37 / 53
やるっきゃない
しおりを挟む
徳川挙兵間近の報せが各地を駆け巡った。
風説によれば徳川家康は会津にて戦支度をする上杉に謀反の疑いありとして挙兵の準備をしているという。
すでに豊臣秀頼からの許しは得ていて、あとは号令をかけるだけだという。
俺達がこの報せに接したのは前田さんのところから一度佐和山に戻ったタイミングだった。
佐和山には既に三成さんたちが戻ってきていた。
「毛利殿は味方になることを約束してくれたぞ」
顔を合わせるや否や三成さんは鼻息荒くそう言った。
「そうか。これで西の憂いは無くなったな」
大谷さんが頷く。
「そちらは?首尾はいかがだった?」
三成さんが問いかける。
「うむ。伊達はしかとした返事は貰えなんだ。しかし完全に徳川寄りというわけではない。戦いの流れ次第で十分こちらに取り込める余地がある。それとついでに立寄った前田だ。太助の説得で前田が西軍に加わるぞ!」
大谷さんは三成さんに笑いかける。
「なんと!?まことか?前田殿が…太助。どんなまじないを使ったのだ?」
三成さんは興奮気味にこちらを見る。
「うむ芳春院様を江戸から救い出すと宣言した」
大谷さんが口ごもる俺の変わりに言う。
『なっ!?』
その場にいた俺と大谷さん以外。
三成さん
左近さん
琴子
ひかるさん
皆があんぐりと口を開けている。
…あれ。やっぱり無理ゲーな感じ?
「大丈夫。太助ならきっとやり遂げる。なぁに失敗したら腹を切るだけだ。なぁ太助?」
大谷さんだけがからからと笑う。
…なんであんたこの件に関してだけはこんなに阿呆なんだ?
「そ…そうか。太助。頑張れよ…」
「これは…前田殿は戦力に数えられんか…」
「バカだバカだとは思っていたけど…」
「太助様…」
左近さん、三成さん、琴子、ひかるさんかそれぞれ言葉をかけてくれる。
そのどれもが憐れみに満ち満ちていた。
「だ。大丈夫…すずと小次郎もいるし…」
「相手は徳川だよ?甘くないって…」
琴子が馬鹿にしたように呟く。
「とにかく調略は順調だ。家康はそろそろ挙兵する。戦の時は近いぞ」
三成さんは冷静な顔に戻っている。
三成さんはその他の大名たちに味方になってもらうように文を書くと言って一度解散になった。
庭に出るとすずと小次郎が紫乃さんに切りかかっている。
すずと小次郎はそれなりに必死に切りかかっているが、紫乃さんはそれを両手に持った短刀で鼻唄混じりに捌いている。
「あら、太助様。軍議は終わりですか?」
キンキンと金属同士のぶつかる音を響かせながら紫乃さんの表情は柔らかい。
「くそ。全然だめだ美人姉ちゃん強えな」
小次郎は諦めたようで日本刀を背中の鞘に収める。
「絶対に隙ができるはず…」
と言いながらすずは諦めずに小太刀で斬りかかるが紫乃さんは顔色一つ変えずにすべて捌き切る。
「紫乃さん強いんだね」
俺の言葉に紫乃さんは微笑む。
「年の功ですわ」
…そういえば紫乃さんていくつなんだろう?
「紫乃さん…お願いがあるんだけど…」
「何でしょうか?」
「前田さん家のお母さんを江戸から助け出すの…手伝ってもらえないかな?」
「いいですよ」
俺のお願いに快諾する紫乃さん。
すずも驚いて手が止まる。
「うふふ。だって前田様をこちら側に引き込むのは我が主の求めるところでもあるんですから…やらない理由がありませんわ」
紫乃さんは頬に手を当てて首を傾げる。
「あ…ありがとう…助かる」
「うふふ。はい」
俺が頭を下げると紫乃さんは柔らかく笑った。
それから数日で徳川家康は会津征伐のために挙兵した。
畿内は騒然とする。
会津征伐に反対するもの。率先して会津征伐に加わるもの。それらはまさしく未来の西軍と東軍の姿であった。
家康は秀頼に挨拶をしてから領国である江戸に戻り軍を編成する。
「暗殺」の言葉が左近さんの口から出たのはこの頃だった。
家康が江戸に戻る際に必ず近江を通る。そこを奇襲して家康を殺してしまおうというものだ。
「必ずや打ち果たせます」
左近さんは鼻息荒く三成さんに詰め寄る。
「暗殺はあまり気が進まぬ…」
三成さんは目を伏せる。
「進む進まぬではございません。良いですか?この機に家康を殺してしまえば戦など必要ないのです。そうすれば多くの兵が命を落とさずに済む」
「ううむ…」
左近さんの言葉に三成さんは考え込む。
…確かに。戦争になればたくさんの人が死ぬ。
「私も左近殿の言うことに賛成だな」
大谷さんが口を挟む。
「刑部殿…」
「治部。お主の美学に付き合って死ぬ兵どもが気の毒だ。左近殿の言う通り家康を暗殺しろ」
戸惑う三成さんに大谷さんはぴしゃりと言う。
「むぅ…琴子…。この砌、家康の暗殺計画はあったのか?」
三成さんが琴子を見る。
「はい。ありました。やはり左近様の献策により暗殺計画がたてられました」
琴子が答える。
「と、いうことは失敗したのだな」
三成さんは少しほっとしたように息を吐く。
「はい。事前に家康に気付かれ逃げられました」
琴子は頷く。
「どのような計画だったのだ?」
左近さんは相変わらず鼻息が荒い。
「申し訳ありません。詳しくは知りません。ただ暗殺というよりは奇襲に近いものだったと言われています」
琴子が答える。
「なるほど。ならば暗殺に特化すればあるいは…」
左近さんが顎を撫でる。
「ダメだ、左近。それこそ無駄死にである」
三成さんが強めに言う。
「しかし!」
「ならぬと言ったらならぬ!了見せよ!」
食い下がる左近さんに三成さんが再度強く否定しその話は立ち消えになった。
しかし、夜になって左近さんから呼ばれる。
左近さんの部屋に行くと大谷さんがいた。
「太助、家康の暗殺、そなたはどう思う?」
左近さんが聞いてくる。
「え?いや、もしそれができたら一番良いと思いますよ」
「うむ。では力を貸してくれ」
大谷さんが嬉しそうな声を出す。
「え?」
「殿には内緒で家康を殺る」
左近さんはニヤリと笑う。
「とるって…俺そういうの役に立たないから…」
…嫌だ。暗殺とか怖いって。
「大丈夫だ。お前は小次郎の引率だ。あいつはお前の言うことなら聞くだろう」
…確かにそれはそうかもしれないけど
「すずは危険だから置いていく。儂と小次郎で家康を斬る」
左近さんが刀を引き寄せる。
…目が据わってる…
「後のことは私に任せろ」
大谷さんが頷く。
…左近さん死ぬ覚悟?え?小次郎道連れ?
「おう!いいぜ!」
「え?」
小次郎に話をすると小次郎は笑って答える。
「いや、お前死ぬかもしれないんだぞ?わかってるのか?」
「は?刀を持ってるんだ、いつだって死ぬかもしれないぞ?」
俺の問いにキョトンとしている小次郎。
…ダメだこいつとは死生観が異なりすぎる。
「よく言った小次郎!お前は本物の武士だ」
左近さんがバシバシと小次郎の肩を叩いている。
「じゃ、じゃあ2人で行ってらっしゃい…」
…ここの2人通じ合ったから俺必要ないよな…
「何を言っている。行くぞ。儂と小次郎が死んだら誰が暗殺成功を殿に伝えるのだ?馬鹿め」
左近さんに首根っこを掴まれる。
…なんて言われようだ。…っていうか
「えっ?こんな今日の今日でです?」
「当たり前だ。待ち伏せするのだぞ。絶妙の場所でやらねばなるまい」
左近さんはそう言うと俺を掴んだまま歩き始めた。
風説によれば徳川家康は会津にて戦支度をする上杉に謀反の疑いありとして挙兵の準備をしているという。
すでに豊臣秀頼からの許しは得ていて、あとは号令をかけるだけだという。
俺達がこの報せに接したのは前田さんのところから一度佐和山に戻ったタイミングだった。
佐和山には既に三成さんたちが戻ってきていた。
「毛利殿は味方になることを約束してくれたぞ」
顔を合わせるや否や三成さんは鼻息荒くそう言った。
「そうか。これで西の憂いは無くなったな」
大谷さんが頷く。
「そちらは?首尾はいかがだった?」
三成さんが問いかける。
「うむ。伊達はしかとした返事は貰えなんだ。しかし完全に徳川寄りというわけではない。戦いの流れ次第で十分こちらに取り込める余地がある。それとついでに立寄った前田だ。太助の説得で前田が西軍に加わるぞ!」
大谷さんは三成さんに笑いかける。
「なんと!?まことか?前田殿が…太助。どんなまじないを使ったのだ?」
三成さんは興奮気味にこちらを見る。
「うむ芳春院様を江戸から救い出すと宣言した」
大谷さんが口ごもる俺の変わりに言う。
『なっ!?』
その場にいた俺と大谷さん以外。
三成さん
左近さん
琴子
ひかるさん
皆があんぐりと口を開けている。
…あれ。やっぱり無理ゲーな感じ?
「大丈夫。太助ならきっとやり遂げる。なぁに失敗したら腹を切るだけだ。なぁ太助?」
大谷さんだけがからからと笑う。
…なんであんたこの件に関してだけはこんなに阿呆なんだ?
「そ…そうか。太助。頑張れよ…」
「これは…前田殿は戦力に数えられんか…」
「バカだバカだとは思っていたけど…」
「太助様…」
左近さん、三成さん、琴子、ひかるさんかそれぞれ言葉をかけてくれる。
そのどれもが憐れみに満ち満ちていた。
「だ。大丈夫…すずと小次郎もいるし…」
「相手は徳川だよ?甘くないって…」
琴子が馬鹿にしたように呟く。
「とにかく調略は順調だ。家康はそろそろ挙兵する。戦の時は近いぞ」
三成さんは冷静な顔に戻っている。
三成さんはその他の大名たちに味方になってもらうように文を書くと言って一度解散になった。
庭に出るとすずと小次郎が紫乃さんに切りかかっている。
すずと小次郎はそれなりに必死に切りかかっているが、紫乃さんはそれを両手に持った短刀で鼻唄混じりに捌いている。
「あら、太助様。軍議は終わりですか?」
キンキンと金属同士のぶつかる音を響かせながら紫乃さんの表情は柔らかい。
「くそ。全然だめだ美人姉ちゃん強えな」
小次郎は諦めたようで日本刀を背中の鞘に収める。
「絶対に隙ができるはず…」
と言いながらすずは諦めずに小太刀で斬りかかるが紫乃さんは顔色一つ変えずにすべて捌き切る。
「紫乃さん強いんだね」
俺の言葉に紫乃さんは微笑む。
「年の功ですわ」
…そういえば紫乃さんていくつなんだろう?
「紫乃さん…お願いがあるんだけど…」
「何でしょうか?」
「前田さん家のお母さんを江戸から助け出すの…手伝ってもらえないかな?」
「いいですよ」
俺のお願いに快諾する紫乃さん。
すずも驚いて手が止まる。
「うふふ。だって前田様をこちら側に引き込むのは我が主の求めるところでもあるんですから…やらない理由がありませんわ」
紫乃さんは頬に手を当てて首を傾げる。
「あ…ありがとう…助かる」
「うふふ。はい」
俺が頭を下げると紫乃さんは柔らかく笑った。
それから数日で徳川家康は会津征伐のために挙兵した。
畿内は騒然とする。
会津征伐に反対するもの。率先して会津征伐に加わるもの。それらはまさしく未来の西軍と東軍の姿であった。
家康は秀頼に挨拶をしてから領国である江戸に戻り軍を編成する。
「暗殺」の言葉が左近さんの口から出たのはこの頃だった。
家康が江戸に戻る際に必ず近江を通る。そこを奇襲して家康を殺してしまおうというものだ。
「必ずや打ち果たせます」
左近さんは鼻息荒く三成さんに詰め寄る。
「暗殺はあまり気が進まぬ…」
三成さんは目を伏せる。
「進む進まぬではございません。良いですか?この機に家康を殺してしまえば戦など必要ないのです。そうすれば多くの兵が命を落とさずに済む」
「ううむ…」
左近さんの言葉に三成さんは考え込む。
…確かに。戦争になればたくさんの人が死ぬ。
「私も左近殿の言うことに賛成だな」
大谷さんが口を挟む。
「刑部殿…」
「治部。お主の美学に付き合って死ぬ兵どもが気の毒だ。左近殿の言う通り家康を暗殺しろ」
戸惑う三成さんに大谷さんはぴしゃりと言う。
「むぅ…琴子…。この砌、家康の暗殺計画はあったのか?」
三成さんが琴子を見る。
「はい。ありました。やはり左近様の献策により暗殺計画がたてられました」
琴子が答える。
「と、いうことは失敗したのだな」
三成さんは少しほっとしたように息を吐く。
「はい。事前に家康に気付かれ逃げられました」
琴子は頷く。
「どのような計画だったのだ?」
左近さんは相変わらず鼻息が荒い。
「申し訳ありません。詳しくは知りません。ただ暗殺というよりは奇襲に近いものだったと言われています」
琴子が答える。
「なるほど。ならば暗殺に特化すればあるいは…」
左近さんが顎を撫でる。
「ダメだ、左近。それこそ無駄死にである」
三成さんが強めに言う。
「しかし!」
「ならぬと言ったらならぬ!了見せよ!」
食い下がる左近さんに三成さんが再度強く否定しその話は立ち消えになった。
しかし、夜になって左近さんから呼ばれる。
左近さんの部屋に行くと大谷さんがいた。
「太助、家康の暗殺、そなたはどう思う?」
左近さんが聞いてくる。
「え?いや、もしそれができたら一番良いと思いますよ」
「うむ。では力を貸してくれ」
大谷さんが嬉しそうな声を出す。
「え?」
「殿には内緒で家康を殺る」
左近さんはニヤリと笑う。
「とるって…俺そういうの役に立たないから…」
…嫌だ。暗殺とか怖いって。
「大丈夫だ。お前は小次郎の引率だ。あいつはお前の言うことなら聞くだろう」
…確かにそれはそうかもしれないけど
「すずは危険だから置いていく。儂と小次郎で家康を斬る」
左近さんが刀を引き寄せる。
…目が据わってる…
「後のことは私に任せろ」
大谷さんが頷く。
…左近さん死ぬ覚悟?え?小次郎道連れ?
「おう!いいぜ!」
「え?」
小次郎に話をすると小次郎は笑って答える。
「いや、お前死ぬかもしれないんだぞ?わかってるのか?」
「は?刀を持ってるんだ、いつだって死ぬかもしれないぞ?」
俺の問いにキョトンとしている小次郎。
…ダメだこいつとは死生観が異なりすぎる。
「よく言った小次郎!お前は本物の武士だ」
左近さんがバシバシと小次郎の肩を叩いている。
「じゃ、じゃあ2人で行ってらっしゃい…」
…ここの2人通じ合ったから俺必要ないよな…
「何を言っている。行くぞ。儂と小次郎が死んだら誰が暗殺成功を殿に伝えるのだ?馬鹿め」
左近さんに首根っこを掴まれる。
…なんて言われようだ。…っていうか
「えっ?こんな今日の今日でです?」
「当たり前だ。待ち伏せするのだぞ。絶妙の場所でやらねばなるまい」
左近さんはそう言うと俺を掴んだまま歩き始めた。
0
あなたにおすすめの小説
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり
もろこし
歴史・時代
史実ではレイテ湾に向かう途上で沈んだ戦艦武蔵ですが、本作ではからくも生き残り、最終的に沖縄の海岸に座礁します。
海軍からは見捨てられた武蔵でしたが、戦力不足に悩む現地陸軍と手を握り沖縄防衛の中核となります。
無敵の要塞と化した武蔵は沖縄に来襲する連合軍を次々と撃破。その活躍は連合国の戦争計画を徐々に狂わせていきます。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる