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ダンジョンとコアと私
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妹になったコアが言うには、周りの森に住む魔物が強過ぎてこの草原に人間がやってくるのは数年に1度くらいらしく、0から作り始める余裕はたっぷりあると言うので私好みのダンジョンに作り替えるために今あるダンジョンをリセットした。その際コアの性格も変わってしまったが、今の方が私好みなので問題無しだ。
コアが言うには50階層とそれなりの成長をしたダンジョンなので改修した方が負担が少なかったらしいんだけど、あの不健康男が作った中古ダンジョンを使うのはなんか良い気分しないしね。
新築すると5階層から始めることになるらしいんだけど、50階層ダンジョンの施設売却?して出来たポイント?やあの男がため込んだポイント?が有るらしいので、30階層まですぐに作っても余裕あるとか。
金に中古が無いようにポイント?とやらにも中古は無いのだ、誰が持っていたとか関係ないのである。
「どうするのお姉ちゃん」
「そうねえ、最初は10階建で良いかしらね」
「10階建? 地下じゃなくて上に作るの?」
「さっきダンジョンカタログ見てたら塔タイプも出来るってあったじゃない? あれの最上階からこの辺りを見下ろした景色って良さそうだと思うのよね」
「見晴らしは良いと思うけど、太陽光線がダメなんじゃないの?」
「それが、ダンジョンから出たら平気だったよの。なんでかしらね?」
「ちょっとお姉ちゃんを分析するね」
「あいよ」
分析ってなに?
「お姉ちゃん、半神になってるよ」
「半神?」
「半分神様って事」
「なにそれ? 吸血鬼じゃないの? 吸血衝動とか有ったけど」
「前はなんだったのか知らないけど、今は半神だよ」
「そっかー」
考えても答えが出なそうなんで、妹を誘って寝ることにした。
地元のホームセンターその2のニャフコは家具や生活小物とかが充実してたので良い寝具とかあったんだよね、前から使ってみたかったんだよ20万くらいするベッド。
マットに寝転んだ瞬間思わず「あ~」とか言ってしまったくらい良いんだけど。
*
「お姉ちゃん、早くダンジョン作ろうよ。このままだとダンジョンに入ってすぐこの部屋のままだよ」
「それはめんどくさいことになりそうね。30階建にしても内装を変えるくらいのポイントが残るって言ってたし、とりあえず30階建にしておきましょう」
「わかった~」
*
「へ~、結構高いわね、大体どれくらいの高さなの?」
「200メートルくらいかな?」
「思ってたより高いわね、ワンフロア6メートルくらいあるの?」
「高さがないと戦えない魔物とか居るしね」
「草原とかのフロアはどうなってるの?」
「あれはそう言う物」
「そう言う物?」
「そうなの」
「そう」
*
とりあえず、1番上を私たちが住む住居エリアにして、その下を畑とか果樹園にしよう。
ダンジョンに設計機能が有ったのでそれを使って家を作るわ。
塔の上に展望台も作り、ホームセンターカタログで望遠鏡とかカメラを出して楽しもう。
畳にお風呂に湯沸かし器にIH、縁側から見えるのは池と畑、裏に回ればソーラーパネル、これで電気もバッチリね!
ホームセンターカタログその3鳥中HOMEにはヤマデラ電気が入ってるからね、家電やゲーム機なんかも出せるのよね! 隣のヨーガ堂も含まれてたのは嬉しい誤算だったわ!
「今度はこっちを着てみて~」
「またぁ?」
「うん、かわいいかわい、似合う似合う」
「そ、そう?」
可愛い女の子はなんでも似合うね~。
*
池に錦鯉とかを放して見る、なんか良い感じだ。
草原にはウサギかな、どちらも安いわりには癒される。
猫とかウサギの10から80倍の値段するからね、うっかり出せない。
寝るときに余ってる魔力をホームセンターポイント(1ポイント1円)に変換する仕組みだったんだけど、ダンジョンポイントも同じ仕組みがあるみたいで今はそれぞれに半分ずつ流れている。
まぁ、戦い続けて半神とやらになったおかげで1日20万ずつ溜まってるみたいだから問題無いんだけどね。
それでも猫を10万円以上出して買うのは考えてしまうよ、欲しいけど。
自分たちより愛でるだけの生き物の方がはるかに高いんだから知能有る魔物たちが知ったら納得出来ないんじゃなかろうか、何せファイヤードラゴンと子猫が魔力換算だと同じだからね。
異なる世界?から輸入?してるんだから関税?とかで高くなるのは仕方がないのかな?
「お姉ちゃん、1階の魔物は何にするの?」
「1番安いので~」
「出し続ける箱だと100体以上だとお得になるけどそっちにする?」
「幾ら?」
「1番弱いのだから500ポイントかな?」
「やっす、弁当1個くらいじゃないの」
「どうする?」
「ん~、1万ポイントで出続ける箱とか有るの?」
「有るよ~」
「10万は?」
「それもあるよ~」
「ナマモノ?」
「ううん、金属」
「それにしましょう」
*
俺たち鋼の魂はドワーフだけで組んだミスリル級パーティーだ。
踏破が難しいと言われる死の森だが物理攻撃主体の俺たちパーティならそこまで難しくない。
この森は獣形の魔物が多く普通のパーティなら魔法使いや僧侶を守りながら戦うが、俺たちは全員が前衛のようなものなので多少難易度は下がる。
それでも気を抜くとやられるので油断は出来ないが。
「いや~、本当に高い塔だなぁ」
「こんなのが一夜で出来るんだから、不思議なもんだ」
「そりゃ調査もしたくなるってもんだな」
「新しいダンジョンだったら1階の情報だけでも高値で売れるし、良い依頼だな」
「早く帰っていっぱいやりたいぜ」
草原地帯には四つ足の獣が数多く居たはずだが、1匹も見ることなく塔についた。良いことなのに逆に不安になってくる。
「魔物に会わなかったな」
「ああ…」
「なんでだと思う?」
「知らん」
「塔が関係してると思うか?」
「入って見りゃわかるだろ」
「…そうだな」
嫌な予感しかしない。
このまま引き返したい。
「ほら、いくぞ」
「ああ」
仲間の後に続き開いた扉の中に入っていく。
中は思ったよりも明るい、と言うより明る過ぎる?
「塔の中も草原?」
「そう言うタイプのダンジョンなんじゃないのか?」
「うむ、1階から草原なのは珍しいがダンジョンの中にある草原は他にもあるからの」
「そういやそうか」
仲間は緊張が薄れたようだが、俺は警戒心が更に増した。
理由はわからない、今まで歩いて来た草原と大して変わりのなく、魔物の気配なども感じないのに嫌な予感が消えやしない。
「何か嫌な予感がする、正直引き返したい」
「おいおい、なにびびってんだよ。草原エリアなんてそんな強い魔物がいるわ…なんだあれ?」
「どうした?」
「前を見ろ、そしてそのまま視線を上げていけ」
何を見たってい…。
「鉄の…竜?」
「ただの置き物じゃないのか?」
「…さっき、俺たちの方を向いたんだよ」
「こちらを見たと言うのか?」
「ああ…」
ああ、これが嫌な予感の正体か。
ただの竜だって倒すの大変なのに鉄の竜だなんて俺たちだけで倒せるわけがない。
「な?!」
「どうした…?」
「左側を見ろ、同じのが居る」
「マジだ」
「はは、右側にも居るぜ」
「逃げられると思うか?」
「ダンジョンから出たら追って来ないんじゃないのか?」
「普通はそうだが…」
「何かあるのか?」
「草原で魔物に会わなかったな理由はアレが関係してるんじゃないのか?」
「はは、嫌なこと言うなよ…」
その時正面の竜が口を開ける。
「逃げろ、ブレスが来るぞ!」
冷静になれ、冷静に!
「あんなデカブツが塔の扉を通れるわけがないだろ!」
「そ、そうか!」
「そうだな!」
「出れば逃げられる!」
俺たちは必死で走って塔の外に出た。
全員草原に倒れて荒い息をしている、もちろんオレもだ。
こんなに走ったのは生まれて初めてか、間に合わないかと思ってた。
「よく全員助かったよ」
「本当にな…」
「アイアンドラゴンなんて居るのか、あれはゴーレムの一種なのか?」
「知らん、初め見た」
「アイツ1匹だけでも相当な鉄が取れるだろ」
「倒せればな」
「誰も死なずにアレを倒せるなら相当の稼ぎになるな、倒せれば」
「近づくことすら難しいのに倒せるわけないわな」
「まあなぁ」
深入りはせずにこのまま帰ることにした。
来るときは怖いところだと思っていた死の森もは、アイアンドラゴンに襲われた後では大したことがない気がして体の動きが良かった。
アレを見たことで精神的に成長したのかも知れないと仲間に話したら、みんな似たようなことを感じていたようでちょっとだけアレに感謝した。
ただ、もう2度と会いたくない。
コアが言うには50階層とそれなりの成長をしたダンジョンなので改修した方が負担が少なかったらしいんだけど、あの不健康男が作った中古ダンジョンを使うのはなんか良い気分しないしね。
新築すると5階層から始めることになるらしいんだけど、50階層ダンジョンの施設売却?して出来たポイント?やあの男がため込んだポイント?が有るらしいので、30階層まですぐに作っても余裕あるとか。
金に中古が無いようにポイント?とやらにも中古は無いのだ、誰が持っていたとか関係ないのである。
「どうするのお姉ちゃん」
「そうねえ、最初は10階建で良いかしらね」
「10階建? 地下じゃなくて上に作るの?」
「さっきダンジョンカタログ見てたら塔タイプも出来るってあったじゃない? あれの最上階からこの辺りを見下ろした景色って良さそうだと思うのよね」
「見晴らしは良いと思うけど、太陽光線がダメなんじゃないの?」
「それが、ダンジョンから出たら平気だったよの。なんでかしらね?」
「ちょっとお姉ちゃんを分析するね」
「あいよ」
分析ってなに?
「お姉ちゃん、半神になってるよ」
「半神?」
「半分神様って事」
「なにそれ? 吸血鬼じゃないの? 吸血衝動とか有ったけど」
「前はなんだったのか知らないけど、今は半神だよ」
「そっかー」
考えても答えが出なそうなんで、妹を誘って寝ることにした。
地元のホームセンターその2のニャフコは家具や生活小物とかが充実してたので良い寝具とかあったんだよね、前から使ってみたかったんだよ20万くらいするベッド。
マットに寝転んだ瞬間思わず「あ~」とか言ってしまったくらい良いんだけど。
*
「お姉ちゃん、早くダンジョン作ろうよ。このままだとダンジョンに入ってすぐこの部屋のままだよ」
「それはめんどくさいことになりそうね。30階建にしても内装を変えるくらいのポイントが残るって言ってたし、とりあえず30階建にしておきましょう」
「わかった~」
*
「へ~、結構高いわね、大体どれくらいの高さなの?」
「200メートルくらいかな?」
「思ってたより高いわね、ワンフロア6メートルくらいあるの?」
「高さがないと戦えない魔物とか居るしね」
「草原とかのフロアはどうなってるの?」
「あれはそう言う物」
「そう言う物?」
「そうなの」
「そう」
*
とりあえず、1番上を私たちが住む住居エリアにして、その下を畑とか果樹園にしよう。
ダンジョンに設計機能が有ったのでそれを使って家を作るわ。
塔の上に展望台も作り、ホームセンターカタログで望遠鏡とかカメラを出して楽しもう。
畳にお風呂に湯沸かし器にIH、縁側から見えるのは池と畑、裏に回ればソーラーパネル、これで電気もバッチリね!
ホームセンターカタログその3鳥中HOMEにはヤマデラ電気が入ってるからね、家電やゲーム機なんかも出せるのよね! 隣のヨーガ堂も含まれてたのは嬉しい誤算だったわ!
「今度はこっちを着てみて~」
「またぁ?」
「うん、かわいいかわい、似合う似合う」
「そ、そう?」
可愛い女の子はなんでも似合うね~。
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池に錦鯉とかを放して見る、なんか良い感じだ。
草原にはウサギかな、どちらも安いわりには癒される。
猫とかウサギの10から80倍の値段するからね、うっかり出せない。
寝るときに余ってる魔力をホームセンターポイント(1ポイント1円)に変換する仕組みだったんだけど、ダンジョンポイントも同じ仕組みがあるみたいで今はそれぞれに半分ずつ流れている。
まぁ、戦い続けて半神とやらになったおかげで1日20万ずつ溜まってるみたいだから問題無いんだけどね。
それでも猫を10万円以上出して買うのは考えてしまうよ、欲しいけど。
自分たちより愛でるだけの生き物の方がはるかに高いんだから知能有る魔物たちが知ったら納得出来ないんじゃなかろうか、何せファイヤードラゴンと子猫が魔力換算だと同じだからね。
異なる世界?から輸入?してるんだから関税?とかで高くなるのは仕方がないのかな?
「お姉ちゃん、1階の魔物は何にするの?」
「1番安いので~」
「出し続ける箱だと100体以上だとお得になるけどそっちにする?」
「幾ら?」
「1番弱いのだから500ポイントかな?」
「やっす、弁当1個くらいじゃないの」
「どうする?」
「ん~、1万ポイントで出続ける箱とか有るの?」
「有るよ~」
「10万は?」
「それもあるよ~」
「ナマモノ?」
「ううん、金属」
「それにしましょう」
*
俺たち鋼の魂はドワーフだけで組んだミスリル級パーティーだ。
踏破が難しいと言われる死の森だが物理攻撃主体の俺たちパーティならそこまで難しくない。
この森は獣形の魔物が多く普通のパーティなら魔法使いや僧侶を守りながら戦うが、俺たちは全員が前衛のようなものなので多少難易度は下がる。
それでも気を抜くとやられるので油断は出来ないが。
「いや~、本当に高い塔だなぁ」
「こんなのが一夜で出来るんだから、不思議なもんだ」
「そりゃ調査もしたくなるってもんだな」
「新しいダンジョンだったら1階の情報だけでも高値で売れるし、良い依頼だな」
「早く帰っていっぱいやりたいぜ」
草原地帯には四つ足の獣が数多く居たはずだが、1匹も見ることなく塔についた。良いことなのに逆に不安になってくる。
「魔物に会わなかったな」
「ああ…」
「なんでだと思う?」
「知らん」
「塔が関係してると思うか?」
「入って見りゃわかるだろ」
「…そうだな」
嫌な予感しかしない。
このまま引き返したい。
「ほら、いくぞ」
「ああ」
仲間の後に続き開いた扉の中に入っていく。
中は思ったよりも明るい、と言うより明る過ぎる?
「塔の中も草原?」
「そう言うタイプのダンジョンなんじゃないのか?」
「うむ、1階から草原なのは珍しいがダンジョンの中にある草原は他にもあるからの」
「そういやそうか」
仲間は緊張が薄れたようだが、俺は警戒心が更に増した。
理由はわからない、今まで歩いて来た草原と大して変わりのなく、魔物の気配なども感じないのに嫌な予感が消えやしない。
「何か嫌な予感がする、正直引き返したい」
「おいおい、なにびびってんだよ。草原エリアなんてそんな強い魔物がいるわ…なんだあれ?」
「どうした?」
「前を見ろ、そしてそのまま視線を上げていけ」
何を見たってい…。
「鉄の…竜?」
「ただの置き物じゃないのか?」
「…さっき、俺たちの方を向いたんだよ」
「こちらを見たと言うのか?」
「ああ…」
ああ、これが嫌な予感の正体か。
ただの竜だって倒すの大変なのに鉄の竜だなんて俺たちだけで倒せるわけがない。
「な?!」
「どうした…?」
「左側を見ろ、同じのが居る」
「マジだ」
「はは、右側にも居るぜ」
「逃げられると思うか?」
「ダンジョンから出たら追って来ないんじゃないのか?」
「普通はそうだが…」
「何かあるのか?」
「草原で魔物に会わなかったな理由はアレが関係してるんじゃないのか?」
「はは、嫌なこと言うなよ…」
その時正面の竜が口を開ける。
「逃げろ、ブレスが来るぞ!」
冷静になれ、冷静に!
「あんなデカブツが塔の扉を通れるわけがないだろ!」
「そ、そうか!」
「そうだな!」
「出れば逃げられる!」
俺たちは必死で走って塔の外に出た。
全員草原に倒れて荒い息をしている、もちろんオレもだ。
こんなに走ったのは生まれて初めてか、間に合わないかと思ってた。
「よく全員助かったよ」
「本当にな…」
「アイアンドラゴンなんて居るのか、あれはゴーレムの一種なのか?」
「知らん、初め見た」
「アイツ1匹だけでも相当な鉄が取れるだろ」
「倒せればな」
「誰も死なずにアレを倒せるなら相当の稼ぎになるな、倒せれば」
「近づくことすら難しいのに倒せるわけないわな」
「まあなぁ」
深入りはせずにこのまま帰ることにした。
来るときは怖いところだと思っていた死の森もは、アイアンドラゴンに襲われた後では大したことがない気がして体の動きが良かった。
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