手で触れた液体をお酒にする変な能力を手に入れだけどわりとなんとかなりそうです

水野(仮)

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魔導王国と北大国

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家にはドリルの龍に乗って帰り、普通に婚約者だと紹介した。
ちょっとフライング気味だがもうすぐ13歳になるから良いだろう。
この大陸では全ての国が数え年なので新年を迎えれば俺たちは13歳、成人である。

兄上とドリアさんはラブラブでドリルが対抗しようとしてたが抑えるのに苦労した。
兄上たちは子供が出来たら普通に産めば良いけど、俺たちの場合は学校に通いながら出産と子育てをすることになる。
子育てに関しては誰かを雇えば良いと思うが、妊娠の身で学校に通うのは心配だからな。
魔導王国の学校なら尚更だ、強い奴が集まるって言うし。

学校へ通うことに決めたものの俺の扱いが想像出来る王都の学校へ行くのは気乗りしなかったのでドリルと相談し2人で魔導王国の学校へ通うことにした。
この学校は入学に必要なのは規定値以上の魔力量のみで離れたところの的当てとかさせられるないので俺でも余裕で合格が貰える。
まぁ、世間的にはその規定値がおかしいと言われて何度も下げろと圧力をかけられたらしいが、文句は過去の偉人に言えと突っぱねてるそうだ。

2人なら無くても問題無いとは言われたものの、何があるかわからないので念の為女王様に紹介状を書いてもらっている。
魔導王国はうちと隣接する森の反対側にあり、行く途中に龍王国も有るので途中で寄って紹介状を貰う予定だ。

俺たちが住む大陸は魔の森を囲うように幾つかの大国が有り、更にそれを囲うように小国がある。大陸は円形ではないが、なんとなくダーツの的に似ているかなと思う。

俺の産まれた国は時計にすると6と7くらいの位置にあり、龍王国は11、魔導王国は2と3辺りに有る北大国に隣接する小国だ。
元々は魔導王国も森に接していたのだが北大国に賠償として奪われてしまったらしい。

魔の森で取れる素材を使うのに北大国を通る料金や関税を上乗せされるので、魔導王国製の魔道具は高くなるし研究も自由に出来なくなる。
その結果他国が追い付き、魔導王国製の魔道具の売り上げが落ちたので魔導王国は魔道具製作を諦め北大国以外の国へ技術者を放出、魔法研究メインに切り替えたらしい。
北大国へ技術者を渡さなかったのは嫌がらせではなく、北大国に魔道具を作る施設とか組織が無かったからである。
魔導王国から買えば良いじゃんて考えてたっぽい。

魔の森で取れる素材を高値で売り付けることが出来なくなった北大国は魔の森対策費用を回収できなくなった分を他に求めた結果、都市の出入りに外国人税が掛かるようになった。
それを嫌った人達は北大国を通らなくなり、他国から物が入らなくなった北大国は寂れ収入も落ち込み、魔の森対策の費用割合が増えて道の整備とかまで手が回らなくなって大変なんだそうな。

そんな話しを魔導王国から来た技術者から聞いた。
もう20年くらい前の話だから今も同じかわからないらしいけど、龍王国で似たような話を聞いているので今も同じだと思う。

魔導王国へ行くときは北大国へ寄らない、それだけは確実。
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