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13、不穏な空気と甘い時間
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充実すぎる休暇を終えた私は、朝から元気に働いていた。
今日も統括執事さんからホールの掃除を指示されて、意気揚々とやってきたのだ。
ここはいつ来ても落ち着くなあ。
ぐーっと両手を上げて伸びをしながら天井のステンドグラスを眺め気合いを入れる。
天井から差し込む朝陽が気持ちいい。
「よしっ。今日も頑張ろう!」
張り切って床を拭いていると、扉が開いて誰かが入ってきた。
あ、他にもここの担当がいたのかな。
メイド仲間がやってきたのかと思って振り返ると、そこにいたのはまたしてもミハイル様だった、
「公子様? なぜここへ?」
毎週この時間は、いつもなら剣術の早朝訓練をしているはずじゃ……。
ミハイル様はあっと驚きの表情を浮かべてから恥ずかしそうに俯いた。
「いや、昨日アリシアの顔を見られていないから、君を思い出して思わずここに足が向いてしまって……」
ミハイル様は何やらボソボソと呟いている。
「えっ? どうされたんですか?」
反射的に聞き返すが、ミハイル様はハッと我に返ったように言った。
「いや、何でもないんだ」
なんか顔が赤くなっているような気もするけれど、どうしたのかな。
「それより、アリシアはここで何をしてるんだ」
「あ、今朝もここの掃除をするように言われて」
「そうなのか……いや、でも今日は大切な仕事があるから一緒に来てくれ」
えっ?大切な仕事??
そのままミハイル様は『?』で頭がいっぱいの私の手を引いて執務室まで連れて行った。
執務室へ入ると、マリーがシャツからタイやカフスなどの装飾品を並べて、身支度の準備をしているところだった。
あ、この準備は王宮の着付けね。
そうか、大切な仕事って着付けのことだったのか。
部屋に入ってきた私たちに一瞬驚いた様子を見せてから一礼をする。
「おお、ちょうど準備が整ったようだな」
そう言いながらミハイル様はカツカツと執務机まで歩み寄り、机に置かれていた書類を手に取った。
その一瞬の間、マリーはふっと表情を曇らせてぶつぶつと呟いた。
「……ちっ、なんでここにいるわけ? あの執事に掃除担当へ回すように言っておいたのに」
ん?どうしたんだろう?
「ああもう、必死に着付けの練習したのに……」
マリーは何か言ってるようだけど、小さくてよく聞き取れない。
「はい。統括執事様から公子様の着付けを行うように仰せつかりました」
マリーは何事もなかったように、笑顔でハキハキとミハイル様に答える。
「それは、アリシアにやってもらうから君はもういい。ああ、ついでにお茶のセットも下げてくれ」
ミハイル様は、手にした書類に目を通しながらマリーに指示を出す。
その瞬間、マリーは俯き顔に影を作った。
えっ?
今、マリーの顔がすごく怖かったような気がしたんだけど……。
「かしこまりました公子様」
彼女は笑顔でお辞儀をして言った。
気のせいだったのかな。
ふう、びっくりした。
手早く片付けをして部屋から退出するマリーとすれ違う際に目が合ったので、軽く笑顔で合図した。
すると彼女は、書類の確認を続けているミハイル様をチラッと見たあと、私をキッと睨んだ。
えっ?!
一瞬のことに何が起きたのか理解できないでいると、マリーはすれ違いざまに熱々のポットの蓋を私の右手首に押し付けた。
「っ……!!」
熱っ!!!!
そのまま何事もなかったかのように、彼女はさーっと部屋から出て行ってしまった。
な、何、今の?!?!
マリーだよね?!?!
呆然としていると、弾んだ声を出しながらミハイル様がそばに寄ってきた。
「まだ時間ではないが、準備が早いに越したことはないからな。さあシャツから変えてくれ」
にこやかにそう言うと、ジャケットを脱いで私の方へ向き直った。
……えっ??
シャツを変えろってこと?
前回は触れられるのも嫌そうだったのに。
な、なんでこんな、まるで子供が甘えるようにこちらに身を委ねているのかしら。
私が唖然としていると、ミハイル様は悲しげな表情を浮かべて呟くように言った。
「嫌なのか……?」
寂しそうにこちらを見つめるその様子は、耳を垂れながら甘える子犬のワンちゃんのようだった。
ちょっと、可愛い……。
「いえ、そんなことありません! 失礼しますね」
なんだか少し可笑しくなりながら、シャツのボタンを外す。
その様子にミハイル様は満足そうな表情を浮かべた。
しかし、間近で見るミハイル様の身体は本当に逞しい。
私一人ぐらいすっぽりと収まってしまいそうなほど広い胸。
抱きしめられたりしたら心地いいんだろうな。
読み終わったばかりの恋愛小説を思い出してうっとりする。
い、いけない、なんてこと考えてるの私!
恥ずかしい!!
思わずひっくり返りそうになるほどの衝撃を胸に感じると、急に顔が熱くなる。
「どうした?」
そう言って間近でこちらを見下ろすミハイル様の金色の瞳を見た瞬間ドクンと心臓が跳ねて思わず視線を逸らしてしまった。
真っ直ぐ目を見られない……。あぶない、危うくときめいてしまうところだ。
まあそんなこと思ってるのは私だけだろうけど……。
ミハイル様はひとり慌てる私を気にも止めず上機嫌で話を続けた。
「前回の着付けを王太子殿下がえらく誉めてくださってな」
「王太子殿下がですか?!」
「ああ、ついこの前もその話が出たのでな、私の可愛いメイドだと自慢しておいた」
なっ……なんてこと!!
ミハイル様がそんなこと言うなんて!
私は再びひっくり返りそうになる気持ちを抑えて、冷静に着付けを続けながら話題を変えた。
「お、王太子殿下と仲がよろしいのですね」
「ああ、子供の頃からの付き合いだからな」
そうか、王国を支える公爵家の跡取りだものね。
ミハイル様はやっぱりすごいお方なんだなあ。
シャツの替えをして、素早くタイを結び装飾品をつけてあっという間に完成。
ミハイル様も、満足そうな笑顔でタイの結び目を確認している。
うーん、私、また一段と腕を上げたような気がする。
前回は前世というNGワードの失言をして雰囲気が悪くなっちゃったけど、今日は無事に和やかに終えられたし。
自画自賛しながら、手を胸にあててホッと息をついた。
すると、突然ミハイル様が私の右手を掴む。
「アリシア! 怪我をしてるじゃないか!」
あ、さっきポットの蓋を当てられた場所。
忘れてたけど、赤くなっちゃってる。
「あ……ちょっと火傷をしてしまって」
笑いながら答えるがミハイル様は心配そうな瞳で私の手を見つめる。
「そうなのか……」
愛想笑いをしていたが、はっと気づく。
わ、私、今、ミハイル様に手を握られている……?!?!
そんな焦りに気づきもせず、ミハイル様は私の手を両手でそっと包むように優しく触れている。
私の全意識が右手に集中した。
そこだけなぜか熱くなっているようで、心臓がどきどきと脈打っている。
それは決して火傷のせいではないのだと思う。
不思議と胸までこんなに熱くなっているんだもの。
それと同時にミハイル様の甘い視線に気付き、警告が鳴り響くよう脳裏にある考えが掠めた。
『もうこれ以上ミハイル様に近づいてはいけない』と。
今日も統括執事さんからホールの掃除を指示されて、意気揚々とやってきたのだ。
ここはいつ来ても落ち着くなあ。
ぐーっと両手を上げて伸びをしながら天井のステンドグラスを眺め気合いを入れる。
天井から差し込む朝陽が気持ちいい。
「よしっ。今日も頑張ろう!」
張り切って床を拭いていると、扉が開いて誰かが入ってきた。
あ、他にもここの担当がいたのかな。
メイド仲間がやってきたのかと思って振り返ると、そこにいたのはまたしてもミハイル様だった、
「公子様? なぜここへ?」
毎週この時間は、いつもなら剣術の早朝訓練をしているはずじゃ……。
ミハイル様はあっと驚きの表情を浮かべてから恥ずかしそうに俯いた。
「いや、昨日アリシアの顔を見られていないから、君を思い出して思わずここに足が向いてしまって……」
ミハイル様は何やらボソボソと呟いている。
「えっ? どうされたんですか?」
反射的に聞き返すが、ミハイル様はハッと我に返ったように言った。
「いや、何でもないんだ」
なんか顔が赤くなっているような気もするけれど、どうしたのかな。
「それより、アリシアはここで何をしてるんだ」
「あ、今朝もここの掃除をするように言われて」
「そうなのか……いや、でも今日は大切な仕事があるから一緒に来てくれ」
えっ?大切な仕事??
そのままミハイル様は『?』で頭がいっぱいの私の手を引いて執務室まで連れて行った。
執務室へ入ると、マリーがシャツからタイやカフスなどの装飾品を並べて、身支度の準備をしているところだった。
あ、この準備は王宮の着付けね。
そうか、大切な仕事って着付けのことだったのか。
部屋に入ってきた私たちに一瞬驚いた様子を見せてから一礼をする。
「おお、ちょうど準備が整ったようだな」
そう言いながらミハイル様はカツカツと執務机まで歩み寄り、机に置かれていた書類を手に取った。
その一瞬の間、マリーはふっと表情を曇らせてぶつぶつと呟いた。
「……ちっ、なんでここにいるわけ? あの執事に掃除担当へ回すように言っておいたのに」
ん?どうしたんだろう?
「ああもう、必死に着付けの練習したのに……」
マリーは何か言ってるようだけど、小さくてよく聞き取れない。
「はい。統括執事様から公子様の着付けを行うように仰せつかりました」
マリーは何事もなかったように、笑顔でハキハキとミハイル様に答える。
「それは、アリシアにやってもらうから君はもういい。ああ、ついでにお茶のセットも下げてくれ」
ミハイル様は、手にした書類に目を通しながらマリーに指示を出す。
その瞬間、マリーは俯き顔に影を作った。
えっ?
今、マリーの顔がすごく怖かったような気がしたんだけど……。
「かしこまりました公子様」
彼女は笑顔でお辞儀をして言った。
気のせいだったのかな。
ふう、びっくりした。
手早く片付けをして部屋から退出するマリーとすれ違う際に目が合ったので、軽く笑顔で合図した。
すると彼女は、書類の確認を続けているミハイル様をチラッと見たあと、私をキッと睨んだ。
えっ?!
一瞬のことに何が起きたのか理解できないでいると、マリーはすれ違いざまに熱々のポットの蓋を私の右手首に押し付けた。
「っ……!!」
熱っ!!!!
そのまま何事もなかったかのように、彼女はさーっと部屋から出て行ってしまった。
な、何、今の?!?!
マリーだよね?!?!
呆然としていると、弾んだ声を出しながらミハイル様がそばに寄ってきた。
「まだ時間ではないが、準備が早いに越したことはないからな。さあシャツから変えてくれ」
にこやかにそう言うと、ジャケットを脱いで私の方へ向き直った。
……えっ??
シャツを変えろってこと?
前回は触れられるのも嫌そうだったのに。
な、なんでこんな、まるで子供が甘えるようにこちらに身を委ねているのかしら。
私が唖然としていると、ミハイル様は悲しげな表情を浮かべて呟くように言った。
「嫌なのか……?」
寂しそうにこちらを見つめるその様子は、耳を垂れながら甘える子犬のワンちゃんのようだった。
ちょっと、可愛い……。
「いえ、そんなことありません! 失礼しますね」
なんだか少し可笑しくなりながら、シャツのボタンを外す。
その様子にミハイル様は満足そうな表情を浮かべた。
しかし、間近で見るミハイル様の身体は本当に逞しい。
私一人ぐらいすっぽりと収まってしまいそうなほど広い胸。
抱きしめられたりしたら心地いいんだろうな。
読み終わったばかりの恋愛小説を思い出してうっとりする。
い、いけない、なんてこと考えてるの私!
恥ずかしい!!
思わずひっくり返りそうになるほどの衝撃を胸に感じると、急に顔が熱くなる。
「どうした?」
そう言って間近でこちらを見下ろすミハイル様の金色の瞳を見た瞬間ドクンと心臓が跳ねて思わず視線を逸らしてしまった。
真っ直ぐ目を見られない……。あぶない、危うくときめいてしまうところだ。
まあそんなこと思ってるのは私だけだろうけど……。
ミハイル様はひとり慌てる私を気にも止めず上機嫌で話を続けた。
「前回の着付けを王太子殿下がえらく誉めてくださってな」
「王太子殿下がですか?!」
「ああ、ついこの前もその話が出たのでな、私の可愛いメイドだと自慢しておいた」
なっ……なんてこと!!
ミハイル様がそんなこと言うなんて!
私は再びひっくり返りそうになる気持ちを抑えて、冷静に着付けを続けながら話題を変えた。
「お、王太子殿下と仲がよろしいのですね」
「ああ、子供の頃からの付き合いだからな」
そうか、王国を支える公爵家の跡取りだものね。
ミハイル様はやっぱりすごいお方なんだなあ。
シャツの替えをして、素早くタイを結び装飾品をつけてあっという間に完成。
ミハイル様も、満足そうな笑顔でタイの結び目を確認している。
うーん、私、また一段と腕を上げたような気がする。
前回は前世というNGワードの失言をして雰囲気が悪くなっちゃったけど、今日は無事に和やかに終えられたし。
自画自賛しながら、手を胸にあててホッと息をついた。
すると、突然ミハイル様が私の右手を掴む。
「アリシア! 怪我をしてるじゃないか!」
あ、さっきポットの蓋を当てられた場所。
忘れてたけど、赤くなっちゃってる。
「あ……ちょっと火傷をしてしまって」
笑いながら答えるがミハイル様は心配そうな瞳で私の手を見つめる。
「そうなのか……」
愛想笑いをしていたが、はっと気づく。
わ、私、今、ミハイル様に手を握られている……?!?!
そんな焦りに気づきもせず、ミハイル様は私の手を両手でそっと包むように優しく触れている。
私の全意識が右手に集中した。
そこだけなぜか熱くなっているようで、心臓がどきどきと脈打っている。
それは決して火傷のせいではないのだと思う。
不思議と胸までこんなに熱くなっているんだもの。
それと同時にミハイル様の甘い視線に気付き、警告が鳴り響くよう脳裏にある考えが掠めた。
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