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第八章 フェロー王国動乱編
第217話 ケァルソイ迷宮③
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更新は変わらず朝7時に行う予定です。申し訳ございません!!
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ケァルソイ迷宮第10階層のボスモンスター、コカトリスを倒した俺達は、第11階層に続く階段を降りている。
「そういえば、このケァルソイ迷宮って何階層の迷宮なのかな?」
思えば、従業員に誘われてそのまま迷宮入りしたから、その辺りの情報をまったく持っていない。
一体、ケァルソイ迷宮は何階層からなる迷宮なんだろうか?
「ケァルソイ迷宮は70階層からなる迷宮の様です。現在49階層迄踏破されています」
「へぇ~もう第49階層迄攻略されているんだ」
転移等の魔法を除き、この世界には迷宮の外に出る為の転移結晶やセーブポイント等といった便利なものは一切存在しない。
普通、迷宮を踏破しようと思ったら、相応の準備と長い時間がかかる。
俺が攻略してきた他の迷宮の最大踏破階層数は41階層。
エストゥロイ領の冒険者のレベルの高さが伺える。
「悠斗様。次の階層が見えて来ましたよ」
もう次の階層が見えて来た様だ。
先導してくれている従業員が教えてくれる。
ケァルソイ迷宮第11階層に足を踏み入れると、そこには見渡す限りの草原が広がっていた。
しかし、通常の草原フィールドと違う点もある。
「所々に点々としている白い物、もしかして卵かな?」
そう。草原の所々に何故かダチョウの卵の様なものが設置してある。
罠か何かだろうか?
「はい。あれはオストリッチという鳥型モンスターの卵ですね。オストリッチの卵は普通の卵と比べると、とても大きく濃厚で味わい深いのが特徴です。ただオストリッチの肉は筋張っていてそんなに美味しくない様ですよ」
「そうなんだ? 折角だし持って帰ろうか」
俺はすぐ近くにあった卵に手を触れる。
すると、『ズドドドドドドッ!』と音を立て、まるでダチョウの様なモンスターが群をなしてこちらに向かってきた。
「ああ! 大事な事を言い忘れていました! 何故かはわかりませんが、卵に触れるとオストリッチが群をなして襲いかかってくるそうです! 絶対に触れてはいけません!」
「えっ? そ、そういう大事な事は卵に触れる前に教えて欲しかったかな?」
まあ聞いてすぐ卵に触ってしまった俺も俺だけど……。
俺は卵を収納指輪に収納すると、ダチョウの様な鳥型モンスター、オストリッチと対峙する。
「みんな、あの数のオストリッチ倒せそう?」
そう問いかけると従業員達は苦い顔を浮かべ首を振る。
うん。無理そうだ。
「仕方がない……。捕獲して俺の迷宮で育てよう。」
「えっ? オストリッチを捕獲するんですか?」
「うん。だってオストリッチの卵って美味しいんでしょ? ちょっと食べてみたくなってさ」
俺はそんな従業員の疑問をサラリと流すと〔影探知〕でオストリッチをこの階層にある卵ごと捕捉し、酸素有りの〔影収納〕に沈めていく。
「さあ階層には、もうモンスターがいない様だし、次の階層に行ってみよう!」
オストリッチと卵を〔影収納〕に沈めた俺は、従業員達と一緒に歩きながら第12階層に繋がる階段へと向かう事にした。
俺達が第12階層に向かっていると、柄の悪そうな男達が近付いてくる。
〔影探知〕で男達の影を捕捉してはいたが、まさか近付いてくるとは思わなかった。
「おいおい! 兄ちゃん達、ちょっと待てや!」
ラオスさんが俺の前に出て、柄の悪そうな男達を睨み付ける。
「なんだお前達は?」
「ハッ! 俺達の事を知らねぇとは……さては余所者だな?」
「……ああ、だったらなんだ?」
柄の悪そうな男達は、ヤレヤレといった表情を浮かべる。
「ハァッ! 全くこれだから余所者は困るんだ。この階層はAランク冒険者である俺様達が先に陣取ってたんだよ!」
「それがどうした?」
ラオスさんが意味が分からないと言った表情を浮かべる。
「見ていたぜ! どんな魔法を使ったかは分からねぇが、あのオストリッチの大群を倒したみたいじゃねーか! それに卵だ。卵がこの階層から消えちまってる。手前らが持ってるんだろ?」
「だったらなんだ?」
柄の悪い冒険者達が俺達を取り囲むと、ラオスさんと話をしている冒険者が俺に視線を向けてきた。
「まあまあ……そんな怖い顔すんなよ。俺達は親切心で言ってやってるんだぜ? 俺達が全部貰ってやるよ。オストリッチを倒す位だ少しはやる様だが、餓鬼を守りながら俺達と戦うのは厳しいだろ?」
なるほど……柄の悪い冒険者達の目的は、先ほど影に収納したオストリッチと卵の様だ。
ラオスさんが俺にチラリと視線を向けてくる。俺の事を餓鬼扱いして怒ったのかな?
少し目が血走っていて怖い。
こいつ等殺してもいいですか? とでも言わんばかりの視線を向けてくる。
「お兄さん達はオストリッチが欲しいの?」
「ああっ!? 餓鬼が大人の会話に入って来るんじゃねェ! だがそうだな。お前がオストリッチと卵を渡すって言うなら貰ってやらない事もないぜェ?」
「そう。じゃあお兄さん達にオストリッチと卵を上げるよ」
俺はそう言うと、〔影収納〕から育てる予定だったオストリッチの大群を出すと、卵を柄の悪い冒険者達に持たせてこの場から離脱する事にした。
仮にもAランク冒険者だ。
自信もある様だし、オストリッチの大群に襲われても問題ないだろう。
〔影収納〕からオストリッチの大群を出してあげると、オストリッチの視線が柄の悪い冒険者達に持たせた卵に向く。
「ああっ……?」
突然目の前に現れたオストリッチの大群に柄の悪い冒険者達はというと、目を擦るだけで現実を直視できていない様だ。
俺達は〔影転移〕で少し遠い場所に移動すると、柄の悪い冒険者達に向かって大声を上げる。
「皆さーん! 早く逃げた方がいいですよー!」
俺の声が届いたのか柄の悪い冒険者達は卵を放り投げると一心不乱に逃げ出した。
「「「お、覚えていろよぉぉぉぉぉ!」」」
柄の悪い冒険者達がオストリッチの大群に追い掛け回されているのを見届けると、俺達は静かにその階層を後にした。
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「そういえば、このケァルソイ迷宮って何階層の迷宮なのかな?」
思えば、従業員に誘われてそのまま迷宮入りしたから、その辺りの情報をまったく持っていない。
一体、ケァルソイ迷宮は何階層からなる迷宮なんだろうか?
「ケァルソイ迷宮は70階層からなる迷宮の様です。現在49階層迄踏破されています」
「へぇ~もう第49階層迄攻略されているんだ」
転移等の魔法を除き、この世界には迷宮の外に出る為の転移結晶やセーブポイント等といった便利なものは一切存在しない。
普通、迷宮を踏破しようと思ったら、相応の準備と長い時間がかかる。
俺が攻略してきた他の迷宮の最大踏破階層数は41階層。
エストゥロイ領の冒険者のレベルの高さが伺える。
「悠斗様。次の階層が見えて来ましたよ」
もう次の階層が見えて来た様だ。
先導してくれている従業員が教えてくれる。
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しかし、通常の草原フィールドと違う点もある。
「所々に点々としている白い物、もしかして卵かな?」
そう。草原の所々に何故かダチョウの卵の様なものが設置してある。
罠か何かだろうか?
「はい。あれはオストリッチという鳥型モンスターの卵ですね。オストリッチの卵は普通の卵と比べると、とても大きく濃厚で味わい深いのが特徴です。ただオストリッチの肉は筋張っていてそんなに美味しくない様ですよ」
「そうなんだ? 折角だし持って帰ろうか」
俺はすぐ近くにあった卵に手を触れる。
すると、『ズドドドドドドッ!』と音を立て、まるでダチョウの様なモンスターが群をなしてこちらに向かってきた。
「ああ! 大事な事を言い忘れていました! 何故かはわかりませんが、卵に触れるとオストリッチが群をなして襲いかかってくるそうです! 絶対に触れてはいけません!」
「えっ? そ、そういう大事な事は卵に触れる前に教えて欲しかったかな?」
まあ聞いてすぐ卵に触ってしまった俺も俺だけど……。
俺は卵を収納指輪に収納すると、ダチョウの様な鳥型モンスター、オストリッチと対峙する。
「みんな、あの数のオストリッチ倒せそう?」
そう問いかけると従業員達は苦い顔を浮かべ首を振る。
うん。無理そうだ。
「仕方がない……。捕獲して俺の迷宮で育てよう。」
「えっ? オストリッチを捕獲するんですか?」
「うん。だってオストリッチの卵って美味しいんでしょ? ちょっと食べてみたくなってさ」
俺はそんな従業員の疑問をサラリと流すと〔影探知〕でオストリッチをこの階層にある卵ごと捕捉し、酸素有りの〔影収納〕に沈めていく。
「さあ階層には、もうモンスターがいない様だし、次の階層に行ってみよう!」
オストリッチと卵を〔影収納〕に沈めた俺は、従業員達と一緒に歩きながら第12階層に繋がる階段へと向かう事にした。
俺達が第12階層に向かっていると、柄の悪そうな男達が近付いてくる。
〔影探知〕で男達の影を捕捉してはいたが、まさか近付いてくるとは思わなかった。
「おいおい! 兄ちゃん達、ちょっと待てや!」
ラオスさんが俺の前に出て、柄の悪そうな男達を睨み付ける。
「なんだお前達は?」
「ハッ! 俺達の事を知らねぇとは……さては余所者だな?」
「……ああ、だったらなんだ?」
柄の悪そうな男達は、ヤレヤレといった表情を浮かべる。
「ハァッ! 全くこれだから余所者は困るんだ。この階層はAランク冒険者である俺様達が先に陣取ってたんだよ!」
「それがどうした?」
ラオスさんが意味が分からないと言った表情を浮かべる。
「見ていたぜ! どんな魔法を使ったかは分からねぇが、あのオストリッチの大群を倒したみたいじゃねーか! それに卵だ。卵がこの階層から消えちまってる。手前らが持ってるんだろ?」
「だったらなんだ?」
柄の悪い冒険者達が俺達を取り囲むと、ラオスさんと話をしている冒険者が俺に視線を向けてきた。
「まあまあ……そんな怖い顔すんなよ。俺達は親切心で言ってやってるんだぜ? 俺達が全部貰ってやるよ。オストリッチを倒す位だ少しはやる様だが、餓鬼を守りながら俺達と戦うのは厳しいだろ?」
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ラオスさんが俺にチラリと視線を向けてくる。俺の事を餓鬼扱いして怒ったのかな?
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こいつ等殺してもいいですか? とでも言わんばかりの視線を向けてくる。
「お兄さん達はオストリッチが欲しいの?」
「ああっ!? 餓鬼が大人の会話に入って来るんじゃねェ! だがそうだな。お前がオストリッチと卵を渡すって言うなら貰ってやらない事もないぜェ?」
「そう。じゃあお兄さん達にオストリッチと卵を上げるよ」
俺はそう言うと、〔影収納〕から育てる予定だったオストリッチの大群を出すと、卵を柄の悪い冒険者達に持たせてこの場から離脱する事にした。
仮にもAランク冒険者だ。
自信もある様だし、オストリッチの大群に襲われても問題ないだろう。
〔影収納〕からオストリッチの大群を出してあげると、オストリッチの視線が柄の悪い冒険者達に持たせた卵に向く。
「ああっ……?」
突然目の前に現れたオストリッチの大群に柄の悪い冒険者達はというと、目を擦るだけで現実を直視できていない様だ。
俺達は〔影転移〕で少し遠い場所に移動すると、柄の悪い冒険者達に向かって大声を上げる。
「皆さーん! 早く逃げた方がいいですよー!」
俺の声が届いたのか柄の悪い冒険者達は卵を放り投げると一心不乱に逃げ出した。
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