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第五章 ヌガキヤ村の惨劇(フルバージョン)
第四話 タロとディオネア
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炭焼きのタロは、信仰心というものを持たない男だった。ヌガキヤ村の住民は概ね毎週日曜日には村の外れにある教会に足を運ぶが、タロが姿を見せることは稀だった。
王都タカツチから流れてきた、とタロ本人は言っていたが、一体どういう流れ方をすると、昼なお暗き森を抜けて辺境の地ヌガキヤ村にたどり着くのかと村人たちは首を傾げたものだ。
流れ者は当初、村の唯一の酒場に居候を決め込み、昼間は農場や建築現場の手伝いをして日銭を稼いでいた。
仕事ぶりはわるくなかった。
非常に背が高く体つきもがっしりしており、働き手としては重宝された。夜は酒場で浴びるように酒を飲むという困った習慣を持っていたが、滅法酒に強く、いくら飲んでも泥酔するということはなかった。
加えて、男ぶりがすこぶるよかったものだから、村の女たちは、年寄りまでもが色めきだったものだ。彼は女性に対しては礼儀正しかった。例え相手が高齢であっても。そして、十六歳より上で四十歳より下の年齢であれば、ほぼ全員くどいた、といわれている。これには未婚も既婚も関係なかったので、無論大問題となった。
ほぼ村中の男を敵に回したような状況でも、タロは平然としていた。数人で襲撃をかけた者もいたらしいが、数人程度では彼には敵わなかった。それでも、ねぐらとしていた酒場に居辛くなったタロは、村人が恐れて近寄らない森の中に小屋を建てた。学はなかったが、頭は悪くなかった。大工が本業ではない男にしては、なかなか立派な小屋が出来上がった。丸太を運ぶような一人では難しい肉体労働は、彼に思いを寄せる村の女たちによる協力があったらしい。
タロは炭焼きの仕事を始め、村には滅多に下りて来なくなった。そして村の男たち――父親や夫や恋人――は女たちが森に入るのを禁じた。
タロはそれでも一向にかまわないようだった。彼は、森の中である女と出会って恋に落ちたのだ。
「その女性を伴ってお前の父親が教会にやって来た時、私は彼女を一目見て、わかった。彼女は、森で暮らす魔女だった」神父はシロに言った。
教会の礼拝堂にまで、配給用の白スープの匂いが漂ってきていたが、シロには食欲などなかった。
「なぜ、親父が教会に。あの人は、神なんか信じちゃいなかった」
自分と同じように、とシロは心の中で付け足した。神父の守り袋に助けてもらったとはいえ、そう簡単に信仰心を持つことはできなかった。
「君のお父さんのタロは、幼い頃に入信の儀式を受けていたから、例え教会通いをしていなくとも信者ではあった。しかし、君のお母さんは、異教徒だった」
村中の女性を誘惑して村八分のようにされていても、異教徒との結婚を強行することはできなかったのだ、と神父は説明した。
「タロの頼みは、彼女に入信の儀式を授けて、信者にしてほしいということだった。そうして、彼女と正式に結婚したいと。初めて本気で愛した女性なのだと、タロは言っていた」
彼女の名前は、ディオネアといった。
「森の魔女は、悲しい生き物なの」とシロの母親はトロちゃんに言う。
「四六時中お腹を空かせて、耐え難い飢餓に襲われているの。どれだけ食べても満たされるということはなくて、でも森の中にはあまり食べるものがない。森の動物は、私達がほとんど食べ尽くしてしまったせいで絶滅に瀕していると言われているわね。でも私達には、どうしようもないの。食べられるものは、根こそぎ食べてしまう。浅ましい、おぞましいと、人間から蔑まれるのも無理はないわね」
シロの母は寂しそうに微笑んだ。
「でもー」とトロちゃんは彼女の前に置かれ手つかずのまま冷めていくお粥のボウルを見つめて、言う。
「おばさんは、リヴィみたいにがつがつ食べないよね?」
「それはね、私が――まだ恋をしているからなの」
森の魔女が苦しむ飽くことのない飢餓感は、本当の恋をした時に失われてしまうのだと、頭に斧の刺さった夫を横目で見ながら、シロの母親は言った。
「そうなの。それじゃあ、いいことなのかな、恋をするっていうのは」
つい最近までトロールだったトロちゃんには、恋というのは理解できない感情であった。少年時代のシロが村の少女に片思いして苦しんでいたのを思い出すに、それほど素晴らしいものとは思えなかったが、それでも、空腹が辛いことはトロちゃんにも理解できた。トロちゃんの場合の飢餓は、トロールの食べ物がたいてい口に合わなかったことに起因していたのだが。とにかく、むやみやたらとお腹が空かなくなるのはいいことのように思えた。
「地獄だったわ」とシロの母はそっけなく言った。
「ええー」
「こちらの地獄から、あちらの地獄に変わっただけだった。この人、初めは優しくしてくれたから、私も有頂天になったけど、シロがお腹の中にいる頃にはもう浮気を始めていた。向こうの愛が冷めてしまっても、こちらがまだ愛しているっていうのは、それは辛いものなの。本気で誰かを愛すると、魔女は食欲を失うだけじゃなく、魔法も使えなくなるの。私は森の中で、お腹に子供を抱えたまま、一人きりで、帰ってこないかもしれない夫の帰りをただ待っていたの」
「おじさん、ひどよー。ダメじゃないかー」
トロちゃんに非難されても、テーブルについたままシロの父親は微動だにしない。彼の前に置かれた粥も、手つかずのまま冷めていた。
トロちゃんの前の空になっていたボウルを取り上げ、シロの母親は暖炉にかけてあった鍋から粥をよそって、彼の前に置いた。
「いっぱい食べなさい。あなたは、トロールの中から出てきたばかりで、まだひ弱いから」
「はーい」
トロちゃんは、スプーン運びがかなり上達し、胸の前に垂らした布巾を殆ど汚さずに食べられるようになっていたから、上機嫌で二杯目の粥にとりかかった。
「おいしいー。おばさん、お料理がじょうずだね」
「あら、ありがとう」
「こんなにおいしいのに食欲がないなんて、おばさんは、まだシロのおやじさんのことがものすごく好きなんだね」
トロちゃんの言葉に、彼女は目を細めたが、お粥をもりもり頬張っているトロちゃんは気付かない。
「そうね」
彼女はそう言って、まっすぐ頭から斧の柄を垂らした白茶けた男を見つめた。
「こんな男を、まだ愛していた。でもね、それももう、終わりにすることにしたのよ」
そう言うや否や、彼女は夫の頭に刺さっている斧の柄を掴んで、引き抜いた。
「あっ」
「息子に父親殺しの罪を負わせたくないなんて、自分に言いわけしていたけど、それももうおしまい。斧をこの人の頭に叩き込んだのはシロだけど、とどめを刺したのは私。あなたはそれを、しっかり見ておいてほしいの」
萎びて縮んだような白茶けた男の頭部の裂け目から、まるでくい込んでいた斧の刃が栓になってこれまで堰《せ》き止められていたかのように、真っ赤な鮮血が勢いよく噴き出した。
「うわ」
目の中に生温かいものが入り、トロちゃんは思わず顔を覆った。ぬるぬるする液体をいくら手でぬぐっても視界は非常に悪かったが、トロールとして聞き覚えのある音がしていた。
ぐちゃっ、ぶちっ、ずずずず、ぬっちゃぬっちゃぬっちゃ……
あれは、お母さんや兄さんたちが、人間の肉を未調理で喰らっている時の音――
「私がこの人にとどめを刺したのだと、シロにちゃんと伝えてね」
それは魔女に戻ったディオネアの声だった。トロちゃんは椅子から転げ落ち、赤い闇の中に呑みこまれていった。
王都タカツチから流れてきた、とタロ本人は言っていたが、一体どういう流れ方をすると、昼なお暗き森を抜けて辺境の地ヌガキヤ村にたどり着くのかと村人たちは首を傾げたものだ。
流れ者は当初、村の唯一の酒場に居候を決め込み、昼間は農場や建築現場の手伝いをして日銭を稼いでいた。
仕事ぶりはわるくなかった。
非常に背が高く体つきもがっしりしており、働き手としては重宝された。夜は酒場で浴びるように酒を飲むという困った習慣を持っていたが、滅法酒に強く、いくら飲んでも泥酔するということはなかった。
加えて、男ぶりがすこぶるよかったものだから、村の女たちは、年寄りまでもが色めきだったものだ。彼は女性に対しては礼儀正しかった。例え相手が高齢であっても。そして、十六歳より上で四十歳より下の年齢であれば、ほぼ全員くどいた、といわれている。これには未婚も既婚も関係なかったので、無論大問題となった。
ほぼ村中の男を敵に回したような状況でも、タロは平然としていた。数人で襲撃をかけた者もいたらしいが、数人程度では彼には敵わなかった。それでも、ねぐらとしていた酒場に居辛くなったタロは、村人が恐れて近寄らない森の中に小屋を建てた。学はなかったが、頭は悪くなかった。大工が本業ではない男にしては、なかなか立派な小屋が出来上がった。丸太を運ぶような一人では難しい肉体労働は、彼に思いを寄せる村の女たちによる協力があったらしい。
タロは炭焼きの仕事を始め、村には滅多に下りて来なくなった。そして村の男たち――父親や夫や恋人――は女たちが森に入るのを禁じた。
タロはそれでも一向にかまわないようだった。彼は、森の中である女と出会って恋に落ちたのだ。
「その女性を伴ってお前の父親が教会にやって来た時、私は彼女を一目見て、わかった。彼女は、森で暮らす魔女だった」神父はシロに言った。
教会の礼拝堂にまで、配給用の白スープの匂いが漂ってきていたが、シロには食欲などなかった。
「なぜ、親父が教会に。あの人は、神なんか信じちゃいなかった」
自分と同じように、とシロは心の中で付け足した。神父の守り袋に助けてもらったとはいえ、そう簡単に信仰心を持つことはできなかった。
「君のお父さんのタロは、幼い頃に入信の儀式を受けていたから、例え教会通いをしていなくとも信者ではあった。しかし、君のお母さんは、異教徒だった」
村中の女性を誘惑して村八分のようにされていても、異教徒との結婚を強行することはできなかったのだ、と神父は説明した。
「タロの頼みは、彼女に入信の儀式を授けて、信者にしてほしいということだった。そうして、彼女と正式に結婚したいと。初めて本気で愛した女性なのだと、タロは言っていた」
彼女の名前は、ディオネアといった。
「森の魔女は、悲しい生き物なの」とシロの母親はトロちゃんに言う。
「四六時中お腹を空かせて、耐え難い飢餓に襲われているの。どれだけ食べても満たされるということはなくて、でも森の中にはあまり食べるものがない。森の動物は、私達がほとんど食べ尽くしてしまったせいで絶滅に瀕していると言われているわね。でも私達には、どうしようもないの。食べられるものは、根こそぎ食べてしまう。浅ましい、おぞましいと、人間から蔑まれるのも無理はないわね」
シロの母は寂しそうに微笑んだ。
「でもー」とトロちゃんは彼女の前に置かれ手つかずのまま冷めていくお粥のボウルを見つめて、言う。
「おばさんは、リヴィみたいにがつがつ食べないよね?」
「それはね、私が――まだ恋をしているからなの」
森の魔女が苦しむ飽くことのない飢餓感は、本当の恋をした時に失われてしまうのだと、頭に斧の刺さった夫を横目で見ながら、シロの母親は言った。
「そうなの。それじゃあ、いいことなのかな、恋をするっていうのは」
つい最近までトロールだったトロちゃんには、恋というのは理解できない感情であった。少年時代のシロが村の少女に片思いして苦しんでいたのを思い出すに、それほど素晴らしいものとは思えなかったが、それでも、空腹が辛いことはトロちゃんにも理解できた。トロちゃんの場合の飢餓は、トロールの食べ物がたいてい口に合わなかったことに起因していたのだが。とにかく、むやみやたらとお腹が空かなくなるのはいいことのように思えた。
「地獄だったわ」とシロの母はそっけなく言った。
「ええー」
「こちらの地獄から、あちらの地獄に変わっただけだった。この人、初めは優しくしてくれたから、私も有頂天になったけど、シロがお腹の中にいる頃にはもう浮気を始めていた。向こうの愛が冷めてしまっても、こちらがまだ愛しているっていうのは、それは辛いものなの。本気で誰かを愛すると、魔女は食欲を失うだけじゃなく、魔法も使えなくなるの。私は森の中で、お腹に子供を抱えたまま、一人きりで、帰ってこないかもしれない夫の帰りをただ待っていたの」
「おじさん、ひどよー。ダメじゃないかー」
トロちゃんに非難されても、テーブルについたままシロの父親は微動だにしない。彼の前に置かれた粥も、手つかずのまま冷めていた。
トロちゃんの前の空になっていたボウルを取り上げ、シロの母親は暖炉にかけてあった鍋から粥をよそって、彼の前に置いた。
「いっぱい食べなさい。あなたは、トロールの中から出てきたばかりで、まだひ弱いから」
「はーい」
トロちゃんは、スプーン運びがかなり上達し、胸の前に垂らした布巾を殆ど汚さずに食べられるようになっていたから、上機嫌で二杯目の粥にとりかかった。
「おいしいー。おばさん、お料理がじょうずだね」
「あら、ありがとう」
「こんなにおいしいのに食欲がないなんて、おばさんは、まだシロのおやじさんのことがものすごく好きなんだね」
トロちゃんの言葉に、彼女は目を細めたが、お粥をもりもり頬張っているトロちゃんは気付かない。
「そうね」
彼女はそう言って、まっすぐ頭から斧の柄を垂らした白茶けた男を見つめた。
「こんな男を、まだ愛していた。でもね、それももう、終わりにすることにしたのよ」
そう言うや否や、彼女は夫の頭に刺さっている斧の柄を掴んで、引き抜いた。
「あっ」
「息子に父親殺しの罪を負わせたくないなんて、自分に言いわけしていたけど、それももうおしまい。斧をこの人の頭に叩き込んだのはシロだけど、とどめを刺したのは私。あなたはそれを、しっかり見ておいてほしいの」
萎びて縮んだような白茶けた男の頭部の裂け目から、まるでくい込んでいた斧の刃が栓になってこれまで堰《せ》き止められていたかのように、真っ赤な鮮血が勢いよく噴き出した。
「うわ」
目の中に生温かいものが入り、トロちゃんは思わず顔を覆った。ぬるぬるする液体をいくら手でぬぐっても視界は非常に悪かったが、トロールとして聞き覚えのある音がしていた。
ぐちゃっ、ぶちっ、ずずずず、ぬっちゃぬっちゃぬっちゃ……
あれは、お母さんや兄さんたちが、人間の肉を未調理で喰らっている時の音――
「私がこの人にとどめを刺したのだと、シロにちゃんと伝えてね」
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