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第392話 チャンス到来!
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「……き、貴様は誰だ。何が目的だっ!」
「俺が誰で、目的は何かって? そんな事を聞いてどうする」
意味の分からない質問をする奴等だ。
名前を聞いた所で、状況が好転する訳でもないというのに……
俺は奴隷共の質問をフルシカトすると、とりあえず一言「命令だ。その場から動くな」とだけ呟いた。
「「「――っ!?」」」
隷属の首輪の効果によりその場から動く事ができなくなった教会関係者達が睨み付けてくる。
そんな教会関係者一人一人の前に契約書とペンを置くと、俺は笑みを浮かべながら簡潔に命令する。
「――契約書にサインしろ」
契約書の内容は借用書だ。
周囲の人間を巻き込む気満々だった様だが、教会の地下にある転移門を使う為には莫大な量の魔石が必要になるとこいつ等は言っていた。
あらかじめ、転移門の利用にどれだけの量必要か算定して貰ったが、ハッキリ言って、こいつ等が集められる量でも金額でもない。
しかし、ある程度、物事を円滑に進めてやらないと、俺が陰で動いているとバレてしまう。
だからこそ、俺がこいつ等に金を貸し出す事で転移門を動かすに足る量の魔石を集めさせる。民間人に被害を出す訳にはいかないからな。
「――う、ううっ! 十億コルの借金だとっ!? 何で、この私がそんな借金を負わねばならんのだっ!!」
「じ、十億コルっ!?」
「ふざけるなっ! 今すぐこれを外せ! 国際問題になるぞっ!」
国際問題も何も、これから問題を起こそうとしている奴がよく言う。
「――ならねーよ。だって、ミズガルズ聖国は無くなるから……そうすれば、国際問題も何もなくなるだろ?」
何せ、この世界には、セントラル王国とミズガルズ聖国、そして、リージョン帝国の三つしかない。それに、ミズガルズ聖国はリージョン帝国を支配下に置いている。
その、ミズガルズ聖国を逆に支配下に置けば、国際問題なんてものは最初からなくなる訳だ。残るのは莫大な借金を負った教会関係者達だけとなる。
俺の回答に絶句する教会関係者達。
「き、貴様……ミズガルズ聖国を侵略する気か!?」
「いや、別にそんな気はなかったけど、馬鹿共が侵略戦争を仕掛けてくるなら逆に侵略戦争仕掛けてやってもいいかなって思ってさ」
俺の好きなアニメの主人公が言っていた。
撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだと。
その理論に当て嵌めれば、侵略していいのは侵略される覚悟のある国だけという事になる。
「まさか、自分の国だけは侵略される事はないと、そんなスゥイートな考えしていた訳じゃないよなぁ?」
調子に乗るなよ。侵略されそうになっている国民の底力を舐めるな。
この国の上層部は国民に見放され完全に終わっているが、この国に生きる国民は違う。
「……っ」
「反論一つ出来ないとは……まあいい。くだらない問答はここまでにしておこう」
セントラル王国内にある教会の司教すべてに首輪ん嵌める事に成功した。
後は行動に移すだけだ。
「俺からの命令は追って伝える。お前達は一旦、教会に戻り教会関係者達の制圧に取り掛かれ。ああ、一つ言い忘れた。我君から連絡があったらお前達が俺の支配下に置かれた事を悟られず、万事抜かりはないとでも伝えておけ。もし、我君に今この状況にある事がバレた場合、お前らを怒り狂う民衆の中に放り込むからそのつもりでいるように……」
静かにそう告げると、民衆の暴動を知る教会関係者達は顔を強張らせる。
「き、貴様、正気か?」
正気かだと?
正気も正気。大正気だ。
「正気だよ。だがまあ、正気を疑いたくなる気持ちは分かる。気楽な気持ちで司教会議に臨んだら首輪を嵌められただなんて悪い夢だよな。だが、お前らは侵略者……俺の財と居場所を奪おうとする簒奪者であり、明確な敵だ。俺は敵対する者には容赦しない。敵は今俺が持つ全ての力を持ってぶっ潰す。運が悪かったと思って諦めるんだな」
弱者だと思っていた相手に致命傷を与えられる。この世界ではよくある事だ。
そう言うと、俺は深い笑みを浮かべた。
◆◆◆
「さて、そろそろログアウトするか」
司教会議に参加した教会関係者全てに隷属の首輪を嵌め、契約書で契約を交わした事により、教会を通じ侵略する事は不可能となった。
自分で言うのも何だが、侵略手段の一つを潰しただけでも大金星と言っていい。
今、この世界でできる事は他にもうないだろう。
メニューバーに手を掛け、ログアウトボタンをタップしようとすると、我君ことセイヤの監視に付けていたエレメンタルから報告が入る。
「……何? 我君の大精霊が帝国から日本に移動した?」
我君は侵略した帝国の民を洗脳する為、闇の大精霊を帝国に派遣していた。
このタイミングで日本に大精霊を移動させる意味なんて一つしかない。
あいつ、都知事選で確実に勝つ為、闇の大精霊を東京都に送り込みやがったァァァァ!
闇の大精霊を日本に移動させる意味……。
十中八九、都民を洗脳し、自分自身に投票させる為と見て間違いないだろう。
だが、甘かったな。ケーキに砂糖に蜂蜜をかけて食べる位、甘い。
だって、既に俺が似たような事を都民に対して実行してますからァァァァ!
日本の投票制度には、期日前選挙がある。
そして、俺は大精霊の力をもって投票する事を強要した。
あれから何日経っていると思っている。
既に大半の都民は期日前投票を済ませている。投票に行っていないのはあの日あの時間、東京都にいなかった都民位の者だ。
つまり、我君は、ごく少数の都民に対して自分に投票を強要する為、帝国から大精霊を移動させたということに他ならない。
無知とは怖いものだ。
敵が俺で、どんな戦力を保有していて、期日前選挙の事を知っていれば、早目に手を打つ事ができたものを……
出し惜しみするからこうなる。
少なくとも、選挙戦開始と共に都民を洗脳していたらこうはならなかった。
そして今、侵略した帝国民の洗脳を中座し、都民の洗脳に向かったと……愚か過ぎて笑えてくる。
「――これはもう俺に帝国臣民を引っ掻き回せと言ってるようにしか聞こえないな」
わかった。なら、やってやろうじゃないか。
数日かけて洗脳を施してきた我君の努力を無に期してやろう。
それが、今の俺にできる精一杯の嫌がらせだ。
俺は課金アイテムの力で進化させた闇の大精霊を複数召喚すると、笑みを浮かべる。
「我君がエレメンタルの力を使い帝国臣民に掛けた洗脳を片っ端から解いてくれ。折角だから、洗脳の解除が終わった後は、そのまま帝国に待機……我君のエレメンタルが再び洗脳に来た所を撃退してくれ」
配置する闇の大精霊は複数。
レベルも上限まで上げている。
我君の持つたった一体の大精霊では相手にもならないだろう。
「楽しくなってきたな。ついでに、聖国の臣民も洗脳しておくか……」
信仰心の強い宗教国家の国民に洗脳がどれ程の効果を表すか知らないが、きっと楽しい事になる。
「帝国に向かう予定のエレメンタルのうち一体は、聖国に向かい新教皇である我君への不信感。それを聖国に住む臣民に植え付けてくれ」
臣民全員に敵意を抱かせ、徹底的に我君を貶めるよう洗脳する事も可能と言えば可能だが、やり過ぎは良くない。
なんだかんだで、こういう事は気付かれない程度にやるのが一番良いのだ。
万が一、洗脳しているのがバレ、臣民に被害が出るのは夢見が悪い。
「それじゃあ、頼んだよ」
そう告げると、闇の大精霊は聖国と帝国の臣民の洗脳に向かった。
「俺が誰で、目的は何かって? そんな事を聞いてどうする」
意味の分からない質問をする奴等だ。
名前を聞いた所で、状況が好転する訳でもないというのに……
俺は奴隷共の質問をフルシカトすると、とりあえず一言「命令だ。その場から動くな」とだけ呟いた。
「「「――っ!?」」」
隷属の首輪の効果によりその場から動く事ができなくなった教会関係者達が睨み付けてくる。
そんな教会関係者一人一人の前に契約書とペンを置くと、俺は笑みを浮かべながら簡潔に命令する。
「――契約書にサインしろ」
契約書の内容は借用書だ。
周囲の人間を巻き込む気満々だった様だが、教会の地下にある転移門を使う為には莫大な量の魔石が必要になるとこいつ等は言っていた。
あらかじめ、転移門の利用にどれだけの量必要か算定して貰ったが、ハッキリ言って、こいつ等が集められる量でも金額でもない。
しかし、ある程度、物事を円滑に進めてやらないと、俺が陰で動いているとバレてしまう。
だからこそ、俺がこいつ等に金を貸し出す事で転移門を動かすに足る量の魔石を集めさせる。民間人に被害を出す訳にはいかないからな。
「――う、ううっ! 十億コルの借金だとっ!? 何で、この私がそんな借金を負わねばならんのだっ!!」
「じ、十億コルっ!?」
「ふざけるなっ! 今すぐこれを外せ! 国際問題になるぞっ!」
国際問題も何も、これから問題を起こそうとしている奴がよく言う。
「――ならねーよ。だって、ミズガルズ聖国は無くなるから……そうすれば、国際問題も何もなくなるだろ?」
何せ、この世界には、セントラル王国とミズガルズ聖国、そして、リージョン帝国の三つしかない。それに、ミズガルズ聖国はリージョン帝国を支配下に置いている。
その、ミズガルズ聖国を逆に支配下に置けば、国際問題なんてものは最初からなくなる訳だ。残るのは莫大な借金を負った教会関係者達だけとなる。
俺の回答に絶句する教会関係者達。
「き、貴様……ミズガルズ聖国を侵略する気か!?」
「いや、別にそんな気はなかったけど、馬鹿共が侵略戦争を仕掛けてくるなら逆に侵略戦争仕掛けてやってもいいかなって思ってさ」
俺の好きなアニメの主人公が言っていた。
撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだと。
その理論に当て嵌めれば、侵略していいのは侵略される覚悟のある国だけという事になる。
「まさか、自分の国だけは侵略される事はないと、そんなスゥイートな考えしていた訳じゃないよなぁ?」
調子に乗るなよ。侵略されそうになっている国民の底力を舐めるな。
この国の上層部は国民に見放され完全に終わっているが、この国に生きる国民は違う。
「……っ」
「反論一つ出来ないとは……まあいい。くだらない問答はここまでにしておこう」
セントラル王国内にある教会の司教すべてに首輪ん嵌める事に成功した。
後は行動に移すだけだ。
「俺からの命令は追って伝える。お前達は一旦、教会に戻り教会関係者達の制圧に取り掛かれ。ああ、一つ言い忘れた。我君から連絡があったらお前達が俺の支配下に置かれた事を悟られず、万事抜かりはないとでも伝えておけ。もし、我君に今この状況にある事がバレた場合、お前らを怒り狂う民衆の中に放り込むからそのつもりでいるように……」
静かにそう告げると、民衆の暴動を知る教会関係者達は顔を強張らせる。
「き、貴様、正気か?」
正気かだと?
正気も正気。大正気だ。
「正気だよ。だがまあ、正気を疑いたくなる気持ちは分かる。気楽な気持ちで司教会議に臨んだら首輪を嵌められただなんて悪い夢だよな。だが、お前らは侵略者……俺の財と居場所を奪おうとする簒奪者であり、明確な敵だ。俺は敵対する者には容赦しない。敵は今俺が持つ全ての力を持ってぶっ潰す。運が悪かったと思って諦めるんだな」
弱者だと思っていた相手に致命傷を与えられる。この世界ではよくある事だ。
そう言うと、俺は深い笑みを浮かべた。
◆◆◆
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司教会議に参加した教会関係者全てに隷属の首輪を嵌め、契約書で契約を交わした事により、教会を通じ侵略する事は不可能となった。
自分で言うのも何だが、侵略手段の一つを潰しただけでも大金星と言っていい。
今、この世界でできる事は他にもうないだろう。
メニューバーに手を掛け、ログアウトボタンをタップしようとすると、我君ことセイヤの監視に付けていたエレメンタルから報告が入る。
「……何? 我君の大精霊が帝国から日本に移動した?」
我君は侵略した帝国の民を洗脳する為、闇の大精霊を帝国に派遣していた。
このタイミングで日本に大精霊を移動させる意味なんて一つしかない。
あいつ、都知事選で確実に勝つ為、闇の大精霊を東京都に送り込みやがったァァァァ!
闇の大精霊を日本に移動させる意味……。
十中八九、都民を洗脳し、自分自身に投票させる為と見て間違いないだろう。
だが、甘かったな。ケーキに砂糖に蜂蜜をかけて食べる位、甘い。
だって、既に俺が似たような事を都民に対して実行してますからァァァァ!
日本の投票制度には、期日前選挙がある。
そして、俺は大精霊の力をもって投票する事を強要した。
あれから何日経っていると思っている。
既に大半の都民は期日前投票を済ませている。投票に行っていないのはあの日あの時間、東京都にいなかった都民位の者だ。
つまり、我君は、ごく少数の都民に対して自分に投票を強要する為、帝国から大精霊を移動させたということに他ならない。
無知とは怖いものだ。
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わかった。なら、やってやろうじゃないか。
数日かけて洗脳を施してきた我君の努力を無に期してやろう。
それが、今の俺にできる精一杯の嫌がらせだ。
俺は課金アイテムの力で進化させた闇の大精霊を複数召喚すると、笑みを浮かべる。
「我君がエレメンタルの力を使い帝国臣民に掛けた洗脳を片っ端から解いてくれ。折角だから、洗脳の解除が終わった後は、そのまま帝国に待機……我君のエレメンタルが再び洗脳に来た所を撃退してくれ」
配置する闇の大精霊は複数。
レベルも上限まで上げている。
我君の持つたった一体の大精霊では相手にもならないだろう。
「楽しくなってきたな。ついでに、聖国の臣民も洗脳しておくか……」
信仰心の強い宗教国家の国民に洗脳がどれ程の効果を表すか知らないが、きっと楽しい事になる。
「帝国に向かう予定のエレメンタルのうち一体は、聖国に向かい新教皇である我君への不信感。それを聖国に住む臣民に植え付けてくれ」
臣民全員に敵意を抱かせ、徹底的に我君を貶めるよう洗脳する事も可能と言えば可能だが、やり過ぎは良くない。
なんだかんだで、こういう事は気付かれない程度にやるのが一番良いのだ。
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