29 / 30
第27話「パラオ」
第27話「パラオ」
8月4日。パラオのナンバーワン人気ダイビングスポットの「ブルーコーナー」に七海と拓海、海斗と臨時ガイドの「クニオ」の操縦するスピードボートで着いた。朝方、激しい雨に降られたが、今は真っ青な空にまばゆい太陽が3人に降り注いでいる。
8月1日に、関西国際空港を出て、片道3000キロ、4時間半のフライトでタヒチのコロールに到着し、3日の間に6か所でダイビングを行った。8月のタヒチは、5月から10月の雨季にあたり、日本からの観光客はまばらだった。
七海の出費で三人で大阪のダイビングスクールで「アドバンス(※AOW)」を取得した。資格を取得し、中級クラスのダイビングが可能になったことと、拓海と海斗が夏休みに入ったこともあり、閑散期のタヒチのフリーツアーに七海がふたりを招待したのだった。
パラオ最大の町であるコロール島コロール市のホテルを拠点に4泊6日のダイビングを楽しむ予定だった。夜の便で出発し、夜中の到着後、ホテルですこし仮眠をとると、旅行パンフレットの表紙にもなっている「キャベツコーラル(ヨコミゾスリバチ珊瑚)」の群生地で海面から光が差し込む開放的な景色の「ウーロンチャネル」からスタートした。
コロール島のダイビングスポットは、そのほとんどがコロールからスピードボートで1時間前後の場所にあり、複数のスポットを移動しながら回る。拓海と海斗に手を引かれ、初めて潜る外国の海はスクールで潜った海と色合いが違っていた。
午後に「時計のない島」と言われる「カープ島」に場所を移し、ブルーホールの景色を楽しんだ。
ブルーホールというのは、2日目の午前中に訪れたカリムス島の北西部のスポットが有名で、水深1~3メートルのリーフに穴が開いていて、穴の下はドーム状の空間になっている。初級者でも危険はない管理されたダイビングスポットで、「ナナミタチナラダイジョウブ。タノシンデキテクダサイ。オジャマムシハタイサンシマス」とベテランガイドの「イソロク」は3人に気を利かせてボートで昼寝を決め込んでいた。
人目を気にせずに済むようになった七海は岩陰で拓海と海斗の下半身の余計な力みを口で楽にしてやった。「開放感」溢れる空と海に囲まれて、拓海も海斗も最高の「解放感」を七海からプレゼントしてもらった。
午後からは、1900年代初頭に、ドイツ軍が内海と外洋を繋いだ人工水路(チャネル)の「ジャーマンチャネル」に移動し、再びダイビングを楽しんだ。美しい珊瑚礁だけでなく、運よく5メートル級のマンタの群れに会うことができ三人で喜んだ。
3日目の午前中は、ニュードロップオフで短めのダイビングを楽しんだ。カラフルな色の魚が多いことで知られるこのスポットで、濃い魚影に囲まれながら、幻想的な風景に目を奪われた。
午後は、前日の夜、ホテルで三人で密度の濃い夜を過ごし、やや疲れが残っていたため、ビッグドロップオフに行くことにした。水深5~6メートルと浅い初心者向けのスポットでボンベを背負うことなくシュノーケリングを楽しむことにした。
ガイドのイソロクから「キョウノゴゴハ、ホカニオキャクサンイナイ。カシキリダヨ!」と思わせぶりにウインクされたので、七海の提案で3人は生まれたままの姿でシュノーケリングを楽しんだ。裸で泳ぐ七海の姿に我慢できなくなった拓海と海斗の相手を海につかったままプレイをした。
仰向けにふし浮きした七海の脇を拓海と海斗が交互に支え、立ち泳ぎでする変形の正常位は、初めて3人でプレイしたときの浮遊感を彷彿とさせ、七海もふたりを相手に海の中でいき果てた。溢れた白い液体に熱帯魚が寄ってきて笑った。
そして、4日目を迎えた今日、この旅のクライマックスのブルーコーナーにやってきたのだった。ダイビング後の航空機搭乗は気圧差から来る減圧症を防ぐため最終のダイビングから、帰国前24時間以上の時間をとることが推奨されているため、最終日の明日は、ジェリーフィッシュレイクとミルキーウェイの観光の予定にしているので、パラオで最後のダイビングになる。
ベテランガイドのイソロクに急用が入ったため、その息子で新米ガイドの「クニオ」が3人をコーディネートしている。イソロクは言わずと知れた旧海軍元帥の「山本五十六」からで、その息子は1万2千人で4万9千のアメリカ軍と71日間にわたる激戦を指揮した陸軍司令官の「中川州男」中将から名づけられていると自慢げに説明があったがボートの運転はへたくそで3人は軽い船酔いにかかった。
船上で早めのランチをとった後、ダイビングの準備に取り掛かった。ナポレオンフィッシュ、アオウミガメ、ギンガメアジの群れにオグロメジロザメにホワイトチップシャークまで見られるという人気スポットだ。流れが強いため、カレントフックは初心者、中級者には必須のスポットでもある。
クニオがカレントフックをセッティングし、七海、拓海、海斗は最後のダイビングに入った。拓海のバイト先であるバー「パラオ」で流されていたDVDと同じ世界がそこにはあった。
運よく、複数のナポレオンフィッシュと遭遇し、七海はツーショットの撮影に成功し、アオウミガメに触れることもできた。味の魚群に囲まれて、拓海と海斗にエスコートされ泳いだ時は、3人で魚になった気がした。
8月4日。パラオのナンバーワン人気ダイビングスポットの「ブルーコーナー」に七海と拓海、海斗と臨時ガイドの「クニオ」の操縦するスピードボートで着いた。朝方、激しい雨に降られたが、今は真っ青な空にまばゆい太陽が3人に降り注いでいる。
8月1日に、関西国際空港を出て、片道3000キロ、4時間半のフライトでタヒチのコロールに到着し、3日の間に6か所でダイビングを行った。8月のタヒチは、5月から10月の雨季にあたり、日本からの観光客はまばらだった。
七海の出費で三人で大阪のダイビングスクールで「アドバンス(※AOW)」を取得した。資格を取得し、中級クラスのダイビングが可能になったことと、拓海と海斗が夏休みに入ったこともあり、閑散期のタヒチのフリーツアーに七海がふたりを招待したのだった。
パラオ最大の町であるコロール島コロール市のホテルを拠点に4泊6日のダイビングを楽しむ予定だった。夜の便で出発し、夜中の到着後、ホテルですこし仮眠をとると、旅行パンフレットの表紙にもなっている「キャベツコーラル(ヨコミゾスリバチ珊瑚)」の群生地で海面から光が差し込む開放的な景色の「ウーロンチャネル」からスタートした。
コロール島のダイビングスポットは、そのほとんどがコロールからスピードボートで1時間前後の場所にあり、複数のスポットを移動しながら回る。拓海と海斗に手を引かれ、初めて潜る外国の海はスクールで潜った海と色合いが違っていた。
午後に「時計のない島」と言われる「カープ島」に場所を移し、ブルーホールの景色を楽しんだ。
ブルーホールというのは、2日目の午前中に訪れたカリムス島の北西部のスポットが有名で、水深1~3メートルのリーフに穴が開いていて、穴の下はドーム状の空間になっている。初級者でも危険はない管理されたダイビングスポットで、「ナナミタチナラダイジョウブ。タノシンデキテクダサイ。オジャマムシハタイサンシマス」とベテランガイドの「イソロク」は3人に気を利かせてボートで昼寝を決め込んでいた。
人目を気にせずに済むようになった七海は岩陰で拓海と海斗の下半身の余計な力みを口で楽にしてやった。「開放感」溢れる空と海に囲まれて、拓海も海斗も最高の「解放感」を七海からプレゼントしてもらった。
午後からは、1900年代初頭に、ドイツ軍が内海と外洋を繋いだ人工水路(チャネル)の「ジャーマンチャネル」に移動し、再びダイビングを楽しんだ。美しい珊瑚礁だけでなく、運よく5メートル級のマンタの群れに会うことができ三人で喜んだ。
3日目の午前中は、ニュードロップオフで短めのダイビングを楽しんだ。カラフルな色の魚が多いことで知られるこのスポットで、濃い魚影に囲まれながら、幻想的な風景に目を奪われた。
午後は、前日の夜、ホテルで三人で密度の濃い夜を過ごし、やや疲れが残っていたため、ビッグドロップオフに行くことにした。水深5~6メートルと浅い初心者向けのスポットでボンベを背負うことなくシュノーケリングを楽しむことにした。
ガイドのイソロクから「キョウノゴゴハ、ホカニオキャクサンイナイ。カシキリダヨ!」と思わせぶりにウインクされたので、七海の提案で3人は生まれたままの姿でシュノーケリングを楽しんだ。裸で泳ぐ七海の姿に我慢できなくなった拓海と海斗の相手を海につかったままプレイをした。
仰向けにふし浮きした七海の脇を拓海と海斗が交互に支え、立ち泳ぎでする変形の正常位は、初めて3人でプレイしたときの浮遊感を彷彿とさせ、七海もふたりを相手に海の中でいき果てた。溢れた白い液体に熱帯魚が寄ってきて笑った。
そして、4日目を迎えた今日、この旅のクライマックスのブルーコーナーにやってきたのだった。ダイビング後の航空機搭乗は気圧差から来る減圧症を防ぐため最終のダイビングから、帰国前24時間以上の時間をとることが推奨されているため、最終日の明日は、ジェリーフィッシュレイクとミルキーウェイの観光の予定にしているので、パラオで最後のダイビングになる。
ベテランガイドのイソロクに急用が入ったため、その息子で新米ガイドの「クニオ」が3人をコーディネートしている。イソロクは言わずと知れた旧海軍元帥の「山本五十六」からで、その息子は1万2千人で4万9千のアメリカ軍と71日間にわたる激戦を指揮した陸軍司令官の「中川州男」中将から名づけられていると自慢げに説明があったがボートの運転はへたくそで3人は軽い船酔いにかかった。
船上で早めのランチをとった後、ダイビングの準備に取り掛かった。ナポレオンフィッシュ、アオウミガメ、ギンガメアジの群れにオグロメジロザメにホワイトチップシャークまで見られるという人気スポットだ。流れが強いため、カレントフックは初心者、中級者には必須のスポットでもある。
クニオがカレントフックをセッティングし、七海、拓海、海斗は最後のダイビングに入った。拓海のバイト先であるバー「パラオ」で流されていたDVDと同じ世界がそこにはあった。
運よく、複数のナポレオンフィッシュと遭遇し、七海はツーショットの撮影に成功し、アオウミガメに触れることもできた。味の魚群に囲まれて、拓海と海斗にエスコートされ泳いだ時は、3人で魚になった気がした。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。