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第29話「慰め」
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第29話「慰め」
泣き続ける凪の頭をゆっくりと優しくなでながら、蛍はゆっくりと凪の耳元で囁いた。
「全然、汚れてなんかないよ。今日の昼は何もなかった。それでええやん。凪君がこのことで心を病んでしまったり、私との間に変な溝ができる方が嫌やな。それに、原因は私の身内の方に…、いや、もう身内でも何でもあれへんやつやし、そんなに泣かんといて…。凪君が泣いていると私も辛くなってしまうわ…。」
凪は下から蛍の顔を見上げ、
「本当に、僕の事嫌いになったりしませんか…?本当の本当ですか?」
凪は泣きじゃくり鼻を垂らしながら、蛍の目を見つめた。
「ほらほら、泣いてたらせっかくのイケメンが台無しやで。凪君、鼻、チンしょうか。」
と言う蛍も鼻を垂らして泣いていた。
「こんな僕でもまたキスしてくれますか?」
の問いに黙って蛍は唇を重ねた。鼻水が混ざった塩っ辛いキスになったが、全く汚いとは感じなかった。
今まで以上に、ねっとりとゆっくりしたディープキスをふたりで泣きながら続けた。(凪君、ホンマにごめんね。私から凪君を嫌いになることは絶対にあれへんからな…。)蛍は凪の舌をむさぼるように絡め、そして吸った。
「凪君、ホテルはシャワーしかできへんかったから、一緒にお風呂入ろうか?私がしっかりと洗ってあげるわな。」
と蛍が唇が離れると耳元で囁くと、
「やっぱり、僕、汚いんですかね…。」
と凪が元気なく答えた。(えっ、喜んでくれるかと思ったけど、予想外の反応やな…。副島さんが言ってたけど、実際に「PTSD」になってしもてるんやろか…。)一瞬不安に駆られたが、空元気を出して
「そんなことないよ。私が凪君と一緒にお風呂に入りたいだけ!さあ、服脱いで行こ行こ!」
と凪をバスルームに連れて行った。
脱衣場で凪のシャツと制服と下着を洗濯機に放り込んだ。素っ裸になった凪の白い肌に残る碧のキスマークが「凪君は私のもんやで。もう、あんただけのもんやあれへん。」と言っているような気がして、顔が険しくなった。
「螢さん、一緒に入るの嫌でしたら、別にいいですよ…。」
と申し訳なさそうに言う凪に、螢は
「何言うてんの、さっきも言ったけど、私は凪君とお風呂に一緒に入りたいの!さあ、私もチャチャっと脱ぐから、先にシャワーしとって。」
と凪を先にバスルームに送り込むと衣服を脱いだ。ホテルで凪を抱きしめた際に移ったであろう、碧の尿の臭いですこしえづいた。
凪を先に椅子に座らせ、後ろからシャワーをかけた。少し前かがみにさせ、シャンプーを手に取った。わざと胸が背中に密着するように凪の頭を丁寧に洗った。碧の尿の臭いを洗い流すように、いつもの倍の時間をかけて洗い、いつもの倍の時間をかけてすすいだ。
頭をすすぎ終わり、
「凪君、じゃあ、今度は身体を洗うからこっち向いてな。」
とスポンジを泡立て、向きが替わった凪を正面から見た。いつもなら、お風呂では上を向いている凪の「ぴー」は、皮を被って下を向いたままだ。(えっ、いくら出しまくられたとはいえ、あれからもう6時間は経ってるのに…、無反応…。)
凪の首筋から両肩へ。肩甲骨から胸板を優しくスポンジでこすりスポンジを下ろしていく。蛍の胸を凪の顔の前に持っていき、わざと凪の乳首の上で長めにこすった。申し訳なさそうに斜め下を見ている凪の股間に視線を移したが、反応はないままだった。(こうなったら、元気つけたるためにも、ちょっと節操ないけど、直接洗ったるか!)と腹筋からへそはさっとこすり、毛が剃られすっきりとしてしまった股間にスポンジを下ろし、泡を絞るとスポンジを床に置き両手で「ぴー」を回転するようにこすり、お玉様まで揉み洗いした。
全く反応しない、下半身に凪は気まずそうに、
「螢さん、今日は、ダメみたいです。頭は、螢さんの裸見てすごく興奮したいんですけど…、すみません…。」
とだけ言った。(ここで「ぱっくん」してあかんかったら、凪君も私も傷ついてしまうから、今日は、無理せんとこか…。)と思い、再びスポンジを拾い上げると、太ももから足先へと移動させシャワーで泡を流した。
攻守交替し、凪は蛍を洗う順番になった。
「凪君、頭は自分でやるから、体の方を頼むわな。もちろん、私にはスポンジ無しの「ハンドタオル」でやで!優しくしてな!」
椅子に座った蛍の胸から凪は優しく洗い出した。ぎこちない手つきは、相変わらずだが、何かが違う。そう、風呂に入ってから目線が一度もあっていないのだった。かといって、胸に視線が向いているわけではない。ずっと、斜め下に向いていることに気が付いた。
泣き続ける凪の頭をゆっくりと優しくなでながら、蛍はゆっくりと凪の耳元で囁いた。
「全然、汚れてなんかないよ。今日の昼は何もなかった。それでええやん。凪君がこのことで心を病んでしまったり、私との間に変な溝ができる方が嫌やな。それに、原因は私の身内の方に…、いや、もう身内でも何でもあれへんやつやし、そんなに泣かんといて…。凪君が泣いていると私も辛くなってしまうわ…。」
凪は下から蛍の顔を見上げ、
「本当に、僕の事嫌いになったりしませんか…?本当の本当ですか?」
凪は泣きじゃくり鼻を垂らしながら、蛍の目を見つめた。
「ほらほら、泣いてたらせっかくのイケメンが台無しやで。凪君、鼻、チンしょうか。」
と言う蛍も鼻を垂らして泣いていた。
「こんな僕でもまたキスしてくれますか?」
の問いに黙って蛍は唇を重ねた。鼻水が混ざった塩っ辛いキスになったが、全く汚いとは感じなかった。
今まで以上に、ねっとりとゆっくりしたディープキスをふたりで泣きながら続けた。(凪君、ホンマにごめんね。私から凪君を嫌いになることは絶対にあれへんからな…。)蛍は凪の舌をむさぼるように絡め、そして吸った。
「凪君、ホテルはシャワーしかできへんかったから、一緒にお風呂入ろうか?私がしっかりと洗ってあげるわな。」
と蛍が唇が離れると耳元で囁くと、
「やっぱり、僕、汚いんですかね…。」
と凪が元気なく答えた。(えっ、喜んでくれるかと思ったけど、予想外の反応やな…。副島さんが言ってたけど、実際に「PTSD」になってしもてるんやろか…。)一瞬不安に駆られたが、空元気を出して
「そんなことないよ。私が凪君と一緒にお風呂に入りたいだけ!さあ、服脱いで行こ行こ!」
と凪をバスルームに連れて行った。
脱衣場で凪のシャツと制服と下着を洗濯機に放り込んだ。素っ裸になった凪の白い肌に残る碧のキスマークが「凪君は私のもんやで。もう、あんただけのもんやあれへん。」と言っているような気がして、顔が険しくなった。
「螢さん、一緒に入るの嫌でしたら、別にいいですよ…。」
と申し訳なさそうに言う凪に、螢は
「何言うてんの、さっきも言ったけど、私は凪君とお風呂に一緒に入りたいの!さあ、私もチャチャっと脱ぐから、先にシャワーしとって。」
と凪を先にバスルームに送り込むと衣服を脱いだ。ホテルで凪を抱きしめた際に移ったであろう、碧の尿の臭いですこしえづいた。
凪を先に椅子に座らせ、後ろからシャワーをかけた。少し前かがみにさせ、シャンプーを手に取った。わざと胸が背中に密着するように凪の頭を丁寧に洗った。碧の尿の臭いを洗い流すように、いつもの倍の時間をかけて洗い、いつもの倍の時間をかけてすすいだ。
頭をすすぎ終わり、
「凪君、じゃあ、今度は身体を洗うからこっち向いてな。」
とスポンジを泡立て、向きが替わった凪を正面から見た。いつもなら、お風呂では上を向いている凪の「ぴー」は、皮を被って下を向いたままだ。(えっ、いくら出しまくられたとはいえ、あれからもう6時間は経ってるのに…、無反応…。)
凪の首筋から両肩へ。肩甲骨から胸板を優しくスポンジでこすりスポンジを下ろしていく。蛍の胸を凪の顔の前に持っていき、わざと凪の乳首の上で長めにこすった。申し訳なさそうに斜め下を見ている凪の股間に視線を移したが、反応はないままだった。(こうなったら、元気つけたるためにも、ちょっと節操ないけど、直接洗ったるか!)と腹筋からへそはさっとこすり、毛が剃られすっきりとしてしまった股間にスポンジを下ろし、泡を絞るとスポンジを床に置き両手で「ぴー」を回転するようにこすり、お玉様まで揉み洗いした。
全く反応しない、下半身に凪は気まずそうに、
「螢さん、今日は、ダメみたいです。頭は、螢さんの裸見てすごく興奮したいんですけど…、すみません…。」
とだけ言った。(ここで「ぱっくん」してあかんかったら、凪君も私も傷ついてしまうから、今日は、無理せんとこか…。)と思い、再びスポンジを拾い上げると、太ももから足先へと移動させシャワーで泡を流した。
攻守交替し、凪は蛍を洗う順番になった。
「凪君、頭は自分でやるから、体の方を頼むわな。もちろん、私にはスポンジ無しの「ハンドタオル」でやで!優しくしてな!」
椅子に座った蛍の胸から凪は優しく洗い出した。ぎこちない手つきは、相変わらずだが、何かが違う。そう、風呂に入ってから目線が一度もあっていないのだった。かといって、胸に視線が向いているわけではない。ずっと、斜め下に向いていることに気が付いた。
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