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それだ!
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「あ、あわわ……」
マーレン師たちの反応からやらかしてしまったと気づいたマリエルちゃんが慌てふためき始めた。
「マリエルさん、大丈夫⁉︎」
私とセイが駆け寄り、念のためマリエルちゃんに怪我がないか確認したものの、特に何もなさそうで安心した。
セイが呆然と的を見つめているマーレン師たちからマリエルちゃんを隠すように立つと、心配そうに声をかけた。
「昨日より威力が増しているようだが、いったいどうしたんだ?」
「え……き、今日はただ的に当てるだけのつもりで撃ったんですけど……どうしてあんなことに……?」
「ただ的に当てるだけにしてはすごい有様ね……」
セイが疑問に思ったように、昨日の試射で一番レベルの低い設定の水魔法は的を破壊する程度の威力だった。
それでも十分敵の撃退に使えるということでその設定にしたのだけれど、今のはそれ以上の威力のように見えた。
昨日私が作った壁の強度とまではいかなくても、最低レベルの魔法だったら的の後ろが少し抉れる程度でほとんどが残ったはずなのに、すっかり崩れてしまっていた。
「え? ええと……あっ!」
「どうしたの? マリエルさん」
「せ、設定が一からニに変わってる……」
「えっ⁉︎」
マリエルちゃんの手元をよく見てみると、魔力の出力を切り替えるダイヤルが一段階上がっていた。
装飾などでぱっと見では設定ダイヤルとはわからないように偽装されているけれど、オーウェンさんの調整しているところを見せてもらったから私たちはなんとか判別できた。
このステッキはオーウェンさん以外は魔力登録者しか設定をいじれないはずだけど、当のマリエルちゃんがこれだけ動揺しているとなると、この犯人は……
「ルビィ!」
「はぁい? 何かしらぁ?」
私の呼びかけに一瞬で転移してきたルビィを睨む。
「これ。この設定いじったの、ルビィね?」
「あらバレちゃった?」
ルビィは悪びれた様子もなく答えた。やっぱり!
「バレちゃった? じゃないでしょ。設定は最低レベルの一に固定しましょうって話で落ち着いたわよね?」
「だってぇ、あれじゃちょっと地味だったじゃなぁい?」
「地味で結構! あれでも十分な威力なんだから攻撃魔法が数多く打てる方がいいってオーウェンさんたちも言ってたでしょう?」
私がルビィにそう言うと、マリエルちゃんやセイもうんうんと頷く。
「んもう。つまんないわねぇ。わかったわよぉ」
ルビィが渋々といった様子で前足の先に魔力を集めてダイヤルに触れると、継ぎ目の無いように見えた軸がススっと少しだけ周り、一番低い出力の一に戻った。
いやだから、どうやって動かしてるの⁉︎
兎にも角にも、設定を戻したところで改めて的があった場所を見ると損傷がひどい。
……というか、壁が炸裂したよね?
それにウォーターボールって、水球が縮んだりしたっけ?
「マリエルさん、あの魔法はどうやったの?」
「へ? ふ、普通のウォーターボールですけど……?」
「普通のウォーターボールはあんな粉砕のしかたはしないと思うわよ」
「え、でも……」
う、マリエルちゃんが飲み込んだ言葉の後に「クリステアさんならもっとすごいことになるのでは?」と続いているような気がする……皆まで言わないのはマリエルちゃんの優しさかしらね……それはさておき。
「ええと、水球が縮んで、的を貫通してから壁の中で破裂したように見えたのだけど……普通のウォーターボールとはちょっと違う気がするわ」
「え? でも、えっと、ウォーターボールでイメージして魔法を発動させて、水球がちょっと的に当てるには大きかったから、キューッと小さくなれーってイメージして小さくして、的に当たるようにって発射しただけですよ?」
「……きっとそれだわ」
「? どういうことだい?」
セイが私たちの会話の意味がわからなかったようだ。
「水ってほとんど圧縮できないはずなのに縮んだから変だと思ったのよ。マリエルさんはきっと水を小さくして的に当てるところまでをイメージしたのね。だから的を撃ち抜いた後、魔力で無理矢理小さくしていた水球が元の体積に戻ろうとしてそのエネルギーで破裂したんだわ」
「た、確かに……的に当てるところまでしかイメージしてませんでした」
やっぱりね。ウォーターボールは相手にぶつけて押し流すとか、その場に留まらせて窒息させるとかやり方はあるけれど、内側から破裂とか、えげつなさすぎる……!
セイもマリエルちゃんも、これが人に当たったらどうなるかまでを想像してないみたいだから、二度と使わないようにマリエルちゃんには後でしっかり言い含めるとして、今は「もう無理です!」なんて萎縮させないようにしないとね。
「マリエルさん、ウォーターボールを小さくするときは数個に分けるとかするほうが楽なのよ? 無理に縮めようとするなんて、余計な魔力を使うじゃない?」
「た、確かに……」
魔法はどれだけ詳細にイメージするかによって精度が変わる。
そして精度を上げ、威力が増せばその分魔力が必要になる。ただし、効率を重視したイメージであれば逆に魔力節約になることもあるけれど。
火魔法を使って超高温にしたり、風魔法で真空にしようとしたり、一般的なイメージからかけ離れたことをしようとすると魔力をものすごく使う。だから、大きすぎた水球を小さくするだけなら単純に水球を分割するのが効率的なのよね。
かくいう私は水魔法で鍋に水を満たそうとしてうっかり大きな水球を出してしまい、圧縮するという発想がなかったため慌ててインベントリから鍋を複数個取り出し、水球を分割して落とすという曲芸じみたことをした過去があるのだけど、その場を目撃した真白や黒銀以外には秘密の出来事だ。
危うく領地の調理場を水浸しにするところだったんだよなぁ……
お陰様で火魔法や水魔法の制御には人一倍気を使うようになりました。
「マ、マリエル嬢! あ……あれはその魔導具の威力だというのかね⁉︎」
「マリエル嬢、もしよければ僕にそれを手に取って見せてはもらえないか⁉︎」
「すげー! マリエル嬢すげー! かっけー!」
ショック状態から復活した三人がこちらに駆け寄ってきた。
うわっ、そうだった。ギャラリーがいたんだった……!
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セイが呆然と的を見つめているマーレン師たちからマリエルちゃんを隠すように立つと、心配そうに声をかけた。
「昨日より威力が増しているようだが、いったいどうしたんだ?」
「え……き、今日はただ的に当てるだけのつもりで撃ったんですけど……どうしてあんなことに……?」
「ただ的に当てるだけにしてはすごい有様ね……」
セイが疑問に思ったように、昨日の試射で一番レベルの低い設定の水魔法は的を破壊する程度の威力だった。
それでも十分敵の撃退に使えるということでその設定にしたのだけれど、今のはそれ以上の威力のように見えた。
昨日私が作った壁の強度とまではいかなくても、最低レベルの魔法だったら的の後ろが少し抉れる程度でほとんどが残ったはずなのに、すっかり崩れてしまっていた。
「え? ええと……あっ!」
「どうしたの? マリエルさん」
「せ、設定が一からニに変わってる……」
「えっ⁉︎」
マリエルちゃんの手元をよく見てみると、魔力の出力を切り替えるダイヤルが一段階上がっていた。
装飾などでぱっと見では設定ダイヤルとはわからないように偽装されているけれど、オーウェンさんの調整しているところを見せてもらったから私たちはなんとか判別できた。
このステッキはオーウェンさん以外は魔力登録者しか設定をいじれないはずだけど、当のマリエルちゃんがこれだけ動揺しているとなると、この犯人は……
「ルビィ!」
「はぁい? 何かしらぁ?」
私の呼びかけに一瞬で転移してきたルビィを睨む。
「これ。この設定いじったの、ルビィね?」
「あらバレちゃった?」
ルビィは悪びれた様子もなく答えた。やっぱり!
「バレちゃった? じゃないでしょ。設定は最低レベルの一に固定しましょうって話で落ち着いたわよね?」
「だってぇ、あれじゃちょっと地味だったじゃなぁい?」
「地味で結構! あれでも十分な威力なんだから攻撃魔法が数多く打てる方がいいってオーウェンさんたちも言ってたでしょう?」
私がルビィにそう言うと、マリエルちゃんやセイもうんうんと頷く。
「んもう。つまんないわねぇ。わかったわよぉ」
ルビィが渋々といった様子で前足の先に魔力を集めてダイヤルに触れると、継ぎ目の無いように見えた軸がススっと少しだけ周り、一番低い出力の一に戻った。
いやだから、どうやって動かしてるの⁉︎
兎にも角にも、設定を戻したところで改めて的があった場所を見ると損傷がひどい。
……というか、壁が炸裂したよね?
それにウォーターボールって、水球が縮んだりしたっけ?
「マリエルさん、あの魔法はどうやったの?」
「へ? ふ、普通のウォーターボールですけど……?」
「普通のウォーターボールはあんな粉砕のしかたはしないと思うわよ」
「え、でも……」
う、マリエルちゃんが飲み込んだ言葉の後に「クリステアさんならもっとすごいことになるのでは?」と続いているような気がする……皆まで言わないのはマリエルちゃんの優しさかしらね……それはさておき。
「ええと、水球が縮んで、的を貫通してから壁の中で破裂したように見えたのだけど……普通のウォーターボールとはちょっと違う気がするわ」
「え? でも、えっと、ウォーターボールでイメージして魔法を発動させて、水球がちょっと的に当てるには大きかったから、キューッと小さくなれーってイメージして小さくして、的に当たるようにって発射しただけですよ?」
「……きっとそれだわ」
「? どういうことだい?」
セイが私たちの会話の意味がわからなかったようだ。
「水ってほとんど圧縮できないはずなのに縮んだから変だと思ったのよ。マリエルさんはきっと水を小さくして的に当てるところまでをイメージしたのね。だから的を撃ち抜いた後、魔力で無理矢理小さくしていた水球が元の体積に戻ろうとしてそのエネルギーで破裂したんだわ」
「た、確かに……的に当てるところまでしかイメージしてませんでした」
やっぱりね。ウォーターボールは相手にぶつけて押し流すとか、その場に留まらせて窒息させるとかやり方はあるけれど、内側から破裂とか、えげつなさすぎる……!
セイもマリエルちゃんも、これが人に当たったらどうなるかまでを想像してないみたいだから、二度と使わないようにマリエルちゃんには後でしっかり言い含めるとして、今は「もう無理です!」なんて萎縮させないようにしないとね。
「マリエルさん、ウォーターボールを小さくするときは数個に分けるとかするほうが楽なのよ? 無理に縮めようとするなんて、余計な魔力を使うじゃない?」
「た、確かに……」
魔法はどれだけ詳細にイメージするかによって精度が変わる。
そして精度を上げ、威力が増せばその分魔力が必要になる。ただし、効率を重視したイメージであれば逆に魔力節約になることもあるけれど。
火魔法を使って超高温にしたり、風魔法で真空にしようとしたり、一般的なイメージからかけ離れたことをしようとすると魔力をものすごく使う。だから、大きすぎた水球を小さくするだけなら単純に水球を分割するのが効率的なのよね。
かくいう私は水魔法で鍋に水を満たそうとしてうっかり大きな水球を出してしまい、圧縮するという発想がなかったため慌ててインベントリから鍋を複数個取り出し、水球を分割して落とすという曲芸じみたことをした過去があるのだけど、その場を目撃した真白や黒銀以外には秘密の出来事だ。
危うく領地の調理場を水浸しにするところだったんだよなぁ……
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「マ、マリエル嬢! あ……あれはその魔導具の威力だというのかね⁉︎」
「マリエル嬢、もしよければ僕にそれを手に取って見せてはもらえないか⁉︎」
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