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楽しい⁉︎ ランチタイム
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魔法学の授業の終了後は昼食を摂るためにカフェテリアに移動した。
カフェテリアの近くで真白と黒銀を呼び出し、転移してきた二人と合流して店内へ。
「クリステアさん、すごかったです!」
「ああ、とてもわかりやすかったな」
「くりすてあは、いつもすごいんだよ?」
「うむ、主が素晴らしいのは当然だな」
「褒めすぎよ、皆……」
和食セットを注文して空いている席に座ってすぐに魔法学の授業の話題になった。
さっきからべた褒めされて居心地が悪いことこの上ない。
「だって、あの小難しい詠唱をわかりやすく解説していただいたおかげで皆さん次々と使えるようになったじゃないですか!」
「私たちの年齢であの詠唱の意味を理解するのは大変だもの。私はちょっとだけわかりやすくしただけよ」
「確かに、あの厨二っぽい詠唱ってどうにかなりませんかねぇ……楽しいけど」
「チューニ? とはなんだ?」
「あ、いえ、あのええと、あはは……」
マリエルちゃん……油断しすぎよ。
エイディー様やセイがいるのだから気をつけないと。
そして楽しかったんだ? あの詠唱が⁇
マリエルちゃんの厨二病疑惑が浮上……⁉︎
「と、とにかく、詠唱については意味を正しく理解してイメージすれば発動することが大切だと証明されたのは収穫よね」
「そ、そうですよね! 私も魔法が発動しやすくなりました」
「だよな! 俺も今までより早く魔法が発動するようになったぜ! な、セイ。お前もだろ?」
「あ、ああ……」
「そ、そうですか……」
そう、何故かエイディー様がついてきたんだよね……
和食セットも珍しいと言って私たちと同じものを頼んでいたんだけど、大丈夫かな?
「なあ、クリステア嬢はなんでそんなに魔法が使えるんだ?」
エイディー様の素朴な疑問にぎくっとする。
いくらなんでも「私は異世界からの転生者で、前世の記憶を元に無双しまくりなんですのよ~ホホホ」なんて言えっこないし……
「やっぱりあれか、マーレン先生から秘密の特訓とか、秘術を授けてもらったりとか、そういうのか⁉︎」
「へ? あ……あー、そうですね。秘術とか特訓とか、そういうのではありませんけれど、色々と教わりましたわ」
マーレン師は話が長いのが玉に瑕だけど、その中には色々と為になる内容が多かったものね。
それに、実際に魔法を発動させるのをしっかり見せていただいたからこそできた魔法だってあったわけだし。嘘は言ってない。
「そっかー! マーレン先生にも教わりたいな!」
「非常勤の講師として戻られたのですから、機会はあると思いますよ」
「だよな! 楽しみだなぁ!」
エイディー様……マーレン師の長~い講義に耐えられるかしら?
居眠りなんてしようものなら、きっと氷魔法や水魔法で起こされちゃいますよ……?
「マーレン師……じゃない、先生は、当時魔法学、魔物学、魔導具コースと兼任されていたそうですから、そう頻繁にということはなさそうですけど……早く機会が訪れるといいですわね」
「だな!」
エイディー様の無邪気さにほのぼのしていると、料理が運ばれてきた。
「お待たせいたしました。後ほど、料理長が参りますとのことです」
え……何だろ。あれ以来ここには来ていなかったから、味のチェックに来たと思われたのかしら?
面倒な気配を感じつつも、今はお腹も空いたことだし、目の前の料理に集中しなくちゃ。
「いただきます」
今日の和食セットは野菜がたっぷり入ったお味噌汁にごはん、メインは白身魚のソテーに味噌ベースのソースがかかったものだった。
創作料理⁉︎ と身構えたものの、味噌汁やご飯に合って、とても美味しかった。
「……なあ、この和食って、どうやって食べるんだ?」
私たちが迷わず箸を取ったので、エイディー様も真似して箸を手にしたものの、どう使うのかわからず握りしめていた。
あらら、これは失礼しました。
「ああ、この二本の棒は箸と言って、ヤハトゥールで使われているカトラリーだ。これを……こう使う」
エイディー様の隣に座っていたセイが箸を使ってごはんをつまみ上げて見せると、エイディー様がジーッとその動きを観察していた。
「え? それどうやって持ってるんだ? こうか? ……いや、違うな……あれ?」
見様見真似で箸を持とうとするも、上手く握れないエイディー様を見て、セイがスッと立ち上がり背中越しにエイディー様の手を取り、箸を握らせた。
「この指はこうして……こうだ。それで、上側の棒だけ動かしてみろ」
「ん……こう、か? あ、難しいな……」
「意外と不器用なんだな。ここは、こう……」
ああ。懐かしい。お兄様達にも箸の持ち方を教えたことがあったわね。
箸を使う時の指の動きは慣れないと難しいのよ。お兄様達はすぐにコツを掴んで自在に使えるようになってたけど。
「ふ……っ、ふぐぅ……!」
隣から変な声が聞こえたので振り向くと、マリエルちゃんが顔を赤くして目を潤ませ、ぷるぷると震えていた。
「マッ、マリエルさん! どうしたの⁉︎」
ごはんを喉に詰まらせでもしたのかしら?
「とっ、と、とと尊い……これだけでごはん三杯はいけそうでしゅ……!」
……安定のマリエルちゃんだった。
「マリエルさん、氷魔法と水魔法、どっちがいい?」
「ひえっ⁉︎ すみません⁉︎」
私がボソッと呟くと、マリエルちゃんの発作はヒュッと引っ込んだ。
マリエルちゃん、最近自重を忘れてないかな……⁉︎
こらこら、マリエルちゃん。
二人を眺めながら本当にごはんをかっこむのはやめようか。
淑女にあるまじき食事風景よ?
和食セットを食べ終え、食後のお茶をいただく。はー、お茶もヤハトゥールのお茶が丁寧に淹れられていて美味しい。
あれから、ちゃんとヤハトゥールの食材について勉強したんだろうな。感心感心。
「はー、美味かった! この箸? ってのは難しいけど、慣れたら便利そうだな!」
「そうですわね。ナイフとフォーク、両方の役割を担いますから、便利と言えば便利ですね」
「また食いにこよう。な、セイ!」
「ああ、そうだな……」
エイディー様は和食がすっかり気に入ったようだ。
セイは箸の使い方のレクチャーでエイディー様につきっきりで疲れてしまったようでぐったりしていた。
何回も箸をポロポロ落としてしまったり、握り箸や刺し箸をしたりで、その都度注意していたものね、お疲れ様。
でも初めての時はあまりうるさく言うと苦手意識ができるから、気を遣うところなのだけど……
エイディー様はセイの度重なる注意に辟易することなく素直に正していたから偉いわ。
だからセイもきちんと教えたのだろうけど。
「ご歓談中のところ、失礼いたします」
ちょうど会話の途切れたところで、料理長がやってきた。
「クリステア様、今回の料理はいかがでしたでしょうか?」
「出汁がしっかり効いていて、とても美味しかったですわ。ごちそうさまでした」
「あっ、ありがとうございます! クリステア様のおかげです!」
バッと頭を下げて礼を言われ、慌ててしまう。
「私はただ足りないものを指摘しただけですわ。ここまで仕上げたのは料理長のお力です」
「クリステア様……!」
あ、いかん。料理長の私を見る目が屋敷の料理長達のそれだ。
嫌な予感しかしない。
「クリステア様に折り入ってお願いがございまして! ぜひ、我が店の名物料理としてクリステア様のレシピを伝授いただけないでしょうか⁉︎」
「え⁉︎」
な、なんだってー⁉︎
カフェテリアの近くで真白と黒銀を呼び出し、転移してきた二人と合流して店内へ。
「クリステアさん、すごかったです!」
「ああ、とてもわかりやすかったな」
「くりすてあは、いつもすごいんだよ?」
「うむ、主が素晴らしいのは当然だな」
「褒めすぎよ、皆……」
和食セットを注文して空いている席に座ってすぐに魔法学の授業の話題になった。
さっきからべた褒めされて居心地が悪いことこの上ない。
「だって、あの小難しい詠唱をわかりやすく解説していただいたおかげで皆さん次々と使えるようになったじゃないですか!」
「私たちの年齢であの詠唱の意味を理解するのは大変だもの。私はちょっとだけわかりやすくしただけよ」
「確かに、あの厨二っぽい詠唱ってどうにかなりませんかねぇ……楽しいけど」
「チューニ? とはなんだ?」
「あ、いえ、あのええと、あはは……」
マリエルちゃん……油断しすぎよ。
エイディー様やセイがいるのだから気をつけないと。
そして楽しかったんだ? あの詠唱が⁇
マリエルちゃんの厨二病疑惑が浮上……⁉︎
「と、とにかく、詠唱については意味を正しく理解してイメージすれば発動することが大切だと証明されたのは収穫よね」
「そ、そうですよね! 私も魔法が発動しやすくなりました」
「だよな! 俺も今までより早く魔法が発動するようになったぜ! な、セイ。お前もだろ?」
「あ、ああ……」
「そ、そうですか……」
そう、何故かエイディー様がついてきたんだよね……
和食セットも珍しいと言って私たちと同じものを頼んでいたんだけど、大丈夫かな?
「なあ、クリステア嬢はなんでそんなに魔法が使えるんだ?」
エイディー様の素朴な疑問にぎくっとする。
いくらなんでも「私は異世界からの転生者で、前世の記憶を元に無双しまくりなんですのよ~ホホホ」なんて言えっこないし……
「やっぱりあれか、マーレン先生から秘密の特訓とか、秘術を授けてもらったりとか、そういうのか⁉︎」
「へ? あ……あー、そうですね。秘術とか特訓とか、そういうのではありませんけれど、色々と教わりましたわ」
マーレン師は話が長いのが玉に瑕だけど、その中には色々と為になる内容が多かったものね。
それに、実際に魔法を発動させるのをしっかり見せていただいたからこそできた魔法だってあったわけだし。嘘は言ってない。
「そっかー! マーレン先生にも教わりたいな!」
「非常勤の講師として戻られたのですから、機会はあると思いますよ」
「だよな! 楽しみだなぁ!」
エイディー様……マーレン師の長~い講義に耐えられるかしら?
居眠りなんてしようものなら、きっと氷魔法や水魔法で起こされちゃいますよ……?
「マーレン師……じゃない、先生は、当時魔法学、魔物学、魔導具コースと兼任されていたそうですから、そう頻繁にということはなさそうですけど……早く機会が訪れるといいですわね」
「だな!」
エイディー様の無邪気さにほのぼのしていると、料理が運ばれてきた。
「お待たせいたしました。後ほど、料理長が参りますとのことです」
え……何だろ。あれ以来ここには来ていなかったから、味のチェックに来たと思われたのかしら?
面倒な気配を感じつつも、今はお腹も空いたことだし、目の前の料理に集中しなくちゃ。
「いただきます」
今日の和食セットは野菜がたっぷり入ったお味噌汁にごはん、メインは白身魚のソテーに味噌ベースのソースがかかったものだった。
創作料理⁉︎ と身構えたものの、味噌汁やご飯に合って、とても美味しかった。
「……なあ、この和食って、どうやって食べるんだ?」
私たちが迷わず箸を取ったので、エイディー様も真似して箸を手にしたものの、どう使うのかわからず握りしめていた。
あらら、これは失礼しました。
「ああ、この二本の棒は箸と言って、ヤハトゥールで使われているカトラリーだ。これを……こう使う」
エイディー様の隣に座っていたセイが箸を使ってごはんをつまみ上げて見せると、エイディー様がジーッとその動きを観察していた。
「え? それどうやって持ってるんだ? こうか? ……いや、違うな……あれ?」
見様見真似で箸を持とうとするも、上手く握れないエイディー様を見て、セイがスッと立ち上がり背中越しにエイディー様の手を取り、箸を握らせた。
「この指はこうして……こうだ。それで、上側の棒だけ動かしてみろ」
「ん……こう、か? あ、難しいな……」
「意外と不器用なんだな。ここは、こう……」
ああ。懐かしい。お兄様達にも箸の持ち方を教えたことがあったわね。
箸を使う時の指の動きは慣れないと難しいのよ。お兄様達はすぐにコツを掴んで自在に使えるようになってたけど。
「ふ……っ、ふぐぅ……!」
隣から変な声が聞こえたので振り向くと、マリエルちゃんが顔を赤くして目を潤ませ、ぷるぷると震えていた。
「マッ、マリエルさん! どうしたの⁉︎」
ごはんを喉に詰まらせでもしたのかしら?
「とっ、と、とと尊い……これだけでごはん三杯はいけそうでしゅ……!」
……安定のマリエルちゃんだった。
「マリエルさん、氷魔法と水魔法、どっちがいい?」
「ひえっ⁉︎ すみません⁉︎」
私がボソッと呟くと、マリエルちゃんの発作はヒュッと引っ込んだ。
マリエルちゃん、最近自重を忘れてないかな……⁉︎
こらこら、マリエルちゃん。
二人を眺めながら本当にごはんをかっこむのはやめようか。
淑女にあるまじき食事風景よ?
和食セットを食べ終え、食後のお茶をいただく。はー、お茶もヤハトゥールのお茶が丁寧に淹れられていて美味しい。
あれから、ちゃんとヤハトゥールの食材について勉強したんだろうな。感心感心。
「はー、美味かった! この箸? ってのは難しいけど、慣れたら便利そうだな!」
「そうですわね。ナイフとフォーク、両方の役割を担いますから、便利と言えば便利ですね」
「また食いにこよう。な、セイ!」
「ああ、そうだな……」
エイディー様は和食がすっかり気に入ったようだ。
セイは箸の使い方のレクチャーでエイディー様につきっきりで疲れてしまったようでぐったりしていた。
何回も箸をポロポロ落としてしまったり、握り箸や刺し箸をしたりで、その都度注意していたものね、お疲れ様。
でも初めての時はあまりうるさく言うと苦手意識ができるから、気を遣うところなのだけど……
エイディー様はセイの度重なる注意に辟易することなく素直に正していたから偉いわ。
だからセイもきちんと教えたのだろうけど。
「ご歓談中のところ、失礼いたします」
ちょうど会話の途切れたところで、料理長がやってきた。
「クリステア様、今回の料理はいかがでしたでしょうか?」
「出汁がしっかり効いていて、とても美味しかったですわ。ごちそうさまでした」
「あっ、ありがとうございます! クリステア様のおかげです!」
バッと頭を下げて礼を言われ、慌ててしまう。
「私はただ足りないものを指摘しただけですわ。ここまで仕上げたのは料理長のお力です」
「クリステア様……!」
あ、いかん。料理長の私を見る目が屋敷の料理長達のそれだ。
嫌な予感しかしない。
「クリステア様に折り入ってお願いがございまして! ぜひ、我が店の名物料理としてクリステア様のレシピを伝授いただけないでしょうか⁉︎」
「え⁉︎」
な、なんだってー⁉︎
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