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設立編
--第5章:死にかけの貴族4
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頭の中でいろいろと考えているうちに、やはり当初の疑問が再び浮かんでくる。
「私は魔法が使えないし、使い方も知らないのになぜさっきは使えたの?」
—それはおそらくですが、私の体が融合しているからです。そして、使うときには神に祈りを捧げる儀式も必要なのですが、それも私がおこなっています。しかし…
「しかし、なんだ?」
—あ、いえ……融合した体ですぐに魔法が使えた事が驚いた、ということです。
返答に少しぎこちなさが残る気がするが、とりあえずは納得した。
つまり、マリアと融合しているので癒やしの魔法が使えるということだ。そして自分はもともと剣士だから、剣も使える。
しかし、そうなると魔法使いを雇う必要がなくなり、その分稼ぎが増えるんじゃないか?
さすがに大きな仕事は一人では無理だが、かなりの頻度で人件費削減になるだろう。ただ、魔法を使うと精神力が減ると聞いたことがあるし、術者が立ちくらみしているのも見たことがある。戦闘中に立ちくらみなんかしたら命にかかわる。やはりそう簡単に結論は出せない。
「他にも魔法が使えるの?」
—はい。おっしゃる通り、神聖系の魔法であれば多くの魔法が使えます。先日、大悪魔を倒したときの魔法もその一つです。
ああ、思い出した。
あの時は何が起こったのかさっぱりだったが、今考えてみると、剣から強い光が大悪魔の中に流し込まれていった気がする。
「いや、待て。大悪魔?あの時、倒したのが大悪魔だったの?」
—はい、そうです。私も死にかけました。あれは最前線で戦っていた大悪魔ヘルマルクです。あなたと融合できなければ、おそらく勝てなかったし、間違いなく死んでいた事でしょう。
大悪魔自体は知っているが、名前は初めて聞いた。大悪魔は悪魔たちを束ねるリーダー的な存在で、複数いる。その力は他の悪魔とは比べ物にならないほど強大で、傭兵仲間でも遭遇した者は全員死んでいる。
しかし、なぜ融合できたから勝てたんだ?その大悪魔は剣属性の攻撃に極端に弱いのか?
「融合して体が癒えたから勝てた?もしくはその前から受けて瀕死だったとか?」
—いえ、万全の状態で戦ってもなお致命傷を負わされました。しかし、あなたと融合して意識を預けたことで、その素晴らしい剣技を駆使してもらうことができたのです。
剣を通じて魔法を放つことで、直接大悪魔の体内に聖属性魔法を流し込むことができました。剣と魔法をあのレベルで駆使できるからこその神技です。あんなことができる人間がこの世にいるでしょうか。大悪魔も完全に油断して攻撃を受け、即死しました。
なんだか途中から少しテンションが高めになっているような気がするのは気のせいだろうか。
とはいえあたしは(マリアも含まれているが)剣技、攻撃魔法、回復魔法も使えるようになったということか。
「これは金稼ぎがしやすくなりそうね」
ニヤリと笑みを浮かべながら、茂みの中にいるウサギに向かって剣を思い切り投げつける。
完全に日が暮れた頃、洞窟に戻ってきた。
「おかえりなさい、ヴェルヴェットさん」
「おかえりなさい!」
アナスタシアとエミールが出迎えてくれた。
それに応えながら、手際よく手に入れたウサギ3匹を解体してスープにしていく。最初は解体作業にしかめっ面をしていた二人だが、いい匂いがしてくるとだんだんと表情が明るくなる。
「熱いから、ゆっくり食べて」
そう言って二人にウサギの肉が入ったスープを手渡してやる。
「ありがとうございます」
アナスタシアが礼を言う前に、エミールががっついて食べ始める。申し訳なさそうにアナスタシアがこちらを見てくるが、「別にいい」という表情で見返す。
聞いた話ではエミールはまだ10歳だ。むしろ、全然行儀がいいほうだ。それにお腹も空いているのだ、がっついて当然だ。
スプーンでスープを掬いながら今後のことを考える。
さっき戦った山賊は明らかにおかしかった。命の危険が迫っているのに、逃げ出さずに勇敢に戦っていた。
いや、しっかり怯えてはいたので勇敢とは少し違うか。あれは……。
そうだ、怯えだ。
あたしに対して?いや違う、あれはどうしてもやらなきゃいけなくて、無理やり命令されている者特有の嫌な感じの顔だった。
つまり、首謀者が別にいる可能性があり、まだ戦闘が続くかもしれない。
やはり警戒して正規の道を外れて歩いていて良かったかもしれない。
「ねぇ、アナスタシア。殺されるくらい恨まれているやつはいる?」
「え!?いえ、私はそんなことした覚えは全くありません!ただ……私の夫は事業拡大の際、必要な強行手段を取ることもあります。
もちろん、国や皆さんのことを第一に考えている素晴らしい人です。しかし、全員が感謝しているかどうかはわかりません。疎ましく思っている方もいるかもしれません」
俯き、悲しそうにアナスタシアは答えた。
アナスタシア達は大貴族だ。疎ましく思う者はもちろんいるだろう。しかし、あんな大勢の山賊と交渉ができる人間がそう簡単にいるとは思えない。
こういうことに慣れていて、かつ権力や金がありそうな奴だろう。
「金や権力があって、場合によってはあんた達を殺すことを厭わないようなやつのことよ」
わかりやすくストレートに尋ねる。
俯いているアナスタシアは、あまりこの話をしたくなさそうだが、こっちとしても命に関わる問題だ。わかる情報は少しでも拾いたい。
「いえ、そこまで恨んでいるような方はいないと思います。
夫は最後までしっかりと親身になって話し合い、最終手段でも周囲の方々の総意を確認し、きちんと説明し、謝罪してから進める方ですから……」
聞いている限りでは、やはり山賊を雇って殺そうとするほどの恨みは買っていなさそうだ。これ以上はわからない。政治の話などさっぱりわからないし、考えるのも面倒くさくなってきた。
「ふ~ん」とだけ言って話を終わらせる。
さっきまでがっついていたエミールが唐突にしゃべりだす。
「ヴェルヴェットはなんであんなに強いの?」
随分とストレートに聞いてきたが、簡単な質問だ。
「戦わないとご飯が食べられない。ああ、それにいいお酒もね」
素直に答えてやる。
「あんたは恵まれてるからわからないだろうけど、普通の奴は働かないと食べていけない
それにあたしは頭もよくないし、魔法もないとなると、単純労働かこれしかないのよ」
言いながら、スラリと剣を抜いた。
自分は捨て子で孤児院で育てられたが、その暮らしが合わずある日逃げ出した。小さい体でまともに働き口も見つけられず、平気で物を盗んで生きてきた。
捕まるたびに様々な暴行を受けたが、それを子供に詳しく語るわけにはいかないし、割愛する。
「ガキだったからまともに働くこともできず、よくお腹をすかしていた。
でもある時、傭兵たちが食べ物をくれるようになった。理由を聞いたら、依頼人が『子供は誰もが育てられ、幸せになる権利がある』って言ったらしい。
あたしは単純だから、こう思ったんだ。飯をくれるくらいなのだから傭兵をやれば食べ物に困らないって」
今にして思えば依頼は依頼で、傭兵たちが払っていたわけじゃない。本当に馬鹿だったと思う。しかし、渡すふりをしてくすねることもできたはずだが、あの傭兵たちは誰もそうしなかった。
自分は食べ物が目的で傭兵になった口だから、あの傭兵達のようにはなれなかったが。
「まあ、あの時は嬉しかったよ」
自然とあの瞬間を思い出して、笑みがこぼれる。
「ご飯をいっぱい食べたからヴェルヴェットは強いの?」
……なんだか随分と水を差された気がする。
「いや、それはちょっと違う。
契約している以上、どんなに強い相手でも逃げるわけにはいかないから、必死で訓練もしたし、実践でも緊張なんて言ってられない。殺されるから。そうやって繰り返していったら、こんな風になったってわけ」
そう答えてスープを平らげる。
エミールは真剣に話を聞いていた。そんな大層な話をしているつもりはないのだが。
「エミールも将来はちゃんとお母さんを守れるくらい強い男になることね」
「うん!今度は僕が、お母さんを守るよ」
そう言ってエミールはアナスタシアに微笑みかけ、アナスタシアは嬉しそうに目に涙を浮かべてエミールを抱きしめた。
こうして夜が更けていった。
「私は魔法が使えないし、使い方も知らないのになぜさっきは使えたの?」
—それはおそらくですが、私の体が融合しているからです。そして、使うときには神に祈りを捧げる儀式も必要なのですが、それも私がおこなっています。しかし…
「しかし、なんだ?」
—あ、いえ……融合した体ですぐに魔法が使えた事が驚いた、ということです。
返答に少しぎこちなさが残る気がするが、とりあえずは納得した。
つまり、マリアと融合しているので癒やしの魔法が使えるということだ。そして自分はもともと剣士だから、剣も使える。
しかし、そうなると魔法使いを雇う必要がなくなり、その分稼ぎが増えるんじゃないか?
さすがに大きな仕事は一人では無理だが、かなりの頻度で人件費削減になるだろう。ただ、魔法を使うと精神力が減ると聞いたことがあるし、術者が立ちくらみしているのも見たことがある。戦闘中に立ちくらみなんかしたら命にかかわる。やはりそう簡単に結論は出せない。
「他にも魔法が使えるの?」
—はい。おっしゃる通り、神聖系の魔法であれば多くの魔法が使えます。先日、大悪魔を倒したときの魔法もその一つです。
ああ、思い出した。
あの時は何が起こったのかさっぱりだったが、今考えてみると、剣から強い光が大悪魔の中に流し込まれていった気がする。
「いや、待て。大悪魔?あの時、倒したのが大悪魔だったの?」
—はい、そうです。私も死にかけました。あれは最前線で戦っていた大悪魔ヘルマルクです。あなたと融合できなければ、おそらく勝てなかったし、間違いなく死んでいた事でしょう。
大悪魔自体は知っているが、名前は初めて聞いた。大悪魔は悪魔たちを束ねるリーダー的な存在で、複数いる。その力は他の悪魔とは比べ物にならないほど強大で、傭兵仲間でも遭遇した者は全員死んでいる。
しかし、なぜ融合できたから勝てたんだ?その大悪魔は剣属性の攻撃に極端に弱いのか?
「融合して体が癒えたから勝てた?もしくはその前から受けて瀕死だったとか?」
—いえ、万全の状態で戦ってもなお致命傷を負わされました。しかし、あなたと融合して意識を預けたことで、その素晴らしい剣技を駆使してもらうことができたのです。
剣を通じて魔法を放つことで、直接大悪魔の体内に聖属性魔法を流し込むことができました。剣と魔法をあのレベルで駆使できるからこその神技です。あんなことができる人間がこの世にいるでしょうか。大悪魔も完全に油断して攻撃を受け、即死しました。
なんだか途中から少しテンションが高めになっているような気がするのは気のせいだろうか。
とはいえあたしは(マリアも含まれているが)剣技、攻撃魔法、回復魔法も使えるようになったということか。
「これは金稼ぎがしやすくなりそうね」
ニヤリと笑みを浮かべながら、茂みの中にいるウサギに向かって剣を思い切り投げつける。
完全に日が暮れた頃、洞窟に戻ってきた。
「おかえりなさい、ヴェルヴェットさん」
「おかえりなさい!」
アナスタシアとエミールが出迎えてくれた。
それに応えながら、手際よく手に入れたウサギ3匹を解体してスープにしていく。最初は解体作業にしかめっ面をしていた二人だが、いい匂いがしてくるとだんだんと表情が明るくなる。
「熱いから、ゆっくり食べて」
そう言って二人にウサギの肉が入ったスープを手渡してやる。
「ありがとうございます」
アナスタシアが礼を言う前に、エミールががっついて食べ始める。申し訳なさそうにアナスタシアがこちらを見てくるが、「別にいい」という表情で見返す。
聞いた話ではエミールはまだ10歳だ。むしろ、全然行儀がいいほうだ。それにお腹も空いているのだ、がっついて当然だ。
スプーンでスープを掬いながら今後のことを考える。
さっき戦った山賊は明らかにおかしかった。命の危険が迫っているのに、逃げ出さずに勇敢に戦っていた。
いや、しっかり怯えてはいたので勇敢とは少し違うか。あれは……。
そうだ、怯えだ。
あたしに対して?いや違う、あれはどうしてもやらなきゃいけなくて、無理やり命令されている者特有の嫌な感じの顔だった。
つまり、首謀者が別にいる可能性があり、まだ戦闘が続くかもしれない。
やはり警戒して正規の道を外れて歩いていて良かったかもしれない。
「ねぇ、アナスタシア。殺されるくらい恨まれているやつはいる?」
「え!?いえ、私はそんなことした覚えは全くありません!ただ……私の夫は事業拡大の際、必要な強行手段を取ることもあります。
もちろん、国や皆さんのことを第一に考えている素晴らしい人です。しかし、全員が感謝しているかどうかはわかりません。疎ましく思っている方もいるかもしれません」
俯き、悲しそうにアナスタシアは答えた。
アナスタシア達は大貴族だ。疎ましく思う者はもちろんいるだろう。しかし、あんな大勢の山賊と交渉ができる人間がそう簡単にいるとは思えない。
こういうことに慣れていて、かつ権力や金がありそうな奴だろう。
「金や権力があって、場合によってはあんた達を殺すことを厭わないようなやつのことよ」
わかりやすくストレートに尋ねる。
俯いているアナスタシアは、あまりこの話をしたくなさそうだが、こっちとしても命に関わる問題だ。わかる情報は少しでも拾いたい。
「いえ、そこまで恨んでいるような方はいないと思います。
夫は最後までしっかりと親身になって話し合い、最終手段でも周囲の方々の総意を確認し、きちんと説明し、謝罪してから進める方ですから……」
聞いている限りでは、やはり山賊を雇って殺そうとするほどの恨みは買っていなさそうだ。これ以上はわからない。政治の話などさっぱりわからないし、考えるのも面倒くさくなってきた。
「ふ~ん」とだけ言って話を終わらせる。
さっきまでがっついていたエミールが唐突にしゃべりだす。
「ヴェルヴェットはなんであんなに強いの?」
随分とストレートに聞いてきたが、簡単な質問だ。
「戦わないとご飯が食べられない。ああ、それにいいお酒もね」
素直に答えてやる。
「あんたは恵まれてるからわからないだろうけど、普通の奴は働かないと食べていけない
それにあたしは頭もよくないし、魔法もないとなると、単純労働かこれしかないのよ」
言いながら、スラリと剣を抜いた。
自分は捨て子で孤児院で育てられたが、その暮らしが合わずある日逃げ出した。小さい体でまともに働き口も見つけられず、平気で物を盗んで生きてきた。
捕まるたびに様々な暴行を受けたが、それを子供に詳しく語るわけにはいかないし、割愛する。
「ガキだったからまともに働くこともできず、よくお腹をすかしていた。
でもある時、傭兵たちが食べ物をくれるようになった。理由を聞いたら、依頼人が『子供は誰もが育てられ、幸せになる権利がある』って言ったらしい。
あたしは単純だから、こう思ったんだ。飯をくれるくらいなのだから傭兵をやれば食べ物に困らないって」
今にして思えば依頼は依頼で、傭兵たちが払っていたわけじゃない。本当に馬鹿だったと思う。しかし、渡すふりをしてくすねることもできたはずだが、あの傭兵たちは誰もそうしなかった。
自分は食べ物が目的で傭兵になった口だから、あの傭兵達のようにはなれなかったが。
「まあ、あの時は嬉しかったよ」
自然とあの瞬間を思い出して、笑みがこぼれる。
「ご飯をいっぱい食べたからヴェルヴェットは強いの?」
……なんだか随分と水を差された気がする。
「いや、それはちょっと違う。
契約している以上、どんなに強い相手でも逃げるわけにはいかないから、必死で訓練もしたし、実践でも緊張なんて言ってられない。殺されるから。そうやって繰り返していったら、こんな風になったってわけ」
そう答えてスープを平らげる。
エミールは真剣に話を聞いていた。そんな大層な話をしているつもりはないのだが。
「エミールも将来はちゃんとお母さんを守れるくらい強い男になることね」
「うん!今度は僕が、お母さんを守るよ」
そう言ってエミールはアナスタシアに微笑みかけ、アナスタシアは嬉しそうに目に涙を浮かべてエミールを抱きしめた。
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