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1日目
ー 議論 ー
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自己紹介も全員終わり、遂に命懸けの人狼ゲームの一日目が幕を開けようとしていた。
俊「まあとりあえず、議論するのに九時間は長い、ひとまず自由時間にしないか?建物の内装も知りたい。」
あかり「確かに!それいいかもね!」
俺達は建物を探索することにした、大広間から両開きになっている扉を出たら、何やら正門みたいな入口が見えた、入口は特に閉鎖されたりしておらず逃げ出そうと思えばいつでも逃げ出せそうではあったが、入口を出た先を見ると、ひたすら木しか見えなかった、どうやら森の中の廃墟か何かなのだろう、ましてや脱走行為は処刑されると分かっている今、逃げ出そうなんてことは思いもしなかった、あちらこちらに監視カメラが大量に設置してある、どうやら監視されているようだ。大広間を出て左の通路を真っ直ぐ歩いていると、順番に一号室、二号室、三号室、四号室、談話室、五号室、六号室、七号室、八号室、九号室、そして大広間に戻ってきた、とりあえず内装は何となく理解できた俺は、自分の部屋に入った、俺は三号室だ。部屋はしっかりしていた、広いお風呂に洋式トイレに二人くらいは寝れそうなベッドにクローゼットには着替えが十日分入っていた、更にはエアコンとテレビも置いてあった、普通にテレビは映った、チャンネルを変えてニュースを見ていたが、俺達の失踪関連のニュースはなぜか欠片も報道されていなかった。少しベッドで横になっていたらノックが鳴った。
空良「誰だ?」
俺はドアを開けた、ドアを開けたらいつもより断然に元気がない瑠奈の姿があった。
瑠奈「ごめん、今ちょっといいいかな?」
空良「おう、入れよ」
俺は元気がない瑠奈が心配だった、俺と瑠奈はベッドに腰かけた、すると瑠奈から話を切り出してきた。
瑠奈「ねえ空良、村側だよね?」
空良「当たり前だろ?もちろん瑠奈も村側だよな?」
と聞き返すと、少し瑠奈は黙った。
空良「おい、まさか人狼じゃないよな?」と不安げに聞いた、そして瑠奈は大きなため息をつき、俺に言った。
瑠奈「実は私、、占い師のカードを引いたの、どうしたらいいと思う?」と震え声で聞いてきた。俺は困惑してなにを言ったらいいか分からなくなってしまったが、俺も深呼吸をして言った。
空良「俺は村人陣営だ、どんなことあっても瑠奈を信じる。」
瑠奈「ありがとう、やっぱり空良に相談してよかったよ、私頑張るね。」と少し涙を流しながら言ってきた。
瑠奈「あはは、涙出たから喉乾いちゃった、談話室に食料とかあるみたい、行こ。」
俺と瑠奈は談話室に向かった。
談話室には二週間は生きれそうなくらいの食料が置いてあった、そういやここで目が覚めてから何も食べてない、お腹はペコペコなはずが、なぜか食べる気分ではなかった、それはそうだろう、いつ自分が死ぬのか分からないのだから。俺は飲み物だけ部屋に持ち帰り、少し仮眠を取った。
瑠奈「起きて空良!もう八時半だよ!」と瑠奈に起こされ俺はやっと目が覚めた。
空良「もうこんな時間かよ」
瑠奈「みんなもう大広間で待ってるよ、行こ。」俺と瑠奈は重い足取りで大広間に向かった。
壮汰「これで全員みたいだな。」
俊「ああ、時間がそこまで無い、早速議論を始めよう。」
大広間には粗末だが椅子が九つ置いてあった、俺達はそれぞれ椅子に腰かけた。
俊「さて、初めに一つ確認をしたいんだが、ここにいる奴らは全員、人狼ゲームのアンケートに答えて来たってことは人狼ゲームのルールはある程度理解していると言うことで進めていいな?」
俊以外の全員が頷いて答える。
俊「じゃあ人狼ゲームの通りに、占い師と霊能者はカミングアウトするという方針でいいか?」
壮汰「ちょっと待ってくれ、このゲームは人狼ゲームなことは人狼ゲームだが、命が懸かっている、命が懸かっている今、狙われる位置である占い師や霊能者は出たいと思うか?」
俊「確かにそれはそうだ、だが責任を少し押し付けるようだが、騎士がいる、命がかかっているからこそ俺は勝ちたい、勝ちたいからこそ俺ははっきり言う、俺は霊能者のカードを引いた。さあ対抗出れるものなら出てみろ!」
と強気な発言を行う俊、それに対して周りはみんなだんまりだった。
俊「よし俺は霊能者確定ということで、進行は任せてもらうぞ、みんないいな?」
と発言をした時一人の手が上に伸びていた。そう、瑠奈の手が上がっていた。
俊「ん?今更霊能者でしたとか言わせないぞ?そんなこと言い出したら本日の処刑者はお前だ!」
とやや煽り口調の俊。
瑠奈「いえ、タイミングがイマイチ分からなかったですけど、私は霊能者ではありません、占い師のカードを引きました。」
何やら空気が変わった感じがした、そんな空気の中小さい声で
「あ、あのっ!」
と何か言いたげな女子の声がした、先程泣きじゃくっていた愛華だ。
愛華「あの、私も占い師のカードを引きました。瑠奈さんは偽です!」
さっきは空気が変わったような気がしたが、今回は空気が明らかに変わった。
瑠奈「え?愛華さんは嘘ついてます!私を確定させないために出てきた人狼陣営です!」
愛華「ち、違います!瑠奈さんこそ人狼陣営です!」
と激しい口争いが起こっていると、
「静かにしてくださいっ!」と止める高い声、茶髪ロングのるりの声だ。
るり「私は今占い師の真偽はいらないものだと思います。結局今日占い師の真偽を決めたとして、吊るすわけではないはずです。それよりも今話すべきは今日誰を処刑するかだと思います。」
俊「確かにその通りだな、話を流されたが、俺は霊能者確定つまり村人陣営確定という事だ、みんな俺に従ってもらうぞ。俺が今日吊りたいのは、大久保壮汰!お前だ。」
壮汰「は?」
と威圧的な壮汰。
俊「お前は占い師や霊能者を出すことを反対していた、それはお前が人狼で、占い師や霊能者の確定を恐れたんじゃないか?今日は出さないことによって、今日の夜襲撃して消すつもりだったんじゃないか?」
壮汰「お前!そんな雑塗りでここに人狼を見るのか?俺は人として当然のことを言っただけだ!誰しも死ぬのを恐れるのは当たり前だ!人狼ゲームの意見ではなく一人の人間としての意見を述べただけでここが人狼だと?ふざけるのもいい加減にしろ!」
と激怒しながら壮汰は言った。
俊「何故そこまで、ムキになる?俺は人狼で見た位置を考察しただけ、そんなムキになるってことは図星なんじゃねえのか?そして俺は村側確定、吊り位置は俺が決められる、さて後少しで九時だ、今の激怒で俺の考察が確信に変わった!今日の処刑者はお前だ!壮汰!」
ゴーンゴーン鐘の音が大広間全体に響き渡りアナウンスがながれた。
「議論の時間は終了です、本日の処刑者を一人選んでください。」
壮汰「お前ほんとにふざけんな!やめろ俺は死にたくない!やめてくれえ!!」壮汰が命乞いをする中既にみんなの指は壮汰を指さしていた。
ー ー日目 投票結果 ー
あかり → 壮汰
桜子 → 壮汰
愛華 → 壮汰
樹 → 壮汰
俊 → 壮汰
瑠奈 → 壮汰
るり → 壮汰
空良 → 壮汰
壮汰 → 俊
最多数票者 「大久保壮汰」
ピッと壮汰の首についた機械から音が鳴り、キュルキュルと何かが閉まる音が大広間に鳴り響く、どうやら首の機械が閉まっているようだ。
壮汰「うわあああ!ぐるじいいああああ!!」
と叫び声をあげている壮汰の首から血がダラダラと流れてきた。命が懸かっているのでこうなることは想定はしていたが実際現場を見てしまうと、吐きそうになる人や、泣きながら耳を塞いでいる人がいた、もちろん俺も吐きそうになったし、耳も塞いでいた。しばらくして耳からそっと手を外すと、もう壮汰の声は聞こえなくなっていた。恐る恐る壮汰のほうを見ると、人が死んでいる、本当に人が死んだ、俺は現実が受け取れなくなった。それからすぐにアナウンスが聞こえてきた。
「皆さん投票お疲れ様でした、この村にはまだ人狼が残っているためゲームは続行になります。尚死体には触れないでください、こちらで処理を行います。」
俊「まあそりゃあそうだ、人狼はまだ最大二人いる、まあいま処刑したこいつが人狼なことを祈るがな。」
そう言うと俊はすぐに大広間を出ていった、俊に続き他の人も俺も大広間を出ていき、それぞれの部屋に戻った。
俊「まあとりあえず、議論するのに九時間は長い、ひとまず自由時間にしないか?建物の内装も知りたい。」
あかり「確かに!それいいかもね!」
俺達は建物を探索することにした、大広間から両開きになっている扉を出たら、何やら正門みたいな入口が見えた、入口は特に閉鎖されたりしておらず逃げ出そうと思えばいつでも逃げ出せそうではあったが、入口を出た先を見ると、ひたすら木しか見えなかった、どうやら森の中の廃墟か何かなのだろう、ましてや脱走行為は処刑されると分かっている今、逃げ出そうなんてことは思いもしなかった、あちらこちらに監視カメラが大量に設置してある、どうやら監視されているようだ。大広間を出て左の通路を真っ直ぐ歩いていると、順番に一号室、二号室、三号室、四号室、談話室、五号室、六号室、七号室、八号室、九号室、そして大広間に戻ってきた、とりあえず内装は何となく理解できた俺は、自分の部屋に入った、俺は三号室だ。部屋はしっかりしていた、広いお風呂に洋式トイレに二人くらいは寝れそうなベッドにクローゼットには着替えが十日分入っていた、更にはエアコンとテレビも置いてあった、普通にテレビは映った、チャンネルを変えてニュースを見ていたが、俺達の失踪関連のニュースはなぜか欠片も報道されていなかった。少しベッドで横になっていたらノックが鳴った。
空良「誰だ?」
俺はドアを開けた、ドアを開けたらいつもより断然に元気がない瑠奈の姿があった。
瑠奈「ごめん、今ちょっといいいかな?」
空良「おう、入れよ」
俺は元気がない瑠奈が心配だった、俺と瑠奈はベッドに腰かけた、すると瑠奈から話を切り出してきた。
瑠奈「ねえ空良、村側だよね?」
空良「当たり前だろ?もちろん瑠奈も村側だよな?」
と聞き返すと、少し瑠奈は黙った。
空良「おい、まさか人狼じゃないよな?」と不安げに聞いた、そして瑠奈は大きなため息をつき、俺に言った。
瑠奈「実は私、、占い師のカードを引いたの、どうしたらいいと思う?」と震え声で聞いてきた。俺は困惑してなにを言ったらいいか分からなくなってしまったが、俺も深呼吸をして言った。
空良「俺は村人陣営だ、どんなことあっても瑠奈を信じる。」
瑠奈「ありがとう、やっぱり空良に相談してよかったよ、私頑張るね。」と少し涙を流しながら言ってきた。
瑠奈「あはは、涙出たから喉乾いちゃった、談話室に食料とかあるみたい、行こ。」
俺と瑠奈は談話室に向かった。
談話室には二週間は生きれそうなくらいの食料が置いてあった、そういやここで目が覚めてから何も食べてない、お腹はペコペコなはずが、なぜか食べる気分ではなかった、それはそうだろう、いつ自分が死ぬのか分からないのだから。俺は飲み物だけ部屋に持ち帰り、少し仮眠を取った。
瑠奈「起きて空良!もう八時半だよ!」と瑠奈に起こされ俺はやっと目が覚めた。
空良「もうこんな時間かよ」
瑠奈「みんなもう大広間で待ってるよ、行こ。」俺と瑠奈は重い足取りで大広間に向かった。
壮汰「これで全員みたいだな。」
俊「ああ、時間がそこまで無い、早速議論を始めよう。」
大広間には粗末だが椅子が九つ置いてあった、俺達はそれぞれ椅子に腰かけた。
俊「さて、初めに一つ確認をしたいんだが、ここにいる奴らは全員、人狼ゲームのアンケートに答えて来たってことは人狼ゲームのルールはある程度理解していると言うことで進めていいな?」
俊以外の全員が頷いて答える。
俊「じゃあ人狼ゲームの通りに、占い師と霊能者はカミングアウトするという方針でいいか?」
壮汰「ちょっと待ってくれ、このゲームは人狼ゲームなことは人狼ゲームだが、命が懸かっている、命が懸かっている今、狙われる位置である占い師や霊能者は出たいと思うか?」
俊「確かにそれはそうだ、だが責任を少し押し付けるようだが、騎士がいる、命がかかっているからこそ俺は勝ちたい、勝ちたいからこそ俺ははっきり言う、俺は霊能者のカードを引いた。さあ対抗出れるものなら出てみろ!」
と強気な発言を行う俊、それに対して周りはみんなだんまりだった。
俊「よし俺は霊能者確定ということで、進行は任せてもらうぞ、みんないいな?」
と発言をした時一人の手が上に伸びていた。そう、瑠奈の手が上がっていた。
俊「ん?今更霊能者でしたとか言わせないぞ?そんなこと言い出したら本日の処刑者はお前だ!」
とやや煽り口調の俊。
瑠奈「いえ、タイミングがイマイチ分からなかったですけど、私は霊能者ではありません、占い師のカードを引きました。」
何やら空気が変わった感じがした、そんな空気の中小さい声で
「あ、あのっ!」
と何か言いたげな女子の声がした、先程泣きじゃくっていた愛華だ。
愛華「あの、私も占い師のカードを引きました。瑠奈さんは偽です!」
さっきは空気が変わったような気がしたが、今回は空気が明らかに変わった。
瑠奈「え?愛華さんは嘘ついてます!私を確定させないために出てきた人狼陣営です!」
愛華「ち、違います!瑠奈さんこそ人狼陣営です!」
と激しい口争いが起こっていると、
「静かにしてくださいっ!」と止める高い声、茶髪ロングのるりの声だ。
るり「私は今占い師の真偽はいらないものだと思います。結局今日占い師の真偽を決めたとして、吊るすわけではないはずです。それよりも今話すべきは今日誰を処刑するかだと思います。」
俊「確かにその通りだな、話を流されたが、俺は霊能者確定つまり村人陣営確定という事だ、みんな俺に従ってもらうぞ。俺が今日吊りたいのは、大久保壮汰!お前だ。」
壮汰「は?」
と威圧的な壮汰。
俊「お前は占い師や霊能者を出すことを反対していた、それはお前が人狼で、占い師や霊能者の確定を恐れたんじゃないか?今日は出さないことによって、今日の夜襲撃して消すつもりだったんじゃないか?」
壮汰「お前!そんな雑塗りでここに人狼を見るのか?俺は人として当然のことを言っただけだ!誰しも死ぬのを恐れるのは当たり前だ!人狼ゲームの意見ではなく一人の人間としての意見を述べただけでここが人狼だと?ふざけるのもいい加減にしろ!」
と激怒しながら壮汰は言った。
俊「何故そこまで、ムキになる?俺は人狼で見た位置を考察しただけ、そんなムキになるってことは図星なんじゃねえのか?そして俺は村側確定、吊り位置は俺が決められる、さて後少しで九時だ、今の激怒で俺の考察が確信に変わった!今日の処刑者はお前だ!壮汰!」
ゴーンゴーン鐘の音が大広間全体に響き渡りアナウンスがながれた。
「議論の時間は終了です、本日の処刑者を一人選んでください。」
壮汰「お前ほんとにふざけんな!やめろ俺は死にたくない!やめてくれえ!!」壮汰が命乞いをする中既にみんなの指は壮汰を指さしていた。
ー ー日目 投票結果 ー
あかり → 壮汰
桜子 → 壮汰
愛華 → 壮汰
樹 → 壮汰
俊 → 壮汰
瑠奈 → 壮汰
るり → 壮汰
空良 → 壮汰
壮汰 → 俊
最多数票者 「大久保壮汰」
ピッと壮汰の首についた機械から音が鳴り、キュルキュルと何かが閉まる音が大広間に鳴り響く、どうやら首の機械が閉まっているようだ。
壮汰「うわあああ!ぐるじいいああああ!!」
と叫び声をあげている壮汰の首から血がダラダラと流れてきた。命が懸かっているのでこうなることは想定はしていたが実際現場を見てしまうと、吐きそうになる人や、泣きながら耳を塞いでいる人がいた、もちろん俺も吐きそうになったし、耳も塞いでいた。しばらくして耳からそっと手を外すと、もう壮汰の声は聞こえなくなっていた。恐る恐る壮汰のほうを見ると、人が死んでいる、本当に人が死んだ、俺は現実が受け取れなくなった。それからすぐにアナウンスが聞こえてきた。
「皆さん投票お疲れ様でした、この村にはまだ人狼が残っているためゲームは続行になります。尚死体には触れないでください、こちらで処理を行います。」
俊「まあそりゃあそうだ、人狼はまだ最大二人いる、まあいま処刑したこいつが人狼なことを祈るがな。」
そう言うと俊はすぐに大広間を出ていった、俊に続き他の人も俺も大広間を出ていき、それぞれの部屋に戻った。
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