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第四章 正直者の帰還
第八話 炭焼き小屋
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炭焼き小屋は森の中といってもヌガキヤ村寄りの森の入口からそう遠くないところに建っている。森を熟知した炭焼きにとっても森は危険な場所であり、余程の必要がなければ奥まで足を踏み入れることはない禁忌の場所だからだ。そのため、シロが休憩も惜しんで猛然と突き進んでも、到着したのは日が落ちてからだった。
昼なお暗き森の夜は、息苦しさを感じるほどに色濃く、重い。視界が開けて黒い影として浮かび上がった炭焼き小屋は不吉ささえ漂わせていたが、それでも九日ぶりの我が家である。シロの心が少し軽くなった。
丸太を組み合わせた藁ぶき屋根の簡素な小屋だが、(あのようになる前は)やはり背が高かった父親が建てたものである。天井が高く、内部も広々とした印象を受ける。三段のステップを一息に駆け上り、特に鍵をかける習慣もないドアを開けて中に足を踏み入れたシロは、肩で息をしながら、まずランプに火を灯した。
しかしその頼りない灯りでは、光の届かない四方の暗闇隅に何か潜んでいそうな不安を掻き立てられる。長い不在で暖炉の火種もすっかり燃え尽きてしまっていた。シロは新たな薪を継ぎ足して、火をおこしにかかった。
背後の床板がきしんだ。
「リヴァイアか?」
「『リヴァイアさん』よ。男の一人暮らしの割にこざっぱりとしてるのねえ」リヴァイアは家具といえばテーブルと椅子と戸棚ぐらいしかない室内を見回して言う。
「何か食べるものはないの?」
「そっちの戸から出ると食料貯蔵庫がある。といっても、畑の収穫の最中にドラゴンに襲われたから、ろくなものはないが――」
シロの言葉を最後まで聞かず、足音は移動して戸を開けて出ていった。シロは溜息をついて暖炉の火つけ作業に専念した。
オレンジの光が強くなると、シロは椅子を暖炉の前に移動させ、腰を下ろした。温かな炎に、冷え切った体が解きほぐされていくのがわかる。昼夜かけて森を移動してきたことにより、体力は限界に近かった。炎を見つめている瞼が重くなってくる。
シロは子供の頃、両親がまだ仲睦まじかった頃を思い出した。シロの寝床は暖炉の脇にしつらえた簡素なベッドだった。シロが眠りにつくまで、母が色々な話をしてくれた。父は暖炉の前で、斧の手入れをしたり、籠を編んだりしていた。二人の寝室は奥の部屋だったが、そこは今シロの部屋になっている。
シロははっと閉じかけていた瞼をこじ開けた。
長らく言葉を発したことがなかった父親が「うち」と言い、この炭焼き小屋を指さした。父は一体、何を伝えたかったのか。
ここになにかあるのか。
「兎と野菜のスープにしましょう」
勢いよく裏の戸が開いてリヴァイアが戻って来た。
「野菜はともかく、兎の肉なんて――」と言いかけたシロは、リヴァイアが黒い毛皮の兎の耳を掴んで持っているのに気づいた。
「血抜きはしたけど、ナイフやまな板はどこ? この剣はお料理向けじゃないから」
ドラゴン退治の大事な道具で一体何をしているのかとシロが口を開いた時
「オレ、肉はあんまり好きじゃないなあ」と背後から声がした。かつては父母のものだった寝室の方からだった。
振り返ってみると、扉が開いており、見たことのない青年が立っていた。彼は、いかにも今起きたばかりという眠たそうな声で、目をこすっていた。
「えーっと」
青年――少年といってもいいようなあどけなさを残す小柄な若い男性だ――に対し片眉を吊り上げたリヴァイアは、彼から目を離さずに言った。
「なんで全裸の男があなたの家に居るのか、説明してもらえる?」
長身のシロやリヴァイアと比べると、寝室の戸口に立っている男は頭一つ分ほど背が低く、成人男性としては中背、ほっそりとした華奢な体つきをしている。いかにも寝起きといったむくんだ顔をして瞼が半分閉じている状態だが、暖炉の明かりに照らされた髪も皮膚の色も色素が薄く、手指もほっそりと繊細な印象を受けることから、農作業のような肉体労働とは無縁に生きてきたことが感じられた。もちろん、ヌガキヤ村の住民ではない。
「説明といわれても」シロは戸惑いを隠せない。
「俺も初めて見た男だ」
んんーと伸びをした青年が、はっと我に返った。
「シロ! 帰って来たんだね!」
満面の笑顔でそう言うと、彼はシロに駆け寄って、抱きついた。身長差があるので、文字通り飛びついて、シロの首にしがみついた。
「はあっ!?」
困惑し狼狽えるシロを見るリヴァイアの目が細く鋭くなった。開けっ放しの寝室の扉の向こうに、毛布が乱れたベッドが見えていた。
リヴァイアは無言でテーブルの上に兎の骸とジャガイモやニンジンを置くと、戸棚の中をかき回してナイフとまな板を取り出した。
「あなたが恋人との再会を二人きりで喜び合いたいっていうなら別に邪魔しないけど、お鍋に水を汲んで暖炉にかけてからにしてもらえるかしら。あとの調理は私がやっておくから、ゆっくりと愛を語らってきたらいいわ」
そういうリヴァイアの声は氷のように冷たかった。
「シロだ、シロだね。ようやく帰って来たんだね」
首にしがみついている全裸の青年がおいおいと泣き出したので、シロはとりあえず彼を首からぶら下げたまま寝室に連れて行った。
「お前の服はどこだ?」
「服? そんなの、ないよ」
「ないって、裸で森を歩いてたのか」
「当たり前じゃないか。いつもそうだもん」
シロは溜息をついて彼を床におろすと、クロゼットから自分の衣類一式を出した。青年には明らかに大きすぎるが、仕方がない。
「これ着るの? なんで? ああでも、おかしな感じだ。なんだかぞわぞわする。オレ、どこかおかしいのかな」青年はくしゃみをして震えた。
「当たり前だ。もうじき冬になる。夜は特に冷えるから、裸でなんか過ごせないぞ」
下着を手に持って不思議そうに眺めているだけの青年を見るに見かねて、シロは彼が服を身に着けるのを手伝った。
「やめてよー、くすぐったい」青年はパンツを履かせようと苦労しているシロに向かって無邪気に笑った。
「騒々しくするなら、せめてドアを閉めてよね!」リヴァイアの棘のある声が飛んできた。豪快に兎かジャガイモを切り刻む音が聞こえてくる。
「服を着せているだけだ。どうも、おかしい。彼はまるで」シロがドアに向かって叫ぶ。
「何言ってるの、シロ。変だよ。あの女の人誰。シロの親戚のおばさん?」
殺気を感じて部屋の入口を見ると、リヴァイアが血塗れのナイフを持って立っていた。
「いま、なんて、いった、の」
「なんでもないよ」
シロは慌てて青年にシャツを頭から被せ、ズボンを履かせた。
「崖から転落して頭でも打ったのかしら、あなたの恋人は」リヴァイアが兎の血で汚れたナイフを握りしめたまま言う。
「恋人じゃない」
「崖」
布が体に当たる感触にくすくす笑っていた青年は突然途方に暮れたように黙りこくった。
「なんだ。本当に崖から落ちたのか?」
シロの問いかけに、青年は答えず、蒼白な顔をしてベッドに座り込んだ。
「オ、オレ、朝陽を見たんだ」
「うん?」
「前にシロに助けてもらった崖で、太陽の光を浴びた」
「えっ」
「それでオレの体は石になって、それから……」
シロはまじまじと青年の顔をみた。いや、似ても似つかない。彼の顔は滑らかで若々しく、寝癖のためかくしゃくしゃになった髪はおそらく白色に近いブロンド、そして、隣室の暖炉から届くオレンジの光に照らされた瞳の色はよくわからないが、リヴァイアの弟といっても通用しそうな端正な容姿だ。しかし――
「まさか……トロちゃんなの?」
シロの問いに、青年は顔をしかめて、またはらはらと涙を流し始めた。
「何言ってんの、シロ。そんなの、見ればわかるじゃん」
「いや、まったくわからないけど」
「一体どういうことなの?」苛ついた口調でリヴァイアが割って入った。
「俺にもよくわからない、でも」シロはべそべそと涙を流している青年の頭を撫でて、言った。
「こんな姿をしているけど、多分、俺の友達のトロールだ。トロールのトロちゃん」
「見ればわかるじゃん、そんなこと」トロちゃんはさらにおいおいと声をあげて泣き出した。
「わかんないってば」とシロとリヴァイアは同時に叫んだ。
昼なお暗き森の夜は、息苦しさを感じるほどに色濃く、重い。視界が開けて黒い影として浮かび上がった炭焼き小屋は不吉ささえ漂わせていたが、それでも九日ぶりの我が家である。シロの心が少し軽くなった。
丸太を組み合わせた藁ぶき屋根の簡素な小屋だが、(あのようになる前は)やはり背が高かった父親が建てたものである。天井が高く、内部も広々とした印象を受ける。三段のステップを一息に駆け上り、特に鍵をかける習慣もないドアを開けて中に足を踏み入れたシロは、肩で息をしながら、まずランプに火を灯した。
しかしその頼りない灯りでは、光の届かない四方の暗闇隅に何か潜んでいそうな不安を掻き立てられる。長い不在で暖炉の火種もすっかり燃え尽きてしまっていた。シロは新たな薪を継ぎ足して、火をおこしにかかった。
背後の床板がきしんだ。
「リヴァイアか?」
「『リヴァイアさん』よ。男の一人暮らしの割にこざっぱりとしてるのねえ」リヴァイアは家具といえばテーブルと椅子と戸棚ぐらいしかない室内を見回して言う。
「何か食べるものはないの?」
「そっちの戸から出ると食料貯蔵庫がある。といっても、畑の収穫の最中にドラゴンに襲われたから、ろくなものはないが――」
シロの言葉を最後まで聞かず、足音は移動して戸を開けて出ていった。シロは溜息をついて暖炉の火つけ作業に専念した。
オレンジの光が強くなると、シロは椅子を暖炉の前に移動させ、腰を下ろした。温かな炎に、冷え切った体が解きほぐされていくのがわかる。昼夜かけて森を移動してきたことにより、体力は限界に近かった。炎を見つめている瞼が重くなってくる。
シロは子供の頃、両親がまだ仲睦まじかった頃を思い出した。シロの寝床は暖炉の脇にしつらえた簡素なベッドだった。シロが眠りにつくまで、母が色々な話をしてくれた。父は暖炉の前で、斧の手入れをしたり、籠を編んだりしていた。二人の寝室は奥の部屋だったが、そこは今シロの部屋になっている。
シロははっと閉じかけていた瞼をこじ開けた。
長らく言葉を発したことがなかった父親が「うち」と言い、この炭焼き小屋を指さした。父は一体、何を伝えたかったのか。
ここになにかあるのか。
「兎と野菜のスープにしましょう」
勢いよく裏の戸が開いてリヴァイアが戻って来た。
「野菜はともかく、兎の肉なんて――」と言いかけたシロは、リヴァイアが黒い毛皮の兎の耳を掴んで持っているのに気づいた。
「血抜きはしたけど、ナイフやまな板はどこ? この剣はお料理向けじゃないから」
ドラゴン退治の大事な道具で一体何をしているのかとシロが口を開いた時
「オレ、肉はあんまり好きじゃないなあ」と背後から声がした。かつては父母のものだった寝室の方からだった。
振り返ってみると、扉が開いており、見たことのない青年が立っていた。彼は、いかにも今起きたばかりという眠たそうな声で、目をこすっていた。
「えーっと」
青年――少年といってもいいようなあどけなさを残す小柄な若い男性だ――に対し片眉を吊り上げたリヴァイアは、彼から目を離さずに言った。
「なんで全裸の男があなたの家に居るのか、説明してもらえる?」
長身のシロやリヴァイアと比べると、寝室の戸口に立っている男は頭一つ分ほど背が低く、成人男性としては中背、ほっそりとした華奢な体つきをしている。いかにも寝起きといったむくんだ顔をして瞼が半分閉じている状態だが、暖炉の明かりに照らされた髪も皮膚の色も色素が薄く、手指もほっそりと繊細な印象を受けることから、農作業のような肉体労働とは無縁に生きてきたことが感じられた。もちろん、ヌガキヤ村の住民ではない。
「説明といわれても」シロは戸惑いを隠せない。
「俺も初めて見た男だ」
んんーと伸びをした青年が、はっと我に返った。
「シロ! 帰って来たんだね!」
満面の笑顔でそう言うと、彼はシロに駆け寄って、抱きついた。身長差があるので、文字通り飛びついて、シロの首にしがみついた。
「はあっ!?」
困惑し狼狽えるシロを見るリヴァイアの目が細く鋭くなった。開けっ放しの寝室の扉の向こうに、毛布が乱れたベッドが見えていた。
リヴァイアは無言でテーブルの上に兎の骸とジャガイモやニンジンを置くと、戸棚の中をかき回してナイフとまな板を取り出した。
「あなたが恋人との再会を二人きりで喜び合いたいっていうなら別に邪魔しないけど、お鍋に水を汲んで暖炉にかけてからにしてもらえるかしら。あとの調理は私がやっておくから、ゆっくりと愛を語らってきたらいいわ」
そういうリヴァイアの声は氷のように冷たかった。
「シロだ、シロだね。ようやく帰って来たんだね」
首にしがみついている全裸の青年がおいおいと泣き出したので、シロはとりあえず彼を首からぶら下げたまま寝室に連れて行った。
「お前の服はどこだ?」
「服? そんなの、ないよ」
「ないって、裸で森を歩いてたのか」
「当たり前じゃないか。いつもそうだもん」
シロは溜息をついて彼を床におろすと、クロゼットから自分の衣類一式を出した。青年には明らかに大きすぎるが、仕方がない。
「これ着るの? なんで? ああでも、おかしな感じだ。なんだかぞわぞわする。オレ、どこかおかしいのかな」青年はくしゃみをして震えた。
「当たり前だ。もうじき冬になる。夜は特に冷えるから、裸でなんか過ごせないぞ」
下着を手に持って不思議そうに眺めているだけの青年を見るに見かねて、シロは彼が服を身に着けるのを手伝った。
「やめてよー、くすぐったい」青年はパンツを履かせようと苦労しているシロに向かって無邪気に笑った。
「騒々しくするなら、せめてドアを閉めてよね!」リヴァイアの棘のある声が飛んできた。豪快に兎かジャガイモを切り刻む音が聞こえてくる。
「服を着せているだけだ。どうも、おかしい。彼はまるで」シロがドアに向かって叫ぶ。
「何言ってるの、シロ。変だよ。あの女の人誰。シロの親戚のおばさん?」
殺気を感じて部屋の入口を見ると、リヴァイアが血塗れのナイフを持って立っていた。
「いま、なんて、いった、の」
「なんでもないよ」
シロは慌てて青年にシャツを頭から被せ、ズボンを履かせた。
「崖から転落して頭でも打ったのかしら、あなたの恋人は」リヴァイアが兎の血で汚れたナイフを握りしめたまま言う。
「恋人じゃない」
「崖」
布が体に当たる感触にくすくす笑っていた青年は突然途方に暮れたように黙りこくった。
「なんだ。本当に崖から落ちたのか?」
シロの問いかけに、青年は答えず、蒼白な顔をしてベッドに座り込んだ。
「オ、オレ、朝陽を見たんだ」
「うん?」
「前にシロに助けてもらった崖で、太陽の光を浴びた」
「えっ」
「それでオレの体は石になって、それから……」
シロはまじまじと青年の顔をみた。いや、似ても似つかない。彼の顔は滑らかで若々しく、寝癖のためかくしゃくしゃになった髪はおそらく白色に近いブロンド、そして、隣室の暖炉から届くオレンジの光に照らされた瞳の色はよくわからないが、リヴァイアの弟といっても通用しそうな端正な容姿だ。しかし――
「まさか……トロちゃんなの?」
シロの問いに、青年は顔をしかめて、またはらはらと涙を流し始めた。
「何言ってんの、シロ。そんなの、見ればわかるじゃん」
「いや、まったくわからないけど」
「一体どういうことなの?」苛ついた口調でリヴァイアが割って入った。
「俺にもよくわからない、でも」シロはべそべそと涙を流している青年の頭を撫でて、言った。
「こんな姿をしているけど、多分、俺の友達のトロールだ。トロールのトロちゃん」
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