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24.私の主人はワガママな神様(14)
しおりを挟む——数日後。
テレビ局、芸能事務所、新聞社など各メディアに、ある知らせが届いた。
『応援してくださっている皆様へ
いつも応援していただきありがとうございます。
私事で大変恐縮ではありますが、この度、かねてよりお付き合いさせて頂いております一般の方と、結婚する運びとなりましたことをご報告させていただきます。
相手の方は、男性です。
男性同士の入籍は認められないことは重々承知しております。
私は彼と一生を添い遂げるつもりでいます。
そのような意味で、結婚という言葉を使用させていただきました。
彼はとても素晴らしい方です。長年、私のことを公私共に支えてくれました。
彼の支えがなければ、私はきっと音楽でこのような成績を残せていません。
彼とならどんな困難も乗り越えていけると確信いたしました。
まだまだ未熟ですが、これからは二人でいる時間を大切にしながら、ともに人生を歩んでいけたらと思います。
男性同士の交際を、わざわざこのような形で公表する必要はあるのかと感じる方もいると思います。
私と同じような性的指向で悩んでいる方の力になりたいと思い、公表させていただきました。
これまで私を応援し、支えていただきました皆様に、心からの感謝をお伝えするとともに、多くの方に音楽を楽しんでもらえるよう、音楽家として精進していきたいと思っております。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
最後に、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
中条晴太郎』
おわり
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