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第403話 侵略していたのは敵国ではなく自国でした
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「あははははっ! 圧倒的じゃないか!」
ただ松明持たせて行進させているだけでこの有り様。
流石、復讐心に身を焦がし『命名神の逆鱗』を身に付けさせた民衆の力は絶大だ。
態々、名を命名神を怒らせそうな馬鹿げた名前に変えさせ装備させた甲斐がある。
まあ、それも彼等が自ら望んだ選択。聖国の国民が神の逆鱗に触れ呪われているなんて皮肉が利いていいじゃないか。
復讐心は人の心を黒く染め上げる。
それこそ、復讐する為ならどうなっても構わない。そう民衆に決意させる程にな。
何せ彼等は家と命を奪われたのだ。
俺がヘルの力を借り復活させたとして、その復讐心に変わりはない。
むしろ、復讐する力を与えた事でその力は未だかつてない程に増幅している。
そうでなければ、これまで慣れ親しんだ名を捨てて、命名神の逆鱗を装備する筈がない。
「お前らは民衆から名を捨てさせる程の怒りを買った。お前らが勝手に始めた戦争だもんな。自分のケツは自分で拭けよ。権力者たる教皇が決めた事で、いた仕方がなかったとはいえ、民衆に蹂躙される気分はどうだ? 最高か?」
『ぎゃああああっ!!』
『誰か、誰か助けてェェェェ!』
『攻撃を止めろォォォォ! 数十倍になって跳ね返ってくるぞ!』
『何で、奴らが生きて……確かに殺した筈だろう!』
良かった。蹂躙劇を最高に楽しんでくれているようだ。
これが蹂躙された側の民衆の逆鱗に触れた代償。お前達の売った怒りは俺が買い占めた。
怒りを売った側の責任として、存分に買い手の気持ちを味わってくれ。
「それに、これはまだ序章だ」
本命にはまだ辿り着いていない。
「セイヤよ。お前、今、どんな気分だ? 自国を聖騎士に侵略され、その聖騎士は民衆によって蹂躙された。お前が頼れるのは近くで守護する闇の大精霊のみ……まあ、その大精霊すらお前の味方とは限らない訳だけどなぁ……」
駄目だよ。大切な戦力は手元に置いておかなきゃ。
それが一体だけの唯一無二の存在なら尚更だ。
「だがまあ、時間だけはタップリある。お前が捕えられ罰せられるその時までの間、存分に後悔するといい。その為にすべてを一瞬で終わらせず、態々、時間を作ってやっているんだからなぁ……」
お前に俺の気持ちが分かるか?
怪しい宗教に洗脳され必死になって知らないお経を読み上げ仏壇拝んでる家族の姿を見せ付けられた俺の気持ちが……洗脳された気持ちがよぉ……思わず、吐きそうになったぜ。あまりの気分の悪さにな。
だからお前にも味合わせてある。
大切な物を他人によって蹂躙される悔しさと、その恐ろしさを……
こういう風に使うつもりはなかったが、呪いの装備の検証をさせておいて本当に良かった。
『ああああ』達には感謝の念で一杯だ。
――しかし、おかしいな。今更ながら命名神の逆鱗ってこんなに凄い力、持ってたっけ?
もしかして、命名神シリーズ使い過ぎて本当に神様の逆鱗に触れているなんて……いや、まさかな……
そうこうしている内に、民衆達が半壊した聖門へと辿り着く。
民衆の前には、命名神の逆鱗により壊滅状態に陥った聖騎士達の姿があった。
「――さて、次のステージに進もう」
そう呟くや否や……民衆達が怒号の様な声を上げた。
◆◆◆
「聖騎士達を磔にしろォォォォ!」
「「「磔にしろォォォォ!」」」
「聖騎士達を殺せェェェェ!」
「「「殺せェェェェ!」」」
目の色が憎しみに染まった民衆達の怒号。
「う、うーん。一体、何が……」
ミズガルズ聖国に仕える聖騎士ことガマルが目を覚ますと、視線だけで人を射殺しそうな民衆達と目が合う。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!? 何だっ!? 何だ。お前等ァァァァ!?」
他の聖騎士達も置かれた状況を理解し、パニックに陥る。
「何で!? 何で磔に!?」
「い、嫌だ。嫌だァァァァ!!」
「誰か、誰か助けてくれェェェェ!!」
「死にたくない。死にたくないィィィィ!」
目の前には、松明を燃やす民衆の姿。
そして、聖騎士達は磔にされたまま動けない。
そんな中でもいち早くパニックから立ち直ったガマルは、状況を打破する為、自身のエレメンタルに命令する。
「エレメンタルッ! 今すぐこの拘束を解け! 今すぐだッ!」
恐らく、民衆は俺達の事を火責めにするつもりなのだろう。
足下にどんどん木材が置かれていく。
「な、なななな、何をやっている! 早くしろォォォォ!!」
早くしなければ、火が……!!
体が火で焼かれてしまう。
焼死だけは、焼死だけは絶対に嫌だ。何が何でも嫌だ。
聖国の死生観では、故人は復活して天国に行けると考えられている。
そのため、受け皿となる肉体を燃やしてしまう火葬はタブー。
聖騎士達は火葬される事を何より恐れていた。
「おいっ! エレメンタルゥゥゥゥ!!」
咄嗟にそう叫ぶも、エレメンタルがそれに応じる様子が見られない。
「エレメンタルッ! 何をやっ――!?」
そこまで叫んで、エレメンタルの異変に気付く。
「――お、おい……嘘だろ……」
民衆達が集まる一角に視線を向けると、そこには、色をなくし動かなくなったエレメンタルの成れの果てが積み上げられていた。
呪いの装備『命名神の逆鱗』は、その名の通り神の逆鱗。
人間はもちろん、エレメンタルも攻撃を受ければタダでは済まされない。
「――嘘じゃないよ。お前達は、善良なる国民に残虐の限りを尽くした。草木も眠る丑三つ時に民家を襲い、金品を我が物にした挙句、町に火を点ける……もはや人の所業じゃない。それは悪鬼の類の所業だ。最早、ダンジョンに住まうモンスターと何ら変わらない」
「お、お前は……だ、誰だ??」
突然のモブフェンリルの登場に混乱するガマル。
そんなガマルをよそにモブフェンリルは話を続ける。
「俺が誰かなんて事は今、この場ではどうでもいい。ところで、人に危害を加えるモンスターが町中にいたらお前達はどうする?」
そんな事は決まっている。
「し、処分するに決まっているだろう! いや、そんな事はどうでもいい! 今すぐ我々の拘束を解け!」
そう質問に答えると、モブフェンリルは笑みを浮かべる。
「――そう。処分するよな。そんな危険極まりない存在が居たら安心して暮らす事ができない。だから、人は害成す者を処分する。そこで質問なんだが……君達、聖騎士はこのミズガルズ聖国に住む民衆に何をした?」
「え? ミズガルズ聖国?」
ポカンとした表情を浮かべるガマル達の前で指を弾く。
すると、半壊した聖門の内側に見える建物の様子が一変した。
「――そ、そそそそ、そんな馬鹿な……!?」
ガマル達の目の前に出現したのは聖国の象徴たる大聖堂。
自分達が侵略していたのは王国ではなく聖国である事を理解したガマル達は絶句する。
「――馬鹿はお前だよ。お前達はここが王国であると勘違いし、自らの故郷に侵攻かけていたんだからな」
「ち、違う。我々はそんなつもりじゃ……!」
「じゃあ、どういうつもりで暴虐の限りを尽くしたんだ? 民衆は皆、白いローブを身に纏っている。ここが王国でない事に気付く事なんて簡単だった筈だ。それなのに何故、この国に侵攻を仕掛けた? 誰の命令で民衆を虐殺したんだ?」
モブフェンリルがそう言うと、民衆から怒号が上がる。
「そうだー!」
「このローブは聖国の象徴。お前ら聖騎士がわからなかったとは言わせないぞ!」
勘違いだったとはいえ、誰かに責任を転嫁しないと今すぐ火を付けられそうな勢いだ。
「いや、分かるよ。俺にはよーく分かる。お前らも辛かったんだよな? いざ侵攻するため転移して見れば、聖国と同じ風景が広がっていたんだ。でも、この侵攻は教皇からの命令。教皇直属の聖騎士としては命令に従わなくてはならない。だから、この地が聖国かも知れないという疑念を捨て残虐の限りを尽くした……それが教皇の命令だったから仕方がないよな?」
「……!?」
も、もしかして、今なら全ての行いを教皇のせいにできる?
何故か分からないが、モブフェンリルは俺達に同情的だ。
こうなったらもう乗るしかない。
このビッグウェーブに!!
「そ、そうだ。俺達は教皇の命令で仕方がなく……! な? 皆、そうだよな!?」
ガマルの言葉を受け他の聖騎士達も頷く。
「そうだ。俺達は教皇の命令で仕方がなく……!」
「そうか。やはり、教皇が全ての元凶か……」
モブフェンリルの発した言葉でホッとした表情を浮かべる聖騎士達。
ギリギリ……本当にギリギリだったが命を繋ぐ事に成功した。
「わ、悪いのは教皇だ。だから、俺達を解放して……」
教皇に全ての責任を擦り付け安堵し切ったガマルがそう言おうとすると……
「いや、そうとはならねぇだろ。馬鹿にしてんのか? お前ら?」
と、冷めた目で言うモブフェンリルと目が合った。
ただ松明持たせて行進させているだけでこの有り様。
流石、復讐心に身を焦がし『命名神の逆鱗』を身に付けさせた民衆の力は絶大だ。
態々、名を命名神を怒らせそうな馬鹿げた名前に変えさせ装備させた甲斐がある。
まあ、それも彼等が自ら望んだ選択。聖国の国民が神の逆鱗に触れ呪われているなんて皮肉が利いていいじゃないか。
復讐心は人の心を黒く染め上げる。
それこそ、復讐する為ならどうなっても構わない。そう民衆に決意させる程にな。
何せ彼等は家と命を奪われたのだ。
俺がヘルの力を借り復活させたとして、その復讐心に変わりはない。
むしろ、復讐する力を与えた事でその力は未だかつてない程に増幅している。
そうでなければ、これまで慣れ親しんだ名を捨てて、命名神の逆鱗を装備する筈がない。
「お前らは民衆から名を捨てさせる程の怒りを買った。お前らが勝手に始めた戦争だもんな。自分のケツは自分で拭けよ。権力者たる教皇が決めた事で、いた仕方がなかったとはいえ、民衆に蹂躙される気分はどうだ? 最高か?」
『ぎゃああああっ!!』
『誰か、誰か助けてェェェェ!』
『攻撃を止めろォォォォ! 数十倍になって跳ね返ってくるぞ!』
『何で、奴らが生きて……確かに殺した筈だろう!』
良かった。蹂躙劇を最高に楽しんでくれているようだ。
これが蹂躙された側の民衆の逆鱗に触れた代償。お前達の売った怒りは俺が買い占めた。
怒りを売った側の責任として、存分に買い手の気持ちを味わってくれ。
「それに、これはまだ序章だ」
本命にはまだ辿り着いていない。
「セイヤよ。お前、今、どんな気分だ? 自国を聖騎士に侵略され、その聖騎士は民衆によって蹂躙された。お前が頼れるのは近くで守護する闇の大精霊のみ……まあ、その大精霊すらお前の味方とは限らない訳だけどなぁ……」
駄目だよ。大切な戦力は手元に置いておかなきゃ。
それが一体だけの唯一無二の存在なら尚更だ。
「だがまあ、時間だけはタップリある。お前が捕えられ罰せられるその時までの間、存分に後悔するといい。その為にすべてを一瞬で終わらせず、態々、時間を作ってやっているんだからなぁ……」
お前に俺の気持ちが分かるか?
怪しい宗教に洗脳され必死になって知らないお経を読み上げ仏壇拝んでる家族の姿を見せ付けられた俺の気持ちが……洗脳された気持ちがよぉ……思わず、吐きそうになったぜ。あまりの気分の悪さにな。
だからお前にも味合わせてある。
大切な物を他人によって蹂躙される悔しさと、その恐ろしさを……
こういう風に使うつもりはなかったが、呪いの装備の検証をさせておいて本当に良かった。
『ああああ』達には感謝の念で一杯だ。
――しかし、おかしいな。今更ながら命名神の逆鱗ってこんなに凄い力、持ってたっけ?
もしかして、命名神シリーズ使い過ぎて本当に神様の逆鱗に触れているなんて……いや、まさかな……
そうこうしている内に、民衆達が半壊した聖門へと辿り着く。
民衆の前には、命名神の逆鱗により壊滅状態に陥った聖騎士達の姿があった。
「――さて、次のステージに進もう」
そう呟くや否や……民衆達が怒号の様な声を上げた。
◆◆◆
「聖騎士達を磔にしろォォォォ!」
「「「磔にしろォォォォ!」」」
「聖騎士達を殺せェェェェ!」
「「「殺せェェェェ!」」」
目の色が憎しみに染まった民衆達の怒号。
「う、うーん。一体、何が……」
ミズガルズ聖国に仕える聖騎士ことガマルが目を覚ますと、視線だけで人を射殺しそうな民衆達と目が合う。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!? 何だっ!? 何だ。お前等ァァァァ!?」
他の聖騎士達も置かれた状況を理解し、パニックに陥る。
「何で!? 何で磔に!?」
「い、嫌だ。嫌だァァァァ!!」
「誰か、誰か助けてくれェェェェ!!」
「死にたくない。死にたくないィィィィ!」
目の前には、松明を燃やす民衆の姿。
そして、聖騎士達は磔にされたまま動けない。
そんな中でもいち早くパニックから立ち直ったガマルは、状況を打破する為、自身のエレメンタルに命令する。
「エレメンタルッ! 今すぐこの拘束を解け! 今すぐだッ!」
恐らく、民衆は俺達の事を火責めにするつもりなのだろう。
足下にどんどん木材が置かれていく。
「な、なななな、何をやっている! 早くしろォォォォ!!」
早くしなければ、火が……!!
体が火で焼かれてしまう。
焼死だけは、焼死だけは絶対に嫌だ。何が何でも嫌だ。
聖国の死生観では、故人は復活して天国に行けると考えられている。
そのため、受け皿となる肉体を燃やしてしまう火葬はタブー。
聖騎士達は火葬される事を何より恐れていた。
「おいっ! エレメンタルゥゥゥゥ!!」
咄嗟にそう叫ぶも、エレメンタルがそれに応じる様子が見られない。
「エレメンタルッ! 何をやっ――!?」
そこまで叫んで、エレメンタルの異変に気付く。
「――お、おい……嘘だろ……」
民衆達が集まる一角に視線を向けると、そこには、色をなくし動かなくなったエレメンタルの成れの果てが積み上げられていた。
呪いの装備『命名神の逆鱗』は、その名の通り神の逆鱗。
人間はもちろん、エレメンタルも攻撃を受ければタダでは済まされない。
「――嘘じゃないよ。お前達は、善良なる国民に残虐の限りを尽くした。草木も眠る丑三つ時に民家を襲い、金品を我が物にした挙句、町に火を点ける……もはや人の所業じゃない。それは悪鬼の類の所業だ。最早、ダンジョンに住まうモンスターと何ら変わらない」
「お、お前は……だ、誰だ??」
突然のモブフェンリルの登場に混乱するガマル。
そんなガマルをよそにモブフェンリルは話を続ける。
「俺が誰かなんて事は今、この場ではどうでもいい。ところで、人に危害を加えるモンスターが町中にいたらお前達はどうする?」
そんな事は決まっている。
「し、処分するに決まっているだろう! いや、そんな事はどうでもいい! 今すぐ我々の拘束を解け!」
そう質問に答えると、モブフェンリルは笑みを浮かべる。
「――そう。処分するよな。そんな危険極まりない存在が居たら安心して暮らす事ができない。だから、人は害成す者を処分する。そこで質問なんだが……君達、聖騎士はこのミズガルズ聖国に住む民衆に何をした?」
「え? ミズガルズ聖国?」
ポカンとした表情を浮かべるガマル達の前で指を弾く。
すると、半壊した聖門の内側に見える建物の様子が一変した。
「――そ、そそそそ、そんな馬鹿な……!?」
ガマル達の目の前に出現したのは聖国の象徴たる大聖堂。
自分達が侵略していたのは王国ではなく聖国である事を理解したガマル達は絶句する。
「――馬鹿はお前だよ。お前達はここが王国であると勘違いし、自らの故郷に侵攻かけていたんだからな」
「ち、違う。我々はそんなつもりじゃ……!」
「じゃあ、どういうつもりで暴虐の限りを尽くしたんだ? 民衆は皆、白いローブを身に纏っている。ここが王国でない事に気付く事なんて簡単だった筈だ。それなのに何故、この国に侵攻を仕掛けた? 誰の命令で民衆を虐殺したんだ?」
モブフェンリルがそう言うと、民衆から怒号が上がる。
「そうだー!」
「このローブは聖国の象徴。お前ら聖騎士がわからなかったとは言わせないぞ!」
勘違いだったとはいえ、誰かに責任を転嫁しないと今すぐ火を付けられそうな勢いだ。
「いや、分かるよ。俺にはよーく分かる。お前らも辛かったんだよな? いざ侵攻するため転移して見れば、聖国と同じ風景が広がっていたんだ。でも、この侵攻は教皇からの命令。教皇直属の聖騎士としては命令に従わなくてはならない。だから、この地が聖国かも知れないという疑念を捨て残虐の限りを尽くした……それが教皇の命令だったから仕方がないよな?」
「……!?」
も、もしかして、今なら全ての行いを教皇のせいにできる?
何故か分からないが、モブフェンリルは俺達に同情的だ。
こうなったらもう乗るしかない。
このビッグウェーブに!!
「そ、そうだ。俺達は教皇の命令で仕方がなく……! な? 皆、そうだよな!?」
ガマルの言葉を受け他の聖騎士達も頷く。
「そうだ。俺達は教皇の命令で仕方がなく……!」
「そうか。やはり、教皇が全ての元凶か……」
モブフェンリルの発した言葉でホッとした表情を浮かべる聖騎士達。
ギリギリ……本当にギリギリだったが命を繋ぐ事に成功した。
「わ、悪いのは教皇だ。だから、俺達を解放して……」
教皇に全ての責任を擦り付け安堵し切ったガマルがそう言おうとすると……
「いや、そうとはならねぇだろ。馬鹿にしてんのか? お前ら?」
と、冷めた目で言うモブフェンリルと目が合った。
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