55 / 70
第五章 ヌガキヤ村の惨劇(フルバージョン)
第五話 調査隊残党
しおりを挟む
ヌガキヤ村は周囲を山に囲まれた盆地で、見渡す限りほぼたいらな立地だ。アックスクラウン大学からドラゴンの調査にやって来たという若い女教授と学生二人の「小隊」は、村長のヌーからけんもほろろの扱いを受けた。
「この村がどういう状況に置かれているのか、全く理解されていないようですが」
無礼な田舎者は、マサカー教授にそう言った。
「ドラゴンの生態調査? スレイヤーに退治されたあとの骸だったら、喜んで差し上げますよ」
不遜なヌー村長をただちに爪で切り裂かなかったのは、放っておけばドラゴンの餌食になるだろうと思ったからだ。炎に焼かれ爪で裂かれ尻尾で叩き潰されればよい。煮えくりかえる腹の中でそう思いながら、マサカー教授はヌー村長に丁重に頭を下げ、その場を辞した。
最初は、この村の外れにでもキャンプを張って、ドラゴンが再来するのを待つ予定であったが、村長の話を聞いて、気が変わった。ドラゴンは、最初に現れてから一日あけて再来し、さらにまた一日置いて村に飛来したという。ところが、三回目の襲撃のこの日は、途中で明らかに様子がおかしくなり、さしたる被害も与えず引き返していったのだという。それは、マサカー教授がキンシャチで炭焼きと再会を果たした日であった。それ以来、襲撃が途絶えていると村長は言っていた。ここで待っていてはいけない、とマサカー教授の直感が告げていた。
こちらからドラゴンに会いに行かなければ。
この村出身のイーライは、村長や両親が止めるのを振り切って教授に従うことを選んだが、泣いていた。
「その女と一緒に行くのならば、もう二度と村には戻って来るな」
イーライの父親は、息子の背中にそう吐き捨てた。母親も泣いていた。奴らもドラゴンに喰われてしまえばよい、と教授は心の中で呪いの言葉を吐く。
まったく、人間などというのは面倒臭い。
不本意ながら、教授は両親と生まれ育った村を捨てることに迷い逡巡するイーライに魔法を使った。彼はトロールの襲撃からどうにか逃げおおせたあと、はぐれてしまっていた教授と再会できた高揚感に突き動かされ、暗い森の中で彼女をきつく抱きしめた。彼女は、彼のするままに任せていた。
「あなたは、私を守ってくれるわね。何があっても」
彼の頭をかき抱きながら、彼女は耳元にそう囁いた。彼は何度も誓った。
男を繋ぎ止めておくためにわざわざ魔法を使う必要などないのだが、念のための措置だった。荷物持ちが一人だけでは心もとない。もう一人生き延びた男は、卒業後も大学に残り教授の助手となった、彼女の崇拝者の一人だ。体を与えるまでもなく、彼女が微笑みかけてやるだけで何でもする醜く愚鈍な男。名をヒイラギという。頭のできはそれほどでもないが、体は農夫のように頑丈そうで、たしか田舎領主の三男か四男だったはずだ。
つまり、いなくなったとしても取り立てて大騒ぎになることはない。
だがそのヒイラギでさえも、重い荷物を背負って剥き出しの岩肌の斜面を登る表情は苦しそうで、むっつりと黙り込んでいた。農村出身の割にひ弱いイーライはかなりの後れを取って後方に小さく霞んでいる。
平坦なヌガキヤ村を突っ切って東側の森に入ってから三日が経過していた。この日の早朝にシロとリヴァイアがヌガキヤ村のヌー村長宅に現れたことをマサカー教授は知らない。知りようがないのだが、ナガミ村から昼なお暗き森に入ってから、彼女は胸苦しさを感じていた。
この森は私を歓迎していない。
それをひしひしと、毛穴から侵入して来る森の重苦しい空気から感じた。マサカー教授は少女時代に初めてこの森に足を踏み入れた時の不安な、今にも押し潰されるのではないかという、不快な感情を思い出した。
そして、背が高くいっぱしの男のようだが、よく見れば幼い顔をした炭焼きの少年のこと。
それから、トロールにしては貧相な、子供のトロール。
調査隊を襲わせた愚鈍な成体トロールのことを思い出し、教授はやはり手間暇を惜しまずトロールも始末しておけばよかった、と悔やんだ。
だが、あれは見ものだった。彼女が毛嫌いする大学の人間、教員も学生も、皆みっともなく泣き叫んで、四肢を引きちぎられ、頭を潰され死んでいった。
トロールは醜い生き物だが、あのように情け容赦のない破壊は、彼女をうっとりとさせた。恍惚の表情を浮かべ殺戮に見とれている間に、トロールを仕留める機は失われた。
しかし、目障りな民俗学教授とハッチョ屋の小僧はもくろみ通りトロールの餌食になったようだから。
そう言い聞かせても、気持ちが晴れないのは、イーライと合流してお互い気のすむまで貪りあっている最中に感じた、わけのわからないあれのせい。
形容し難い感覚だった。強いて言うならば――そう、強風が彼女の体を吹き抜けていった、しかし、髪の毛一本揺らすことなく、そんな感覚。
森の中の深く濃い闇が夜明けによって少し薄らいだ気配があった。
イーライの体の下で彼女はびくんと体を逸らせた。彼は勿論、それを歓喜の反応と捉え一層激しく彼女を求めてきただけだったが。
敵
あの暗い森の中で、そのような言葉がはっきりと浮かんだわけではなかったが、漠然と理解していた。彼女にとって酷くいやらしく禍々しいものが、彼女の前に立ち塞がることになる。そういう、予感。
だが、それは、一体なんだ。
確かに殺したはずが、呆けた老魔法使いのせいで死にぞこなった炭焼きか。あんなものは、ただ運がよかっただけ。あれが少年時代に殺してしまわなかったのも、彼女の気まぐれゆえのこと。仮にナガミ村で手配したチンピラが用を果たさなかったとしても、人間の男などになにができよう。
老魔法使いも、成長した彼女の敵ではなかった。ドラゴン・スレイヤー? 食堂で今も飲んだくれているはずだ。森の魔女? 豚みたいに食い意地のはったまじない師の末裔だ。魔法使いの間でも蔑まれる彼女たちなど、恐るるに足りない。
「――教授。マサカー教授。待ってください」
か細い声に背後から呼ばれていた。教授は足を止めて振り向くと、ヒイラギがはるか後方、イーライは点にしか見えないぐらい距離が開いていた。
あちらに聞こえる距離ではないからと、教授はあからさまな舌打ちをした。しかし、声だけは優しく、言った。
「ここで休憩しましょう。ゆっくり来るといいわ。お茶の用意をしておくから。可能ならイーライにもそう伝えてちょうだい」
ヒイラギは手を振って教授に合図すると、後方に向かって何やら叫んだが、興味を失った教授には何を言っているのかわからなかった。
鬱蒼とした森を抜けた先は、かなりの傾斜のある岩場の中腹だった。周囲を連なる山々と異なり、この山には草さえ生えておらず、頂上付近はさらに足場が悪く苦労しそうだった。
いっそのこと、あの二人をここに置いて――
マサカー教授は首を振ってその考えを締め出した。トロールの残忍性に見とれてつい向うの気が済むまで殺戮を続けることを許してしまった。七、八人は残しておくべきだったかもしれない。
しかしそれも、あちらの状況次第であるから、それほどの人数は必要ないかもしれないが。
マサカー教授は、情けない男二人が不満げに弱音を吐くので仕方なく自分も手を貸して運ぶことにした荷物を地面に下し、火を起こすのに丁度よさそうな大岩の陰でお茶の準備をした。軽く食事をとって休憩すれば、陽が沈むまでには頂上に辿りつけるだろう。
「この村がどういう状況に置かれているのか、全く理解されていないようですが」
無礼な田舎者は、マサカー教授にそう言った。
「ドラゴンの生態調査? スレイヤーに退治されたあとの骸だったら、喜んで差し上げますよ」
不遜なヌー村長をただちに爪で切り裂かなかったのは、放っておけばドラゴンの餌食になるだろうと思ったからだ。炎に焼かれ爪で裂かれ尻尾で叩き潰されればよい。煮えくりかえる腹の中でそう思いながら、マサカー教授はヌー村長に丁重に頭を下げ、その場を辞した。
最初は、この村の外れにでもキャンプを張って、ドラゴンが再来するのを待つ予定であったが、村長の話を聞いて、気が変わった。ドラゴンは、最初に現れてから一日あけて再来し、さらにまた一日置いて村に飛来したという。ところが、三回目の襲撃のこの日は、途中で明らかに様子がおかしくなり、さしたる被害も与えず引き返していったのだという。それは、マサカー教授がキンシャチで炭焼きと再会を果たした日であった。それ以来、襲撃が途絶えていると村長は言っていた。ここで待っていてはいけない、とマサカー教授の直感が告げていた。
こちらからドラゴンに会いに行かなければ。
この村出身のイーライは、村長や両親が止めるのを振り切って教授に従うことを選んだが、泣いていた。
「その女と一緒に行くのならば、もう二度と村には戻って来るな」
イーライの父親は、息子の背中にそう吐き捨てた。母親も泣いていた。奴らもドラゴンに喰われてしまえばよい、と教授は心の中で呪いの言葉を吐く。
まったく、人間などというのは面倒臭い。
不本意ながら、教授は両親と生まれ育った村を捨てることに迷い逡巡するイーライに魔法を使った。彼はトロールの襲撃からどうにか逃げおおせたあと、はぐれてしまっていた教授と再会できた高揚感に突き動かされ、暗い森の中で彼女をきつく抱きしめた。彼女は、彼のするままに任せていた。
「あなたは、私を守ってくれるわね。何があっても」
彼の頭をかき抱きながら、彼女は耳元にそう囁いた。彼は何度も誓った。
男を繋ぎ止めておくためにわざわざ魔法を使う必要などないのだが、念のための措置だった。荷物持ちが一人だけでは心もとない。もう一人生き延びた男は、卒業後も大学に残り教授の助手となった、彼女の崇拝者の一人だ。体を与えるまでもなく、彼女が微笑みかけてやるだけで何でもする醜く愚鈍な男。名をヒイラギという。頭のできはそれほどでもないが、体は農夫のように頑丈そうで、たしか田舎領主の三男か四男だったはずだ。
つまり、いなくなったとしても取り立てて大騒ぎになることはない。
だがそのヒイラギでさえも、重い荷物を背負って剥き出しの岩肌の斜面を登る表情は苦しそうで、むっつりと黙り込んでいた。農村出身の割にひ弱いイーライはかなりの後れを取って後方に小さく霞んでいる。
平坦なヌガキヤ村を突っ切って東側の森に入ってから三日が経過していた。この日の早朝にシロとリヴァイアがヌガキヤ村のヌー村長宅に現れたことをマサカー教授は知らない。知りようがないのだが、ナガミ村から昼なお暗き森に入ってから、彼女は胸苦しさを感じていた。
この森は私を歓迎していない。
それをひしひしと、毛穴から侵入して来る森の重苦しい空気から感じた。マサカー教授は少女時代に初めてこの森に足を踏み入れた時の不安な、今にも押し潰されるのではないかという、不快な感情を思い出した。
そして、背が高くいっぱしの男のようだが、よく見れば幼い顔をした炭焼きの少年のこと。
それから、トロールにしては貧相な、子供のトロール。
調査隊を襲わせた愚鈍な成体トロールのことを思い出し、教授はやはり手間暇を惜しまずトロールも始末しておけばよかった、と悔やんだ。
だが、あれは見ものだった。彼女が毛嫌いする大学の人間、教員も学生も、皆みっともなく泣き叫んで、四肢を引きちぎられ、頭を潰され死んでいった。
トロールは醜い生き物だが、あのように情け容赦のない破壊は、彼女をうっとりとさせた。恍惚の表情を浮かべ殺戮に見とれている間に、トロールを仕留める機は失われた。
しかし、目障りな民俗学教授とハッチョ屋の小僧はもくろみ通りトロールの餌食になったようだから。
そう言い聞かせても、気持ちが晴れないのは、イーライと合流してお互い気のすむまで貪りあっている最中に感じた、わけのわからないあれのせい。
形容し難い感覚だった。強いて言うならば――そう、強風が彼女の体を吹き抜けていった、しかし、髪の毛一本揺らすことなく、そんな感覚。
森の中の深く濃い闇が夜明けによって少し薄らいだ気配があった。
イーライの体の下で彼女はびくんと体を逸らせた。彼は勿論、それを歓喜の反応と捉え一層激しく彼女を求めてきただけだったが。
敵
あの暗い森の中で、そのような言葉がはっきりと浮かんだわけではなかったが、漠然と理解していた。彼女にとって酷くいやらしく禍々しいものが、彼女の前に立ち塞がることになる。そういう、予感。
だが、それは、一体なんだ。
確かに殺したはずが、呆けた老魔法使いのせいで死にぞこなった炭焼きか。あんなものは、ただ運がよかっただけ。あれが少年時代に殺してしまわなかったのも、彼女の気まぐれゆえのこと。仮にナガミ村で手配したチンピラが用を果たさなかったとしても、人間の男などになにができよう。
老魔法使いも、成長した彼女の敵ではなかった。ドラゴン・スレイヤー? 食堂で今も飲んだくれているはずだ。森の魔女? 豚みたいに食い意地のはったまじない師の末裔だ。魔法使いの間でも蔑まれる彼女たちなど、恐るるに足りない。
「――教授。マサカー教授。待ってください」
か細い声に背後から呼ばれていた。教授は足を止めて振り向くと、ヒイラギがはるか後方、イーライは点にしか見えないぐらい距離が開いていた。
あちらに聞こえる距離ではないからと、教授はあからさまな舌打ちをした。しかし、声だけは優しく、言った。
「ここで休憩しましょう。ゆっくり来るといいわ。お茶の用意をしておくから。可能ならイーライにもそう伝えてちょうだい」
ヒイラギは手を振って教授に合図すると、後方に向かって何やら叫んだが、興味を失った教授には何を言っているのかわからなかった。
鬱蒼とした森を抜けた先は、かなりの傾斜のある岩場の中腹だった。周囲を連なる山々と異なり、この山には草さえ生えておらず、頂上付近はさらに足場が悪く苦労しそうだった。
いっそのこと、あの二人をここに置いて――
マサカー教授は首を振ってその考えを締め出した。トロールの残忍性に見とれてつい向うの気が済むまで殺戮を続けることを許してしまった。七、八人は残しておくべきだったかもしれない。
しかしそれも、あちらの状況次第であるから、それほどの人数は必要ないかもしれないが。
マサカー教授は、情けない男二人が不満げに弱音を吐くので仕方なく自分も手を貸して運ぶことにした荷物を地面に下し、火を起こすのに丁度よさそうな大岩の陰でお茶の準備をした。軽く食事をとって休憩すれば、陽が沈むまでには頂上に辿りつけるだろう。
0
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる