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翌日は月曜日だ。朝はみんな忙しそう。お母さんは身支度を整えてから朝ごはんを作る。大したもんだ。
お父さんはコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。…少しは手伝え!
一番の寝坊助は葵君。寝癖をつけてリビングに現れる。
お父さんが一番最初に家を出る。次にお母さん。葵君はのそのそと身支度をすると私のためのミルクをお皿に入れる。
「じゃあ行ってくるから、元気にしてるんだよ」
私の頭を一撫ですると葵君は寝癖の頭に黄色い帽子を被って出かけていった。
あれ。私1人か…なんだか急に寂しいな…。
私だからミルク一気に飲んじゃったりはしないけど、普通の子猫だったら飲んじゃったり溢しちゃったりで葵君が帰って来るまで保たないぞ!
「ただいまー!」
玄関から元気な声が聞こえる。
窓のそばの陽だまりでお昼寝をしていたらあっという間に時間が過ぎていた。
「ミケー?元気?」
葵君はランドセルをリビングの床に投げ捨てると私に駆け寄り抱き上げる。
『お帰りなさい』
「みー」
これ、鳴き声でちゃんと意思伝わってるんだろうか??
「今日学校でね!カズキが給食の早食いしようとしてね!先生にめっちゃ怒られてた」
何がそんなに面白いのか葵君はケラケラと笑う。
「あとねぇ、今度体育の授業でサッカーやることになって、今日はチーム分けだったんだけど僕のこと皆が取り合うんだよ!クラスでサッカークラブ入ってるの僕だけだからね」
「授業が全部体育だったらいいのになぁ。算数とかやりたくないよ」
そんな学校嫌だ。
「ねぇ。聞いてる?」
『聞いてるよ!』
「みー!」
お母さんの運転で動物病院に来た。あれこれ検査されて身体全体を見られた。恥ずかしかった。特に問題ないと獣医さんからお墨付きを貰ってお母さんも安心したようだ。
次の日も、その次の日も葵君は学校に行く。毎日毎日元気に家を出て行く。
私はミルクを飲んで昼寝をしていれば葵君が帰って来るから別に寂しくない。
葵君は帰って来ると私を抱き上げて今日学校であったことを教えてくれる。
「今日席替えがあってね!なんと…メイちゃんの隣になったんだよー!ツイてるよね!」
「メイちゃんはすげー可愛くてさ。その上優しくてね。すごいの!」
何だかよくわからないけど葵君はそのメイちゃんが大好きなんだね。
「でもいつも上手く話せないんだよね。つい意地悪しちゃうんだぁ」
それは良くないな。女の子には優しくしないと嫌われちゃうよ。
「お父さんとお母さんには内緒だよ?きっとからかってくるからさ」
『わかったよ!』
「みー!」
葵君は自分の部屋があって、いつも1人で寝ている。ここ最近は眠くなると私をベッドまで連れて行って枕元に置いてから寝ている。
「本当はゲームやりたいんだけど、一度お父さんにベッドの中でゲームしてるとこ見つかってゲーム禁止にされたことあるからやらないんだ」
それはお父さんが正しいよ。暗い所でゲームしたら目を悪くするからね。
「早く新しいゲーム欲しいんだよね…去年買ってもらうはずだったのに…」
葵君よっぽど新しいゲーム買ってもらえなかったのが悲しいんだね。そんなに辛そうな顔をして。お子様だなぁ。
あ…寝た。つい今まで喋ってたのに…。まぁよく寝るのは良いことだ。
お父さんはコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。…少しは手伝え!
一番の寝坊助は葵君。寝癖をつけてリビングに現れる。
お父さんが一番最初に家を出る。次にお母さん。葵君はのそのそと身支度をすると私のためのミルクをお皿に入れる。
「じゃあ行ってくるから、元気にしてるんだよ」
私の頭を一撫ですると葵君は寝癖の頭に黄色い帽子を被って出かけていった。
あれ。私1人か…なんだか急に寂しいな…。
私だからミルク一気に飲んじゃったりはしないけど、普通の子猫だったら飲んじゃったり溢しちゃったりで葵君が帰って来るまで保たないぞ!
「ただいまー!」
玄関から元気な声が聞こえる。
窓のそばの陽だまりでお昼寝をしていたらあっという間に時間が過ぎていた。
「ミケー?元気?」
葵君はランドセルをリビングの床に投げ捨てると私に駆け寄り抱き上げる。
『お帰りなさい』
「みー」
これ、鳴き声でちゃんと意思伝わってるんだろうか??
「今日学校でね!カズキが給食の早食いしようとしてね!先生にめっちゃ怒られてた」
何がそんなに面白いのか葵君はケラケラと笑う。
「あとねぇ、今度体育の授業でサッカーやることになって、今日はチーム分けだったんだけど僕のこと皆が取り合うんだよ!クラスでサッカークラブ入ってるの僕だけだからね」
「授業が全部体育だったらいいのになぁ。算数とかやりたくないよ」
そんな学校嫌だ。
「ねぇ。聞いてる?」
『聞いてるよ!』
「みー!」
お母さんの運転で動物病院に来た。あれこれ検査されて身体全体を見られた。恥ずかしかった。特に問題ないと獣医さんからお墨付きを貰ってお母さんも安心したようだ。
次の日も、その次の日も葵君は学校に行く。毎日毎日元気に家を出て行く。
私はミルクを飲んで昼寝をしていれば葵君が帰って来るから別に寂しくない。
葵君は帰って来ると私を抱き上げて今日学校であったことを教えてくれる。
「今日席替えがあってね!なんと…メイちゃんの隣になったんだよー!ツイてるよね!」
「メイちゃんはすげー可愛くてさ。その上優しくてね。すごいの!」
何だかよくわからないけど葵君はそのメイちゃんが大好きなんだね。
「でもいつも上手く話せないんだよね。つい意地悪しちゃうんだぁ」
それは良くないな。女の子には優しくしないと嫌われちゃうよ。
「お父さんとお母さんには内緒だよ?きっとからかってくるからさ」
『わかったよ!』
「みー!」
葵君は自分の部屋があって、いつも1人で寝ている。ここ最近は眠くなると私をベッドまで連れて行って枕元に置いてから寝ている。
「本当はゲームやりたいんだけど、一度お父さんにベッドの中でゲームしてるとこ見つかってゲーム禁止にされたことあるからやらないんだ」
それはお父さんが正しいよ。暗い所でゲームしたら目を悪くするからね。
「早く新しいゲーム欲しいんだよね…去年買ってもらうはずだったのに…」
葵君よっぽど新しいゲーム買ってもらえなかったのが悲しいんだね。そんなに辛そうな顔をして。お子様だなぁ。
あ…寝た。つい今まで喋ってたのに…。まぁよく寝るのは良いことだ。
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