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街と商人と私
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「止まれ!」
お、なんかいきなり交戦的?
「落ち着け、どう見ても彼女らは関係ないだろ」
「…そうだな、すまん」
??
「えっと、何か有ったのですか?」
「隣村を襲撃したゴーレムたちがこっちに向かってるって聞いてな、それで夜通し警戒してるんだよ」
なんでそんな情報がもうここまで届いてるのかしら?
ネットみたいなのが有る?
う~ん…。
「手続き終わりましたよ、入って休みましょう」
「ん、ええ」
*
建物は統一規格みたいのがあるらしくて街並みは綺麗だ。
石畳に雨水を逃がす為の側溝に外灯などもあり、確かな技術が窺える。古い建造物をそのまま使用しているヨーロッパのどこかの街と言われてもパッと見分からないかもしれない。
違いはガラス製品が見当たらないくらい?
加工する技術とかあるいはそれらを量産する技術が無いのかも?
魔法が発達した影響によるもの?
作るよりもそれに適した素材を魔法で探す世界なのかも知れない。
*
近くのオープンカフェに入り少し離れたところに座って適当に注文する。
喫茶店が有るなんてこの国は結構豊かなのかしらね?
「それでシルたちに聞きたいんだけど良い?」
「門のところで何か考えてたことですか?」
「うん。隣の村からここまで来る時、私たち誰にも追い抜かれてなかったよね?」
「ええ」
「それなのに昨日の夜から警戒してたって門番の人が言ってたのは何故?」
「ああ、それは通信の魔導具か鳥によるものですね」
「魔導具か…鳥?」
「鳥は…レターバード召喚」
「おお?! 便箋が出た!」
何これ!
凄い、ファンタジー過ぎる!
魔法が生きてる世界って気が凄いした!
「そしてこれに伝えたいことを書く」
「ほうほう」
「紙を四つ折りにして、届けたい人をイメージしながら名前を言う。リリで良いかな」
「おお! 鳥になった!」
「頼むね」
「飛んだ!飛んだ!凄い何これ凄い!」
はー、魔法が発達した社会てこんなことが出来るのね!
武器が剣とかだったから昔のヨーロッパみたいなイメージだったんだけど、メールみたいな魔法とか有るのね。
でもそうか、不便に感じたならそれ用の魔法を作れば良いんだものね。
科学と魔法、基本技術は違うけどそれを使う人間は大きく変わらないんだから、あったら良いなと思う道具なんかもそんなに変わらないのかもね。
気になったのであれこれ訊こうと思ったけど、街中で話すことでもないかと思って今はやめた。
誰が聞いてるかもわからない場所で、別な世界から来ましたとアピールするようなこともないし。
*
「ここが肉屋?」
「いえ、探索者ギルドです」
「ああ、それそれ。ハローワークと口入れ屋を合わせたようなところだっけ」
「? えっと、そんな感じです」
*
ウエスタンなドアを開けて入ると、中は銀行みたいな感じね。
ガラスやプラスチックは出回ってないみたいだから、漆塗りみたいな木? 鉄?を網目状にしたものを職員と客の間に置いて接触できないようにしているのね。
金銭を扱う場所ですものね、それくらいはしないダメよね。
「今日はどのような御用でしょうか、お嬢様方」
「はう?!」
全く気配を感じなかった!
えっと、ゴツい! 2メートルはありそうな筋肉質の男がなんの気配も感じさせずに近づいてくるとか出来るの?! 魔法? 訓練の結果? 何にしても凄いわ。
顔も迫力が有るわね、右目の眼帯はファッション? でも傷を見ると本当に見えないのかしら? 片目になったから探索者をやめて制服組に転向したのかしらね?
「どうかいたしましたか?」
「いえ、その、目はどうなされまして?」
なんだろう、なんか変な言い回ししてるわ…緊張してるのかしら? それとも怖い? そうよね、2メートルの筋肉なんて日本に居た頃も見たことないし、それね!
「…これは、昔魔物にね。人が見ると怖がるんで隠してるんだよ」
「そうですか、少し触らせてくださいね」
「何を?」
多分治せると思うんだよね、ダンジョンでもバトルファーマーズの治療とかしてたし。
彼らの中には死んでも新しい身体へ移れば良いやと考えて無茶な訓練とかする狂人かそこそこ混ざっているから、私の治療技術も上がりまくりだった。
目を作ったり手足を生やしたりするのは慣れたもの。
ただ、それが原住民にも効果有るのかわからないのでここらで試しておきたいのよね。
ほらよーと。
「どうですか?」
「…見えます」
「傷はカッコいいのでそのまま残しておきますね」
「…ああ」
「それで、倒した魔物のお肉とかを売りたいのですが、どうしたらよろしいのでしょうか?」
「それなら、3番の窓口へ行ってもらえれば」
「わかりましたわ」
「誰?」
「マスター変?」
「変よねマスター」
*
「魔物の肉を売るならここでと聞いたんだけど、あってる?」
「ええ、ここであってますよ。見た感じ持っているようには見えないのですが、魔法袋などをお持ちですか?」
3番の受付は若い女性だね。
この人も怪我で転向したのかな? 肩幅とかが凄いし、手が硬そうだ。
「ええ、私の収納庫にたっぷりと入ってるわよ」
「収納庫! 良いですね、私も欲しかった!」
「ふふん、褒めて褒めて!」
やっぱり探索者だったのかな、過去形だったしね。
「それで、今回はどれくらいの量をお持ちでしょう」
「えっと待ってね、収納庫内リスト召喚と」
さっきのレターバードを見て似たようなことができないかなと思ってやってみたら出来た、これは楽ね。
「はい、この中から現金化出来るのを幾つか頼める? 持っていても消費しきれなくて困っているの」
「見せてもらいま…これマジ?」
「マジ」
「死の森へ行ってきたんですか?」
「その先の草原まで行ってきたのよ」
正確にはそこから来たんだけどね。
「そうですか、お強いんですね」
「う~ん、そうだと思うんだけど、よくわからないのよね」
「よくわからない?」
「探索者として登録してないから強さの基準となる評価を受けてないのよ」
「それは勿体ないですね」
「身分証としても使えると聞いたので作ろうかなと思うんだけどね」
「それでしたらこの後に9番窓口へ行かれたらどうですか?」
「1番じゃないんだ」
「1番は依頼者様用窓口になっております」
全部を買い取る資金は無いとのことで協議してからになるけどと言うので明日また来ることにした。
9番窓口で全員分の探索者免許申請をして泊まるところを探す為にギルドを出る。
その際に筋肉からお礼を言われお金を払うと言われたが、辻治療は趣味みたいなものだから気にするなと言ったら聖女様とか言われた、照れるぜ。
*
「困った」
「困りましたね」
「どうしよう」
「少しだけでも買取して貰えば良かったんですよ…」
宿屋やへ行く前にご飯食べようと思ったんだけど、手持ちが殆どない。
探索者が落としていったお金は街に入る時とその後に休んだカフェで使ってしまっていた。
どうせ換金するんだしと、全部使うつもりで高いのとか知らないものを頼んだからなぁ…。
「何処かでなんか売れるとこない?」
「その売った物をギルドが欲しがったらどうします?」
「うっ…」
「ホームセンターカタログから売れそうな物を出したら?」
「それね! 流石コア! 流石私の妹!」
「コアちゃんやるね!」
「流石コア様です!」
「…持ち上げ過ぎ」
こっちの世界で有っても問題なさそうで売れそうなもの、陶器製の皿とかかしらね? カフェで使ったし。白無地は無かったから多少高く買い取ってくれたりしない?
*
「こんなの見たことない!」
「お、おう…」
見つけた道具屋にお皿の買い取りをしてもらおうと出したら驚かれた。
白いティーセットなんだけど、そんなに驚くものなのか?
色んな角度から真剣に見てる目利? を放置して小声で相談してみる。
「えっと珍しいもの?」
「白いのは家でしか見たことないですねぇ」
「当たり前に有ったので普通に使ってましたが、生きてる時は見たことありませんでした」
「これはまずい?」
「目の治療するよりは軽いですよ?」
「なら良いか」
自分の世界に入ってる目利きを正気に戻して買ってくれと頼んだら、うちでは無理だとか言い出した何故に?
「この店にあるすべてのものを売っても足りないくらい価値があるものだ」
「そ、そんなに?」
「どこで手に入れたのか訊いても良いか?」
「えっと、死の森の先にある塔で…」
「なるほど! ダンジョン産ならあり得る!」
言ってからまずいと思ったよ、私でもすぐわかるくらいにまずいと思ったね(;´д`)
横を向いたら3人とも(ノ∀`)アチャーって感じだったね!
お、なんかいきなり交戦的?
「落ち着け、どう見ても彼女らは関係ないだろ」
「…そうだな、すまん」
??
「えっと、何か有ったのですか?」
「隣村を襲撃したゴーレムたちがこっちに向かってるって聞いてな、それで夜通し警戒してるんだよ」
なんでそんな情報がもうここまで届いてるのかしら?
ネットみたいなのが有る?
う~ん…。
「手続き終わりましたよ、入って休みましょう」
「ん、ええ」
*
建物は統一規格みたいのがあるらしくて街並みは綺麗だ。
石畳に雨水を逃がす為の側溝に外灯などもあり、確かな技術が窺える。古い建造物をそのまま使用しているヨーロッパのどこかの街と言われてもパッと見分からないかもしれない。
違いはガラス製品が見当たらないくらい?
加工する技術とかあるいはそれらを量産する技術が無いのかも?
魔法が発達した影響によるもの?
作るよりもそれに適した素材を魔法で探す世界なのかも知れない。
*
近くのオープンカフェに入り少し離れたところに座って適当に注文する。
喫茶店が有るなんてこの国は結構豊かなのかしらね?
「それでシルたちに聞きたいんだけど良い?」
「門のところで何か考えてたことですか?」
「うん。隣の村からここまで来る時、私たち誰にも追い抜かれてなかったよね?」
「ええ」
「それなのに昨日の夜から警戒してたって門番の人が言ってたのは何故?」
「ああ、それは通信の魔導具か鳥によるものですね」
「魔導具か…鳥?」
「鳥は…レターバード召喚」
「おお?! 便箋が出た!」
何これ!
凄い、ファンタジー過ぎる!
魔法が生きてる世界って気が凄いした!
「そしてこれに伝えたいことを書く」
「ほうほう」
「紙を四つ折りにして、届けたい人をイメージしながら名前を言う。リリで良いかな」
「おお! 鳥になった!」
「頼むね」
「飛んだ!飛んだ!凄い何これ凄い!」
はー、魔法が発達した社会てこんなことが出来るのね!
武器が剣とかだったから昔のヨーロッパみたいなイメージだったんだけど、メールみたいな魔法とか有るのね。
でもそうか、不便に感じたならそれ用の魔法を作れば良いんだものね。
科学と魔法、基本技術は違うけどそれを使う人間は大きく変わらないんだから、あったら良いなと思う道具なんかもそんなに変わらないのかもね。
気になったのであれこれ訊こうと思ったけど、街中で話すことでもないかと思って今はやめた。
誰が聞いてるかもわからない場所で、別な世界から来ましたとアピールするようなこともないし。
*
「ここが肉屋?」
「いえ、探索者ギルドです」
「ああ、それそれ。ハローワークと口入れ屋を合わせたようなところだっけ」
「? えっと、そんな感じです」
*
ウエスタンなドアを開けて入ると、中は銀行みたいな感じね。
ガラスやプラスチックは出回ってないみたいだから、漆塗りみたいな木? 鉄?を網目状にしたものを職員と客の間に置いて接触できないようにしているのね。
金銭を扱う場所ですものね、それくらいはしないダメよね。
「今日はどのような御用でしょうか、お嬢様方」
「はう?!」
全く気配を感じなかった!
えっと、ゴツい! 2メートルはありそうな筋肉質の男がなんの気配も感じさせずに近づいてくるとか出来るの?! 魔法? 訓練の結果? 何にしても凄いわ。
顔も迫力が有るわね、右目の眼帯はファッション? でも傷を見ると本当に見えないのかしら? 片目になったから探索者をやめて制服組に転向したのかしらね?
「どうかいたしましたか?」
「いえ、その、目はどうなされまして?」
なんだろう、なんか変な言い回ししてるわ…緊張してるのかしら? それとも怖い? そうよね、2メートルの筋肉なんて日本に居た頃も見たことないし、それね!
「…これは、昔魔物にね。人が見ると怖がるんで隠してるんだよ」
「そうですか、少し触らせてくださいね」
「何を?」
多分治せると思うんだよね、ダンジョンでもバトルファーマーズの治療とかしてたし。
彼らの中には死んでも新しい身体へ移れば良いやと考えて無茶な訓練とかする狂人かそこそこ混ざっているから、私の治療技術も上がりまくりだった。
目を作ったり手足を生やしたりするのは慣れたもの。
ただ、それが原住民にも効果有るのかわからないのでここらで試しておきたいのよね。
ほらよーと。
「どうですか?」
「…見えます」
「傷はカッコいいのでそのまま残しておきますね」
「…ああ」
「それで、倒した魔物のお肉とかを売りたいのですが、どうしたらよろしいのでしょうか?」
「それなら、3番の窓口へ行ってもらえれば」
「わかりましたわ」
「誰?」
「マスター変?」
「変よねマスター」
*
「魔物の肉を売るならここでと聞いたんだけど、あってる?」
「ええ、ここであってますよ。見た感じ持っているようには見えないのですが、魔法袋などをお持ちですか?」
3番の受付は若い女性だね。
この人も怪我で転向したのかな? 肩幅とかが凄いし、手が硬そうだ。
「ええ、私の収納庫にたっぷりと入ってるわよ」
「収納庫! 良いですね、私も欲しかった!」
「ふふん、褒めて褒めて!」
やっぱり探索者だったのかな、過去形だったしね。
「それで、今回はどれくらいの量をお持ちでしょう」
「えっと待ってね、収納庫内リスト召喚と」
さっきのレターバードを見て似たようなことができないかなと思ってやってみたら出来た、これは楽ね。
「はい、この中から現金化出来るのを幾つか頼める? 持っていても消費しきれなくて困っているの」
「見せてもらいま…これマジ?」
「マジ」
「死の森へ行ってきたんですか?」
「その先の草原まで行ってきたのよ」
正確にはそこから来たんだけどね。
「そうですか、お強いんですね」
「う~ん、そうだと思うんだけど、よくわからないのよね」
「よくわからない?」
「探索者として登録してないから強さの基準となる評価を受けてないのよ」
「それは勿体ないですね」
「身分証としても使えると聞いたので作ろうかなと思うんだけどね」
「それでしたらこの後に9番窓口へ行かれたらどうですか?」
「1番じゃないんだ」
「1番は依頼者様用窓口になっております」
全部を買い取る資金は無いとのことで協議してからになるけどと言うので明日また来ることにした。
9番窓口で全員分の探索者免許申請をして泊まるところを探す為にギルドを出る。
その際に筋肉からお礼を言われお金を払うと言われたが、辻治療は趣味みたいなものだから気にするなと言ったら聖女様とか言われた、照れるぜ。
*
「困った」
「困りましたね」
「どうしよう」
「少しだけでも買取して貰えば良かったんですよ…」
宿屋やへ行く前にご飯食べようと思ったんだけど、手持ちが殆どない。
探索者が落としていったお金は街に入る時とその後に休んだカフェで使ってしまっていた。
どうせ換金するんだしと、全部使うつもりで高いのとか知らないものを頼んだからなぁ…。
「何処かでなんか売れるとこない?」
「その売った物をギルドが欲しがったらどうします?」
「うっ…」
「ホームセンターカタログから売れそうな物を出したら?」
「それね! 流石コア! 流石私の妹!」
「コアちゃんやるね!」
「流石コア様です!」
「…持ち上げ過ぎ」
こっちの世界で有っても問題なさそうで売れそうなもの、陶器製の皿とかかしらね? カフェで使ったし。白無地は無かったから多少高く買い取ってくれたりしない?
*
「こんなの見たことない!」
「お、おう…」
見つけた道具屋にお皿の買い取りをしてもらおうと出したら驚かれた。
白いティーセットなんだけど、そんなに驚くものなのか?
色んな角度から真剣に見てる目利? を放置して小声で相談してみる。
「えっと珍しいもの?」
「白いのは家でしか見たことないですねぇ」
「当たり前に有ったので普通に使ってましたが、生きてる時は見たことありませんでした」
「これはまずい?」
「目の治療するよりは軽いですよ?」
「なら良いか」
自分の世界に入ってる目利きを正気に戻して買ってくれと頼んだら、うちでは無理だとか言い出した何故に?
「この店にあるすべてのものを売っても足りないくらい価値があるものだ」
「そ、そんなに?」
「どこで手に入れたのか訊いても良いか?」
「えっと、死の森の先にある塔で…」
「なるほど! ダンジョン産ならあり得る!」
言ってからまずいと思ったよ、私でもすぐわかるくらいにまずいと思ったね(;´д`)
横を向いたら3人とも(ノ∀`)アチャーって感じだったね!
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