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第七章 教会編
第195話 大司教ソテル襲来⑤
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「お、おお~♪ 屋敷神がソテルを追い払ってくれたみたいだよ。これで安心だね♪」
どうやら無事、屋敷神があの狂人を追い払ってくれたようだ。
「でも、それだと根本的な解決になっていないような……」
「そうですね……。ソテル様の事ですから、私がここにいる限り何度でも強襲してくる事でしょう。皆様にご迷惑をおかけする訳には参りません。私はここを離れ、元いた教会に戻りたいと思い……」
「良い事思いついた♪」
ルチアが不安げな表情で、話していた言葉をぶった切りロキが大きな声を上げる。
「数少ない信者を減らしたくなかったから踏ん切りがつかなかったんだけど、ソテルのお陰で信者を減らさずボクの手駒を増やす良い考えが浮かんだよ♪ 流石はボクの信者。すでに失墜している教会の権威は戻せないかもしれないけど、これから教会の評判を上げる役には立ちそうかな♪」
「何を思いついたの?」
ロキが悪い顔をしている。
「う~ん。うまくいったら教えるね♪ 土地神がダイニングでご飯作って待ってるみたいだし、悠斗様とルチアは戻っていてよ♪ ボクはこれから言う事を聞かない悪い信者にお仕置きをしてくるからさ♪」
「……わかった。気を付けてね」
ロキにそれだけ伝えると、ルチアと共に影転移で土地神の待つダイニングに転移した。
教区教会に瞬間移動した大司教ソテルは、肩を落としながら礼拝堂へと向かう。
結局、ルチアを神の御許に送り届ける事が出来なかった。
「ああ、ロプト神様……私はこれからどうすれば良いのでしょうか……」
十字架に向かいそう呟くと、急に礼拝堂の中が明るく照らされ、厳かな声が響き渡る。
「敬虔なる信者ソテル。面をあげよ……」
突然響き渡る声に驚き顔を上げるとそこには、ソテルの信仰する神、ロプト神の姿が顕現する。
「ああ、ああっ……! ロプト神様が……ロプト神様が私の目の前に……。今日はなんと素晴らしい日なのでしょうか!」
「敬虔なる信者ソテルよ。私に何か言うべき事はないか?」
まるで後光が差しているかの様な神々しいその姿に見惚れてしまい。言葉が出てこない。
信仰する神が目の前に降り立ち声を掛けてくれた。ただそれだけで、万感の想いに浸り、歓喜の涙が溢れてくる。
「私の魂を捧げます。私を御身のお側に置いて頂けますでしょうか……」
「…………」
神託を誤解釈し教会の権威を失墜させた事、何より自分の手を煩わせた事に対する罰を与え、その上で神の便利な駒、使徒にするべく魂を捧げさせ身体を作り変える予定が一気に崩れ落ちる。
「いや、そうではない。そうなんだがそうではない。敬虔なる信者ソテルよ。もう一度だけ問う。私に何か言うべきことはないか?」
その言葉にソテルはハッとした表情を見せる。
「ロプト神様の神託を賜わる事ができず暴走してしまいました。ロプト神様が態々、現世に顕現され言葉をなげかけて下さるという事は、私の神託の解釈が間違っていたという事。誠に申し訳ございません。私の魂はロプト神様に捧げております。どうぞ私に罰を与えて下さい」
「…………」
いや、そうなんだが、そうではない。
もう少し紆余曲折合って、中々罪を認めない中、証拠を突きつけ地獄に叩き落とす。
そして、お前の罪は死ぬ事だけでは償いきれぬ! 我が手駒となって永劫償い続ける人生を送るのだ! フハハハハハ! っといった事がやりたかった。
それなのに……こうまで潔いと、逆にやりずらい。
ロプト神の真似事をするのも何だか面倒臭くなってきた。
ロキはロプト神の変装を解くと、頭を下げて詫びるソテルに声をかける。
「まったく~。ソテルっては空気を読まなきゃダメじゃないか。これじゃあ、ボクが一生懸命考えたプランが台無しだよ~♪」
急に口調が変わったロプト神様の様子に、異変を感じ顔を上げると、無邪気な笑みを浮かべる神の姿があった。
「ロプト神様……。ああ、ああっ! 流石でございますロプト神様! 姿も変える事ができるのですね」
姿を変えても信仰心に変わりない。
そんなソテルに興味深そうな視線を向けると、ロキは一人ほくそ笑む。
「もちろん。姿を変える事なんて簡単な事さ♪ それに数多の神の中からボクを崇拝するなんて君はとっても見所があるね♪ ソテル、君……ボクの使途にならないかい?」
ロキのその言葉に歓喜の涙を浮かべる。
「ロプト神様の赴くままに……」
「いいね。君すっごくいいね♪ それじゃあ、まずは君の空間属性魔法で仕舞ってある死体をすべてここに出してくれるかな?」
ソテルは、「はい」と返事をすると、歓喜に震えながら神に捧げる為、保存してきた死体を礼拝堂に積み上げていく。
「凄いね。凄いね♪ こ~んなに門徒を殺したんだ~♪ でも大丈夫! 一度神の元に還った魂でも呼び寄せる方法がある事を君が教えてくれたからね♪ 不朽体!」
ロキは積み上げた死体に不朽体魔法をかける。
すると、身体に開いた穴が塞がり、生前と同じように元の血色を取り戻していく。
「君の不朽体では、魂まで呼び起こす事ができなかったみたいだけど、ボクが使えばこの通り人間の魂を呼び戻す事ができるんだ♪ ボクや使徒の命令には絶対で、生前の記憶に欠けがあるかもしれない上、ボクの神気が抜けるまでの100年間死ぬ事ができないんだけど問題ないよね♪」
「はい。はいっ! 彼等も私と同じくロプト神様の御力になれる事に歓喜の涙を流し、身を粉にして仕えてくれる事でしょう! ああ、ああっ! やはりロプト神様は素晴らしい!」
「そう? それじゃあ、君にもご褒美をあげちゃおうかな♪ 不朽体」
ロキがそう口にすると、ソテルの身体に悍ましい程の神気が入り込み、ソテルの身体を不朽体化すべく暴れ回る。
「ロ、ロプト神様ぁ! 身体が、身体がぁぁぁぁぁ!」
あまりの痛みに涙を流しながら叫び声をあげる。
「これは、ボクに手間をかけさせてくれた君への罰だよ♪ ボクの使徒になるなら必要な事だからね。君の身体は特別に1,000年経っても朽ちない位の神気を注いであげたよ♪ やったね! これで君も今日からボクの使徒だ♪」
ロキの使徒として生まれ変わったソテルの背中を擦る。
「生まれ変わった気分はどう?」
「ああ、ああっ! ロプト神様……。これがロプト神様の使徒になるという事なのですね! ロプト神様の神気が私を包み込む様に……なんと、なんと素晴らしいっ! ロプト神様の与えて下さった痛み……狂ってしまいそうです」
文字通り身を割くような痛みを与えたにも拘らず、変わらぬその信仰心に思わずロキも引いてしまう。
「そ、そう。それならいいんだ♪ じゃあ、君たちは聖国に戻り教会の威信を取り戻すべく励んでね♪ 大丈夫っ! 教会の威信を取り戻す事なんて簡単な事さ♪ 悠斗様……いや、ユートピア商会と私の商会から万能薬を買取り無償で民に配れば一発だよ♪ お金? 大丈夫大丈夫♪ 国から献金が出るんだから問題ないよね。このボクが神気を注いで働いても疲れず、寝る必要も飲食も必要ない身体にしてあげたんだから全然大丈夫♪ 君たちは聖職者なんだから、一生懸命、教会の権威を取り戻す為に働くんだよ。ソテル、君もだ♪ 時々、神託を降ろすから今度は聞き間違えないようにね」
「当然です。当然です! さあ聖国へと帰りましょう!」
そういうと、ソテルは不朽体化した教皇、枢機卿、そして異端審問官たちを引き連れると、瞬間移動で聖国へと帰っていった。
どうやら無事、屋敷神があの狂人を追い払ってくれたようだ。
「でも、それだと根本的な解決になっていないような……」
「そうですね……。ソテル様の事ですから、私がここにいる限り何度でも強襲してくる事でしょう。皆様にご迷惑をおかけする訳には参りません。私はここを離れ、元いた教会に戻りたいと思い……」
「良い事思いついた♪」
ルチアが不安げな表情で、話していた言葉をぶった切りロキが大きな声を上げる。
「数少ない信者を減らしたくなかったから踏ん切りがつかなかったんだけど、ソテルのお陰で信者を減らさずボクの手駒を増やす良い考えが浮かんだよ♪ 流石はボクの信者。すでに失墜している教会の権威は戻せないかもしれないけど、これから教会の評判を上げる役には立ちそうかな♪」
「何を思いついたの?」
ロキが悪い顔をしている。
「う~ん。うまくいったら教えるね♪ 土地神がダイニングでご飯作って待ってるみたいだし、悠斗様とルチアは戻っていてよ♪ ボクはこれから言う事を聞かない悪い信者にお仕置きをしてくるからさ♪」
「……わかった。気を付けてね」
ロキにそれだけ伝えると、ルチアと共に影転移で土地神の待つダイニングに転移した。
教区教会に瞬間移動した大司教ソテルは、肩を落としながら礼拝堂へと向かう。
結局、ルチアを神の御許に送り届ける事が出来なかった。
「ああ、ロプト神様……私はこれからどうすれば良いのでしょうか……」
十字架に向かいそう呟くと、急に礼拝堂の中が明るく照らされ、厳かな声が響き渡る。
「敬虔なる信者ソテル。面をあげよ……」
突然響き渡る声に驚き顔を上げるとそこには、ソテルの信仰する神、ロプト神の姿が顕現する。
「ああ、ああっ……! ロプト神様が……ロプト神様が私の目の前に……。今日はなんと素晴らしい日なのでしょうか!」
「敬虔なる信者ソテルよ。私に何か言うべき事はないか?」
まるで後光が差しているかの様な神々しいその姿に見惚れてしまい。言葉が出てこない。
信仰する神が目の前に降り立ち声を掛けてくれた。ただそれだけで、万感の想いに浸り、歓喜の涙が溢れてくる。
「私の魂を捧げます。私を御身のお側に置いて頂けますでしょうか……」
「…………」
神託を誤解釈し教会の権威を失墜させた事、何より自分の手を煩わせた事に対する罰を与え、その上で神の便利な駒、使徒にするべく魂を捧げさせ身体を作り変える予定が一気に崩れ落ちる。
「いや、そうではない。そうなんだがそうではない。敬虔なる信者ソテルよ。もう一度だけ問う。私に何か言うべきことはないか?」
その言葉にソテルはハッとした表情を見せる。
「ロプト神様の神託を賜わる事ができず暴走してしまいました。ロプト神様が態々、現世に顕現され言葉をなげかけて下さるという事は、私の神託の解釈が間違っていたという事。誠に申し訳ございません。私の魂はロプト神様に捧げております。どうぞ私に罰を与えて下さい」
「…………」
いや、そうなんだが、そうではない。
もう少し紆余曲折合って、中々罪を認めない中、証拠を突きつけ地獄に叩き落とす。
そして、お前の罪は死ぬ事だけでは償いきれぬ! 我が手駒となって永劫償い続ける人生を送るのだ! フハハハハハ! っといった事がやりたかった。
それなのに……こうまで潔いと、逆にやりずらい。
ロプト神の真似事をするのも何だか面倒臭くなってきた。
ロキはロプト神の変装を解くと、頭を下げて詫びるソテルに声をかける。
「まったく~。ソテルっては空気を読まなきゃダメじゃないか。これじゃあ、ボクが一生懸命考えたプランが台無しだよ~♪」
急に口調が変わったロプト神様の様子に、異変を感じ顔を上げると、無邪気な笑みを浮かべる神の姿があった。
「ロプト神様……。ああ、ああっ! 流石でございますロプト神様! 姿も変える事ができるのですね」
姿を変えても信仰心に変わりない。
そんなソテルに興味深そうな視線を向けると、ロキは一人ほくそ笑む。
「もちろん。姿を変える事なんて簡単な事さ♪ それに数多の神の中からボクを崇拝するなんて君はとっても見所があるね♪ ソテル、君……ボクの使途にならないかい?」
ロキのその言葉に歓喜の涙を浮かべる。
「ロプト神様の赴くままに……」
「いいね。君すっごくいいね♪ それじゃあ、まずは君の空間属性魔法で仕舞ってある死体をすべてここに出してくれるかな?」
ソテルは、「はい」と返事をすると、歓喜に震えながら神に捧げる為、保存してきた死体を礼拝堂に積み上げていく。
「凄いね。凄いね♪ こ~んなに門徒を殺したんだ~♪ でも大丈夫! 一度神の元に還った魂でも呼び寄せる方法がある事を君が教えてくれたからね♪ 不朽体!」
ロキは積み上げた死体に不朽体魔法をかける。
すると、身体に開いた穴が塞がり、生前と同じように元の血色を取り戻していく。
「君の不朽体では、魂まで呼び起こす事ができなかったみたいだけど、ボクが使えばこの通り人間の魂を呼び戻す事ができるんだ♪ ボクや使徒の命令には絶対で、生前の記憶に欠けがあるかもしれない上、ボクの神気が抜けるまでの100年間死ぬ事ができないんだけど問題ないよね♪」
「はい。はいっ! 彼等も私と同じくロプト神様の御力になれる事に歓喜の涙を流し、身を粉にして仕えてくれる事でしょう! ああ、ああっ! やはりロプト神様は素晴らしい!」
「そう? それじゃあ、君にもご褒美をあげちゃおうかな♪ 不朽体」
ロキがそう口にすると、ソテルの身体に悍ましい程の神気が入り込み、ソテルの身体を不朽体化すべく暴れ回る。
「ロ、ロプト神様ぁ! 身体が、身体がぁぁぁぁぁ!」
あまりの痛みに涙を流しながら叫び声をあげる。
「これは、ボクに手間をかけさせてくれた君への罰だよ♪ ボクの使徒になるなら必要な事だからね。君の身体は特別に1,000年経っても朽ちない位の神気を注いであげたよ♪ やったね! これで君も今日からボクの使徒だ♪」
ロキの使徒として生まれ変わったソテルの背中を擦る。
「生まれ変わった気分はどう?」
「ああ、ああっ! ロプト神様……。これがロプト神様の使徒になるという事なのですね! ロプト神様の神気が私を包み込む様に……なんと、なんと素晴らしいっ! ロプト神様の与えて下さった痛み……狂ってしまいそうです」
文字通り身を割くような痛みを与えたにも拘らず、変わらぬその信仰心に思わずロキも引いてしまう。
「そ、そう。それならいいんだ♪ じゃあ、君たちは聖国に戻り教会の威信を取り戻すべく励んでね♪ 大丈夫っ! 教会の威信を取り戻す事なんて簡単な事さ♪ 悠斗様……いや、ユートピア商会と私の商会から万能薬を買取り無償で民に配れば一発だよ♪ お金? 大丈夫大丈夫♪ 国から献金が出るんだから問題ないよね。このボクが神気を注いで働いても疲れず、寝る必要も飲食も必要ない身体にしてあげたんだから全然大丈夫♪ 君たちは聖職者なんだから、一生懸命、教会の権威を取り戻す為に働くんだよ。ソテル、君もだ♪ 時々、神託を降ろすから今度は聞き間違えないようにね」
「当然です。当然です! さあ聖国へと帰りましょう!」
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