。相手が人間だとしても、今俺はその者に殺されかけているのだから。
白い矢を取り出し撃ち放つ。
何発か打つのだけれど、声がしなくなってしまったのだ。もしかしたら倒したのかもしれない。
だけど、手を止めるわけにもいかなかった。ここで生きていたとしたら、おそらくきっと…俺は殺されてしまうのだから。
「たのむ…たのむ…」
倒すこと、否、この状況を回避することを望んでいた。
助けが来てくれたり、起死回生の一手を見つけたり…そんな事がおいそれと起こりうるはずもなく。
100本あったはずの白い矢を全て打ち尽くすと、そこには姿形を変えずに平然と立っている少女の姿があったのだった。
「お前、人間にしておくには惜しいくらい強いな。
最初はムカついたが…そうだな、ソフィア様ならうまく使えるだろう」
首を掴まれ、締め上げられる。
俺は死を覚悟した。
「くそっ、お前のせいでせっかく集めた魔素も随分と吐き出してしまったではないか…
お前にも責任は取ってもらうからな…」
そう言いながら俺の指に無理やり指輪を付けるのだった。
「…ぁぁぁあああぁぁああ!」
指輪から熱気が感じられる、さらには自分の中に別の強い意志が感じられ、自我を保てないほどの気持ち悪い感覚にとらわれていた。
…。
どれほどの時間が過ぎただろうか、俺は指輪をはめられたあとの事は全く覚えていなかった。
街を覆う塀に、もたれかかっており、1時間ほどはそのまま平野を眺めていたのだった…。
上り坂を必死に駆けながら必死に考えを巡らすのだが、解決に至る思考が導き出されることは無かった。
「はぁっ、はぁっ…なん…なんだよっ…」
洞窟を少し戻ったあたりには、最後にウィスプを見かけた通路、魔物も全く見えないのだからこそ全速力で駆け抜けているのだ。
だが、俺にはそんな事を考える余裕など無かった、ただ走るのみである。
少女は追いかけては来なかった。
それがわかったのは、目の前に少女が待ち伏せる姿が見えた時だった。
「逃げられると思っているのか?」
かわいい声をしながら少女は恐ろしい一言を発する。
瞬間、俺は矢をうち放っていた。
「うゎぁぁああぁぁ!!」
三発四発…もうどの矢が放たれているのかもわからないほどにがむしゃらに。
爆発に次ぐ爆発、俺はまたも爆風に吹っ飛ばされ坂を転げ回る。
「あ…白…」
赤い矢を持った事を理解した。赤いのはダメ、白いのを…。
それだけを思い出しカラカラと岩崩れの音の鳴る方向へ、一発、続けて二発。
「グギャアァァァァァ!」
人間とは思えない叫び声が洞窟内に響き渡る。
「お、のれ…人間風情が…ここの雑魚どもと同じように、素直にソフィア様に吸収されていれば良いものを…」
もはやなりふり構っていられなかった。
白い矢は効くみたいなのだからこれを使うしかない。相手が人間だとしても、今俺はその者に殺されかけているのだから。
白い矢を取り出し撃ち放つ。
何発か打つのだけれど、声がしなくなってしまったのだ。もしかしたら倒したのかもしれない。
だけど、手を止めるわけにもいかなかった。ここで生きていたとしたら、おそらくきっと…俺は殺されてしまうのだから。
「たのむ…たのむ…」
倒すこと、否、この状況を回避することを望んでいた。
助けが来てくれたり、起死回生の一手を見つけたり…そんな事がおいそれと起こりうるはずもなく。
100本あったはずの白い矢を全て打ち尽くすと、そこには姿形を変えずに平然と立っている少女の姿があったのだった。
「お前、人間にしておくには惜しいくらい強いな。
最初はムカついたが…そうだな、ソフィア様ならうまく使えるだろう」
首を掴まれ、締め上げられる。
俺は死を覚悟した。
「くそっ、お前のせいでせっかく集めた魔素も随分と吐き出してしまったではないか…
お前にも責任は取ってもらうからな…」
そう言いながら俺の指に無理やり指輪を付けるのだった。
「…ぁぁぁあああぁぁああ!」
指輪から熱気が感じられる、さらには自分の中に別の強い意志が感じられ、自我を保てないほどの気持ち悪い感覚にとらわれていた。
…。
どれほどの時間が過ぎただろうか、俺は指輪をはめられたあとの事は全く覚えていなかった。
街を覆う塀に、もたれかかっており、1時間ほどはそのまま平野を眺めていたのだった…。
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