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第42話「現実」
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第42話「現実」
蛍は、凪の精液をこぼすことなく、口で受け止め、お尻の穴から中指を抜いた。お尻の穴は、内壁を見せてパクパクと動いている。
「ぴー」は固くなることなく、蛍の口の中で一気に縮んでいった。(凪君の顔を見る前に、涙を拭かなきゃ…。)とティッシュを多めに取り、口から吐き出した白い液を、ティッシュに出しつつ、こっそり涙を拭いた。少し、排せつ物のいやな臭いのついたコンドームを指から抜き取るとティッシュに包んで屑籠に捨てた。大きく深呼吸をして、凪の上から体を下ろし、作り笑顔で振り返った。
「凪君、「いけて」よかったね。私、お風呂で2回いかせてもろてたから、凪君も気持ち良くなってくれてよかったわ。さあ、もう11時過ぎたし、さっき開けたスパークリングワインを一緒に飲んで今日は休もうか?」
と話しかけた。凪からショーツを返してもらったが、ぐっしょり濡れたショーツを履くのは少し厳しいと思い、小さくたたみ横に除け、浴衣の裾をなおした。
不自然によそよそしい蛍の様子は、凪にダイレクトに伝わった。
「螢さん、僕の「ぴー」どうだったんですか?僕、今から螢さんと「する」つもりだったんですけど…。で、できない状態で「射精」したってことですか…。「射精」はしたけど「勃起」はしなかったってことですか?」
と半泣きのチワワ顔で尋ねられた。
蛍は(正直に話そう…。)と覚悟を決めた。スパークリングワインをふたつのグラスに注ぎ、いっぱいを凪に手渡し、自分の分は一気に空けた。
凪に、「勃起」はしたが「固さ」はなく、「性的な刺激」で「射精」したのか「前立腺の刺激」で「射精」したのか判断できない旨、ゆっくりと丁寧に説明した。何も言葉を発することは無く、凪は涙を流した。しばらくの間、ふたりの間に沈黙の時間が流れた。
「凪君、さっきも言ったけど、「セックス」を「する」、「せえへん」は気にしてへんで。私は、凪君自身が好きなんであって、凪君の「ぴー」と付き合ってるわけやないからな。一緒にイチャイチャしたり、今回みたいに旅行したり、極端な話、おしゃべりするだけでも楽しいねん。そこは分かってよね。」
と言うのが精いっぱいだった。
凪は、泣きながら
「本当にそれでいいなら、僕はうれしいです。僕も、螢さんのことが大好きです。ずっと一緒にいたいです。「セックス」できない、こんなポンコツの僕でもよかったらずっと傍にいさせてください。」
と言い切ると、グラスのワインを一気に空けた。
蛍は、優しく凪に口づけすると、ぎゅっと抱きしめた。凪の匂いを感じながら、
「凪君、まだまだ持ち込みのワインあるし。今日はとことん飲もうか!明日は急ぐ予定もないし、冷蔵庫が空になるまで飲むで!」
と耳元で囁いた。
翌朝、軽い二日酔いの頭痛で蛍が目が覚めると、隣に凪が寝ていることに気が付いた。隣の布団は、きれいなままで、(あぁ、昨晩はとことん飲んで、「一緒の布団で寝よう!」って私がわがまま言ったんやったな…。窮屈な思いさせてごめんな。)と頬にキスをすると、凪の瞼がゆっくりと開いた。
「あれ、螢さん…?あぁ、一緒に旅行に来てたんでしたね…。僕、今まで、螢さんと結婚して一緒に住んでる夢見てたんで、夢の続きかと思っちゃいました。
おはようございます。朝、3時まで飲んでたんで、大丈夫ですか?もし、寝足りないようでしたら、もうひとつのきれいなお布団でもう少し休んでくださいね。朝ごはんまで、まだ2時間以上ありますから。」
と壁にかかった時計を指さすと、午前5時45分を示していた。
(えっ?「結婚」って!きゃー、凪君そんな夢見てたん?)螢は、少し恥ずかしくなって赤面した。
「うん、ありがとう。でも、私は大丈夫。せっかくの機会やのに、凪君と離れて寝るなんてもったいないお化けが出るわ。凪君こそ、ゆっくり寝たかったら、新しいお布団で寝えや。それにしても「結婚」って…。私、凪君の11歳上やで…。でも、凪君が、そんな夢見てくれたんがうれしいわ。」
「いやー、年齢なんか全然関係ないですよ。螢さんは螢さんですよ。僕の中では「世界で一番素敵な人」ってだけですから。それこそ、一緒のお布団で寝られたってだけで、世界一幸せですよ。」
と返してきた。
蛍は凪の言葉にうれしくなり、布団の上で抱きしめキスをした。
「うれしい!私にとっても凪君は「世界一の男の子」やで!朝ごはんまでイチャイチャしよっか!あー、でも、ごめん、先におトイレだけ行かせてな。小さい方やし。って私、何言うてんねん!きゃー、恥ずかしい。」
と立ち上がると、凪に左腕を掴まれた。
「螢さん、無茶言いますけど、おトイレするとこ見させてもらえませんか?「変態」だって思われるかもしれませんけど、螢さんがするとこ見てみたいんです。それで「ぴー」が勃きるかもって…。」
とチワワの目で見つめられた。
蛍は、凪の精液をこぼすことなく、口で受け止め、お尻の穴から中指を抜いた。お尻の穴は、内壁を見せてパクパクと動いている。
「ぴー」は固くなることなく、蛍の口の中で一気に縮んでいった。(凪君の顔を見る前に、涙を拭かなきゃ…。)とティッシュを多めに取り、口から吐き出した白い液を、ティッシュに出しつつ、こっそり涙を拭いた。少し、排せつ物のいやな臭いのついたコンドームを指から抜き取るとティッシュに包んで屑籠に捨てた。大きく深呼吸をして、凪の上から体を下ろし、作り笑顔で振り返った。
「凪君、「いけて」よかったね。私、お風呂で2回いかせてもろてたから、凪君も気持ち良くなってくれてよかったわ。さあ、もう11時過ぎたし、さっき開けたスパークリングワインを一緒に飲んで今日は休もうか?」
と話しかけた。凪からショーツを返してもらったが、ぐっしょり濡れたショーツを履くのは少し厳しいと思い、小さくたたみ横に除け、浴衣の裾をなおした。
不自然によそよそしい蛍の様子は、凪にダイレクトに伝わった。
「螢さん、僕の「ぴー」どうだったんですか?僕、今から螢さんと「する」つもりだったんですけど…。で、できない状態で「射精」したってことですか…。「射精」はしたけど「勃起」はしなかったってことですか?」
と半泣きのチワワ顔で尋ねられた。
蛍は(正直に話そう…。)と覚悟を決めた。スパークリングワインをふたつのグラスに注ぎ、いっぱいを凪に手渡し、自分の分は一気に空けた。
凪に、「勃起」はしたが「固さ」はなく、「性的な刺激」で「射精」したのか「前立腺の刺激」で「射精」したのか判断できない旨、ゆっくりと丁寧に説明した。何も言葉を発することは無く、凪は涙を流した。しばらくの間、ふたりの間に沈黙の時間が流れた。
「凪君、さっきも言ったけど、「セックス」を「する」、「せえへん」は気にしてへんで。私は、凪君自身が好きなんであって、凪君の「ぴー」と付き合ってるわけやないからな。一緒にイチャイチャしたり、今回みたいに旅行したり、極端な話、おしゃべりするだけでも楽しいねん。そこは分かってよね。」
と言うのが精いっぱいだった。
凪は、泣きながら
「本当にそれでいいなら、僕はうれしいです。僕も、螢さんのことが大好きです。ずっと一緒にいたいです。「セックス」できない、こんなポンコツの僕でもよかったらずっと傍にいさせてください。」
と言い切ると、グラスのワインを一気に空けた。
蛍は、優しく凪に口づけすると、ぎゅっと抱きしめた。凪の匂いを感じながら、
「凪君、まだまだ持ち込みのワインあるし。今日はとことん飲もうか!明日は急ぐ予定もないし、冷蔵庫が空になるまで飲むで!」
と耳元で囁いた。
翌朝、軽い二日酔いの頭痛で蛍が目が覚めると、隣に凪が寝ていることに気が付いた。隣の布団は、きれいなままで、(あぁ、昨晩はとことん飲んで、「一緒の布団で寝よう!」って私がわがまま言ったんやったな…。窮屈な思いさせてごめんな。)と頬にキスをすると、凪の瞼がゆっくりと開いた。
「あれ、螢さん…?あぁ、一緒に旅行に来てたんでしたね…。僕、今まで、螢さんと結婚して一緒に住んでる夢見てたんで、夢の続きかと思っちゃいました。
おはようございます。朝、3時まで飲んでたんで、大丈夫ですか?もし、寝足りないようでしたら、もうひとつのきれいなお布団でもう少し休んでくださいね。朝ごはんまで、まだ2時間以上ありますから。」
と壁にかかった時計を指さすと、午前5時45分を示していた。
(えっ?「結婚」って!きゃー、凪君そんな夢見てたん?)螢は、少し恥ずかしくなって赤面した。
「うん、ありがとう。でも、私は大丈夫。せっかくの機会やのに、凪君と離れて寝るなんてもったいないお化けが出るわ。凪君こそ、ゆっくり寝たかったら、新しいお布団で寝えや。それにしても「結婚」って…。私、凪君の11歳上やで…。でも、凪君が、そんな夢見てくれたんがうれしいわ。」
「いやー、年齢なんか全然関係ないですよ。螢さんは螢さんですよ。僕の中では「世界で一番素敵な人」ってだけですから。それこそ、一緒のお布団で寝られたってだけで、世界一幸せですよ。」
と返してきた。
蛍は凪の言葉にうれしくなり、布団の上で抱きしめキスをした。
「うれしい!私にとっても凪君は「世界一の男の子」やで!朝ごはんまでイチャイチャしよっか!あー、でも、ごめん、先におトイレだけ行かせてな。小さい方やし。って私、何言うてんねん!きゃー、恥ずかしい。」
と立ち上がると、凪に左腕を掴まれた。
「螢さん、無茶言いますけど、おトイレするとこ見させてもらえませんか?「変態」だって思われるかもしれませんけど、螢さんがするとこ見てみたいんです。それで「ぴー」が勃きるかもって…。」
とチワワの目で見つめられた。
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